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「継続力」は効果的な自己PRになる!? 例文付きで解説!

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自己PR文を書きなさいと言われ、「継続力」を自分の強みと考えている方は多くいます。確かに、ひとつのことを長く続けることはモノと娯楽の溢れた現代社会では難しいものです。そう考えると、継続力は有効な自己PRのポイントになりそうです。
そこでここでは、継続力が本当に効果的な自己PRになるのか、そして、継続力をポイントにする場合はどのような点に気を付けるべきなのか、意識すべきポイントをそれぞれ詳細に解説します。

継続力を自己PRの主題にしてもいい?

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結論から述べると、継続力は有効な自己PRのポイントになります。いつの時代でも、何かひとつのことを粘り強く続けるということはどんな企業でも評価ポイントになるからです。どんなに優秀な人材でも、すぐに会社を辞められてしまっては採用した意味がありません。逆に、平凡な人材でも長く続けてくれるのなら、企業側からすればそれに越したことはないのです。
とはいえ、職務を続けることはいわば前提条件といえます。仕事を続けてお金をもらい続けるということは、企業の側からすれば給料を払っている以上は当たり前といえるでしょう。そのため、ひとつのことを続けられるという素質だけを自己PRのポイントとして押し出すと、あまり印象に残らない自己PRになってしまうかもしれません。
よって、継続力をアピールするときは、企業がどんな形の継続力を評価するのかという点も意識しましょう。継続力と一言に言っても、企業によってどんな形の継続力が求められるのが違います。例えば、「真面目に集中して長く続ける」という「継続力」を重視している企業もあれば、「続けながらも徐々に改善して結果を出す」ことを「継続力」としている企業もあります。
どんな力が評価される継続力なのかは、企業の業種と方針で異なります。継続力をアピールするにしても、的外れな継続力をアピールしてしまわないように気を付けて下さい。

自己PRの主題に継続力を定めるときのポイント

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継続力は効果的な自己PRの手段になりえます。しかし、意識すべきポイントをしっかりと意識しなければ、自己PRを効果的なものにすることはできません。よって、継続力を定めるときは、3つのポイントを意識しましょう。
ひとつめのポイントは、「続けた」ことだけを報告しないようにすることです。継続力をアピールするために何か続けたものを例に出すことが多いと思いますが、そのとき、続けただけで終わってしまうと、ただ惰性で続けただけだと思われてしまいます。
ふたつめのポイントは、続けたことで何が得られたのかを伝えるということです。それが精神的なものであれ、実際に何らかの表彰をされたものであれ、継続がどんな成果につながったのかを伝えられるようにしましょう。
みっつめのポイントは、継続できたという事実だけではなく、なぜ自分がそれだけ続けられたのか、その考察も入れるという点です。自分が続けられた、だから継続力があるというだけでは、自己PRというよりもただの自慢になってしまいます。なぜ継続できたのかを考察してはじめて、説得力と魅力を持った自己PRになります。
以上3つの点に関して、それぞれのポイントを紹介していきましょう。

「継続力がある」だけでは終わらないようにする

何かを続けたということは、確かにそれだけでも十分に評価に値することです。しかし、単純に何かを「続けた」というだけでは、企業にとっては魅力になりません。企業が知りたいのは、「継続することでどんな価値を生み出せるのか」という部分です。
つまり、目標を達成するためにたゆまぬ努力を続けるのも、惰性で同じことだけをダラダラと続けるのも、ひとまとめに「継続力がある」といえます。当然前者は企業に歓迎され、後者は自己PRとしてはマイナスになってしまうでしょう。
よって、自分の「継続力」がどんなところに向けての継続力なのか、継続して続けることでどんな価値を生み出せるのかを意識しましょう。その点を意識してまとめないと、企業への自己PRとしては魅力を欠くものになってしまいます。

成果があったことを付け加える

継続力をアピールするためには、具体的なエピソードを交えるのが効果的な手段です。例えばスポーツ、日記、アルバイトなど、継続力をアピールする手段は豊富にあります。
しかし、ただ何かを続けたというだけでは、惰性で続けたのと変わらない印象を与えてしまいます。よって、継続力をアピールするのなら、何らかの成果があったことを付け加えておきましょう。
例えば、何らかのコンテストで成功した、大会で優勝できた、キャプテンに任命されたといった、第三者にもわかりやすい成果がある場合は、それを付け加えると、エピソードに魅力が増します。
もし、続けてはいたものの、残念ながら目立つ成果が得られなかった場合は、継続することを通して何を学んだのか、ということを付け加えるといいでしょう。

なぜ継続できたのかを考察する

継続できた理由を交えることで、自己PRの中から人となりが見えてきます。「他の人の喜ぶ姿が見たかったから」という理由で継続ができたのであれば、「他人を思いやる人間像」が見えてきますし、「任せられたからには最後までやりたいと考えた」という理由であれば、「責任感のある人間像」が見えてきます。
企業は、就活生に対して興味を持っています。どんな人間性なのか、どのような人生を歩んできたのかも知りたがっています。よって、こうした考察を挟むことで、より企業の知りたいことを伝えられるのです。
また、理由を考察する姿勢は、浅慮にならないように気を付けている、という印象も与えられます。そうした点も含めて、継続できた理由はまとめておくべきでしょう。

継続力を主題に自己PRをするときの注意点

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継続力をアピールするのは効果的ですが、いくつか注意点も存在します。以下では、継続力をアピールするとき、必ず意識しておきたい点について、それぞれまとめていきましょう。

熱意も同時にアピールしないと怠惰な印象を与えてしまう

何かひとつのことを続けたという事実は、裏を返せば、「他のことにチャレンジする機会があったのにしなかった」ということでもあります。そのため、継続力をアピールするときは、続けたものへの「熱意」も同時にアピールするようにしましょう。
熱意をアピールするためには、それを続ける上でどのような課題があったのか、そしてその課題をどのように乗り越えたのか、補足を付け加えておくといいでしょう。

同じことを続けていただけでは周囲の声に耳を傾けないと思われるかも

継続力をアピールするとき、見方によっては「頑固で融通が利かない」印象を与えてしまうかもしれません。例えば、「部員が辞めそうになったときに説得して部を続けさせた」という、一見すると美談に見えるエピソードを話したとしましょう。
このエピソードは確かに魅力的ですが、言い換えれば、これは他人に自分のエゴを押し付けたと考えられてしまいます。よって、第三者を巻き込んだエピソードを考える時は、必ず自分が何を思ったのか、なぜそうしようと思ったのか、エゴの押し付けにならないように気を付けて下さい。
そうでないと、頑固で融通が利かない、周囲の声に耳を傾けない人間だと思われてしまうからです。

他の就活生と被る可能性も考えておきましょう

継続力は、多くの人がアピールしやすい自己PRのポイントです。そのため、どうしても他の就活生と主題がかぶってしまうかもしれません。他の人に負けない、印象的なエピソードがある方はともかく、そうでない方は、他の人との差別化を図る必要があります。
例えば、継続力をより深堀りして「諦めない心を持っている」「目的を定めたら、全力でそこにたどりつけるように努力できる」といった、継続力とは少し軸をずらしたポイントを自己PRのポイントにしてみるのもひとつの手段でしょう。

継続力を主題においた自己PRの例文を紹介

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「継続力」を自己PR文の主題にすると定めたものの、具体的な文章が全く出てこないという方もいると思います。そこで以下では、継続力を主題にした自己PR文の例文をまとめます。
ただし、例文はあくまでも「例」として受け取り、丸写しで自己PR文を埋めてしまわないように気を付けましょう。インターネットが発達した現代社会では、丸写しを感知することはそう難しくないからです。例文を自分の中で整理し、自分だけの自己PR文を作るようにしてください。

長く続けることが評価される企業への自己PR文

私は継続力があり、どんな困難な壁にぶつかったとしても長く続けられます。
学生時代にアルバイトをしていた〇〇では、厨房スタッフとして、引っ越すまでの間ずっとお世話になりました。〇〇年の頃には世間の時節から次々にアルバイトが辞めていき、厨房のスタッフが極端に少なくなって、ひどく忙しくなったときもありました。その時に私を支えたのが、いつも優しいことばをかけてくださる店長の人柄と、ごちそうさまと声をかけてくださるお客様の声です。
こうした経験を活かし、御社ではどんな困難に直面しても、他人を思いやりながら自分にできることを継続できる社員になりたいと考えています。

特別な実績が特にない場合の自己PR文

私には一度決めたことをやり通す継続力があります。
私は、小学校5年生のとき、先生が課題として出した日記帳をきっかけにして、今までずっと日記を書き続けています。日記に書くことはその日にあったことと、その日にどんな気持ちになったのかの2つです。
日記を書き続けることを通して、私は人間が必ず成長し、変化するものだということを学びました。日記を読み返す事で、今の自分の考え方と過去の自分の考え方の相違がわかるからです。私はこれまでも成長してきましたし、これからも成長していくと思っています。
御社は変化の激しい業界に身を置いていらっしゃいますが、私は日記をつけることを通して学んだ継続力を通して、様々な変化に対応できるような人材に成長していきたいと思っています。そしてゆくゆくは、御社で事業を引っ張っていく存在になりたいです。

まとめ

継続力は、自己PRをするときにぴったりな主題です。しかし、継続力は書きやすいということもあり、どうしても他の就活生と被ることもあります。よって、自己PR文の主題を継続力に定めたときは、できる限り個性的で魅力的なエピソードを盛り込めるようにしましょう。