目元のおしゃれとして、まつげエクステを愛用する女性が増えていますが、まつげエクステの流行とともにトラブルも増加しています。目というデリケートな部分であるだけに、トラブルが起きやすいのがまつげエクステです。
今回はまつげエクステによって起こり得るトラブルや、そのトラブルを回避するための方法をご紹介していきたいと思います。
目次
まつげエクステのトラブル具体例
まつげエクステが目に入る
エクステの接着が十分にされずちょっとした摩擦で取れてしまったり、まつげエクステの向きによって目に入ってしまい角膜を傷つけてしまうことがあります。傷ができるとそこから菌が進入し、さらに悪化を招く危険性があります。
施術直後からまつげがチクチクし違和感を感じる
エクステの接着部分がまつげに近すぎるのが原因です。通常は根元の部分から1.5ミリから2ミリ程離れた部分の位置につけるのが決まりです。
その接着がうまくいかず根元が浮いてしまってチクチクしたり、通常よりも根元に近い位置にエクステを装着してしまうと、目を閉じた時にエクステがまぶたに刺さるようなチクチクとした痛みを感じることがあります。
1本のエクステに数本の自まつげが付いている
まつげエクステは1本のまつげに対して1本または数本のエクステを装着するのが基本ですが、この装着作業の時に自まつげ同士がくっついてしまうと、まつげが引っ張られるような痛みが生じます。
グルーが玉になっている
エクステの持ちを良くしようとして規定量よりも多くのグルーをつけてしまうと塊ができてしまいます。
まつげエクステのトラブルの原因①接着剤のグルー
まつげエクステの接着剤に使われるグルーには、人によってはアレルギーを起こしてしまうことがあります。また、グルーを何度も常用していることによって炎症を起こす可能性もあります。
接着剤に使われるグルーとは?
接着剤に使われるグルーの成分は主にシアノアクリレートと呼ばれる化学物質で構成されています。グルーは基本的にまつげとエクステを接着するもので、肌には使用するものでは無いため、化粧品ではなく雑貨として販売されていることが多いです。
このシアノアクリレートという物質は、まつげエクステ以外には瞬間接着剤として使われ、代表的なものにアロンアルファなどがあります。医療用の接着剤として使用されることもありますが、肌に対して刺激性がありアレルギー反応を引き起こすこともあります。
まつげエクステのトラブルの原因②アイリストのスキル不足
サロンを開業し、人に対してまつげエクステを施術するには必ず美容師免許が必要になります。以前は美容師免許がなくても、まつげエクステの施術を行うことが可能でした。しかし、美容師法の改正により、2008年から美容師免許の取得が必須となりました。これは、近年のまつげエクステ利用者の増加で無資格者による施術レベルが低下し、まつげエクステによる健康被害の相談が増えたことが原因と言われています。
アイリストのスキルが不足していると、
・エクステが正しい位置に装着されない。
・エクステの向きがバラバラ。
・すぐに取れてしまう。
・グルーの量が適量でない。
・ピンセットがまぶたに接触してしまう。
といったトラブルに繋がります。場合によっては目元の健康被害にも直結することなので、最低限の資格は保有しているかは確認した方がいいでしょう。
まつげエクステのトラブルの原因③花粉症
花粉症の時にまつげエクステをしてしまうと・・・
花粉症の症状が出ているときは、肌のバリア機能が低下しいつもより肌が敏感な状態になっています。普段まつげエクステをしていて異常がなくても、花粉症の時期には、まぶたが腫れてしまったり目の痛みを感じる場合があります。
さらには、花粉症の時期にまつげエクステをしていると、エクステに花粉が付着してしまい余計に花粉症の症状が悪化してしまう可能性もあります。
また、花粉症の時期は目の痒みによって、無意識に目をこすってしまいがちになり、通常よりも多くまつげが抜けてしまう可能性があります。
解決策
・まつげエクステの本数を減らす。
目がかゆい時にこすってしまうのは大体目頭の部分が多いです。なので、目頭にエクステをつけるのは避けて、目尻の方を中心にエクステをつけると、抜け落ちてしまうのを防げるかもしれません。
・普段のエクステよりも細くて短めのものに変えてみる。
花粉はエクステに付着しやすいので、なるべく付着する花粉の量を減らすために、細くて短めなものに変えてみてはいかがでしょうか。
・花粉の時期はまつげエクステをお休みする。
花粉症の時期は思い切ってまつげエクステをお休みするのがベストです。まつげエクステが原因で花粉症を悪化させてしまう事は十分に考えられます。この時期はしっかりまつげを休ませて、夏に向けてコンディションを整えていくことも大切です。
まつげエクステのトラブルを防ぐには
美容師資格と美容所登録がされているかチェック
まつげエクステを行う上でまず1番大切なのは衛生面です。最低限美容師免許を持ち、美容所登録がされているサロンを選びましょう。その上で、理想的なまつげに仕上げるために大切なのは、担当のアイリストの技術です。実際の施術の技術が高いサロンを選びましょう。その判断基準として、アイリストの民間資格をチェックすることが一つの手段になります。
アイリストのスキルをチェック
アイリストの技術力を測るための資格にはいくつかの民間資格があります。今回は代表的なまつげエクステの民間資格をご紹介しますので、サロン選びの基準の一つとしてご参考にしてみてください。
・日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)認定資格
まつ毛エクステンション3〜1級、安全技術士、認定講師の資格があります。まつ毛エクステンションの1級では、トップアイデザイナーとして正確且つ、安定した技術力があり、スピード・装着バランス・デザイニング力など総合的技能が認められたアイリストの資格となります。
・日本アイリスト協会(JEA)技能検定試験
JEAの技能検定試験は3〜1級まであります。3級ではサロンでまつげエクステを施術しない人を対象とした基礎的知識の試験、2級と1級が実際に施術を行う者を対象とした技能試験となります。
・日本まつげエクステ協会(NEA)プロアイリスト検定
NEAでは3〜1級までのプロアイリスト検定があり、いずれもまつげエクステの技能をはかる検定試験となっています。そしてNEAにはもう一つ、プロアイリスト認定講師という最上位資格があり、これはサロン内の店長クラスやスタッフ教育担当者、またスクールでの講師として認定する資格となっています。
痛みを感じた時は
痛みを感じた時はすぐにまつげエクステを外しましょう。せっかくつけたまつげエクステなのに外すのを躊躇してしまいそうですが、痛みから思わぬトラブルにつながる可能性もあります。ある期間は取り外しができる保証期間をもうけているサロンも多いので、痛みを感じたらすぐにサロンへ連絡してみましょう。
まとめ
まつげエクステでトラブルを起こさないためにも、サロン選びは特に重要です。衛生面はもちろん、技術に関してもレベルの高いサロンを選びましょう。
もしもトラブルが起こってしまった場合は、遠慮なく施術をしてもらったサロンに相談してみましょう。しっかりしたところであれば真摯に対応してくれるはずです。
大切な目元は信頼できるサロンで、納得のいくまつげエクステをしてもらいましょう。