IIJmioの利用を検討している人にとって、通信速度が快適に利用できるものなのかどうかは心配な点だと思います。大手キャリアに比べると通信速度はどう違うのか、IIJmioの通信速度はどんな使い方をしている人におすすめなのかなど、IIJmioの速度の特徴について詳しく解説します。ご自身の使い方と照らし合わせながら参考にしてください。
目次
IIJmioの速度はプランによって違う
IIJmioにはドコモの回線を利用したタイプDとauの回線を利用したタイプAの2種類があります。契約時に手持ちのドコモもしくはauの端末があれば、その端末をそのまま使って契約することも可能です。(正式な端末一覧は公式サイト内動作確認リストを参照してください。端末によってはSIMロック解除が必要な場合もあります)
もちろん、回線の種類によって速度も異なります。速度の値はIIJmio公式から発表されているので、まずはそれぞれのプランがどれくらいの速度を出せるのかを確認してみましょう。
タイプD
IIJmioでは、高速通信が可能なデータ容量の事を「クーポン」と呼んでいます。このクーポンの範囲内であれば回線速度は速くなり、クーポンの容量を超えてデータ通信を行うと速度が落ちてしまいます。IIJmioでドコモ回線を利用するタイプDのクーポン使用時速度は、下り最大1288Mbps、上り最大131.3Mbpsです。
クーポンの容量を超えて低速通信になった場合の速度は上り下りともに最大200kbpsとかなり速度が低下してしまいますが、IIJmio公式関連のものにアクセスする場合(IIJmio公式ホームページ、IIJmioのMailViewerとDNSサーバ)に限り、下り最大988Mbps、上り最大75Mbpsの速度で利用することができます。公式サイトにアクセスしてクーポンを追加購入したり、メールを利用したりする場合には、速度低下のストレスを少しでも軽減してデータ通信を使うことができるのは嬉しいポイントです。
タイプA
IIJmioでau回線を利用するタイプAのクーポン利用時速度は、下り最大958Mbps、上り最大112.5Mbpsです。ドコモ回線のタイプDに比べると数値的には若干下がりますが、それでも快適にデータ通信を使うことができる数値になっています。
クーポン不使用時の低速通信速度はタイプDと同じく上り下りともに最大200kbpsで、IIJmio公式関連のものにアクセスする場合に限り、下り最大958Mbps、上り最大112.5Mbpsで利用することができます。速度低下後の公式関連へのアクセス速度は、タイプAではクーポン利用時と同じ速度になるので、こちらもストレスなく利用することができます。
IIJmioの速度を大手キャリアと比較
IIJmioを利用するにあたって速度が気になっている方は、他社と比較してどちらが早いのかという点も気になるのではないでしょうか。まずは大手キャリア3社とIIJmioのどちらが公式で発表されている速度値ベースで速いと言えるのか比較してみたいと思います。
ドコモよりIIJmioが速い
ドコモ公式ホームページで公開されている「実効速度集計結果」を確認すると、ドコモの速度はAndroidの場合下り最大568Mbps、上り最大67Mbpsで、iOSの場合が下り最大464Mbps、上り最大54Mbpsとされています。
IIJmioで同じドコモ回線を利用するタイプDのクーポン使用時速度が、下り最大1288Mbps、上り最大131.3Mbpsなので、数値からの最大値比較で言うと、上り下りともにIIJmioの方が速度は速いということになります。
auよりIIJmioが速い
auの公式サイトで公開されている速度情報によると、auの速度はAndroidの場合下り最大412Mbps、上り最大68Mbps、iOSの場合下り最大346Mbps、上り最大42Mbpsとなっています。
IIJmioで同じau回線を利用するタイプAのクーポン利用時速度は、下り最大958Mbps、上り最大112.5Mbpsなので、上り下りともに最大値の比較ではIIJmioの方が速いと言えます。
ソフトバンクよりIIJmioが速い
Softbankの公式サイトによると、Softbankの速度はAndroidで下り最大338Mbps、上り最大31Mbps、iOS美場合でくだりさいだい308Mbps、上り最大32Mbpsとなっています。
IIJmioのタイプD、タイプAともにSoftbankの速度と上り下り最大値を比較すると、IIJmioの方が速度は速いという結果になります。
大手キャリア3社と上り下りの速度を数値上で比較した場合、全てのキャリアよりもIIJmioの方が速いという結果が出ました。あくまでも数値での結果ではありますが、格安SIMなのに大手キャリアよりも速度値の結果が良いという所は、IIJmioの魅力のひとつになり得ると考えられます。
IIJmioの速度を格安SIM他社と比較
IIJmioと同じように大手キャリアから回線帯域の一部を借りて運営されている格安SIMと速度を比較した場合、IIJmioの速度は速いと言えるのでしょうか。
数値的な速度で比較
格安SIM他社と同じ回線帯域で数値的な速度を比較した場合、ドコモ回線を使っているタイプDは同じドコモ回線を使用していて速度が速いと評判のLINEモバイルなどには数値的に負けてしまいました。しかし、au回線を使っているタイプAでは同じau回線の格安SIM他社と比較しても引けを取らない速度が出ています。
やはり回線帯域によって大きく差が出るようです。
IIJmioは速度が安定している
IIJmioは、格安SIM他社と日々の速度を比較した場合、速度が速い日もあれば遅い日もあります。このように日によって速度の増減があるのは、同じ回線帯域に利用者がたくさんいるかどうかが原因になるので、IIJmioに限らず格安SIMは日にちや時間によって速度にばらつきが出てしまうのです。
ただし、日々のIIJmioの速度平均値を見てみると、全体的には他社に比べて速度が安定している傾向がみられます。極端に速い日、極端に遅い日、といったような振り幅が大きくないので、安定した速度を出しているという面では格安SIM他社よりも使いやすいといえます。
IIJmioの速度や通信の便利なポイント
IIJmioの速度を確認するにあたって、時間ごとに変動しやすい格安SIMの通信速度の特性や、速度やデータ通信関連のメリットも確認しておくことが大切です。便利でお得に使うことができるポイントについても詳しく解説していきます。
昼時でも安定した速度で使える
IIJmioに限らず、格安SIMは一般的にお昼休みの時間(正午から13時ごろ)や、仕事や学校が終わった後の時間(17時から20時ごろ)は速度が低下しやすい時間帯といわれています。逆に早朝から午前中、深夜などはスマホを使う人が少ないため、速度は出やすい傾向にあります。
しかし、IIJmioは正午ごろの速度計測でも大手キャリア並みの速度が出ることが確認されていたり、お昼休みにTwitterを使っていてもストレスなく閲覧できるという口コミがあるなど、お昼時でも安定した速度で使うことができているようです。
バースト転送機能が便利
IIJmioが提供しているバースト転送機能とは、低速通信時にも一定量は高速通信できる機能のことです。IIJmioでは高速通信機能、つまりクーポンの利用のオンオフができるので、クーポン不使用の状態で速度を最大200kbpsに制限している場合は契約しているデータ量の消費が無く、月額料金の節約に繋げることもできるのですが、単純に高速通信をオフにするだけだとデータ通信にストレスを感じてしまいがちです。しかし、バースト転送だと低速通信モードの状態でも初速だけは高速通信になっているので、低速モード中でもTwitterのタイムラインやテキストベースのウェブサイトなどであればストレスなく読み込むことができるのです。
そもそも大手キャリアの低速モードは128kbpsに設定されていて、IIJmioの低速モードは200kbpsとその時点で若干速度が速いことにも注目してください。大手キャリアで感じる、低速モードだとほとんどデータ通信は使い物にならないという状況も、この若干の速度の違いとバースト転送機能によって回避されるのです。
データ繰り越しが嬉しい
IIJmioでは、契約している各プランのクーポン容量を当月中に使い切れずに残してしまった場合、その残った容量を翌月に繰り越すことができます。IIJmioのプランは毎月変更ができるので、クーポン容量を繰り越した場合はその次の月はその繰り越し量に応じてデータ容量が少ないプランに変更するなど、月額利用料の節約に繋げることも可能です。
繰り越しを確認してプラン変更して…という流れが面倒に感じる方も居るかもしれませんが、このやりくりを年間で考えるとかなりのコストダウンにつながります。繰り越し容量の確認もプラン変更もIIJmio公式サイトから簡単にできるので、IIJmioを利用するのであればぜひ参考にしてみてください。
タイプDは高速通信に制限なし
IIJmioのタイプDは、一気に使うことができる高速通信の容量に制限がありません。そのため、動画を大量に見たり、大きなデータをダウンロードしたり、長時間オンラインゲームで遊んだりしても通信速度に制限がかからないので、契約したデータ量の中であればめいっぱいデータ通信を楽しむことができます。タイプAの場合は、3日間で高速通信と低速通信合わせて利用した通信量が6GBを超えてしまうと、制限がかかる場合があるので注意が必要です。
このように、同じIIJmioの中でもタイプによって大きな違いがあります。細かい点も確認しながら、自分の使い方にあったプランはどれなのかしっかりと吟味する必要がありますね。
低速通信は制限があるので注意
タイプDは高速通信には制限はありませんが、実は低速通信側に制限があるので注意が必要です。低速通信時に3日間で366MB以上の通信量を使ってしまうと、4日目からは通信制限がかかってしまいます。
バースト転送機能があるとはいえ200kbpsでも高速通信に比較するとかなり速度は落ちるのですが、そんな低速通信で通信制限がかかってしまうとインターネットを利用するのはかなり難しいレベルまで速度が落ちてしまいます。そのため、この制限がかかってしまうのはできる限り避けた方がよさそうです。
【まとめ】IIJmioの速度は他社に引けを取らない速さ!便利な機能も活用しよう
IIJmioの速度は大手キャリアや格安SIM他社と比較しても引けを取らない速さがでていることがわかりました。速度が上下しやすいという特徴を持った格安SIMの中でも安定した速度を出しているということもあり、速さと安定性の面から格安SIMでデータ通信を快適に使いたいという方にIIJmioの速度はおすすめです。
速度に関連する機能も充実しているので、IIJmioなら快適なデータ通信を利用しつつ、便利でお得にスマホを楽しむことができますよ。使いたいデータ容量や利用状況と照らし合わせて、IIJmioでの速度とデータ通信のメリットを考える参考にしてみてくださいね。