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IIJmioに最低利用期間はある?解約時費用の抑えかた

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IIJmioに最低利用期間があるかどうかは、契約時にきちんと確認しておくべきポイントのひとつです。格安SIMを契約したはいいものの、機種変更をしたかったり、もっとお得な他社に乗り換えたくなったりと、短い利用期間でも解約を検討することがあるかと思います。そんなときに考えなくてはならないのは、大手キャリアの2年縛り契約のような最低利用期間の定めがあるのかどうか、そして解約時の手数料が発生するのかどうかという問題です。IIJmioの最低利用期間を確認しながら、解約時費用の抑えかたについても同時に解説します。

IIJmioの最低利用期間に大手キャリアのような縛りはない

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IIJmioの最低利用期間には、大手キャリアの2年縛り契約のような長期間の縛りはありません。しかし、IIJmioにも最低利用期間の定めはあり、利用開始日の翌月末日までは解約することができません。つまり、3月1日に契約したSIMは、翌月の4月30日までは解約することができないのです。
しかし、IIJmioでは解約手続きをいつ行っても解約の予約をした状態になり、解約日は手続きを行った月の末日となります。つまり、4月1日に解約の手続きを行った場合、実際にSIMが解約されるのは4月30日となるため、手続き後も月末まではSIMカードを引き続き利用できるのです。解約を決めた段階で手続きを先に行う事が出来るので、乗り換えの準備を早めにしたいときや、解約忘れが心配なときは便利です。

IIJmioの最低利用期間と解約時費用:音声通話機能付きSIMの場合

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IIJmioの音声通話機能付きSIMとは、au回線を利用したタイプA、ドコモ回線を利用したタイプD共通のSIM契約タイプで、電話番号を使用した音声通話ができるSIMのことです。

音声通話機能付きSIMは契約から1年間「音声通話機能解除調停金」がある

IIJmioの音声通話機能付きSIMは、契約から12か月以内に解約すると「音声通話機能解除調停金」という解約違約金を支払わなければなりません。最低利用期間は上で説明した通り、契約した次の月の月末までなのですが、それを過ぎても1年間は違約金を支払わなければ解約をすることができません。
IIJmioでの「音声通話機能解除調停金」の取り扱いは、契約した時期によって異なります。

2019年9月までに契約の人は毎月1000円ずつ減る

IIJmioを2019年9月までに契約していた人の場合、音声通話機能解除調停金は最大12,000円(税抜)と設定されていました。この金額は毎月1,000円ずつ減額されるようになっていて、13か月目まで利用すると負担金は0円になります。
IIJmioでは最低利用期間の定めがないとはいえ、最大金額の12,000円はかなり高額に見えます。しかし、この設定が適用される2019年9月ぎりぎりに契約をした人も、2022年3月時点では契約から6か月目を迎えていて、音声通話機能解除調停金は7,000円(税抜)まで減少しています。毎月金額が下がっていくので、支払わなくてはいけない負担額と、乗り換えで発生するメリットなどをしっかりと比較して考えるとよいかと思います。解約時には、最低利用期間の翌月末を超えている事と同時に、契約が何か月目なのかを確認するようにしてください。

2019年10月以降契約の人はいつ解約しても調停金は1000円

IIJmioを2019年10月以降に契約した人の場合の音声通話機能解除調停金は、一律1,000円(税抜)に改定されました。これは、総務省から携帯電話事業者各社へ携帯電話の解約金を1,000円(税抜)以下にするようにという指導を行ったためです。音声通話機能解除調停金は2019年9月までと同じく契約から12か月以内の解約で発生するので、13か月目以降は発生しません。

IIJmioは最低利用期間に関係なく転出には手数料が必要

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IIJmioから他社に携帯電話の番号をそのまま持ち出して転出する場合、最低利用期間に関係なく手数料が必要になります。格安スマホ、大手キャリア関係なく、電話番号をそのままで乗り換える場合には、MNP転出手数料として3,000円(税抜)がかかります。もちろん転出可能になるのは最低利用期間の契約翌月末以降となります。
ちなみに、IIJmioの中で音声通話機能付きSIMからデータSIMに乗り換える、つまり音声通話機能のみ解約する場合は、SIMカードを交換しなくてはいけないため、交換手数料として2,000円(税抜)が必要になります。このとき、音声通話機能付きSIMの契約から1年以内の変更の場合、もちろん音声通話機能解除調停金も発生してしまうので、月額利用料と音声通話機能解除調停金の差額を確認の上で交換をした方がよさそうです。

IIJmioの最低利用期間と解約時費用:データSIMの場合

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IIJmioのデータSIMとは、タイプDでのみ契約可能なデータ通信専用SIMと、タイプA・タイプD両方で契約できるSMS機能付きSIMのことを指します。簡単に説明すると、電話番号の設定がなく、電話回線を利用した音声通話ができない契約タイプのSIMのことです。

データSIMは契約期間の縛りがない

IIJmioのデータSIMでも契約月の翌月末までという最低利用期間の定めは存在します。そのため、解約予約が可能になるのは契約月の翌月頭から、実際解約になるのは契約月の翌月末になることを理解しておきましょう。
しかし、IIJmioのデータSIMには最低利用期間以外の契約期間の縛りは存在しません。つまり、IIJmioのデータSIMを解約する場合、解約違約金や手数料は発生しないのです。これは、データSIMには音声通話の機能が付属していないため、音声通話機能解除調停金が発生しないためです。解約に際するお金はかからないので、不要になったら好きなタイミングで解約することができます。IIJmioではいつ解約手続きをしても月末までは解約予約扱いになるため、月額基本料は解約月も日割り計算等は無く満額支払いになることには注意しておきましょう。
IIJmio内でデータ通信専用SIMもしくはSMS機能付きSIMから音声通話機能付きSIMへプラン変更する場合は、SIMカード交換手数料2,000円(税込)で電話番号を取得することができるので、もしも音声通話の機能が欲しくなった場合はキャリア内でのSIM交換も視野に入れて良いのではないかと思います。

セットで端末を分割購入している時の注意点

IIJmioの契約時にセットで端末を分割購入している場合も、最低利用期間の契約翌月末を越えていればSIMの契約を解除する事は可能です。IIJmioでは端末の分割支払いを解約後も契約中と同じように続けることができます。解約するからといって端末料金を一括払いする必要はありません。
分割払いにしている端末料金は、IIJmioの利用料金引き落とし先として設定されていたクレジットカードから、解約後も引き続き支払い終了まで引き落とされるようになります。

IIJmioの最低利用期間と解約時費用

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IIJmioの最低利用期間は契約の翌月末までと定められていて、解約時費用はSIMの種類と契約時期によって異なります。では、大手キャリアやその他格安スマホ他社と比較したとき、IIJmioはどれくらいお得になるのでしょうか。

大手キャリアとの比較・2019年9月までの契約の場合

2019年9月までの契約の場合、IIJmioの最低利用期間は契約の翌月末までで、データSIMは解約費用無料、音声通話機能付きSIMの場合解約手数料は最大12,000円(税抜)から1か月1,000円(税抜)ずつ下がっていき、13か月目からはいつ解約しても解約費用は発生せず、自動更新などもありませんでした。
一方、ドコモ、au、Softbankの大手3大キャリアは、2019年9月までは2年契約自動更新を採用していました。契約満了当月から翌々月のみ無料解約となっていたため、解約しようと思った場合、無料で解約できる期間は2年間に月3ヶ月しかありませんでした。しかも契約更新月以外のどのタイミングで解約した場合でも、9,500円(税抜)という高額な契約解除料が発生します。
2022年3月現在、2019年9月ぎりぎりにIIJmioを契約した人は契約から6か月目を迎えています。3月末で音声通話機能付きSIMを解約した場合も、音声通話機能解除調停金は7,000円(税抜)まで下がっているので、この時点でも大手キャリアより解約費用を抑えることができます。契約更新月の縛りも無いので、金額だけでなく解約タイミングの自由度も高いところがIIJmioを選ぶ上でのお得ポイントでした。

大手キャリアとの比較・2019年10月以降契約の場合

2019年10月以降の契約の場合、IIJmioの最低利用期間は変わりなく契約の翌月末まで、データSIMの解約費用は無料ですが、音声通話機能付きSIMの音声通話機能解除調停金は1,000円(税抜)に変更になりました。
2019年10月以降、総務省からの指導により大手キャリア各社も契約期間設定や解約金についての決まりが変更になっていて、解約金は最大1,000円(税抜)となりました。Softbankのみ契約期間と違約金の定めを撤廃、ドコモとauは2年契約自動更新と契約期間なしの2パターンのプランを発表し、2年契約プランは契約満了当月から翌々月のみ無料解約、その他の月の場合解約費用が1,000円(税抜)に変更になっています。
火薬量の上限額はIIJmioとau、ドコモが共通になり、一見契約期間も違約金も撤廃したSoftbankが一番お得になったように見えます。しかし、月額料金とそれに付随する通信量を比較したり、解約費用が発生するタイミングを比較したりすると、やはり大手キャリアよりもIIJmioのほうが有利になります。2019年10月以降の契約でもIIJmioを選ぶことで総合的にお得になりそうです。

その他格安SIMとの比較

その他格安SIMとIIJmioの最低利用期間を比較する場合も、2019年9月までの契約と2019年10月以降の契約で各社で大きな差が生まれています。
2019年9月までに契約していた場合、IIJmioのように段階的に解約金を減額するシステムは格安スマホ他社には導入されておらず、13か月目、もしくは2年目の自動更新月での解約以外は9,500円~9,800円(税抜)の解約費用がかかることがほとんどでした。契約期間4か月ほどで他社よりもIIJmioの解約金が安くなりスタートは高くてもIIJmioが最終的にお得になっているため、2019年3月現在時点ではIIJmioが一番お得です。
2019年10月以降の契約の場合、IIJmioの解約金は12か月目まで1,000円(税抜)です。IIJmioと同じように解約金1,000円(税抜)がかかる格安スマホ他社の一例としてLINEモバイルがありますが、総務省の指導以降解約金を撤廃した会社も多く、いつ解約しても0円という格安スマホも目立ちます。Y!mobileやUQモバイルは契約期間の定めがなくなりました。解約費用だけで見ると12か月間は1,000円(税抜)が発生してしまうIIJmioはやや不利な内容に見えます。とはいえ、以前のように1万円近い費用が掛かってしまうわけでもないので、エリアや月額料金も含めて比較検討するのが良いのではないでしょうか。

【まとめ】IIJmioの最低利用期間は契約日によって解約時費用が変わるので注意!

IIJmioの最低利用期間は契約月の翌月末までとなっていて、その期間を越えても音声通話機能付きSIMの場合は音声通話機能解除調停金として1年以内の解約で違約金が発生してしまいます。 しかし、基本的に最低利用期間後ならいつ解約しても違約金の負担は小さいので、MNPなどで他社との比較検討をしやすいのもIIJmioの魅力のひとつです。契約日によって解約時費用が変わるので、最低利用期間と合わせて契約期間もしっかりチェックするようにしてください。