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自分の軸とは? 他人に振り回されず生きるために見つけ方を紹介

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自分の軸の見つけ方を探している方は多いと思います。特に就活生は「自分の軸を見つけなさい」と度々言われるので、その見つけたに躍起になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ自分の軸を見つけろと言われても、何を持ってして「軸」と呼べるのか、どうやって見つけるのか、全くわからない方も多いと思います。
そこでここでは、自分の軸の見つけ方を詳しく解説し、自分の軸を持って生きる方法を解説していきましょう。

自分の軸の見つけ方。どうやって見つけるの?

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「自分の軸」と一言に言っても、その意味はひとつではありません。自分の軸という言葉には、大きくわけて3つの意味があります。ひとつめの意味は、自分は何が好きなのかという「情熱の向き方」です。ふたつめの意味は、自分が大切にしている「価値観」です。そしてみっつめの意味が、自分のスキルを活かせる「長所」です。
自分の軸とは、これら3つがあわさったもののことをいいます。例えば、「他人と関わることが好きで、人と話すことが得意、みんなと協調性を持つことを大切にしている」人は、営業職にとって理想的な自分の軸の持ち主といえるでしょう。
こうした自分の軸を見つけるためには、「自分の内面」を見る方法と、「自分の外」から価値観を探し出す方法があります。それぞれの代表的な方法を紹介していきましょう。

本を読む

本を読むことは、自分の外から価値観を吸収する、最も手軽な手段です。特に実業家の本は、価値観を育てるのにぴったりでしょう。というのも、実業家は誰が見ても「成功者」だからです。
社会的に見て成功している人の本を読むことで、自分の中で素直にその価値観を吸収できます。これが実績によくわからない人の本ですと、素直にその価値観を吸収できません。なぜなら、価値観を吸収するためには、素直に自分が尊敬できる人間である必要があるからです。
そのため、本を読んで価値観を出すのなら、自分の理想像となるような人が書いた本を見つけましょう。可能ならば、本を読んで自分が深く納得できるような、説得力があるような本がいいでしょう。
そして、その本の中から「自分が理想とする思想・姿」を見つけ出してください。実業家の本であれば、「お金持ちになって社会的に成功した姿」が広範的な理想像として考えられるはずです。ただ、本を読んだ上でもなんとなくあの人のようになりたいと考えるだけではいけません。
本を書いた人が何を考え、何を意識して仕事に取り組んだのか、それをくみ取りましょう。その思想に共感するにせよ、そうでないにせよ、自分がどんな価値観・思想を持っているか、考察する良質な材料になるからです。本を選ぶときは、自分が共感を持てる人が書いたものを選びましょう。

自分を分析する

自分を分析することで、自分の情熱の向かう先と長所を見つけられます。ただ、「自分」というものを主観で分析してしまうと、思わず評価が低くなってしまったり、逆に評価が高くなりすぎたりするので注意が必要です。なぜなら、自分で自分を評価しようとすると、周囲からの意見などでバイアスがかかってしまいがちだからです。
よって、自分を分析するときは「すでに起きた事実」から物事を拾い上げるといいでしょう。なぜなら、すでに起きた事実は変わらないからです。それを分析して自分を分析すれば、結果がぶれることはありません。
過去から自分を分析する際の手順は簡単です。まずは自分が「頑張った」出来事を書き連ねていきましょう。誰かに伝えるわけではないので、それが周囲に認められたかどうかは関係ありません。自分が頑張ったと感じたのなら、どんなことでも書いていきましょう。
思い出せるだけ頑張ったことを書いたら、次はその出来事それぞれを分析してください。具体的な方法は、「なぜ」「どうして」を出来事に対して重ねていく方法です。例えば、「野球で練習してレギュラーになった」という経験があったのなら、「なぜ頑張ってレギュラーになりたかったのか」→「試合で活躍したかったから」→「なぜ試合で活躍したかったのか」→「両親に認められたかったから」というように、なぜ、と繰り返し問うていきましょう。
これを繰り返すと、自分の中のモチベーションの源泉と、自分が努力しやすい環境が見えてくるはずです。これが自分が生きていく上で大切な「価値観」という軸になります。ただし、過去の出来事を分析するときはあくまでも他人事のように考えましょう。そうした客観性が、詳細な分析を可能にするからです。

目標を見つける

過去のことを考えて目標を見つけたら、次は「未来」のことについて考えましょう。未来とは目標のことです。今から数年後、自分がどこで何をしていたいのかを意識してください。こうすることで、自分の未来へ進む選択肢を取捨選択しやすくなります。
また、目標を見つけることで努力の方向性を絞ることが可能です。そうでないと、自分が何を目的にして努力すればいいのかわからなくなってしまいます。そのために自分の目標を見つけるのです。
しかし、目標は遠大なものではなく、手を伸ばせば掴める程度のものを選びましょう。なぜなら、あまりにも遠い目標を定めてしまうと途中でモチベーションが尽きてしまうからです。
目標によって形作られる自分の軸は、決して直線的なものではありません。外部からの働きかけや、日常の出来事で変わっていくものです。よって、定める目標は出来るだけ短期的なものを設定するようにしましょう。自分の軸を持って生きるということは、決して頑固に固執して生きるということではないからです。

自分軸の見つけ方を学ぶメリット

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具体的に、自分の軸を知ることはどんなことに繋がるのでしょうか。全く自分の軸がわからない状態と比較して、何が変わるのかを解説します。
第一に変わるのは自信です。自分の軸を持つと、他人の評価に左右されずに生きられます。
第二に変わるのはやる気です。自分のやる気が出る環境を知り、そこに身を置けば、高いモチベーションで仕事に関わることができます。
第三に変わるのは行動です。自分の軸を持てば、何かを購入したり、何かにお金を使うのにも他人の評価を介する必要がありません。
それぞれの変化について、以下で詳細に分析します。

自信が持てる

自分の軸を持つということは、自分にとって何が大切なのかを知ることです。自分にとって大切なことを知ることで、自分の選択に自信を持てるようになります。自分の軸を持っていない人は、複数の選択肢の中で揺れ動き、時に他人の声に動揺してしまいます。
しかし、自分がやるべきことを知っていれば、それに従って行動が必要か不必要化判断できるのです。やるべきこととやらざるべきことを知れば、誰かのせいで心が揺れたり、他人の目を恐れることがなくなります。
自分の選択肢が招いた結果がなんであれ、それが自分の軸に従って決定したものであれば、後悔もしなくなります。そして、自分の決めた選択肢が良い結果をもたらせば、その選択は自分の功績として、強い自信に変わるのです。

やる気を持てる

人間が生活する上で難しいことのひとつに、モチベーションを維持し続けることがあります。人のモチベーションは非常に揺れ動きやすいもので、他人の一言やちょっとした反応、あるいはちょっとした挫折でなくなってしまいがちです。
しかし、目標という自分の軸があれば、あらゆる行動を「目標のため」と割り切って行動できます。また、心を強く持てるので、途中で折れてしまうこともありません。常に高いモチベーションを持って行動できます。
さらに、高いモチベーションを伴った行動を続けていると、自然と多くの人に好かれます。モチベーションのある人間は魅力的に映るからです。

浪費をしなくなる

時は金なりという言葉がありますが、時間とお金は、社会生活を営む上で非常に重要な資源です。自分の軸がないと、色々なものが欲しくなってしまい、時間もお金もたくさん使ってしまいます。それは、本当に自分のほしいものがわからないからです。自分にとって大切なものがわかれば、それに関わらないものにお金を柄うということがありません。
また、時間に関しても同様です。自分の軸である目標を立てることができていれば、それに関わらないこと以外に大きく時間を割くということがありません。例えば、「漫画家になりたい」という目標があるのなら、絵の練習やコマ割りの練習に時間を使うでしょうし、液晶タブレット、あるいはGペンといった道具にお金を使うはずです。
このように、軸を持っていれば余計なことにお金を使うことを防げます。

自分の軸を持って生きる方法【見つけ方のあとに】

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自分の軸を見つけても、それに従って生きるのは意外と難しいかもしれません。特に、周りに対して気を使う人は周りの人に気を使ってしまい、自分の軸を見失ってしまうことも多いはずです。では、どのようにすれば自分の軸を忘れずに生きることができるのでしょうか。
そのポイントは、行動を起こす前に「自分がやりたいかどうか」「自分を成長させる糧になるか」「自分にとって得があるかどうか」を考えることです。それを考えた上で、そのどれにも当てはまらないのなら、断る勇気も必要でしょう。
この考えを、自分本位だと考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、自分本位と自分の軸を持つことは違います。自分本位かつ自分勝手な人は、他人を巻き込んでも気にしません。一方、自分の軸に従って生きる人は、周りを巻き込まず、自分の価値観に照らし合わせて行動を決めます。
人は人、自分は自分と距離を置きながらも、可能ならば周りと同町することもあるのが、自分の軸を持って生きるということなのです。

まとめ

自分の軸の見つけ方は3つあります。ひとつめは自己分析をしてみることです。ふたつめは本を読むことです。みっつめは目標を見つけることです。いずれかの方法で自分の軸を見つければ、芯を持って自分の人生を歩むことができます。
自分の軸に従って生きるのは難しいものです。しかし、しっかりと目標を持ち、強さを持って自分の人生を歩んでいけば、自分の軸を保ちながら他人と調和することはできます。日頃から意識して、自分の軸を歪ませないようにしましょう。