中小企業診断士に合格するためには、参考書が欠かせません。
多くの知識を身につけていかなければいけない試験であり、合格への道筋を照らしてくれるのが参考書です。
中小企業診断士を勉強するうえで、最大の相棒になってくれる参考書を見つける必要があります。
中小企業診断士の参考書選びのポイント
中小企業診断士の参考書を選ぶ際には、様々なポイント押さえなければいけません。
そのポイントをおさえ間違えると、長い間苦労することになり、必要な知識も得られずに終わる可能性が出てきます。
参考書を選ぶ際には、まず手に取ってみなければいけません。
評判だけで選んでも、自分に合っているかどうかは分からないからです。
出来る限り読んでみる必要がありますが、書店などで長く手に取るのは抵抗がある人もいるでしょう。
勉強するかどうかではなく相性を見るために、古本で探してみるのも方法です。
どのような書き方をしているのか、安価で購入し感じ取ることができます。
あまりにも厚みのあるテキストを手にしても、読んでいる間に嫌になるかもしれません。
言葉を理解しなければいけない部分が多く、読んでる間に理解できないようなものであれば、参考書として役に立たなくなります。
持ち運びの面も考えておくと良いでしょう。
時間を有効に使わなければいけない中小企業診断士の勉強では、いつでも参考書を取り出し手軽に始めることができることがポイントです。
必要な参考書を持ち運べないと、勉強もはかどりません。
科目ごとにどのように作られているかも考えておく必要があります。
すべての科目を同時進行するわけにはいかないため、必要な科目だけを選び勉強することができる参考書であれば便利です。
問題集にしても、すべての科目を同時に勉強する必要はありません。
ターゲットにしている科目だけを勉強できれば良いため、構成はどうなっているのかをチェックしておく必要があります。
独学でも中小企業診断士を目指せる参考書
中小企業診断士の勉強は、非常に長い時間をかけて行わなければいけません。
負担も大きな状態が続きますが、独学でも合格を目指すことができます。
ただし、相当効率よく勉強しなければならず、モチベーションも保つのが難しいのが得策です。
参考書の選び方も考えなければ、長期間維持するのは難しくなります。
独学で中小企業診断士の合格を目指すのなら、自分にわかりやすい参考書を選ぶことが必要です。
分かりにくい参考書を手にとっても、理解するまでに時間がかかれば意味がありません。
独学の場合には誰かに聞くことも難しく、自分自身で理解度を高めなければいけないからです。
中小企業診断士の試験用に販売されている参考書だけではなく、同じ分野のわかりやすいものを選ぶことも考える必要があります。
経済学なら、大学生用に販売されているものが利用できるでしょう。
他にも公務員試験に使われている参考書も使えます。
中小企業診断士にこだわる必要はなく、必要となるようなものであれば何でも利用していかなければいけません。
独学の場合には、いかに理解を深めるかがポイントになるからです。
理解しやすくするために、問題集と参考書が連動しているものを選ぶのも方法です。
問題集を解いている間に、疑問に浮かぶ点が出てきます。
そのままにしておいても答えは自分で出さなければいけません。
参考書と連動していれば、すぐにでも解答を見つけることができるはずです。
様々な点で理解を深めなければいけない中小企業診断士試験の参考書は、余白が使われていることが大切です。
この余白に調べたことを書き込むことができれば、参考書に不足している部分を補完していくことができます。
様々なことを書き込みながら、自分のための参考書に書き換えていくことが必要なのです。
参考書に書くのを嫌う人もいますが、一読しただけで意味がわかるように作り変えていかなければいけません。
それほど多くのことを学ばなければならず、理解しなければ合格できないのです。
暗記しなければいけない科目と理解度を深めなければいけない科目を分けて参考書を見つけることも必要です。
暗記しなければいけない科目は、キーワードをはっきりさせることが必要になります。
出題されやすいキーワードを明確にしておかなければ、暗記がうまくできません。
参考書の言葉を全て覚えるということではなく、必要なことを覚えるからです。
参考書に書かれている文章を読み、そのキーワードが浮かび上がってくるようなものでなければ、暗記には役立たないと言えるでしょう。
明確に暗記しなければいけない科目として、経営情報システムがありますが、言葉はほとんどカタカナです。
このカタカナを理解するのは簡単ではないため、参考書としてキーワード集などを用意しておくのもいいでしょう。
IT系の資格では、キーワード集も販売されていますので、うまく利用していけば効率よく勉強出来ます。
中小企業診断士でおすすめの参考書
中小企業診断士の参考書で、基本となるのはTACから販売されているシリーズです。
最短合格のためのスピードテキストですが、科目ごとに分かれているので持ち運びにも適しています。
科目別に簡潔な内容で書かれているところも、使い勝手に優れるところです。
資格学校のTACで公式テキストとしても使われているため、多くの実績を積んできた参考書というところも押さえておかなければいけません。
合格実績があるということだけでも、一度は手に取って読んでみると良いでしょう。
誰でも一度は扱う最短合格のためのスピードテキストですが、欠点もあります。
初学者で手に取りおんだとしても、理解しやすいとは言えません。
基礎的な知識があることが求められている参考書でもあり、分かりにくい所も出てきます。
カラーにはなっていますが、参考書というより教科書というイメージが強く、読みにくいところがあるからです。
逆に言えば、基礎的な知識がある人にとって、最短合格のためのスピードテキストは便利な一冊に変わります。
知識の補完と試験対策としても有効な参考書となるのです。
中小企業診断士の参考書として、出る順中小企業診断士 FOCUSがあります。
資格学校としてTACともに有名なLEC東京リーガルマインドが出版している中小企業診断士用の参考書です。
科目ごとに使われているところはTACと変わりません。
大きさも同じように作られていますが、参考書としての構成の方向性が異なります。
出る順中小企業診断士 FOCUSは、アウトプットに比重を置いた参考書であり、重要事項を中心に作られています。
LEC東京リーガルマインドの方向性でもありますが、最短距離で合格を目指すという姿勢が表れていると言えるでしょう。
必要なことをしっかりと押さえておくことで、勉強の効率化を進められます。
Webと連動してるところも特徴で、付属しているQRコードを使って簡単にアクセスできるところも特徴です。
どちらも有名な参考書ではありますが、読みやすさに関して感じるところは人それぞれです。
内容にも違いがありますので、まずは手に取り合っているものを見つけるのが、勉強のためには必要になるでしょう。
中小企業診断士で欠かせない参考書と問題集
中小企業診断士の試験では、参考書だけ揃えても意味はありません。
問題集が重要な役割を持つからです。
中小企業診断士では、他の資格試験と同様に過去問が重視されます。
広大な範囲を持つ試験ではありますが、過去の出題と類似している問題が出題されることがあるのです。
頻出問題と呼ばれますが、これをつかむことが合格への近道となります。
そのためには過去問が欠かすことができない資料となるのです。
問題集として過去問が利用されるのは、1次試験だけではありません。
2次試験においても過去問が大切な役割をもちます。
中小企業診断士の2次試験では記述問題が出題されますが、非常に難解で慣れなければ答えに辿り着けません。
その上、答えがはっきりしないという問題があるのです。
2次試験の記述問題は、必要なキーワードを盛り込みながら文章を作成します。
この文章が適切かどうかを判断し採点されるため、自分自身であっているかどうか、合格できる点数になるかどうかを判別することができないのです。
過去問の中には、再現解答集もあります。
再現解答とは、合格した人がどのような答えを書いたのか思い出しながら作った問題集です。
つまり、点数が取れたことが分かっている解答と言えるでしょう。
ブラックボックスとも言われる中小企業診断士2次試験ではありますが、再現解答を利用できれば、本当の答えに近づけるのです。
問題集は、最低でも過去5年は用意しとく必要があります。
この5年間の過去問を使いながら、参考書と照らし合わせて勉強する事により、頻出問題を見つけながら効率よく進めることができるのです。
参考書だけでは、こうしたポイントをおさえることができません。
いくら頻出問題と書かれたとしても、問題を解いていなければ理解度がつかないからです。
実際の問題として触れることにより、勉強の精度を高めることができます。
本試験の時の出題方法や解答へ導くためのプロセスなどは、繰り返しやらなければ身につかないのです。
まとめ
中小企業診断士試験で使われる参考書は、本当に多くの書籍や資料が利用できます。
中小企業白書なども用意しなければならないことからも、中小企業診断士ように作られたものにこだわらず用意しておくことが必要です。
知識を持っていれば、中小企業診断士専門の参考書でなくても合格にたどり着くことができます。
この点を忘れないようにして、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。