楽天モバイルを契約中で、仕事用に2台目を検討していたり、家族のスマホとしてもう1回線契約を考えている、といった場合にお得に使えたり、注意しなくてはならないポイントはあるのでしょうか?複数契約時に利用できる割引サービスもあるようです。この記事では楽天モバイルの2台目以降の契約の際、押さえておきたいポイントをご紹介します。
目次
楽天モバイルで2台目を契約する時の注意点
楽天モバイルは2022年4月から格安SIM(MVNO)ではなく、独自の回線を持った携帯キャリア(MNO)となるなど、注目の携帯電話会社です。格安SIM時代も利用者の間では高い人気があり、既に利用している人も多いのではないでしょうか。
まずはじめに、楽天モバイルで2台目以降の端末を利用するためのSIMカードを契約する際、注意しておきたいポイントについて確認していきましょう。
楽天モバイルの契約可能回線数
楽天モバイルでは「1契約1回線」「1人5回線まで」という契約上の決まりがあります。この回線の定義とはどのようなものなのでしょうか。
まず、「1契約1回線」というのは、ひとつの契約で発行されるSIMカードが1枚になるということです。他社でたまに見られる、ひとつの契約で発行できる複数枚のSIMカードでデータ通信容量をシェアできる、といったようなサービスは楽天モバイルでは行なっていないため、SIMカード1枚ごとに契約を結ぶ必要があります。
「1人5回線まで」という決まりがあるので、同一名義では5回線までの契約が可能です。
楽天モバイルには「家族割」がない
楽天モバイルは、家族それぞれが契約をしていたとしても、基本使用料や家族間の通話料が割引になる、他社で言う「家族割」のようなサービスはありません。格安SIM他社や大手キャリアは家族間で利用するためのサービスを打ち出している所が多いので、楽天モバイルはこの点においては若干不利なように見えます。
契約者と利用者が違う場合には「利用者登録」が必要
家族それぞれがそれぞれの名義で契約をするのが最もスムーズな契約方法ですが、請求の一本化や子供に携帯を持たせることを考えると、家族一人の名義で複数の契約をするのが便利です。
楽天モバイルでは以前は利用を契約者本人に限っていましたが、契約者と利用者が違う場合には「利用者登録」をすることで、同一住所の家族や同居の人も楽天モバイルを利用することができるようになりました。
たとえば、ご主人の契約で奥さんや子供がスマホを使ったり、契約者と一緒に住んでいる友人・パートナー・両親など、同一住所の人であれば、申込や支払い、各種手続きをする人を一本化して楽天モバイルをみんなで使うことができます。
利用者登録を使って契約した回線も「1人5回線まで」に含まれるので、1人が1回線ずつ端末を持つ場合は契約者以外に4人までの利用者登録ができるということになります。
楽天モバイルの2台目以降でお得に使えるデータSIM
楽天モバイルには、シンプルな「データSIM」のプランがあります。このデータSIMが実は楽天モバイルの2台目以降にとてもおすすめです。データSIMとはなにか、そしてその活用方法について詳しく見ていきましょう。
データSIMとは
楽天モバイルのデータSIMとは、音声通話機能の無いSIMのことです。SMS機能がついたものと、ついていないものの2種類があります。
楽天モバイルをデータ通信専用にタブレットやポケットWiFiで使用する場合はSMS機能なしで問題無いですが、もしもLINEなどSMS認証が必要なアプリを使いたいと考えている場合には、SMS機能ありの方をおすすめします。
データSIMの活用方法
データSIMの使い道として一番ポピュラーなのは、iPadなどのタブレット端末用として使うパターンです。タブレットで出来る事はスマホでもできるのでは?と思いがちですが、読書をしたり動画を見たりするときは大きな画面の方が使いやすいため、使い分けている人も多いようです。楽天モバイルのデータSIMなら月々525円から使えるので、気軽に始められます。
ポケットWiFiなどのモバイルルーター用のSIMとしてもデータSIMはおすすめです。ポケットWiFiをメインのWiFiとしてしっかり使う人には、無制限の契約になっているWiFiがおすすめですが、外出時にちょっと使いたいというような使い方ならデータSIMでも十分ではないでしょうか。楽天モバイルならSIMフリーのモバイルルーターも取り扱っているので、SIMカードと一緒に契約も可能です。
使わなくなったスマホをSIMフリー化しているのであれば、小さい子ども用にデータSIMを使うのもおすすめです。子どもは通話をメインで使うこともほとんどありませんし、家族との通話が必要な場合はLINEなどの音声通話ができるアプリを入れておけば安心です。
もちろん2台目としてデータSIMを使う方法もあります。1台目に音声通話がついていれば、2台目には電話番号は必要ないという人も少なくないのではないでしょうか。メインスマホのバッテリーを節約するため、動画視聴や読書、ゲーム専用機としてデータSIMを入れたスマホを利用する人もいます。
楽天モバイルで2台目以降がお得になる「プラス割」
楽天モバイルには2台目以降がお得になる「プラス割」というサービスがあります。家族割がない楽天モバイルにおいて、家族の複数回線の利用をお得にすることが可能なサービスのひとつとなっています。この「プラス割」についても紹介していきます。
「プラス割」とは
「プラス割」は2018年10月から始まった楽天モバイルのサービスです。楽天モバイルの通話SIMを契約中のユーザーが、2回線目のSIMを契約したときに複数の特典を受けることができます。
「プラス割」の内容
2回線目が通話SIMの場合、月額基本料が3ヶ月無料になり、5,000円のキャッシュバックを受けることができます。この通話SIMを端末とセット購入した場合は、キャッシュバックが無くなり、端末の購入代金が5,000円割引となります。
2回線目がデータSIMの場合は、通話SIMと同様に月額基本料が3ヶ月無料になります。キャッシュバックや割引サービスはありません。
2回線目が通話SIMの場合のみ、3回線目も「プラス割」の適用を受けることが可能になります。3回線目も通話SIMなら同じように4回線目も、というように、5回線目まで「プラス割」の適用範囲を広げることが可能になっています。
「プラス割」の注意点
とてもお得な特典が受けられる「プラス割」ですが、以下の点に注意が必要です。
組み合わせプランの20GBプラン、30GBプランは「プラス割」の対象外です。「プラス割」専用の申込ページ、もしくは楽天モバイルショップから以外の申込も特典対象外となります。
また、楽天モバイルで定められた最低利用期間中に解約をすると、契約解除手数料として9,800円が発生します。予告なく内容の変更やサービスの中止がある場合もあるので、最新情報は公式サイトもしくは楽天モバイルショップで確認してください。
楽天モバイルで2台目以降に便利なデータシェアサービス
楽天モバイルでは、家族や友人間でデータ通信容量を分け合える「データシェアサービス」も提供しています。2台目以降に便利なこのサービスについてもご紹介します。
データシェアサービスとは
楽天モバイルの「データシェアサービス」は、家族・友人・知人など、楽天モバイルを利用しているユーザー間なら制限なくだれとでも通信容量を分け合うことができる画期的なサービスです。
別途特別なデータシェア専用のプランに契約する必要も無く、現在利用中のプランはそのままで通信容量をシェアし、無駄なくデータ通信が出来るようになります。
データシェアサービスの使い方
楽天モバイルの「データシェア」を利用する場合、データシェアの為のグループを作り、そこに登録することが必要です。データシェアグループに登録した人は、データシェアの利用料として一律月額100円がかかります。データシェアグループに登録可能な人数は、1グループ5人までです。
グループの作成は、楽天モバイルのメンバーズステーションから登録したい人の電話番号を指定して行ないます。データ通信専用のSIMカードにも電話番号が割り振られているので、その番号を使って登録する必要があります。電話番号がわからない場合は、SIMカードの台紙を確認すると間違いありません。
データシェアサービスのお得なポイント
楽天モバイルでは、家族や友人などでデータシェアをするユーザー向けに、20GB・30GBのプランを新設しています。
例えば、家族5人で30GBプランを使うと、1人6GB使える計算になります。データ通信SIM5GBの月額は1,450円なので、5回線が個々契約していると月額7,250円がかかりますが、データSIM30GBの月額5,450円と5人分のデータシェア料金100円×5を足すと5,950円になるので、差額の1,300円分月々の利用料金が抑えられます。
家族でなくても、一緒に住んでいなくても、誰とでもデータ通信量を分け合えるのもお得なポイントです。
楽天モバイルの2台目契約はキャンペーンを活用してもっとお得に
楽天モバイルでは様々なキャンペーンを毎月実施しています。終了日が決まっていないもの、期間限定の物など、施策によって期間もまちまちです。キャンペーンの実施状況をチェックしておくと、よりお得に2台目を契約することができます。
楽天モバイルの2台目以降は一緒に使う相手や使い方を確認の上検討を
楽天モバイルの2台目以降は、使い方によってはお得になるポイントがたくさんありました。一緒に使う相手や使い方によっては、「プラス割」や「データシェアサービス」を併用することで更にお得になります。ぜひ自分の利用環境に照らし合わせて確認の上、検討してみてください。