【格安SIM】使い放題のMVNOを比較！その選び方とは？

この記事は使い放題のMVNOの選び方を説明します。MVNOは近年、スマホ業界で話題になっています。そもそもMVNOとは何なのか、そしてMVNOは何を基準に選べば良いのか、この記事で分析します。

【使い放題！】MVNOとは格安SIMを提供する会社の事

MVNOの選び方を調べるにあたり、まずはMVNOとは何なのか説明しましょう。MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、日本語では『仮想移動体通信事業者』と訳します。MVNOという単語は知らなくても、格安SIMなら知っているという人もいるかもしれません。MVNOとは、格安SIMを提供する会社の事。
日本の大手通信会社としてはドコモ、au、ソフトバンクがあります。大手通信会社は自らの通信回線、店舗、その他インフラを所有しています。それらの維持にはお金がかかるので、必然的に携帯やスマホの使用料は高額になります。そこにMVNOという事業形態が登場したのは、2001年の事です。
MVNOは大手通信会社の回線を借りて通信を行います。また、実店舗を持たずにインターネット上で手続きを行うMVNOも多くなっています。そのため格安の使用料でスマホのサービスを提供できるのです。大手通信会社のスマホは従来、SIMカードがプリセットされている端末を購入するという方式を取ってきました。
それに対してMVNOは、SIMカードが入っていないスマホを購入して別途SIMカードを購入します。MVNOによる格安SIMの使い放題は、大手通信会社のプランと比べると安価で済むという事で人気となっています。

【徹底分析！】使い放題のMVNOを実際に比較！

MVNOとは何なのか説明しました。それでは次に実際のMVNOについて見てみましょう。まずは使い放題が人気のMVNOを5社取り上げて、その使い放題プランの特徴を調べてみましょう。

使い放題のMVNO会社①UQ-mobile

使い放題が人気のMVNOとして、まずUQモバイルを取り上げましょう。UQモバイルはau系のMVNO。UQモバイルではauとほぼ同じ環境で通信回線を利用できます。au系のMVNOであるため、今までauのスマホを使っていた人がUQモバイルに乗り換える場合、面倒な手続きなしに同じ端末を使用できます。
それではまず、UQモバイルの月額プランを紹介しましょう。月額プランの種類は以下の表のようになっています。

UQモバイルのデータ無制限プランは月額1,980円。ただしこのプランにおいて通話はできません。以前はデータ無制限プランと音声通話プランのセットも申し込みできましたが、このプランは2019年9月30日をもって終了しました。通話の使い放題としては月額で以下のプランがあります。

使い放題のMVNO会社②BIGLOBEモバイル

使い放題が人気のMVNO、次にBIGLOBEモバイルを取り上げましょう。BIGLOBEモバイルでは動画や音楽、SNSなどが使い放題の『エンタメフリー・オプション­』が特に人気を集めています。エンタメフリー・オプションでは、合計21種類のサービスがギガ数の制限なく使い放題。その中には、例えば以下のようなサービスが含まれています。

• Youtube
• Apple Music
• Spotify
• U-Next
• dマガジン
• 楽天マガジン
• Facebook Messenger

エンタメフリー・オプションは、音声通話SIMでは月額480円、データSIMでは月額980円。動画や音楽、メッセンジャーなどが主な利用目的である人にとっては助かるサービスと言えるのではないでしょうか。

使い放題のMVNO会社③楽天モバイル

使い放題が人気のMVNOとして、楽天モバイルも見てみましょう。楽天モバイルは2020年4月8日にキャリアサービスを開始しました。新しくなった楽天モバイルは完全データ使い放題で月額2,980円というプランを打ち出しています。大手通信会社では大容量プランで7,000円前後は当たり前。
楽天モバイルは使い放題で2,980円を実現しました。ただでさえ探すのが困難であるデータ使い放題プランが格安で提供されている事が楽天モバイルの大きな魅力です。更にこの2,980円のプランには、国内通話使い放題のオプションも含まれています。
もちろん、楽天モバイル同士の通話に限らず、他社の端末との通話の場合もこの使い放題は適用されます。

使い放題のMVNO会社④LINEモバイル

使い放題プランがあるMVNOとして次にLINEモバイルも取り上げましょう。まず、LINEモバイルの基本料金形態は以下のようになっています。

LINEモバイルでは基本料金プランに加えて、カウントフリー・オプションがあります。カウントフリー・オプションは対象サービスが使い放題になるプランです。カウントフリー・オプションは以下の3種類あります。

LINEモバイルでは基本料金プランにカウントフリー・オプションを加える事によって使い放題プランにできます。

使い放題のMVNO会社⑤b-mobile

使い放題が魅力のMVNO、最後はb-mobileです。b-mobileは以下の月額料金で2種類の使い放題プランを用意しています。

b-mobileはドコモのLTE/3G回線を利用しているMVNOで、ドコモのスマホでもそのまま使用できます。音声通話付きのプランは090及び080で始まる電話番号に対応。大手通信会社の電話番号を変えずに利用するMNPにも対応しています。

使い放題のMVNOの選び方～動画視聴が目的の場合

それではここから実際に使い放題のMVNOを選ぶ際の方法について見てみましょう。使い放題のMVNOを選ぶ際に、まずは自分の目的や方向性ははっきりさせる事が重要です。ここでは動画をメインにMVNOを使用したいケースを例に取ってみましょう。以下のような条件とします。

• 動画(Youtubeではない)を見る事がメインの目的：高速通信で動画を見る環境が欲しい
• ただし、どのぐらいの容量が必要かは自分でも良く分からない
• 自宅にWiFiがない：PCのためのテザリングが欲しい
• 別にガラケーを持っている：通話を使わずにSIMフリーのiPadを使用

MVNOの選び方①格安SIMを選ぶ

ここでまず第一ステップとして、使い放題の格安SIMが必要になります。ここでは例として、使い放題のSIMカードを提供しているMVNOを3社選んでみましょう。

• U-mobile
• DTI SIM
• UQモバイル

まずはこの3社に絞りました。しかしUQモバイルに関しては、価格は安価で魅力的ですが、通信速度が遅くなります。ここでは高速通信が第一条件なので、UQモバイルは候補から外れます。U-mobileにはLTE無制限プランがあります。
また、使い放題ではありませんが、25GBまで無制限に使えるUモバイル MAX 25GBもあるので、比較として取り上げましょう。DTI SIMにはネット使い放題プランがあります。Youtube視聴がお得になるプランもありますが、今回の場合は対象から外れます。

MVNOの選び方②料金表を比較

ここで候補の使い放題プランが絞られました。早速それぞれの使用料を表にしてみましょう。

MVNOの選び方③通信速度を比較

ここで、通信速度を比較してみましょう。U-mobileとDTI SIMを比較した場合、U-mobileが988Mbpsに対してDTI SIMは370Mbpsとなっていて、ここでは圧倒的にU-mobileに軍配が挙がります。ところが、この数字は必ずしも当てにならないのも現実。
MVNOにおいてのこの程度の速度差は、回線の込み具合で変わる事もあります。また、MVNOにはネットがスムーズにできないほど通信が不安定なケースもあります。実際、U-mobileは以前、速度が遅くて使い放題の意味がないという評判もありました。ただし現在は改善され、そのような評判はなくなっています。
ここでは実際の通信速度の数字により、U-mobileを選びます。

MVNOの選び方④オプションを比較

ここで一応、オプションについてもチェックしておきましょう。この場合、自分でもどのくらいの容量が必要か分からないので、使ってみた結果、使い放題プランが必要ないというケースもあり得ます。U-mobileでは契約後のプラン変更もする事ができます。

MVNOの選び方⑤結論は？

以上の結果、このケースにおいてはU-mobileのLTE使い放題プランを選ぶのが良いでしょう。しかしこのケースではどのくらいの容量が必要なのか本人も良く分かっていません。実際にU-mobileの使い放題プランを試してみた結果、MAX 25Gプランに乗り換える可能性もあり得ます。

用途に応じてMVNOの使い放題を選んでみよう！

MVNOで人気の使い放題プランの詳細とその選び方を取り上げてきました。格安SIMを提供するMVNOでは、お得な使い放題プランも用意されています。また、プランの変更も気軽にできる場合が多いので、試しに使ってみるという判断もできます。MVNOのお得な使い放題プランを試してみましょう。