既卒者にとって、就活が成功しやすい時期はいつ頃になるのでしょうか。就活するなら、やはり少しでも時期などを工夫して就職を有利にしていきたいところです。企業には、新人の採用に積極的になる時期、内定を出しやすい時期があります。そういった時期を狙うと、既卒でも内定を獲得しやすくなるものです。
そこで今回は、既卒の終活時期について解説しながら、就活の時期を逃さないために必要なことなどをあわせて整理していきたいと思います。
既卒の就活はどの時期に始めれば良いの?
まず、既卒の終活はどの時期に始めるのがベストなのでしょうか。不利と言われやすい既卒は、やはり時期などにこだわって、就活を有利にしていくのが重要なポイントとなります。
ただ、自分自身ではどのタイミングで就職するべきなのか、入社の時期をいつとするべきなのかは、なかなか分かりづらいものです。まずは既卒の就活のタイミングの考え方を見ていきましょう。
既卒は基本的にいつでも就活を始められる
既卒は、基本的にいつでも就活を始めることができます。既卒は新卒採用、もしくは中途採用、どちらの枠でも応募することはできるからです。
時期を問わずエントリーしていくなら、基本的には中途採用枠の枠になるでしょう。未経験者でも応募可能ということであれば、既卒者でも中途採用枠で採用されることは意外とよくあります。
ですがやはり、業界や志望職種などによっては、中途採用を目指すのは難しい場合もあります。そうなってくると目指すべきは新卒採用枠なので、4月入社を想定していくべきでしょう。
内定をもらいやすい・求人が出やすい時期を見極めることも大事
既卒者が中途採用を狙うか新卒採用を狙うかは人それぞれですが、内定をもらいやすい時期や新人の募集がかかりやすい時期というものは存在します。時期・タイミングを選んでおくと、やはり内定のもらいやすさは各段に上がるでしょう。
例えば中途採用の場合は、8月~10月、3月は既卒の内定が出やすい傾向があります。この時期を想定して動いていくと、内定は獲得しやすくなります。新卒採用の場合は、そもそも新卒とあわせてのタイミングなので、応募しやすさ・内定の取りやすさはアップします。ただ、応募しやすい分フレッシュな新卒と採用枠を競っていかなければならない点、早い段階で内定が出たとしても入社は4月になる点には注意する必要が出てきます。
既卒の就活時期はいつがベスト?
では、既卒にとってちょうど良い就活時期はいつになるのでしょうか。ベストな時期の見極め方を考えていきましょう。
入社の時期を考えて就活を始める
入社の時期を考えて就活を始めることを、まずは大前提としていきましょう。新卒にあわせて就活を始めるなら、エントリーは3月からになります。3月から募集の始まる新卒採用で内定をもらうことを意識して動いていきましょう。
中途採用枠でエントリーする場合は、基本的にいつでもエントリーすることができます。ただ、3月は内定が出やすい傾向があるため、そこに合わせるなら1月くらいから動いておくのが理想的ですね。いつ入社したいのかを考えつつ、就活を始めていくと良いでしょう。
人材が不足しやすい時期を考えて就活を始める
ちなみに人材が不足しやすい時期を考えて就活を始めるのも一つの手です。例えば企業にとって新しい期がスタートするときは、年度末で退職した人の補強が優先的に行われる時期になります。つまり新しい人材の採用にもかなり積極的になる時期と言えます。既卒であっても採用される可能性は高まるため、人員が不足しやすい時期をよく見極めていきましょう。
ちなみに、例えば新しいプロジェクトが始まるときも、企業は採用を強化する傾向にあります。信じ事業が始まったときなども、就活を始める良いチャンスになる可能性があります。
就活エージェントにおすすめの時期を相談する
時期を見極めるうえでおすすめなのは、就職エージェントに就職しやすい時期はあるかどうかを聞くことです。就職事情に詳しいキャリアアドバイザーは、業界ごとに採用ニーズがどうなっているのかをしっかり把握しているものです。
この業界はこの時期だと採用に積極的になるなど、事情を詳しくチェックすると良いでしょう。また、特定の企業についても、「この企業は今年〇月から新事業がスタートしたので、そこで働ける人材の採用を強化していますよ」と教えてくれる場合もあります。
既卒がなるべく早めの時期に就活すべき理由とは
既卒にとって、早めに就活に向けて行動を起こすことはとても大事なことです。「明日から頑張って就活しよう」と思っていると、実際のところはいつまでも就活をスタートさせられないもの。ここでは、既卒がなるべく早めに就活すべき理由を見ていきましょう。
既卒が就活の時期を逃すとどんどん不利に…
既卒は、学校を卒業してからなるべく早い段階で就活を始めることが肝心なポイントになります。というのも、結局のところ若いうちから就活を始めておかないと、不利になることはたくさん出てくるということです。
時期を逃して25歳を過ぎれば、もう就職においては「既卒」とは呼ばれなくなります。バイトや派遣で働いていれば単純にフリーターというくくりになりますし、何もしていなければいわゆるニートの扱いになるでしょう。
企業は、25歳を過ぎてフリーターやニートを続けている人をどう思うでしょうか?社会に甘えている、人間性に何か問題がある……といったイメージにつながることは否定できません。そのため就活を始めても、内定をもらえる確率はどんどん下がっていきます。できる限り、就活は早めに始めておき、既卒という扱いで就活できる時期をぜひ大事にしていきたいですね。
30代を過ぎてもフリーターを続けていると…
30代を過ぎてもフリーターを続けていれば、さらに就職成功の可能性は狭まります。職歴なし・社会人経験ゼロの30代を受け入れてくれる企業は、正直かなり少なくなっていきます。就活しても書類選考で落とされることはざらでしょう。
新卒で就職できなかったのなら、なるべく既卒のうちに就活を、もし既卒でいる間に就活できなかったのならなるべく20代のうちに……を意識していきましょう。
自分の就きたい仕事・興味ある職業は望めなくなる?
就活を始める時期が遅くなると、自分の就きたい仕事に就くことはどんどん厳しくなっていくものです。興味ある業界がある、でもどれだけエントリーしても書類選考で落とされてしまう……ということは珍しくありません。
自分の就きたい仕事・興味ある職業が望めなくなり、結果として妥協するようなかたちで仕事に就く人も多いです。そうなっては退職のリスクも高まるため、ますます悪循環に陥ってしまう可能性があります。
既卒が就活の時期を逃さないために必要なこと
では、既卒が就活を始めるべき時期を逃さないためには、普段からどのようなことに気をつけていくと良いのでしょうか。就活のポイントとして、意識すべきことや注意点はたくさんあります。時期を逃さず確実に就職するためにも、ぜひ以下のポイントは就活を始める際に心がけていきましょう。
志望する企業・業界の特徴を分析しておく
既卒は、何かと就活では苦労しやすいところがあります。やはり新卒で就職していないということは、就活において不利になるポイントになります。悲観的になる必要はありませんが、常識的に考えて、よりフレッシュで教育しやすい新卒者の方を企業は採用したいと思うものでしょう。そういった現実と向き合うことが大切です。
では既卒はどうすれば良いのかというと、自分と企業・業界のニーズが一致するポイントはどこなのかを考えることです。志望する企業や業界のことは、なるべく特徴や性質をしっかり研究しておきましょう。どんな人材が求められているのかということを知ったうえで、その業界を志望する場合は、自分もそのニーズにかなった存在になる必要があります。
そしてもしニーズにかなっていない、ミスマッチだということがわかった場合は、改めて自己分析をして適性を判断したうえで、自分が活躍できる業界を知っていくことが大切です。
就活サイト・エージェントの利用は積極的に
やはりおすすめは就活サイトや、就職エージェントを積極的に利用して、就活を全面的にサポートしてもらうこと。既卒の就活は、何かと不利になることが多い分、不安要素もたくさん出てきます。
利用できる支援サービスは徹底的に利用した方が良いでしょう。特に就職エージェントは就活する際に必要なことを全面的にサポートしてくれて、アドバイスをくれます。内定を獲得しやすい求人の紹介も行ってくれます。また、就活にぴったりの時期の見極めもしてくれるでしょう。相談する価値は十分にあるでしょう。
時期を逃しても積極的に就活を進めていくことが大切
職歴のない既卒者にとって、最終的に重要になってくるのは、積極性や熱意です。もう時期を逃したから終わった……と思うのではなく、時期を逃したとしても、積極的に就活を進めていくことが大切です。
時期を逃しても、そもそも既卒は中途採用枠でエントリーすることはいつでもできるため、次の新卒採用の時期を待つことはしなくても良いでしょう。早めに就職が決まることに越したことはないため、ぜひ積極的に就活には取り組んでいきましょう。
まとめ
既卒にとって就活する際には不利に感じられるポイントはたくさんあるため、少しでも状況を有利にする工夫や対策は必要ですよね。そんなとき重視したいのは、就活を始める時期です。時期を考えて就活を行っていけば、人員が不足するときなどに採用試験を受けることができ、それが就職成功につながる可能性もあります。
そのためには企業や業界についてよく研究をすること、就活サイトや就職エージェントの利用を考えることなどをぜひ意識してみてください。対策や工夫があれば、既卒でも就職は十分可能なものです。