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既卒の就活の実態とは?不利な状況で本当に就職できるの?

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既卒者の就活の実態とは、果たしてどのようなものなのでしょうか。不利に感じられやすい既卒の就活ですが、これから既卒の状態で就活に臨む人は、「本当にこんな状況で就職なんてできるの?」と不安に思っている人も多いでしょう。

 

就活するうえで、既卒であることはやはりマイナス要素になることが多々あります。それをコンプレックスに感じて、就活のモチベーションを落としてしまう既卒者もたくさんいるでしょう。

 

そこで今回は、既卒の就活の実態を解説していきたいと思います。既卒の就活の「あるある」や「大変なところ」などを知って、これからやるべきことや向き合うべきことを見いだしていきましょう。

 

既卒は就職に不利?就活の実態とは

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不利だと思われやすい既卒の就活の実態は、やはり悲惨なものなのでしょうか。既卒で就職を目指すのは、なかなか厳しい道のりなのでしょうか。まずは、既卒の就活の実態を見ていきたいと思います。

 

既卒という時点で最初からイメージはネガティブになりがち

既卒にとって、やはり就活の際に壁となるのは、既卒という時点で印象がマイナスになりがちな点です。問題がある人、社会に甘えている人、仕事ができない人……そんな印象を最初から持たれて、それが選考に影響を及ぼすことは少なくありません。

 

多くの人は、確かに新卒で就職を決めて仕事を見つけます。ですがそれに対して一部の人はアルバイトや派遣で仕事をしたり、別のことに時間を割いたりします。その一部の人が既卒に当たります。一般的な行動を取る人とは違うため、やはりネガティブな目で見られるのはありがちなことでしょう。

 

面接の際には、「なぜ新卒で就職しなかったのか」という質問は高い確率で飛んでくるでしょう。怖い面接官に当たれば、しばらくフリーターやニートをしていたことを面接中に責められるようなこともあるかもしれません。その圧に負けてしまい、結局自分の熱意をアピールできずに終わってしまう人も正直多いでしょう。

 

フリーターという立場に慣れると就活に本気になれないことも

既卒の場合、ひとまずは食べていくためにアルバイトや派遣などでフリーターを続けている人は多いです。既卒の就活の実態が厳しいものになりやすいのは、この「フリーターでも食べていける」というぬるま湯が影響していることも多いです。

 

フリーターという立場になると、焦燥感を抱くことが徐々に減っていくのです。現段階ではフリーターでもそこそこ稼げているからこそ、就活に本気になれなくなってしまうというわけです。

 

「明日から本気で就活を始める」を延々と繰り返してしまい、結果として長い間フリーターを続けてしまう人も多いでしょう。中途半端に就活を始めるからこそ、いつまでもダラダラ就活をしてしまうということも起こりえます。

 

自分の力だけで内定をもらうのは正直厳しい

既卒者は自分の力だけで内定をもらうのはやはり厳しい現実があります。もちろん、しっかり自分でモチベーションやスケジュール管理を行い、自己分析や企業研究を徹底して内定を獲得する人もたくさんいますが、就活のモチベーションが下がりがちな人はやはり就活のサポートを受けた方が効果的です。

 

既卒者の就活は、周りに同じように就活をしている同級生がいるわけではありません。そういった点もモチベーションが下がりやすい原因になるため、就活に本気になれない実態につながります。

 

ですが就職支援などのサポートに、面倒臭さから頼らない人も多いもの。そのせいで就職を失敗してしまう人はたくさんいます。

 

既卒の就活の実態は厳しい。就職に本気になれない人とは

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既卒の就活の実態は、なかなか厳しいものがあります。就活に本気になれない時期が続く、良い条件の求人が見つからないなど、既卒にとって就活は大きな試練となります。特に意外と闇が深いのは、本人の就職に対するモチベーションや働く意欲です。

 

ではここからは、就職に本気になれない人の特徴を整理していきましょう。

 

フリーターという責任のない立場が楽だと思っている

既卒の場合、アルバイトや派遣、契約社員などの非正規雇用で生計を立てている人がやはり多いです。実家暮らしで衣食住に困ることはひとまずなく、フリーターという立場だからこそ責任が重くないため、正直現在の状況はかなり居心地が良い状態でしょう。

 

そんなフリーターという立場のぬるま湯から抜け出せられない人は意外と多く、就活に本気になれない状況を生み出してしまうのです。就職はしないとだけど、正直今の立ち位置が一番楽……と思ってしまっていることに、身に覚えがある人は少なからずいるのではないでしょうか。

 

就活するのにあたって柔軟な目線を持てていない

就活するのにあたり、柔軟な目線を持てていないことが、厳しい実態につながっている部分もあります。就活に本気になれない人は、どうしても仕事を選びすぎてしまう傾向があり、そのせいで選択肢を狭めてしまうところがあります。

 

条件の良い大手企業に就職したい、〇〇業界でなければ就職したくないなど、こだわりや理想が強くなってしまうということです。こだわりが強ければ強くなるほど、選べる求人は少なくなっていくため、やはり就活は大変になっていきます。既卒ならなおさらでしょう。ですがそれ相応の努力を重ねることができず、結果として就活が失敗に終わってしまう人は少なくありません。

 

既卒の就活の実態は厳しいがフリーターのままだと…

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既卒の就活の実態は厳しく、実際になかなか就職できずにいる人もたくさんいます。何度か就活をした結果、内定をもらうことができず、フリーターに落ち着いてしまう人も少なくはないものです。

 

既卒の厳しい就活の実態や状況と向き合わずにいると、やはりいつまでもフリーターから抜け出すことができなくなってしまいます。では、フリーターのままでいるとその後どうなることが予想されるのか、その実態を見ていきましょう。

 

フリーター・ニートの時期が長いと就活はますます不利に

既卒は基本的に25歳まで(学校卒業から3年以内)の人を指すため、基本的に26歳以降は既卒という扱いはされなくなります。新卒採用枠では基本的に応募できなくなり、エントリーする際は中途採用枠になります。

 

ただ、中途採用といっても、既卒者には正社員として働いた経験がないため、状況は非常に不利になりやすいと言えるでしょう。中途採用の場合、競っていく相手は経験豊富な転職者になってきます。当然ながら経験ある人の方が有利ですから、フリーターの経験しかない人は不利になりやすいのは明らかです。また、そもそもフリーターやニートの時期が長いとそれ自体がマイナス要素に感じられることも多いのは事実です。

 

就職のモチベーションそのものも下がりやすい

長くフリーターやニートを続けていけば、就職のモチベーションはどんどん下がっていきます。周りで正社員として立派に仕事をしている人と自分を比べれば、余計にみじめになり、ますます就職する気が起こらなくなっていくことも珍しくありません。

 

正社員経験のないフリーターやニートにとって、自分のアピールポイントとなるのはやはり最終的に働く意欲や熱意です。ですがそれが欠けていれば就活も難航しやすいでしょう。

 

貯蓄や結婚など今後の人生設計も狂いやすい

フリーターやニートを続けていれば、今後の人生設計も狂いやすいでしょう。収入が少ないせいで貯蓄が増えない、結婚ができないなど、悩みはどんどん増えていきます。20代前半の段階では問題なくても、20代後半、30代……と年齢を重ねていけば、フリーターと正社員の格差は身に染みてわかってくるものです。

 

既卒の就活の実態は厳しさだらけ?無事に就職するためには

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既卒の就活の実態は、確かに厳しい状況と言わざるを得ない部分があります。ですがあくまでそれは、既卒という立場を甘く見て準備を怠ってしまった人の場合です。既卒者で無事に就職を決めている人もたくさんいますし、既卒=就職が困難というわけではありません。

 

では、無事に就職するためにはどうすれば良いのでしょうか。既卒が就活を進めていくうえで大事なポイントを見ていきましょう。

 

就職エージェントの利用がおすすめ

大事なのは、就職支援を積極的に利用することです。ハローワークや就職エージェントなどが主に挙げられます。特に就職エージェントは、既卒という立場をわかったうえでの対策とサポートをしっかりしてくれて、条件に合った求人を紹介してくれるため、利用する価値は非常に高いと言えるでしょう。

 

その他困ったことがあれば就職について柔軟に相談を受け付けてくれます。一人で就活を進めていくことに限界を感じたときは、ぜひ就職エージェントに相談してみましょう。

 

既卒向けの求人を見つけて応募する

ターゲットを絞って就活していくことも、大事なポイントになります。既卒の採用を積極的行っている企業や業界をチェックしておくと、就活は成功しやすくなります。なかなか就活がうまくいかない…といった既卒の就活の実態のようにはならないでしょう。

 

既卒向けの求人は、既卒向けの就活サイトやエージェントなどで探すことができます。自分に向いている求人の見極めはぜひ忘れないでおきましょう。

 

しっかりとした就職の意思を持つ

しっかりとした就職の意思を持ち、モチベーションを落とさないことも大事なことです。既卒の就活には、本人の就職の意思も大きく関わってきます。

 

どんな業界で何をしたいのか、どんな信念を大事にして仕事をしていきたいのかなど、自分なりのビジョンを持つことが重要になってきます。そんなビジョンと企業のニーズが合致していれば、内定ももらいやすくなるでしょう。

 

まとめ

既卒の就活は、なかなか厳しいものがあります。その実態は、思うように内定がもらえず、結局その後もフリーターを続けてしまう人が少なからずいるなど、決して良いものではないことも多いです。

 

ただ、既卒であっても、しっかり対策と準備をすれば内定を獲得することは十分可能です。大事なのは既卒という立場をよく理解し、現状を軽くとらえないことでしょう。ぜひ就職支援などを積極的に利用しつつ、確実な内定獲得を目指していってください。