スマホの電池持ちが最近よくなった気がしています。はじめて使ったスマホはiPhone5でしたが、買って半年もすると電池がすぐなくなるようになりました。しかし、今使っているiPhone11は電池持ちがよく、1年近く経っても電池持ちが変わらない気がします。そこで、スマホの電池持ちって今と昔で変わっているのか気になりました。今、もっとも電池持ちがよいスマホって何だろう、といった疑問が生まれてきました。
そこで今回はスマホの電池持ちについて詳しく解説していきます。スマホの電池の歴史、今電池持ちがよいおすすめスマホの紹介など様々な解説をします。ぜひ最後まで読んでいってください。
目次
スマホの電池に使われている電池とは・・・ 電池の歴史は小型化の歴史
最初にスマホに使われている電池について解説します。電池の歴史は古く、その原理は紀元前2000年前のエジプトで発見されています。その原理をもとに1800年にイタリアのボルタと呼ばれる人が初めて電池を発明しました。その後改良が進められ、小型化されたことがきっかけに、持ち運びできる電子機器に使われるようになりました。日本で電池が普及し始めたきっかけは、電卓と言われています。
電卓についている小さな電池がもとになり、ポケベルや携帯電話に使われ始めました。最初の電池は大きく、容量も小さかったため簡単な操作しかできませんでした。それを解決したのがリチウムイオン電池と呼ばれるものです。これはとても小さいのに大きな容量を持っていたため、爆発的な人気になりました。今のスマホにもこのリチウムイオン電池が使われています。
電池はその用途によって、再度充電が可能なものと使い切りのものに別れます。スマホに使われているものは再度充電が可能なもののため、充電池と呼ばれています。この充電池ですが何百回と充電を繰り返すうちに、充電できる容量が減ってきます。その理由はリチウムイオン電池は化学反応することで、充電されますがその化学反応するときに余計な不純物が生成されるためです。その不純物が溜まることで充電できる容量が減ってきます。
そのため段々と電池持ちが悪くなり、最終的に充電できなくなります。そしてこのリチウムイオン電池ですが日本が技術的に優れており、小型で容量の大きいものが作られてきています。次はiPhoneを例にどれぐらい進化してきたのかについて確認していきます。
iPhoneで分かる、今と昔のスマホの電池持ちについて
次にスマホの電池持ちの歴史について見ていきます。今回はiPhoneシリーズの電池持ちを比較に確認していきます。まずは実際の数字’を確認していきましょう。
- iPhone バッテリー容量1400mAh
- iPhone3G バッテリー容量1150mAh
- iPhone3GS バッテリー容量1219mAh
- iPhone4 バッテリー容量1420mAh
- iPhone4S バッテリー容量1420mAh
- iPhone5 バッテリー容量1440mAh
- iPhone5C バッテリー容量1510mAh
- iPhone5S バッテリー容量1560mAh
- iPhone6 バッテリー容量1810mAh
- iPhone6 Plus バッテリー容量2915mAh
- iPhone6S バッテリー容量1715mAh
- iPhone6S Plus バッテリー容量2750mAh
- iPhone SE バッテリー容量1624mAh
- iPhone7 バッテリー容量1960mAh
- iPhone7 Plus バッテリー容量2900mAh
- iPhone8 バッテリー容量1821mAh
- iPhone8 Plus バッテリー容量2691mAh
- iPhoneX バッテリー容量2761mAh
- iPhoneXS バッテリー容量2658mAh
- iPhoneXS MAX バッテリー容量3174mAh
- iPhoneXR バッテリー容量2942mAh
- iPhone11 バッテリー容量3110mAh
- iPhone11 Pro バッテリー容量3046mAh
- iPhone11 Pro MAX バッテリー容量3969mAh
このように並べてみると、年々電池の量が増えていることが分かります。特にiPhone5SとiPhone11の差は約2倍もあります。これは電池持ちの差が分かりやすいです。電池持ちの差がもっとも変わっている機種として、iPhone6とiPhone6 Plusがあげられます。この2機種は販売時期も同じであり、電池の性能に大きな差があるとは思えない時期です。しかし、電池容量が1.5倍以上違います。
一体なぜここまで差があるのでしょうか。その理由は本体サイズにあります。iPhone6が4.7インチの大きさですが、iPhone6 Plusは5.5インチもあります。この大きくなった本体にあわせて、使う電池の大きさを変えたためこのような結果になっています。これは他のシリーズにも当てはまっていて、画面のサイズが大きくなるPlusやMAXはすべて電池持ちがよくなっています。
このようにスマホの電池持ちは、電池の技術改良とスマホ本体の大きさに影響されます。昔のスマホは電池持ちがよくなかったと思う人は、使っていたスマホの画面が小さかった記憶はありませんか。最近は画質がよくなったこともあり、スマホ本体が段々大きくなってきています。そのため電池持ちもよくなっているというわけです。
リチウムイオン電池、その特徴と充電するときのポイント
最近のスマホは電池持ちがよくなってきましたが、それでも電池の劣化は抑えたいと思う人は多いです。そこで今回はスマホの電池に使われているリチウムイオン電池、その特徴と充電するときのポイントを解説します。リチウムイオン電池はリチウム素材でできた陽極と、炭素材でできた陰極の間で電子を受け渡すことで発電や充電をおこないます。この反応が化学反応であり、その反応の間で不純物が生成されて電池が劣化します。
そしてこの化学反応で不純物ができやすい状態が存在し、それを避けることができれば電池の劣化を遅らせることができます。今回はその方法について解説します。その方法は電池に熱を持たせないこと、そして充電を最大までしないことです。電池は化学反応なので周囲の温度の影響を受けます。特に高温のときは反応が多く起きてしてしまい、結果的に電池持ちが悪くなってしまいます。
そのため真夏の日差しの下で長時間使うといったことは、避けたほうが長持ちします。また充電をしたまま放置して、充電最大なのにやめない人も要注意です。この状態は実は充電最大ですが発電しています。そのため化学反応は起き続けているので、電池内に不純物が発生してしまいます。そのため電池持ちが悪くなってしまいます。この2点を守れば電池持ちがよい状態で、使うことができるので試してみてください。
電池持ちがよいスマホ、おすすめできるスマホを大公開
最後に電池持ちのよいスマホについて解説します。やっぱり電池持ちが悪いスマホは使いたくないですよね。そこで今回は2022年3月時点で販売されているスマホの中で、純粋な電池持ちのよさでTOP3を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
第3位はZenFone Max Pro(M1,M2)、ZenFone6です。このスマホは台湾のスマホメーカー、ASUSが製造しているスマホです。日本での人気はいまいちですが、海外ではiPhoneの次に有名なスマホとも言われています。このZenFoneシリーズの特徴は、高性能なのに安いというコスパのよさです。多くの支持を集めるのもこの高性能さが理由です。気になる電池持ちは、バッテリー容量5000mAh、一般的なスマホの約2倍です。
第2位はOUKITEL K12です。こちらのスマホは中国のスマホメーカー、OUKITELが製造しているスマホです。知名度こそいまいちですが、アルミのボディに背面はレザー加工とインパクト抜群の仕上がりです。さらに本体にスペックも高く、まさにモンスターのような仕上がりです。しかし、重量が350gもあるのでその重さが気になります。気になる電池持ちは、バッテリー容量10000mAh、一般的なスマホの約4倍です。
第1位はUlefone Armor 3Tです。こちらのスマホは中国のスマホメーカー、Ulefoneが製造しているスマホです。このUlefone Armor 3Tですがとにかく面白いスマホです。まず、Ulefone Armor 3Tはスマホですが、同時に無線機にもなります。なんとこのUlefone Armor 3Tにはトランシーバー機能がついています。見た目はトランシーバーそっくりなので、トランシーバーにスマホ機能がついたほうが正しいかもしれません。
さらに特徴としてとても耐久性が高いです。防水、防塵機能に加えて液晶にはゴリガラスという頑丈なガラスを採用しており、めったに傷ついたり割れたりしません。開発時からアウトドアや登山を想定して作られているので、これだけ丈夫なのかもしれません。気になる電池持ちは、バッテリー容量10300mAh、一般的なスマホの約4倍です。
まとめ スマホの電池持ちは今後もよくなっていく
まとめとして今記事ではスマホの電池持ちについて解説しました。スマホに使われているリチウムイオン電池の進化やスマホの電池容量の変化を解説し、今もっとも電池持ちがよいスマホを紹介しました。今後もリチウムイオン電池の小型化、高性能化が進む予定でありさらに小さくて電池持ちがよくなると言われています。そのうち1日中使っても充電がいらないスマホができるかもしれません。
そんな未来が思ったより近いのかもしれないです。今後も期待と注目をしながらスマホライフを過ごしていきましょう。