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「既卒」って何?不利な理由と就活方法のポイントとは

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既卒の就活は、何かと不安に思うことばかりですよね。就活方法はどんな方法を取ると成功しやすいのか、困っている人も多いでしょう。既卒には大学卒業から就職していない空白期間のようなものがあるため、不利に感じられるものです。

 

そこで今回は、「既卒とは何か」という点にまず触れながら、失敗しないための就活の方法を詳しく見ていきたいと思います。既卒者がしっかり志望通りに就職するためには、就活の方法についてまずは理解を深める必要があります。

 

就活方法をチェックする前に…「既卒」とは誰のこと?

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まずは、就活の方法について理解を深める前に、「既卒」の概念について詳細を整理していきたいと思います。

 

既卒とはどんな人のことを言う?

「既卒」とは、すでに大学を卒業してはいるものの、就職はしていない人のことを言います。具体的に定義が決められているわけではありませんが、既卒の場合は、主に25歳くらいまで(大学卒業から3年以内)が目安となることが多いです。

 

そのため大学卒業後にフリーターを続けている25歳までの人は、正社員として就職したことがないため既卒というくくりになります。また同じ25歳までの人で、大学卒業後は働かず家にいる人、事情があって別のことをしている人なども、就職する際には既卒ということになります。

 

既卒・新卒・第二新卒の違いとは

ではここで、既卒、新卒、第二新卒の違いを見ていきましょう。就活の際に募集要項などでよく見かけるこの3つには、どのような違いがあるのでしょうか。

 

まず新卒は、会社に入社する年に大学や短大を卒業見込みとなっている人のことを指します。つまりは学生です。そして第二新卒は、既卒と同じように大学卒業後から3年以内の人のことを指します。では既卒と第二新卒は何が違うのかというと、第二新卒は一度就職していて、そこから転職を目指す人のことを言います。

 

既卒は就職しづらい?内定率はどれくらい?

よく既卒は就職しづらい、不利と言われるものですが、その内定率は実際のところどれくらいなのでしょうか。

 

既卒の内定率はおおよそ40%~50%ほどになります。既卒者全体の半数弱が内定を獲得できる可能性があると言えばわかりやすいでしょう。これに対して新卒の内定率は、80%ほどになると言われているため、確かに新卒と比べれば就職はしづらいのかもしれません。

 

ただ、絶対的な数字として、40%~50%という内定率はそこまで絶望的な数字ではないでしょう。最近は既卒でも積極的に採用している企業はありますし、既卒が既卒ならではの対策をしたうえで就活をすれば、就職先はきっと見つかるでしょう。

 

既卒はなぜ就活で不利なのか

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ではまず、既卒の就活方法を考えるうえで、なぜ既卒は不利になりがちなのかを先に考えてみましょう。

 

新卒で就職していない=問題がある人と思われやすい

多くの人は、学校卒業とともに就職して社会人になっていきます。そのため既卒は、新卒で就職していない時点で、どこか問題がある人だと単純にとらえられやすいのです。

 

協調性がない人なのか、それとも考え方が大人になれていない人なのか、人とのコミュニケーションがうまく取れない人なのか……いずれかはわかりませんが、既卒者に対してこういったネガティブな勘ぐりをついしてしまう採用担当者は多いです。もちろん既卒にも優秀な人材だと思われて歓迎される人はいますが、多くの場合は、以上のようなネガティブなイメージが伴うことを忘れてはいけません。

 

既卒やフリーターは仕事のスキルが低い

既卒は正社員として社会に出ていないため、仕事のスキルが低いと思われてしまうことが多いです。育てていくために未経験者を採用するなら、わざわざ既卒ではなく新卒で良いという企業の本音もあるでしょう。すでに卒業している人なら、むしろ既卒ではなく多少なりとも社会人経験のある第二新卒を採用したい心理もあるはずです。

 

既卒の場合、仕事自体はフリーターとして続けている人が多いでしょう。しかしフリーターは、アルバイトや派遣などの非正規雇用で働く人のことを指します。非正規雇用で働く人は、職場の中でも立場が低い人が多いです。重い責任が伴うような業務には当たらないでしょう。

 

だからこそ既卒・フリーターには、社会人としての責任感が薄い、考えが甘いと思われてしまうところがあります。経験・知識の低さがマイナスポイントになることも多いです。

 

既卒という時点で選考から弾かれてしまうことは多い

既卒は、特に企業からの条件がない限り、基本的には新卒採用枠にも中途採用枠にもエントリーすることができます。どちらを選んでいくかは戦略次第ですが、既卒不可と明示していないとはいえ、残念ながら既卒という時点で選考から弾かれてしまうことは多いです。

 

そのため若手であるにもかかわらず、少々選択肢は狭まりやすいところがあります。就活方法を考える際には、内定をもらうまでにはある程度長い時間がかかることを考えておくべきでしょう。

 

既卒に有効な就活方法とは?

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では次に、既卒に有効な就活方法を解説していきたいと思います。既卒にとって不利になりがちな就活。少しでも効率的に就活を行っていくなら、方法はよく見極めた方が良いでしょう。

 

就活エージェントを利用すると自分の適性を見極めやすい

まずおすすめする就活方法は、就活(就職)エージェントを利用することです。就活エージェントに登録して専門のアドバイザーに相談すれば、自分の適性を見極めることができます。

 

向いている業種、職種など、自分ではいまいち判断できない部分もあるでしょう。そんなときは、やはりプロに任せるのが一番安心できます。また、就職エージェントに求人を紹介してもらえれば、既卒向け・既卒歓迎の求人に手っ取り早く出会うことができます。自分の力のみで既卒向けの求人を見つけることができず困っている人は、ぜひ就職エージェントを積極的に利用していきたいところです。

 

新卒と違い多くの業界・求人を選べるわけではないことを知る

新卒と違い、多くの業界・求人を選べるわけではないことを、就活を始める前にはよく理解しておきましょう。お伝えしてきたように、新卒と比べれば既卒は少し不利な立場にあります。もちろん就職できるチャンスは十分ありますが、選びたい放題…というわけにはいかないことを覚えておきましょう。

 

そのため既卒の就活方法の大事なポイントは、第一志望の業種・職種などにこだわりすぎないこと。条件を指定しすぎてわがままにならないことです。自分を安売りして労働環境の悪い企業に就職する必要はありませんが、こだわりすぎてわざわざ自分で自分の首を絞めるようなことはしないよう気をつけてください。

 

自分の経歴やビジョンとマッチしやすい業界を見極める

自分の経歴やビジョンとマッチする業界、企業を見つけることも大事なことです。既卒を採用する側の企業の心理になってみましょう。

 

フレッシュな新卒でもなく、多少の経験がある第二新卒でもなく、既卒を採用するのにはやはり明確な理由が要りますよね。自分には何ができるのか、どう貢献できるのか、自分を採用する企業のメリットは何なのか、企業が求めるニーズも含めてよく考えておきましょう。

 

人手不足の業界は既卒でも就職しやすい

既卒の就活方法のポイントとして重要なのは、内定を獲得しやすい業界を見極めることです。もちろん志望する業界が他にあればそちらを優先するべきですが、選択肢の一つとして、人手不足になりやすい業界の存在は知っておくと後々役立つ可能性があります。

 

人手不足の業界は既卒でも就職しやすい傾向にあります。内定をもらいやすい業界はどこなのか、あらかじめ自分でリサーチしておくのも良いですし、就職エージェントなどの専門家に相談するのも良いでしょう。

 

既卒でも就活方法のポイントを押さえれば大手も夢じゃない?

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ちなみに、既卒でも就活方法のポイントを押さえておけば、大手企業を目指すことも決して夢ではありません。既卒は確かに新卒と比べて不利になるとはいえ、既卒の採用を強化している大手企業もたくさんあります。

 

既卒で大手の内定をもらう人も実はたくさんいる

実際に、既卒で大手の内定をもらう人は意外とたくさんいます。既卒という時点で大手を目指すことは諦めてしまいがちですが、せっかくなら良い条件・労働環境で働きたいという人は多いでしょう。もちろん狭き門になることは間違いありませんが、決して不可能なことではないため、大手を目指したい人はしっかり対策を立てて就活に臨みましょう。

 

既卒という立ち位置を理解した対策を徹底しよう

既卒で大手を目指す際に必要なことは、基本的には上でご紹介してきたような就活方法を意識することと同じです。ですが大手企業に就職することを考えるなら、選考の条件や重視されるポイントなどはより厳しくなることが予想されるため、既卒という立ち位置を理解した対策をとにかく徹底するべきでしょう。

 

大手企業は大手企業でも、内定を勝ち取りやすいポジション(部署)を自ら志望してエントリーすれば、良い結果が出る場合もあります。また、企業とのつながりの深い既卒向けの就職エージェントを見つけて大手就職を目指す相談を重ねていけば、それが内定につながることもあります。

 

学歴やスキル、本人の意欲次第では、大手も採用に積極的に

その他にも、既卒で大手から内定をもらうきっかけになるものは、学歴やスキル、学生時代の経験、本人の意欲や熱意などさまざまな要素があります。既卒とはいえ、高学歴でスキルや資格も十分という条件がそろっていれば、やはり企業は魅力を感じるでしょう。

 

また、最終的に大事になってくるのは働く意欲や熱意です。本人から熱いモチベーションと将来的なビジョンが伝わってくれば、それが内定の決め手になることも多いです。

 

まとめ

既卒が就職を成功させるためには、有効的な就活方法をしっかり見いだす必要があります。不利と言われやすい既卒でも、就活方法を間違えなければ、就職するチャンスは十二分にあるものです。最近は既卒の採用にも積極的な企業は増えています。

 

自己分析を徹底する、就職しやすい業界を見つける、就職エージェントに相談するなど、自分にできることはぜひ何でも実践していってくださいね。