大手キャリアからsimフリーへ乗り換えるとキャリアメールはどうなってしまうのか。普段からLINEなどのアプリでメールの送受信を行っている人であれば、問題ないと思いますが、「@docomo.ne.jp」のようなキャリアメールを利用している人であれば、困ってしまう状況になりかねません。ということでこの記事では、simフリーのキャリアメールについて紹介します。simフリーへ乗り換えてもキャリアメールは利用可能であるのか。その真相についてまとめました。
目次
simフリーではキャリアメールはどうなる?
simフリーへ乗り換えるとキャリアメールはどうなってしまうのか。利用できるかできないかの答えは、残念ながら基本できません。ですが、ある方法であれば利用することは可能です。では一体その方法とは、何なのか。ここから詳しく紹介していきます。
simフリーでキャリアメールが利用できないデメリット
simフリーでキャリアメールを利用する方法について紹介する前に、まずは、simフリーでキャリアメールが利用できないデメリットについて紹介します。
ガラケーの利用者へメールが届かないことがある
一つ目のデメリットは、ガラケーの利用者へメールが届かないことがあるがあるということです。ガラケーでは、LINEメールなどのアプリメールを利用することができません。また、携帯会社で設定できる迷惑メールの対策で弾かれてしまうこともあります。そのため、ガラケーの利用者へメールが届かないこともあるのです。
キャリアメールを使っている人へメールが届かないことがある
二つ目のデメリットは、キャリアメールを使っている人へメールが届かないことがあるということです。これも上記の「ガラケーの利用者へメールが届かないことがある」と同じように、携帯会社で設定できる迷惑メールの対策で弾かれてしまうことが原因です。
サービスの登録ができないサイトがある
三つ目のデメリットは、サービスの登録ができないサイトがあるということです。サービス登録については、幼稚園や小学校などの連絡網でキャリアメールしか受けつけないなどの事例があります。また、サービス登録時に「@」以降をキャリアメールしか用意していないサービスもあため、そこでも登録はできなくなるのです。
simフリーでキャリアメールを使う方法
ではここで、simフリーでキャリアメールを使う方法について紹介します。
通信キャリアの契約を残す
まずは、通信キャリアの契約を残すということです。これは、simフリースマホを利用する際、大手キャリアの契約を解約せずに、そのまま利用し続けるということです。この場合であれば、simフリーでキャリアメールは利用できなくても、大手キャリアのスマホで利用することができます。
携帯電話の2台持ちを検討する
続いては、携帯電話の2台持ちを検討するということです。これも上記の「通信キャリアの契約を残す」と同じ考え方で、大手キャリアとの契約を残し、もう一つはsimフリーとして利用する端末を用意するということです。
WEBブラウザで確認する
続いては、WEBブラウザで確認するということです。大手キャリアでは、キャリアメールをパソコン画面で見ることができるサービスを提供しています。ドコモではドコモメールブラウザ版、auではWebメール、ソフトバンクではS!メールと、どこでもアクセス可能。ガラケーとスマホの2台持ちをすることなくキャリアメールを管理できるため、非常に便利です。
フリーメールへ転送する
続いては、フリーメールへ転送するということです。キャリアメールをsimフリーで契約している端末のフリーメールに転送することができます。転送設定することで2台持ちをする必要はありません。また、simフリー契約している端末のみ所持してキャリアメールを確認できるため安心です。 ただし、フリーメールへ転送する場合は受信にタイムラグが発生し、転送の設定にやや手間がかかるというデメリットもあるため、注意してください。
simフリーでキャリアメールを利用する各キャリアの対処法
ではここで、simフリーでキャリアメールを利用する各キャリアの対処法について紹介します。
ドコモ
ドコモには、ケータイプランが設けられており、中でも2年間同一回線の利用が条件である「定期契約あり」のプランであれば、月額1,200円で「docomo.ne.jp」のキャリアメールを利用することができます。
au
auでは、4GLTEのスーパーカケホを選択し2年契約を行い、さらにインターネット接続基本料であるLTE NETを加えると、月額合計1,500円で「ezweb.ne.jp」のキャリアメールを利用することができます。
ソフトバンク
ソフトバンクでは、使った分に応じて料金が変動するミニモンスターを選択すると、最低月額料金3,980円から「softbank.ne.jp」のキャリアメールを利用することができます。
キャリアメールと同等のメールアドレスが使えるsimフリー会社
ではここで、キャリアメールと同等のメールアドレスが利用できるsimフリー会社を紹介します。
UQ mobile
一つ目は、UQ mobileです。UQ mobileでは、月額200円でメールサービスを提供しています。この「@uqmobile.jp」のメールアドレスは、他のsimフリー会社とのメールサービスとは異なり、キャリアメールと同じ扱いをされます。そのため、ガラケーユーザーともメールのやり取りが可能となります。
Y!mobile
二つ目は、Y!mobileです。Y!mobileでは、「@ymobile.ne.jp」のメールアドレスをオプション料金なしで利用することができます。Y!mobileでメールを使うためには、Yahoo!JAPANのIDが必要になりますが、登録をしておくと契約しているスマホ以外のパソコンやタブレットでもメールを確認することができます。
【キャリアメール以外】simフリーで利用できるフリーメール
キャリアメールが利用できないsimフリーでは、フリーメールを使うことになります。ここで、simフリーで利用できるフリーメールについて紹介します。
Gmail
一つ目は、Gmailです。Gmailは、Googleアカウントを用いて利用するフリーメール。Googleアカウントを持っている人であれば誰でも利用可能です。因みにドメインは「@gmail.com」という形。複数サービスと連動させることで、さらに便利に利用できます。
Yahoo!メール
二つ目は、Yahoo!メールです。Yahoo!メールは、「@yahoo.co.jp」というドメインを持つフリーメール。1つのアカウントで、最大10個のアドレスが持つことができるため、多方面に連絡を取る場合などは、非常に便利です。
通信事業者の固定メール
三つ目は、通信事業者の固定メールです。これは、契約する通信事業者によってドメインは異なりますが、無料で利用できるところがほとんどです。標準のメールアプリ以外にも、Playストアからダウンロードしてきた任意のメーラーが利用できる場合もあります。因みにメーラーとは、メールソフトのことを言います。
simフリーではキャリアメール以外にも利用できない機能がある
simフリーに乗り換えると、キャリアメール以外にも利用できない機能があります。乗り換え後に後悔しないためにも覚えておいてください。
LINEのID検索
一つ目は、LINEのID検索ができないということです。LINEのID検索では、年齢確認が必要となります。大手キャリアではこの年齢確認が取れるシステムが搭載されていますが、simフリーにはこのシステムが搭載されていません。そのため、LINEのID検索ができないのです。
テザリング
二つ目は、テザリングです。テザリングとは、自分のスマホをwifiルーターのように利用して、他のデジタル機器をインターネットにつなぐための機能のこと。大手キャリアのスマホには、ほとんどの端末にこの機能が搭載されていますが、simフリーでは、端末によって搭載されていないものもあります。
キャリアメール引き継ぎなしのおすすめsimフリー
それでは最後に、キャリアメール引き継ぎなしのおすすめsimフリーについて紹介します。
mineo
mineoは、ドコモ・au・ソフトバンクの3つの回線から選ぶことができます。データ容量を特定のユーザーとシェアできる「パケットシェア」や、余ったデータ容量をパケットの貯蔵庫に貯めてmineoユーザーとシェアできる「フリータンク」など、ユニークなサービスを豊富に揃えています。
LINEモバイル
LINEモバイルは、コミュニケーションアプリ「LINE」が提供するsimフリーです。LINEモバイルでも3つの回線から選ぶことができます。LINEや主要SNSサービスのデータ容量がカウントされない「データフリーオプション」を用意していることが最大の特徴で、月額600円からLINEの主要機能が使い放題で利用できます。
【まとめ】simフリーでキャリアメールが利用できないことはない
simフリーでのキャリアメールについて紹介しました。simフリーではキャリアメールを使うことはできませんが、2台持ちやWEBブラウザの確認によって、キャリアメールを使い続けることはできます。どうしてもキャリアメールを利用したいという人は、今回紹介した方法を試してみてください。