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自分の軸ってなに?見つけ方と活かし方も紹介

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就活をしているとよく聞く言葉のひとつに、「自分の軸を持とう」という言葉があります。自分の軸を持っていなければ、就活がうまくいかず、理想の就職ができないといわれるようです。では、この「自分の軸」とはどんなことを示していて、どのように見つければいいのでしょうか。
ここでは、就活をする際の「自分の軸」についてまとめていきます。

「自分の軸」ってなんのこと?

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そもそも、「自分の軸」とはなんのことをいうのでしょうか。ここで言う「軸」とは、歯車をはじめとした、何らかの機構に一本通ったもののことです。つまり、自分の軸とは、自分の中に一本筋が通っているもののことをいいます。
言い換えれば、自分が何らかの決断を下すとき、行動をするとき、何かをはじめるとき、あらゆる行動の根底にある考え方のことが自分の軸です。例えば、「自分がやらなくてもいい仕事を友達から押し付けられた」という状況で、どんな考えに基づいて結論を出すのか、それが「自分の軸」となります。
真面目な人間だという軸を持っていれば快く受け入れるでしょうし、自己責任的な軸を持っているのなら、友人に自分の仕事は自分でやるべきだと諭すでしょう。このように、自分の軸というものは人間が何らかの行動を起こすときに、特に意識しなくとも自分の判断や行動に大きな影響を及ぼしています。
つまり、自分の軸を発見できれば、自分にとってどんな空間が居心地のよい場所なのかを知ることができるのです。また、自分の将来を考える上でも、はっきりとした目標を組み立てることができます。
就活に当てはまれば、自分の軸を発見できれば、志望動機を作成することが簡単になり、また、自分の理想とする職場を見つけられます。だからこそ、就活をする際には「自分の軸を見つけたほうがいい」とされているようです。

自分の軸の見つけ方!どうやって手に入れる?

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自分の軸を見つけるのはそれほど簡単なことではありません。なぜなら、自分の軸による選択は大抵の場合無意識で行われるからです。意志の外で行われることを自覚するためには、特別な思考が必要になります。
具体的には4つのステップで、自分の軸を発見してみましょう。具体的には、「目標を定める」「目標達成後の自分を考える」「自分はどんな人間なのかを考える」「自分の世界への影響を考える」の4つのステップが自分の軸を発見する方法です。
以下では、それぞれのステップをどのように考えればいいのか、解説しましょう。

最終的な目標を定める

まずは、自分が最終的になりたい姿を想像します。そう言われても突然遥か未来の目標を定めるのは難しいと思うので、まずは直近の目標を定めてみましょう。就活でいえば、「企業に就職する」というのが最も大きな目標になるはずです。
もちろん、他の目標を定めても構いません。役職につく、今参加しているプロジェクトを完成させる、学校に行く、年収を増やす、誰かと親密な関係になる、など、目標はどんなものでもいいでしょう。とにかく、自分が今やりたいこと、なりたいものを考えましょう。
このとき考える目標は、出来る限り具体的な想像がつくものにしましょう。そうでないと、次のステップに進めないからです。

目標を達成したときのことを考える

自分の目標を定めたら、次は「どんな環境にいたいのか」「どんな行動をしているのか」「どうやって目標を達成するのか」を考えてください。
まずは、目標を達成したときの環境を考えましょう。就職を果たすことを目標として定めるのならば、どんな会社で、どんな人に雇われ、どんな日常を過ごしているのかを考えましょう。何が見え、何が聞こえ、何を感じているのかも具体的に想像してください。
次に、目標を達成するためにどんな行動をとったのか、ということも想像してください。例えば、就職をするためには履歴書を書き、面接対策をし、実際に面接をしなければなりません。
そして最後に、自分はどんな能力を使って目標を達成したのかを考えてみてください。就職のために、自分がどんな能力を使わなければいけないかを考えてみましょう。

自分はどんな人間なのかを考える

上述した点を考えたら、前述したものを達成するためには、何が大切になるのかを考えてみましょう。自分が理想とする企業に就職するためには、一体何を重視すべきなのかを考えてみてください。人によっては学歴と答えるかもしれませんし、あるいは技術力、もしくは人柄と考える人もいるでしょう。
このときに考えたことが、自分の最も大切にしている価値観です。自分が生きる上で何を大切にするのかを端的に表しています。そして、このとき考えたことが、そのまま志望動機になりえるでしょう。また、企業を選ぶときのポイントにもなるはずです。この「信念」とも呼べるものは、自分の軸を探す上でも大変重要です。
そして次に、「自分はどんな人間なのか」を考えましょう。目標を達成したとき、自分が何を使命として、どんな役割を持っているのか、ということを意識してください。就職をしたのなら、例えば「会社に貢献することを第一とした、中間管理職」といったように、具体的な姿を思い浮かべましょう。
このときに想像した姿が、自分を形作る軸です。前述した例でいえば、その人の軸は「人と人を繋ぐのが好きな人間」という軸を持っています。

「世界にどんな影響があるか」を考える

自分の目標を達成することが、社会にどんな影響をもたらすのか考えてみましょう。「就職することで、より会社が効率的に回る」と考える人もいるでしょうし、「就職をすることで、みんなが平和になる」と考えることもあるでしょう。
この時に考えたことが、「自分の理想」です。この理想は、自分にとって最大の目標となり、活動をするためのエネルギーとなります。つまり、これが自分の軸です。
「効率的に運用できるようになる」と考えるのなら、自分の軸は「色々な人が楽になれること」ですし、「平和になる」と考える人は、「協調性を持って活動すること」が自分の軸となります。

自分の軸に従って生きる方法。他人とは比較しないように

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自分の軸を発見しても、それに従って生きるのは意外と難しいと思います。平和に生きたいと思っていても他人とぶつかってしまったり、みんなの役に立ちたいと思っても、力が足りないということもあるはずです。
それほど深刻な事態でなくとも、自分の軸が揺らいでしまうことはあると思います。「1人の方が力を発揮できる」という軸があったとしても、他人の誘いを断りきれなかったり、人に合わせてしまったりすることもあるはずです。そうなると、自分の軸が歪み、他人の顔をうかがって生きることになってしまいます。
第一に大切なのは、「飾らない自分」を信頼し、好きでいてあげることです。自分のことを嫌いな状態でいると、その姿を他人に見られないように自分のことを覆い隠してしまったり、他人の顔色を伺ったりしてしまいます。そうなると日常で疲弊してしまうことも多くなるでしょう。
第二に大切なことは、他人と比較はしない、ということです。嫉妬の心は自分が向上するためには大切です。しかし、それが行き過ぎると心が疲れてしまいます。そこで大切なのが、「自分も頑張れば同じようになれる」という、その人を目標にする気持ちです。就職であれば、すでに就活を終えた友達と自分を比較したりせず、友達の成功を自分の糧にする気持ちを持つようにしましょう。
このように、自分の軸を持って生きることで、より「自分らしい」人生を送れます。ひいては、就活をする際にも自分が本当に望んだ企業に就職できるようになるのです。

自分軸を発見することで得られるメリット

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自分軸を発見し、それに従って生きることには多くのメリットがあります。ここでは、数あるメリットの内、最も一般的に通ずるものを紹介しましょう。

他人に振り回されなくなる

自分を軸にして生きることで、他人の意見や他人の行動に振り回されなくなります。簡単にいえば、「自分のやりたいこと」だけをやるようれるようになります。例えば、周囲から「〇〇を勉強したほうがいい」と言われても、自分の目標にとってそれが魅力的かどうかを判断し、冷静に断ることができるようになるのです。
また、他人が怒っていたりしても、「自分は自分、人は人」として、その人の怒った理由に共感するかどうかを選べるようになります。悲しみ、苦しみといった感情も同様です。
自分の軸を持つことで他人と衝突することもあるかもしれません。しかし、自分の意見を持ち、「自分自身」として生きるために、時に衝突は必要なことです。その結果相手とわかりあえなかったとしても、わかりあえない人間もいるという経験になります。
このように、自分の軸が出来れば、他人に振り回されずに済むようになるのです。

自分のやりたいことがわかる

自分の軸は、言い換えれば自分の信念です。自分が何を信じ、どんな行動をとるのか、それが人生を送る上での軸となります。しっかりとした軸を持っていれば、自分のやりたいことが見えてくるでしょう。
それはもちろん、就職活動だけに限定されません。趣味や普段の生活であっても、自分がどんなことをしたいのか、そしてそのためにどんなことをすべきなのかが見えてくるはずです。

まとめ

自分の軸を見つけるためには、過去を分析するか、自分の未来の目標を設定しましょう。そして、未来の自分の姿を想像し、なりたい自分を意識しましょう。そのとき、「なりたい自分」を構成する要素のひとつひとつが、自分の軸となりえます。
自分の軸は、決して一本ではありません。時に曲がったり、時に変化したりします。それを把握していないと、いつまでも昔の自分の軸にこだわってしまう、頑固な人間になってしまうでしょう。就活の際は、日々変化する自分の軸を意識しながら、企業にアピールできるような、筋の通った軸を見つけられると、より高い評価を得られるでしょう。