格安SIMを検討していると、テレビCMやウェブ広告で「楽天モバイル」「LINEモバイル」の2社を比較することは多いのではないでしょうか。どちらもたくさんある格安SIMの中では人気がありますが、実際どちらが自分に向いているのか気になる人も多いのではないでしょうか。この2社は、普段から使っているサービスによっておすすめが変わってきます。特徴やおすすめにあたる人などを徹底比較してみました。
目次
楽天モバイルとLINEモバイルの特徴
楽天モバイルとLINEモバイルを比較するにあたって、まずはそれぞれの特徴について確認していきましょう。お互いどのような特徴を持っているのでしょうか。
楽天モバイルの特徴
楽天モバイルは2022年4月8日から携帯キャリアとしてのサービスを始めました。これまで大手キャリア(楽天モバイルの場合はドコモとau)の回線を間借りするMVNOとして運営されてきましたが、キャリア化されることによって独自の回線を持つようになったのが最大の特徴です。キャリアの回線を借りている状態よりも安定した回線速度を保つようになるだろうという期待が高まっています。
楽天モバイルのおすすめプランは「スーパーカケホーダイ」です。10分間の国内通話がかけ放題なので、音声通話が多い人にはおすすめです。通話と同じく気になるデータ通信ですが、契約しているデータ容量を使い切っても、楽天モバイルなら低速にならず1Mbpsで使い放題になるのも嬉しいポイントです。
楽天モバイルは日本全国に実店舗となる楽天モバイルショップを展開しています。ウェブ上だけで完結せず、実際に対面式での購入や契約ができるのは安心に繋がります。
また、楽天モバイルは楽天グループなので、もちろん楽天スーパーポイントが貯まります。固定費になるスマホ代をもとに、お買い物に使える楽天のポイントとして貯まっていくので、お買い物もお得に楽しむことができます。
LINEモバイルの特徴
LINEモバイルは格安SIMとしては珍しく、ドコモ・au・Softbankのトリプルキャリアに対応しています。利用する場所に応じて、一番通信状況の良いキャリアを選ぶことができます。
LINEモバイルの最大の特徴は、LINEはもちろん、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSが使い放題になる「データフリー」です。料金プランごとに決められたSNSについては、どれだけデータ通信をしても通信料の消費が無ありません。
LINEを利用するときの年齢認証を大手キャリア以外の格安SIMでは行なうことができませんが、LINEモバイルは年齢認証が可能です。
LINEモバイルはクレジットカードが無くても契約をすることができます。クレジットカードを持っていない人や、持つことのできない学生には嬉しいポイントですね。
LINEにはLINEポイントというサービスがあります。電子マネーのLINE PAYとしてキャッシュレス支払いにも使うことでができるこのポイントをもらえるキャンペーンが、LINEモバイルでは色々と行なわれています。
楽天モバイルとLINEモバイルのメリット・デメリット
特徴を確認したところで、ここからはそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
楽天モバイルのメリット
楽天モバイルはこれまで格安スマホ(MVNO)としてサービスを展開してきましたが、2022年4月8日から独自の「楽天回線」を持つキャリア(MNO)サービスとなりました。キャリアとしてスタートしたばかりの楽天モバイルですが、キャリアとして自社の基地局を持つようになったので、回線速度がこれまでより向上することが期待されています。楽天回線のエリア外地域ではauの回線を借りているので、日本中どこでも安心して使うことができます。
楽天モバイルはキャリア化にあたって料金プランを「Rakuten UN-LIMIT」1つのみにしています。月額2,980円で楽天回線エリアならデータ使い放題という格安料金だけでも驚きですが、なんとキャリア化記念で1年目は月額料金が無料になるキャンペーン中です。
楽天モバイルは現在11種類のスマホから端末を選ぶことができます。業界最小最軽量で注目を集めている、楽天オリジナル端末の「Rakuten Mini」をはじめ、人気のGalaxyやXperiaなどを取り揃えています。
「Rakuten UN-LIMIT」のプランなら、「Rakuten Link」というアプリを使うことで国内通話だけでなく海外から国内の通話も無料になります。SMSの送受信も無料です。
楽天ユーザーにとって嬉しいのは、楽天モバイルの利用料金100円につき楽天スーパーポイントが1ポイント貯まるところです。また、楽天市場のお買い物でもらえるポイントも+1倍になります。
楽天モバイルのデメリット
まだ始まったばかりの楽天回線は、2022年4月現在、東京・名古屋・大阪などの一部地域のみです。対象エリア外はau回線を使うパートナーエリアとなり、データ利用にも制限があります。また、楽天回線エリア内でもまだ地下や建物内は回線がつながりにくく、気が付かないうちにau回線に切り替わってしまうこともあるようです。
楽天モバイルの公式発表では、iPhoneは利用不可となっています。口コミではiPhone XR以降の機種であれば利用可能だという情報もありますが、あくまでも公式ではiPhoneは利用不可とされています。他社からMNPで楽天モバイルに加入しようと考えている人は、しっかり考えてから契約をするようにしてください。
LINEモバイルのメリット
LINEモバイルは主要3キャリアの回線全てに対応しています。そのため、キャリアからそのまま同じ回線に乗り換える場合、ほとんどの場合SIMロック解除は必要ありません。古い機種でロック解除が必要なこともあるので、申し込む前に一度確認しておきましょう。
LINEモバイルの大きな特徴は、LINEだけでなく、Twitter、Instagram、Facebookのデータ通信料が無料になる「データフリー」です。音楽を楽しみたい人はこれに加えてLINE MUSICも通信料無料になる「MUSIC+」プランをおすすめします。
ほとんどの格安SIMが契約にクレジットカードが必須になるのですが、LINEモバイルは銀行口座と紐付け可能なLINE PAYカードを支払方法にする事でクレジットカードが無くても契約できます。
格安SIMではLINEの年齢認証ができませんが、LINEモバイルはLINEの運営元でもあるため年齢認証に対応しています。年齢認証を行なうことで、LINEでID検索を使えるようになります。LINEの友達登録でID検索を使えないと以外に面倒なので、年齢認証ができるのは大きな差別化のポイントだと思います。
LINEモバイルはキャンペーンがとても多く、他社と比較しても還元率が高いことで人気があります。月額利用料が一定期間半額になるキャンペーンや、LINEポイントをたくさんプレゼントしてくれるキャンペーンもあるので、自分に合ったキャンペーンに合わせて申し込むと更にお得になります。
LINEモバイルを使っている人同士であれば、LINEアプリ経由でデータ通信量のシェアをする事もできます。自分の余ったデータ容量をアプリ経由でプレゼントできるのはLINEモバイルだけです。
LINEモバイルのデメリット
トリプルキャリア対応とはいえ、LINEモバイルの通信速度は格安SIM他社と比較してそこまで高速ではありません。回線速度を重視する人にとっては魅力はいまひとつに映るかもしれません。
格安SIMではよく提供されている通信速度の切り替えやバーストモードのサービスはLINEモバイルにはありません。そのため、自分で賢くデータ容量を考えつつ使う必要があります。
LINEモバイルはウェブ完結型のキャリアです。そのため店舗型のキャリアショップを持っておらず、何かあった時に対面型のサービスを受けることはできません。
楽天モバイルとLINEモバイルを徹底比較
月額料金
楽天モバイルは月額2,980円の1プランのみ、先着300万名対象で月額料金が1年間無料になるキャンペーン中です。
LINEモバイルは1GB、3GB、5GB、7GB、10GBで月額料金が分けられていて、1,200円から3,220円です。
通信速度
楽天モバイルは20Mbps前後の速度が出ることを公式で発表していますが、実際に60Mbps前後出ているという口コミが多数あります。
LINEモバイルは10Mbps程度と公式で発表されていますが、昼間や夜間の込み合う時間帯は1Mbpsを切ることもあるという口コミも見られました。
契約期間
楽天モバイルは、2019年9月30日までに申し込んでいる場合は12,24,36ヶ月の縛りが存在しました。利用期間内に解約したときの違約金は9,800円です。2019年10月1日以降は最低利用期間、違約金ともに撤廃されました。
LINEモバイルは、201年4月30日以前に申し込んでいる場合は、利用開始の翌月から数えて12か月、2019年5月1日から9月30日までは利用開始の月から数えて12か月以内に解約すると違約金として9,800円がかかりました。2019年10月1日以降は利用開始の月から数えて12か月以内の解約で違約金として1,800円がかかります。
サポート
楽天モバイルは、楽天モバイルショップで実店舗の対面式サポートがあります。他にも自宅出張、メール、チャットや電話でのサポートも行なっています。
LINEモバイルは、LINEの公式アカウントでサポートを行っています。他にもメールやチャット、電話でもサポートを行っています。
楽天モバイルとLINEモバイルおすすめの人
楽天モバイルとLINEモバイルはそれぞれどんな人におすすめなのでしょうか?
楽天モバイルがおすすめの人
楽天モバイルは楽天スーパーポイントが貯まりやすくなるので、普段から楽天市場や楽天カードなど、楽天のサービスを使っている人に特におすすめです。
また、「スーパーホーダイ」で国内通話がお得なので、普段から通話をする事が多い人にもおすすめです。
LINEモバイルがおすすめの人
LINEモバイルは「データフリー」の存在が最も大きいので、LINEをはじめ各種SNSをスマホでメインに使っている人におすすめです。
楽天モバイルとLINEモバイルの比較は普段使っているサービスを判断基準に
楽天モバイルとLINEモバイルを比較してみると、それぞれ大きな特徴がいくつかありました。自分の使い方に当てはまる方がどちらか、しっかりと見比べて契約を検討してください。