近年まつ毛パーマができるサロンが増え、ますます人気が高まるまつ毛パーマですが、気になるのがまつ毛パーマによるまつ毛へのダメージです。
美しい目元を目指すはずのまつ毛パーマで、まつ毛がボロボロになっては元も子もないですよね。
まつ毛パーマによってまつ毛に悪影響が出ることがあるのでしょうか?
今回はそんなまつ毛パーマによるダメージについてご紹介していきたいと思います。
目次
【まつ毛パーマによるダメージ】まつ毛パーマの仕組み
まつ毛パーマの仕組みについて解説します。
まつ毛パーマの仕組み
まず、ロッドにまつげを巻き付けた状態で、1つ目の薬剤によりまつげを構成しているSS結合(シスチン結合)というタンパク質の結合を切断します。一度切断されることで、ロッドの形状に沿った形に配列が変わります。その状態で今度は2つ目の薬剤により、再度切断された結合をつなぎ合わせることで、まつげ自体にカールがかかるという仕組みになっています。
薬剤を塗ったからといって全てのSS結合が切断されるわけではなく、強い薬剤でも実際に切断されるのは全体の20%程です。それ以上結合が切られると髪へのダメージがかなり強くなってしまいますが、逆に切断される結合が少ないとパーマのかかりが弱くなってしまいます。
【まつ毛パーマによるダメージ】ダメージの原因
ダメージの原因についてみていきましょう。
時間を置きすぎる
必要以上にパーマ液にまつ毛をひたしてしまうと、まつげへのダメージが大きくなります。時間が長すぎると、まつ毛が縮れてしまったり、切れてしまう可能性があります。
短い期間で繰り返す
通常まつ毛パーマは1ヶ月〜1ヶ月半程度でかけ直しが奨励されていますが、それよりも短い期間で繰り返しまつ毛パーマをかけると、まつ毛へのダメージの原因になります。
まつ毛パーマを繰り返していくと、まつ毛にダメージが蓄積されていきます。パーマ液が塗布されたことがある部分と、そうではない部分では同じ状態ではないため、同じ条件でまつ毛パーマをした時に、パーマ液の塗布歴のある毛先だけ縮んでしまうことがあります。
【まつ毛パーマのダメージ】日常生活でのまつ毛へのダメージ
日常生活でのまつ毛へのダメージにはどのようなものがあるのでしょうか。
紫外線からのダメージ
紫外線はまつ毛の表面を覆っているキューティクルにダメージを与えます。紫外線を浴びすぎてキューティクルがボロボロになると、まつ毛はツヤがなくなり、コシもなくなってしまいます。
また、キューティクルが剥がれると、まつ毛の中心部に蓄えられている水分や栄養が流れ出てしまい、乾燥しやすくなります。そうすると、細くてもろいまつ毛や、切れやすいまつ毛になる可能性があります。
物理的なダメージ
まつ毛への物理的なダメージには、目をこすった時の摩擦や、ビューラー使用時の圧迫、強すぎるクレンジングなどがあります。
特にビューラーは使い方を誤ると、まつ毛へのダメージが大きいです。力を入れすぎると、まつ毛が折れて切れ毛の原因になる場合があります。また、強く引っ張ってしまうと、まつ毛が抜けることもあります。
生活の乱れ
十分な睡眠が確保されなかったり、栄養不足になるとまつ毛にも影響が出てきます。まつ毛が成長するには、成長ホルモンが分泌される夜10時から深夜2時の間にしっかり睡眠をとる必要があります。この時間に細胞修復が行われて、痛んだまつ毛もじっくり修復されていきます。生活が乱れてしまうと、まつ毛の修復が追いつかなくなり、まつ毛の成長もあまり進まなくなってしまいます。
【まつ毛パーマによるダメージ】マツエクとまつ毛パーマ、どちらがダメージが大きい?
この項目では、どちらがダメージが大きいのか、詳しく解説します。
マツエクのダメージ①摩擦によるダメージ
まつげエクステを付けることで、通常よりも外部から受ける摩擦が大きくなります。そこへシャワーの水を直接当てて高い水圧を与えたり、根元をゴシゴシこするとまつげがとても抜けやすくなってしまいます。
マツエクのダメージ②オフによるダメージ
一般的にマツエクのオフに使われるリムーバーは、グルーを溶かすための強い刺激性の成分で構成されているため、まつ毛へダメージがかかります。オフはグルーを落としていく作業なので、少なからずまつ毛への摩擦による刺激もあります。
また、アレルギーを持っていない方でも、刺激性の物質により接触皮膚炎などを起こし、炎症や赤みやかゆみを発症する恐れがあります。
その人のまつ毛の状態次第
まつ毛パーマとマツエクのどちらがダメージが大きいかは一概に言えませんが、それぞれのまつ毛の状況次第で向き不向きがあります。例えば、まつ毛の太さが十分にあって、密度が濃ければまつ毛パーマが向いています。逆に、まつ毛が細めで、そんなに量がない方であれば、パーマ液でダメージを受けるよりは、マツエクでしっかり量を増やして、形を整える方が向いていると言えます。
【まつ毛パーマによるダメージ】まつ毛パーマのダメージを軽くするには
まつ毛パーマのダメージを軽くするにはどうすればいいのでしょうか。
ビューラーは使わない
まつ毛パーマをしてしばらくすると、カールのばらつきが気になってくるかもしれません。そんな時にビューラーを使いたくなってしまいますが、そこでは使わずに再度まつ毛パーマをすることをおすすめします。そうすることで、少しでもまつ毛の抜け毛を防ぐことができます。
美容液配合のパーマ液
最近のパーマ液には、パーマの効果を発揮しつつ、自まつ毛へダメージを抑え、美容液成分が配合された自まつ毛に優しい薬剤も増えてきています。
自まつ毛への負担が少ない分、自まつ毛の成長を妨げないので根本が伸びやすいのが特徴です。美容液成分が配合されている反面、薬剤自体の効力が少し弱くなるので1ヶ月~1ヶ月半程で再度まつ毛パーマを行うのがおすすめです。
まつ毛美容液の使用
まつ毛パーマをしたら、まつ毛美容液でのケアが必要です。まつ毛パーマをしたまつ毛は、普段よりも少なからずダメージを受けている状態です。ダメージを受けたまつ毛は、抜けやすかったり、伸びにくかったり、まつ毛自体が細く痩せてしまう可能性があります。
そこで、日頃まつ毛美容液でケアをして、まつ毛に栄養を与えて保護することで、カールをなるべく長持ちさせることができます。
クレンジング剤の成分に気をつける
クレンジング剤は洗浄力が強すぎないもので、できるだけ摩擦を抑えて落とせるものを選びましょう。オイル系であったら、洗浄力の強いエステル系のものは避けて、油脂系の植物・動物由来のオイルを選びましょう。油脂系のものは比較的高価ですが、人の皮脂と似ていて肌馴染みがよく、乾燥しにくいのが特徴です。
他にも、ジェルクレンジングやクレンジングバームのようなものは、摩擦が軽減できるのでまつ毛パーマにおすすめのクレンジング剤です。
まとめ
まつ毛パーマによるまつ毛へのダメージは、まつ毛の健康状態と、パーマ液の強さや回数によって現れる可能性があります。ダメージを防ぐには、まずはまつ毛の健康状態をしっかり把握して、毎日のケアで丈夫なまつ毛を保つことが大切です。
まつ毛の状態によっては、時にまつ毛パーマは控えた方がいい時もあるかも知れません。そういう時は無理をせずに、しばらくお休みをして、また健康な状態でまつ毛パーマを行いましょう。