「楽天モバイルを契約しようと思っているけど、通話品質が不安」と考えている人もいるかと思います。本記事では楽天モバイルの通話品質について紹介しています。
結論から述べると、通話品質は大手キャリアと全く変わりません。ただしIP電話サービスを利用すると、データ通信速度が遅い状態だと通話品質が悪くなるリスクがあります。
とはいえ楽天モバイルの「スーパーホーダイ」プランでは、速度制限が発生しても最大1Mbpsで通信できます。よって、IP電話サービスでも他の格安SIMよりIP電話の通話品質は高いと言って良いでしょう。
ただしあくまで”最大”1Mbpsなので、実際の通信スピードはこれを下回る可能性はあります。また滅多にあることではありませんが、通信設備側で不具合が発生すれば通信が不安定になることも考えられます。
とはいえ他の格安SIMでは128kbps前後の通信スピードまで制限されるのが一般的です。楽天モバイルは、格安SIMの中では通信スピードが比較的早いと言って良いでしょう。
目次
楽天モバイルの通話品質は大手キャリアと変わりません
楽天モバイルに限らず、格安SIMの音声通話品質は大手キャリアと変わりません。
データ通信の場合は大手キャリアの”回線の一部”を利用しているため、アクセスが集中すると混雑して通信速度低下といった品質低下が発生します。
一方で音声通話の場合、格安SIMも大手キャリアと同じ回線を利用するため、どこの格安SIMでも通話品質は変わりません。
【注意】IP通信を利用した通話は品質が安定しない
ただしインターネットに接続して音声を届ける通話方式の「IP電話」の場合は、格安SIMだと通話品質が低下するリスクがあります。
音声通話は基地局を経由して音声を届けていましたが、IP電話の場合は音声をデジタルデータにして相手に届ける通話方式です。IP電話の場合はインターネットを利用するため、通信速度が遅くなるケースがある格安SIMでは、IP電話の通話品質が安定しません。またIP電話はフリーダイヤルに電話できないというデメリットもあります。
格安SIMでもIP電話を活用した通話し放題サービスはあるものの、大手キャリアが提供している”無制限の音声通話プラン”を提供している会社は非常に限られます。
”3分間何度でもかけ放題””10分間何度でもかけ放題”オプションを利用できる格安SIMを選ぶか、大手キャリアとの契約を続けて”無制限の通話し放題オプション”をつけることをおすすめします。
以上のことから、格安SIMでの音声通話はあまりおすすめできません。
品質が良い?楽天モバイルの通話プランまとめ
以下では楽天モバイルの通信・通話プランについて紹介します。
スーパーホーダイ
楽天モバイルを利用するなら「スーパーホーダイのプランS」がお得です。
【スーパーホーダイの魅力】
- 速度制限がかかっても最大1Mbpsで通信可能(※)
- 10分間までなら何度でも通話し放題
※12:00~13:00、18:00~19:00の混雑時間帯は最大300kbps
プランSは通信量が一番少ない通信プランです。しかし速度制限がかかった場合も最大通信速度1Mbpsでデータ通信できるので、通信速度の遅さにストレスを感じる人は少ないかと思います。
参考までに他の格安SIMの速度制限と比較すると、通常は速度制限が発生すると128kbpsまで通信速度が低下します。スーパーホーダイの通信速度の速さが一目瞭然ですね。
またスーパーホーダイを利用すれば、10分間何度でも無料通話オプションが付いてくるのでお得ですね。ただしスーパーホーダイはドコモ回線のみ対応しているので注意しましょう。
組み合わせオプション
組み合わせオプションプランは、他の通信キャリアと同じように、自分の好きな通信プランの中から1つお好みのものを選ぶ方式です。スーパーホーダイと異なり、10分間無料通話オプションは標準でついてこないので、任意でオプションを追加する必要があります。
スーパー放題の方がお得ですが、あまりスマートフォンを利用しない人は組み合わせプランの容量が少ないプランを選ぶんだほうがお得です。また組み合わせオプションはドコモ回線に加えてau回線にも対応しているので、楽天モバイルをau回線で使いたい人にオススメです。
注意点として、組み合わせオプションで通信制限を買った場合は通信速度が遅い(200kbps)ので気をつけましょう。
楽天でんわ10分かけ放題
楽天でんわ10分かけ放題サービスは、月額850円(税別)の有料オプションです。契約すれば、国内通話なら10分間何度でも無料で通話できるようになります。
ただし無料通話を利用するには、楽天電話アプリを利用する必要があります。通常の電話アプリの場合は対象外になるので気をつけましょう。
ちなみにこのオプションは、スーパーホーダイ利用者には標準で利用できる機能です。追加でオプションを申し込む必要なく、スーパーホーダイを利用すれば10分かけ放題サービスを利用できるようになります。
音声通話品質にこだわるならチェックしたいキャリア
以下では音声通話品質を重視する人はどのキャリアを選ぶべきか紹介したいと思います。
通話が多いなら大手キャリアとの契約がおすすめ
仕事やプライベートで頻繁に音声通話を利用するなら、大手キャリアとの契約をおすすめします。格安SIMでも制限ありとはいえ、通話し放題プランはあります。ただし格安SIMの通話し放題プランの場合、IP電話を利用するのが条件のため、通話品質が低下するリスクがあります。
よって、音質を保ちつつ長時間頻繁に電話する人は大手キャリアと契約し、通話し放題オプションの契約をおすすめします。
Y!モバイルは完全な通話し放題プランが用意されている
ソフトバンクのサブブランドである”Y!モバイル”には「スーパーだれとでも定額」という音声通話し放題オプションがあります。
月額料1,000円が基本料金にプラスされるものの、IP電話ではなく音声通話で国内通話を何度でも時間無制限で利用できるのは非常にお得です。
Y!モバイルはソフトバンクのサブブランドという位置づけですが、料金の安さや取り扱っているスマホが廉価版が多いことから格安SIMとして取り上げられがちです。しかし”ソフトバンクと同じデータ通信回線を利用しているから時間帯の速度制限が発生しにくい””音声通話し放題プランがある”ことから、非常におすすめです。
通信品質を保ちつつ通信費を抑えたいと考えている人はY!モバイルがおすすめです。
格安SIMは音声通話をあまりしない人向け
以上のことから、格安SIMはあまり音声通話をしない人向けの通信キャリアです。
音声通話を利用する場合は20円/30秒の通話料金が発生します。IP電話を利用する場合はお得なオプションもありますが、通話品質がデータ通信環境に左右されるというデメリットがあります。
よって格安SIMは「あまり音声通話を利用しない」「通話品質にこだわりはない」という人向けのサービスです。
通話品質は変わらない?楽天モバイルのおすすめスマホ
以下では楽天モバイルで取り扱われているおすすめスマホを紹介します。
ただし通話品質は回線の問題なので、スマホを変えても通話品質が必ずしも良くなるわけではないので注意してください。
コスパに優れたスマホ:OPPO A5 2022
OPPOはカメラ性能に優れた格安スマホを製造・販売しているメーカーです。
OPPO A5 2022の特徴は下記のとおりです。
- クアッドカメラ(背面カメラが4台)
- 5,000mAhの大容量バッテリー
- 6.5インチの大画面ディスプレイ
注目すべきは、OPPO A5 2022は超広角撮影に対応していることです。iPhone 11で超広角撮影は話題になりましたが、これも同じ超広角撮影に対応しています。撮影したい風景を、画面からはみ出さずに撮影できるようになります。
ディスプレイサイズも6.5インチに対応しているので、iPhone 11 Pro Maxと同じサイズなのも注目ポイントです。
お値段が3万円程度なのも魅力的なポイントですが、おサイフケータイ非対応なので注意しましょう。
SHARPブランド:AQUOS sense 3 lite
「AQUOS sense 3 lite」は5.5インチのコンパクトサイズなスマホです。
おサイフケータイにも対応しており、カメラ機能にも優れています。尖った特徴はないものの、機能と価格のバランスが取れたモデルという印象です。
本体価格は一括購入で約3.3万円。またAQUOS sense 3 liteは楽天モバイルでのみ販売されているスマートフォンです。
少し高いスマホ:HUAWEI nova 5T
HUAWEI nova 5Tの特徴はカメラ性能に優れている点です。
背面に4つのカメラ(クアッドカメラ)を搭載し、解像度も高いので綺麗な写真をスマホで撮影できます。AI搭載カメラは夜間撮影モードにも対応しており、シーンに応じて最適な一枚を撮影してくれます。
一括購入価格は約6万円ほど。格安スマホと比較すると少し高いですが、カメラにこだわる人におすすめできるスマートフォンです。
安くてハイスペック:HUAWEI nova lite3
カメラ性能が凄いスマホのHUAWEI nova lite3。こちらは「AI搭載デュアルカメラ」「6.21インチのしずく型ノッチディスプレイ搭載」「本体背面に指紋認証センサーを搭載」など、本体価格が約2万円とは思えないほど優れたスペックです。
安くて高級感のあるスマホが欲しい人に、HUAWEI nova lite3はおすすめです。
まとめ:楽天モバイルの通話品質は良い感じです
いかがでしたか。
音声通話とIP電話の区別は難しいですが、誤解を恐れず簡単に話をまとめると「格安SIMで音声通話はあまりおすすめできない」です。格安SIMでも通話し放題プランはあるものの、通話し放題になるのは”IP電話アプリを利用した場合”を条件にしているケースが多く、通常の音声通話の場合はサービス対象外となります。
またIP電話の品質はデータ通信環境に依存するため、速度制限が発生している時や通信速度が遅いWiFiを利用している場合は音声通話品質が低下します。
よって音声通話を仕事で頻繁に利用する人は、格安SIMよりも大手キャリアとの契約をおすすめします。