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海外旅行でも使える格安SIMを比較!設定方法もご紹介

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急な海外出張や海外旅行でも格安SIMが使えるといいなと思ったことはありませんか?大手キャリアと比較して割高になったりしないかなど、よくわからないと不安に感じる点も多いかと思います。そこで今回は、海外で使える格安SIMにはどのようなものがあるのか、そして海外で格安SIMを使う時の注意点と設定方法などについて詳しく調べてみました。

海外で格安SIMを使うメリットとデメリットを比較

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大手キャリアでも、多くの格安SIMでも、海外に行った際に現地の通信会社の回線を利用して通話や通信を利用できる「国際ローミング」というサービスに対応しています。この国際ローミングを利用することで、海外旅行先でも国内と同じようにスマホを使うことができるようになります。
しかし、この国際ローミングを利用するにあたって理解しておかなければいけないメリットとデメリットが存在します。まずはそれについて詳しく見ていきましょう。

海外で格安SIMを使うメリット

まず、国際ローミングに対応している格安SIMなら、端末とSIMカードをそのまま海外で使うことができるのが最大のメリットです。いつも使っている携帯電話を同じように使えると、旅行先でも安心です。
ただし、利用している格安SIMによっては、事前に国際ローミングサービスの利用申し込みが必要な場合もあります。事前に公式サイトなどでチェックしておきましょう。
また、国際ローミングに対応している格安SIMであれば、電話番号もそのままで海外で電話を受けることができます。旅行先から日本に電話をかける時はもちろん、電話をかけてもらう時にも面倒な手続きの必要がなく、お互い不便を感じずに電話ができます。

海外で格安SIMを使うデメリット

国際ローミングは通話とSMSに限定したサービスです。つまり、格安SIMでデータ通信のみのプランを契約している場合は、当たり前ですが国際ローミングを使用することはできません。
海外でもデータ通信を利用できるプランを選択する、もしくはホテルなどに設置されているWiFiを使ったり、現地で利用できるモバイルWiFiを併用したりすると、データ通信も可能になります。
また、海外で通話や通信を利用する時に一番心配なのがそれにかかる費用です。日本国内で利用する時に比べると、利用する国にもよりますが、約3倍ほどの通話料が発生します。国内で利用する時に適用されている「10分以内の通話ならかけ放題」のようなプランも適用外です。
そして、着信についても料金が発生するので注意が必要です。現地で別行動をしている友達とこまめに連絡を取り合ったりしていると、お互いに高額の請求がくる可能性もあります。
国際ローミングの利用料金については月額50,000円までという上限料金が設定されていますが、その金額に達したところで即利用停止になるとは保証されていません。自分の利用料金は常に自分で把握しておきましょう。
あくまでも海外で利用するための特別な方法だということを理解し、国内と同じような感覚で使い過ぎないようにしなくてはいけません。

海外で使える格安SIMを比較

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海外で格安SIMを使うメリットとデメリットを確認したところで、今度は国際ローミングに対応している格安SIMを見ていきましょう。
ここでご紹介する格安SIMは、ドコモ・au・Softbankのどれかの回線を利用しています。旅行先によってだけでなく、どの回線を利用したプランかによって通話料や通信量が異なるため注意してください。Softbank回線を利用している格安SIMやプランについては、国際ローミングに対応していないので海外で使うことができません。

海外で使える格安SIM:事前申し込み不要のもの

格安SIMの中で、海外での利用に事前申し込み不要のものについて、会社ごとに詳しく見ていきましょう。

  • IIJmio
    IIJmioは、ドコモ回線を利用するタイプD、au回線を利用するタイプA、ともに事前申し込みは不要です。
  • 楽天モバイル
    楽天モバイルは、ドコモ回線とau回線でいずれも事前申し込みは不要です。
  • mineo
    mineoは、ドコモ回線を利用するDプランと、au回線を利用するAプランでは事前申し込み不要です。データ利用のみのSプランは国際ローミングの利用はできません。
  • UQモバイル
    UQモバイルは、事前申し込み不要で海外利用ができます。
  • BIGLOBEモバイル
    BIGLOBEモバイルは、ドコモ回線を利用するタイプD、au回線を利用するタイプAともに事前申し込みは不要です。
  • イオンモバイル
    イオンモバイルは、ドコモ回線のタイプ1と2、au回線のタイプ1全て事前申し込みは不要です。ドコモ回線のタイプ2は音声通話機能が無いので、SMSのみ利用可能になります。

海外で使える格安SIM:事前申し込みが必要なもの

次に、格安SIMの中で、海外での利用に事前申し込みが必要なものについて、会社ごとに詳しく見ていきましょう。

  • OCNモバイルONE
    OCNモバイルONEは、国際ローミングを利用する前に電話での申し込みが必要です。電話申し込みのあと、パスポートなどの本人確認書類の提出が必要になります。処理結果は2~3営業日後にSMSで報告されます。
  • Y!mobile
    Y!mobileで国際ローミングサービスを利用する時には、My Y!mobileから「世界対応ケータイ」の設定が必要です。対応機種については公式サイトに記載があります。
  • DTI SIM
    DTI SIMは、国際ローミングを利用する前にMyDTIからの申し込みが必要になります。
  • LINE MOBILE
    LINE MOBILEは、ドコモ回線のみ国際ローミングを利用できます。 マイページの「プラン・オプション」から手続きの上、パスポートの提出が必須になります。なお、Softbank回線では国際ローミングを利用することはできません。

海外で使えるプリペイドSIMを比較

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ここまでは、SIMカードそのままで通話やSMSを利用することができる国際ローミングを利用することを前提に、海外で使える格安SIMについて説明してきました。しかし、通話料金の額が高かったり、データ通信ができなかったりすると不便に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、海外用のプリペイドSIMについてもご説明します。プリペイドSIMなら、通話やデータ通信の上限が決められているので使い過ぎの心配もなく、もしその上限をオーバーした場合も、データ通信量や通話時間をチャージ可能です。また、対応機種であれば今使っている端末にSIMを差し替えるだけなので、使用感そのままに海外でスマホを使うことができますよ。

IIJmioの海外トラベルSIM

IIJmioが提供している「海外トラベルSIM」は、利用可能な国(現在対応42か国)であれば、どこでも同じ料金で利用できるSIMカードです。IIJmioの公式サイト、もしくは全国のビックカメラ、ソフマップ、コジマで購入できます。渡航前に国内で購入して準備できるのは安心なポイントです。
最初のSIM購入時に、データ通信専用の「スタートパック(データ)」か、音声通話機能付きの「スタートパック(音声付き)」から選択ができるので、用途に合わせて無駄なく選ぶことができます。
スタートパックにの容量を使い切ってしまっても、公式サイトからいつでもリチャージが可能です。また、最後に容量をチャージした日から12か月以内であればSIMカードを再利用することができるので、カードを何度も買う必要がなく、海外渡航が多い人におすすめのSIMです。
IIJmioの海外トラベルSIMにはオランダの電話番号が割り当てられています。そのため、今使っている電話番号をそのまま使えないのがデメリットです。音声通話やSMSを利用する場合、渡航前に電話番号を必要な人に教えておくようにしましょう。

現地で購入できる海外SIM

SIMフリー端末を使っている場合、海外旅行先で現地の海外SIMを利用することも可能です。現地の携帯電話会社が提供しているSIMカードをプリペイド方式で使用するので、使い過ぎの心配は解消されます。
現地のSIMは現地で購入することもできますが、慣れていない人は事前にインターネットで購入して、取り寄せた上で自分の端末で接続確認をしておく方が良いでしょう。また、SIMカードには標準・マイクロ・ナノといったサイズの種類があります。今利用しているスマホのSIMスロットサイズに合うかどうかの確認も必須です。
もちろん現地で割り当てられた電話番号を使うことになるので、音声通話やSMSの利用の際は必要な人に連絡をしておくようにしましょう。

海外で格安SIMを使う時の国際ローミング通信設定方法を比較

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国際ローミングを利用する際、端末側での設定も必要です。簡単な設定なので、ここでもご説明しておきます。

iOSの場合

iOSの場合は、設定アプリからモバイル通信を選択します。選択のオプションをタップすると、「データローミング」というスイッチがあるのでそこをオンに切り替えます。その際、上の「4Gをオンにする」という欄が「音声通話とデータ」になっていることを確認してください。
次に、モバイル通信の画面に戻り、「モバイル通信ネットワーク」を選択します。自動をオフにし、その下に表示される国際ローミング対応事業者を手動で選択したら設定完了です。

Androidの場合

Androidの場合は、まず設定画面に入って「その他の設定」を選択します。「モバイルネットワーク」をタップし、データローミングをオンにしたら「優先ネットワークタイプ」を選択し、自動を選択します。「通信事業者」をタップして国際ローミング対応事業者を手動で選択したら設定完了です。

海外旅行で格安SIMを使う場合は通信手段を比較するとお得に

使い慣れた端末をSIMごとそのまま使って海外で利用できる格安SIMや、海外向けのプリペイドSIMを比較する時は、自分に合った通信手段を理解しておくとお得になります。渡航先や日程などとも照らし合わせて、快適に海外でも格安SIMを利用してくださいね。