マンションに住んでいてインターネットが遅いと感じたことはありませんか？インターネットが遅いという場合は、何らかの原因が考えられます。ということでこの記事では、マンションでは、なぜインターネットが遅くなるのかについて、その原因と対処法を紹介。現在マンションに住んでいて、インターネットが遅いと感じられる人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マンションでインターネットが遅い原因
まずは、マンションでインターネットが遅い原因について紹介します。
1本のネット回線が共有されている
一つ目の原因は、1本のネット回線が共有されていることにあります。戸建てであれば、1本の回線を戸建てのみで利用できるため、家族みんなで利用してもインターネットが遅くなる事は少ないのですが、マンションの場合は、住人みんなで1本の回線を利用しているため、インターネットが遅くなってしまうのです。そうなる原因は、回線の混雑。1本の回線に対し一度に多くの人がアクセスしてしまうため、回線が混雑し、結果インターネットが遅くなってしまう原因に繋がります。
回線が最後まで同じではない
二つ目の原因は、回線が最後まで同じではないということです。戸建てであれば、近くの電柱から直接宅内まで光ケーブルを引き込みますが、マンションの場合は、電柱から棟内共用スペースまでは光ケーブル、棟内共用スペースから各住戸へは電話回線が引かれます。電柱から棟内共有スペースまでは光ケーブルのため通信速度が速いのですが、途中から電話回線に切り替わることで、回線に乱れが生じインターネットが遅くなるのです。この回線のつなぎ方は、戸建てと大きく異なる部分です。
回線以外に問題がある
三つ目の原因は、回線以外に問題があるということです。マンションに住んでいるほとんどの人が回線が原因でインターネットが遅い、と思いがちですが、自分が利用しているルーターや周辺機器が原因で速度が遅くなるという場合もあります。特に、古いルーターを利用していると光回線のスピードに対応しきれず速度は遅くなってしまいます。
同じ時間に利用している人が多い
四つ目の原因は、同じ時間に利用している人が多いということです。これは上記でも少し触れましたが、同じ時間に同じ場所で多くの人がインターネットを行うと、回線が混雑しはじめ、通信速度をどんどん遅くします。
マンションでインターネットが遅い場合の対処法
ここで、マンションでインターネットが遅い場合の対処法について紹介します。
通信障害の情報を確認する
まずは、通信障害情報を確認するという方法です。通信障害情報を確認することで、メンテナンスが行われている時間帯であるのか、それとも、何らかの通信障害が発生しているのかなどを知ることができます。この両方が問題であるのなら解決するまで待つだけですので、インターネットが遅くても、それほど心配になりません。
IPv6に変更する
続いては、IPv6に変更するということです。IPv6とは、利用者が多い夜間であっても回線の混雑を回避してくれる通信方式。このIPv6に変更することで、通信速度の混雑を回避し、快適にインターネットを使うことができます。
ルーターの置き場所を変える
続いては、ルーターの置き場所を変えてみるという方法です。ルーターは置き場所によって通信速度に影響を及ぼします。強い電波を発する家電の側に設置をすれば電波干渉が起き、通信速度に乱れが生じます。また、床の上に直置きしたり、棚の上の見えない場所に置いておくと、周辺のものが障害となり、通信の妨げにもなります。ルーターのベストな置き場所は、周辺に干渉を起こす家電がない高い場所、または、窓際です。
有線でつないでみる
続いては、有線でつないでみるという方法です。インターネットを行う場合、ほとんどの人が無線で接続していると思いますが、実は、有線でつないだ方がインターネットの速度は速いです。有線では様々な機器を同時に接続することは難しくなりますが、通信速度を上げたいという人にはおすすめです。
再起動させる
続いては、再起動させるという方法です。これは、接続している機器が原因で通信速度を落としてしまっている場合に試してほしい方法。接続機器側に何らかの問題が生じて速度を落としているのであれば、一度全ての接続機器を再起動させてみましょう。そうすることで、意外と改善される可能性は高いです。
接続している機器を確認する
続いては、接続している機器を確認するという方法です。これは、正しい方法でケーブルが繋がれているか、正しく機器が設定されているかなどを、今一度確認するということです。
セキュリティ対策ソフトを導入する
続いては、セキュリティ対策ソフトを導入するという方法です。他の原因と比較すると可能性が低いですが、もしかすると、接続している機器がウイルスに感染しているかもしれません。ウイルスに感染すると通信速度が遅くなる場合もあります。また、ウイルスの感染によって個人情報が漏れてしまう危険性もあるため、万が一の時のために、セキュリティ対策ソフトを導入させておいた方がいいです。
マンションでインターネットが遅いと不満なら
ここまで、マンションでインターネットが遅くなる原因と対処法を紹介してきましたが、それでももし、不満であるのなら別の手を考えてみるのもあります。ということでここで、マンションでのインターネットに不満を感じている人のために、おすすめの方法を紹介します。
ルーターを買い替える
まずは、ルーターを買い替えるという方法です。ルーターが原因で速度が遅いのであれば、新しいルーターに変えてみましょう。ルーターは新しいものほど性能もよく、通信速度も速いです。特に、IPv6に対応しているルーターであれば、回線が混雑する時間帯であっても通信速度が安定するため、快適に利用できます。
回線を変える
続いては、回線を変えるということです。何が原因か分からず、どんな対策をとっても改善しないのであれば、いっそのこと回線を変えてみるのも一つの手です。マンションに住んでいる人であっても、大家さんや管理会社の許可をとれば、回線を乗り換えることも可能。ただし、マンションに住んでいて自分の部屋だけ回線を変える場合は、料金プランが「戸建てプラン」になります。戸建てプランはマンションプランと比べて月額料金が高いため、その辺は気を付けましょう。また、工事が必要となりますので工事費のこともお忘れなく。
【インターネット遅い】マンションで使うwifiルーターの選び方
ここで、マンションで使うwifiルーターの選び方について紹介します。選び方のポイントは全部で4つです。購入時の参考にしてみましょう。
間取りや人数に合わせたモデルを選ぶ
一つ目は、間取りや人数に合わせたモデルを選ぶということです。wifiルーターは、同時に使用する人数や端末数によっては、データの送受信がうまくいかないトラブルが発生する場合があります。また、2階や3階の部屋で使用するなど、wifiルーターの設置場所と距離が離れるほど電波の通信速度が低下しますし、厚い壁やコンクリート造りの建物の場合も、電波が届きにくいです。Webの販売サイトや製品カタログでは使用人数や間取りなど、推奨環境を表示している場合もありますので、そちらを確認しながら選ぶのも、失敗しない方法です。
転送速度で選ぶ
二つ目は、転送速度で選ぶという方法です。データの転送速度も、wifiルーターを選ぶ上では重視したいポイントです。現在主流となっているのが5GHz帯を利用する11ac対応ルーター。データ転送スピードが速いため、動画視聴やダウンロードなどを高速で行うことができます。また、2.4GHz帯と5GHz帯双方を利用できる11n規格に対応したモデルも人気があります。こちらのモデルは、障害物の影響を受けにくいという特徴があります。
周波数帯で選ぶ
三つ目は、周波数帯で選ぶという方法です。wifiではチャネルごとにデータを伝送します。2.4Ghz帯で使用できる規格は「11b」と「11g」の2つで、11bは14チャネル、11gは13チャネルが使用可能。5Ghz帯には全部で19chあります。隣接したチャネルとも20Mhz離れているため、電波干渉も起こしにくく、周波数帯も広いためチャネルを占有でき、動画視聴もサクサク行えます。
機能性で選ぶ
四つ目は、機能性で選ぶということです。ルーターごとに搭載されている機能は異なります。電波を特定の方向に集中させる「ビームフォーミング」機能を搭載しているものであれば、スマホなどの電波から位置を測定して電波を最適に届けてくれますし、通信の品質を高める「MIMO」を搭載しているものであれば複数の端末を接続しても通信速度が低下しません。
【まとめ】マンションでインターネットが遅いなら対処法の確認を
マンションでインターネットが遅くなる原因と対処法について紹介しました。マンションは、集合住宅なため戸建てと比べるとどうしても遅くなるのが現実です。また、同じ時間に多くの住人が利用することで回線が混雑し、通信速度に影響与える機会も多いです。インターネットが遅いと感じた場合は、ぜひ、今回紹介した対処法を試してみてください。
