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自分史の書き方を紹介! 過去を振り返る手軽な方法

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自己分析のために自分史を書こうとする方は多いと思います。しかしながら、その書き方がいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。特に詳細な分析をする自分史の書き方に悩んでしまう方も多いと思います。
そこでここでは、自己分析をするために自分史を書くときのポイントについてまとめていきましょう。

自分史の書き方【準備編】経験を棚卸しましょう

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自分史を書くためには、まずは自分の経験を紙に書きつけていきましょう。これを経験の棚卸しといいます。まずは楽しかったことを中心にして、自分の経験を書いていってください。まっさらな紙に向かったときに何も思い出せないという方は、以下の点を参考にしてどんどん自分の経験を書いていきましょう。

箇条書きであったことを書く

まずは箇条書きで過去の出来事をどんどん書いていってください。この時、思い出した出来事はどんどん書いてください。出来れば時系列順で書いていくと、後でまとめやすくなります。
何も思い出せないというときは、直近の出来事から順を置いて書いていくといいでしょう。現在が大学の就活生だというのなら、大学時代のときから思い出していきましょう。そうでなくとも「直近で印象に残っている出来事」を書き出していってください。
具体的には、大学生時代、高校生時代、中学生時代、小学生時代でそれぞれ印象に残っている頑張ったこと、よかったことを書いて下さい。この時点では、出来る限り数を出すと、良質な自分史を形跡できるはずです。

何も思い出せない場合

特定の時代について全く思い出せない場合は、感情に関連つけて物事を思い出していくといいでしょう。楽しかった、つらかった、衝撃を受けた、影響を受けた、とにかく色々な感情に対しての答えを書いていくといいでしょう。
例えば、小学生時代で一番面白かったことなんだったか、中学生時代で一番つらかったことはなんだったか、高校生時代で最も憧れた出来事はなんだったかなど、時代別に自分の考えたことをまとめていくといいでしょう。
こうすることで、ひとつの出来事を思い出すと、同じ感情を抱いた出来事を引っ張り出すことができます。つまり、直近の経験を思い出すことができれば、芋づる式に次の出来事を思い出せるのです。どうしても何も思い出せないときは、感情でソートして出来事を思い出してみましょう。

自分史の書き方【実践編】意思決定の理由を確認しましょう

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思い出せるだけ多くの出来事を書き終えたら、次は自分史を書くためにその出来事を分析してください。その出来事において、なぜ自分がその出来事に関わったのか、そして何を達成したのか、出来事を分析することで、意思決定の理由を考えられます。極論、これが自分史を書く最終目的です。
ただし、分析をするときはしっかりとポイントを意識しておかなければ、的外れな分析になってしまいます。分析をするときは、以下のポイントを意識して自分の身に起きた出来事をまとめていきましょう。

新しい出来事から順に書いていく

出来事とその理由を書き連ねる際、必ず時系列ごとに書いていきましょう。なぜなら、ひとつの出来事と少し前の出来事は関連していることが多いからです。「修学旅行」と「受験勉強」という出来事を例を取りましょう。
修学旅行をする際、大抵の人は「楽しい」という感情を持っていると思います。一方、受験勉強は多くの人にとって楽しいものではないと思います。ここで、自分にはモチベーションの変化が起きます。このモチベーションの辺を線で結んだ、「モチベーショングラフ」が、自分史を作成するために重要です。
なぜなら、モチベーショングラフを分析することで、自分のやる気が出る環境と、自分が「許せない」環境の両方を浮き彫りにできるからです。しかし、時系列順に出来事を書いていないと、このグラフが書けません。つまり、自己分析が進まないのです。よって、出来事を書くときは時系列に書くようにしましょう。

「なぜ」そのことをしたのか書き加える

自分史を作成するにあたって、その骨子といってもいいのが「なぜ」です。例えば、「なぜ」自分がその高校や大学に進学したのか、「なぜ」自分が受験勉強を頑張れたのか、「なぜ」自分はその趣味を楽しめたかなど、出来事に対して「なぜ」と問いかけてみましょう。
そうすることで、自分の行動の軸がわかるようになります。例えば、「人と仲良くなるため」「自分を高めるため」など、「なぜ」という問いかけは、自分の行動原理を浮き彫りにしてくれます。
さらに、人生において困難に直面したとき、「なぜその状況を切り抜けられたのか」と問いかけることで、自分が困難にどう対処する人間なのか、ということを知れます。この力は、そのまま自分にとっての長所として自己PRの軸にすることが可能です。

時代ごとに頑張ったと思ったことには印をつける

小学校時代、中学校時代、高校生時代、大学時代のそれぞれにおいて、自分が頑張ったと思う経験にはそれとわかる印をつけておきましょう。なぜなら、自分史を分析する上で、何か目標に向かって努力したという経験は非常に大切だからです。
具体的には、「頑張った」という経験は特にモチベーションを浮き彫りにし、その人の長所にも関連してきます。よって、自分史を書くときは、頑張った経験をわかりやすく振り返れるようにしておきましょう。

自分史の書き方【分析編】自己の軸を見つめなおそう

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自分史の出来事と、その時の感情、「なぜ」を書き終えたら、自分史は完成です。しかし、就活に自分史を活かすのならば、ここからもう一工夫して、自分史を分析しなければなりません。
自分史を分析することで、就活に必要な情報を抜き出して自分の軸を浮きだたせられます。以下では、具体的にその方法についてまとめていきましょう。

キーワードで囲えるところを探す

キーワードとは、出来事や感情を端的に表す言葉です。自分の出来事をひとつのグループとして丸で囲み、それらをひとつのキーワードでまとめましょう。例えば、「毎日コツコツ2時間勉強して志望大学に合格した」というエピソードと、「小学校時代に皆勤賞をもらった」というエピソードはそれぞれ「真面目」だというキーワードで囲えます。
他にも、「サッカーでキャプテンとしてみんなを引っ張り、準優勝した」というエピソードと、「学級委員長としてクラスの意見をまとめた」という意見はそれぞれ「リーダーシップ」というキーワードで囲えるでしょう。
こうして自分の要素をキーワードで囲むことにより、自分の中に眠っている要素をはっきりと明文化できます。また、たくさんのエピソードを類型化することで、自己PRなどの際にエピソードを書き出すとき、より楽に抜きだせるのです。

モチベーションが高い時期、低い時期の共通点を探す

自分史を書く際、モチベーションのグラフを描いたと思います。すると、これまでの人生の中で、モチベーションの高い時期と低い時期がやってくることがわかるでしょう。これは、あらゆる人間に該当することです。
モチベーショングラフで自分のモチベーションの高い時期と低い時期を確認したら、次はそれぞれの共通点を探しましょう。例えば、「多くの人と一緒に一丸になっているとき」がモチベーションのあがる要因かもしれませんし、「自分がリーダーとしてみんなを引っ張っているとき」がモチベーションのあがる要因かもしれません。
どんな要因なのかは人によって異なると思いますが、それが自分の「モチベーションのスイッチ」です。ひいては、自分が理想とする環境にもなります。自分史を使って自己分析を進めるのなら、この点は是非はっきりとさせておきましょう。

自分はどんな人間かを判断する

最後に、自分はどんな人間なのかを総括しましょう。具体的に、「自分は、〇〇な人間である」「自分の長所は〇〇で、短所は××である」「将来は〇〇な場所で働きたい」という、3つの定型文を埋められるようにしてください。
これが、それぞれ自己PRと志望動機を書くときの軸になります。これまで書いてきた自分史の内容を分析し、自分がどんな人間なのか、客観的に判断しましょう。

自分史の書き方総括! キーワードは「どうして」と「散逸してまとめること」

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自分史を書くとき、大切なキーワードは「どうしてなのか」あるいは「なぜなのか」ということです。過去の出来事を羅列するだけでは、それは自分史ではなく、ただの年表になってしまいます。大切なのは、その出来事にどんな意思が介在し、どんな結果をもたらし、そして自分がどうなったのか、ということです。
自分史に何らかの出来事を書くときは、その出来事以上に「なぜ」「どうして」という欄を書き忘れないようにしましょう。
加えて、自分史を書くときに大切なもののひとつに、「最初から理路整然としない」ということがあります。最初から年代別にエピソードを掘り起こそうとしても、なかなか古い記憶は出てきません。よって、散発的にでも、記憶を書き出していくのが大切です。
要するに、最初は散逸した記憶を書き連ねていき、そしてその事実を自分史としてまとめるイメージを持ちましょう。こうすることで、魅力的な自分史を制作できるようになり、その分析もやりやすくなるはずです。

まとめ

自分史の書き方は簡単です。まずは印象に残った出来事を書き連ねていき、それぞれ「なぜ」「どうして」という疑問を投げかけ、分析をします。そして、分析するに従って出てきた事実をまとめましょう。これが、自分史になるでしょう。
ただし、自分史を完成させただけではただの記念品にしかなりません。就活に自分史を利用するためには、完成させた自分史から一歩踏み込んで情報を抜き出す必要があります。そのためには、自分の長所と自分のモチベーションのあがるところを抜き出しましょう。これを理解してはじめて、自分史を就活の役に立てることができます。