格安スマホを使っていると時々不便なことがあります。その中の一つにキャリアメールを持つことができないことがあります。最近だとフリーメールと呼ばれるGメール、Yahoo!メールがあるため、そこまで不便を感じない人も増えています。しかしフリーメールは簡単に入手できる反面、どうしても信頼性にかけることがあります。そこで今回は格安スマホでもキャリアメールを持つ方法を解説します。
キャリアメールでしかできないことは、減ってきてはいます。しかし、キャリアメールには独自のよさもあり、代用できないこともあります。今格安スマホを使っていて、キャリアメールを持ちたいと思っている人もぜひ参考にしてください。
目次
格安スマホとは
格安スマホとはその名の通り、月額の料金が安いスマホのことです。しかし、ただ安いだけでは格安スマホとは呼ばれません。実は一般的に格安スマホと呼ばれるスマホには、ある共通点があります。今回はその理由について詳しく説明していきたいと思います。
そもそもスマホはどのようにして通信をおこなっているか知っていますか?スマホは電波で通信していますが、その電波には多くの種類があります。その種類を決めるのが周波数と呼ばれるもので、スマホの場合4社が回線を保有しています。その回線を持っている業者のことをキャリアと呼びます。日本の場合、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社がキャリアになります。
(※ちなみに楽天モバイルは現在格安スマホから、キャリアに切り替えている最中のため、厳密にいえばキャリアにはなりません。)
そして格安スマホとはこのキャリアから回線を借りて、サービスを提供している会社のことを指します。日本では格安スマホを運営している会社のことをMVNOと呼び、現在100を超える会社が存在します。MVNOの特徴として、回線を維持する費用がかからないことがあります。そのためキャリアに比べて料金が安く、格安スマホと呼ばれています。この記事では格安スマホという表現を使います。
しかし、格安スマホはキャリアメールを持つことができません。その理由としてキャリアから回線を借りていることが影響しています。ではキャリアメールとは一体どのようなものでしょうか?
キャリアメールとフリーメールの違い
キャリアメールはその名の通り、携帯電話会社のうちキャリアが扱っているメールのことを呼びます。その歴史は古く、まだ電話しかできなかったころの携帯電話にもキャリアメールが存在しました。日本の場合、ドコモ、au、ソフトバンクの3社のメールアドレスがキャリアメールと呼ばれています。しかし、最近ではGメール、Yahoo!メールといった名前を聞くことも増えてきています。
Gメール、Yahoo!メールのようなキャリア以外のメールアドレスのことを、フリーメールと呼びます。フリーメールは主にプロバイダと呼ばれるインターネット接続会社が提供しています。特徴として必要事項を入力するだけで入手ができ、個人が複数個持つことができます。そのため最近ではメールアドレスが複数個ある人も珍しくなくなってきています。多くの会社が自社専用のメールアドレスを作ったりもしています。
このようにフリーメールは生活に定着しつつあります。ではキャリアメールとフリーメールの違いとは何なのか。結論としてキャリアメールとフリーメールに明確な違いはありません。どちらも同じメールアドレスというものになります。しかし、違いはありませんが明確に差は存在します。そこで、次はこの差について解説していきます。
キャリアメールとフリーメールの差 格安スマホで使えない理由
キャリアメールとフリーメールの違いは大きく分けて2つあります。
1つ目はキャリアメールはメール単体で利益を得る必要がないことです。キャリアメールはキャリアがユーザーにサービスの一環として、提供しているメールサービスです。そのため、お金を払っているユーザーにしか提供をする必要がなく、メール単体で利益を得る必要がないです。しかし、フリーメールは違います。インターネットはその仕組みの都合上、1つのプロバイダと契約すればどこにでもアクセスができます。
そのため自分が契約していないプロバイダのアドレスも取得が容易であり、メールアドレスを持っている人から必ず利益を得ることができません。ではどのようにしてメールアドレス単体で利益を得ているのでしょうか。仮に有料にすると利益は得れますが、そもそも利用されない可能性が高いです。
正解はメール内に広告を表示してもらい、その広告収入で利益を得ています。そのためフリーメールではメール本文の下部、もしくはメールとメールの間に広告が入っています。人によってはストレスになることもあるので注意が必要です。このようにメールサービスの方針の違いが1つ目の差になります。
2つ目はセキュリティやサービスの差です。キャリアメールはキャリアが提供しているサービスで、キャリアがセキュリティやサービスを保証するものです。同様にフリーメールはプロバイダがサービスを提供しているサービスで、プロバイダがセキュリティやサービスを保証するものです。同じように見えてこの2つのセキュリティには大きな差があります。それはほとんどの場合、キャリアメールのほうがセキュリティにおいて優れているからです。
キャリアメールは長年キャリアがサービスを提供しており、セキュリティについても多くの投資をおこなっています。またキャリアメールはその仕様上、1人で複数のメールアドレスを持つことが困難です。そのためフリーメールに比べるとセキュリティ面での安心感が違います。
しかし、フリーメールはセキュリティがプロバイダごとに設定されており、ばらつきが大きいです。また1人で複数個アドレスを所持できるためなりすまし等が簡単におこなえてしまいます。セキュリティ面ではキャリアメールの方が優れています。
サービスについてもキャリアメールは長年サービスを提供してきたため、ノウハウがあり多くの場合優れています。またキャリアメールは一定期間サーバー内で、メールのバックアップを保存しています。そのため急なトラブルでメールの消失が起きたときも、対応してくれることがあります。
しかしフリーメールはサービスについても、プロバイダによって設定されるためばらつきがあります。メールのバックアップについてもプロバイダによって差があるため、対応ができるかも不明なことが多いです。
格安スマホでキャリアメールを持つことができないのは、格安スマホ会社のほとんどがこのメールサービスを提供していないからです。理由としてメールサービスにはかなりの費用がかかり、メールサービスを提供すると料金が高くなってしまうからです。では格安スマホでキャリアメールを持つ方法はあるのでしょうか?
格安スマホでキャリアメールを使う方法
格安スマホでキャリアメールを持つ方法ですが、厳密にいえば存在しません。しかし各社のキャリアメールを利用する方法は存在します。そこで会社別で方法を紹介します。
ドコモのキャリアメールを使う方法
ドコモの場合、ケータイプランと呼ばれているプランが存在します。このプランは本来ガラケーと呼ばれる携帯電話用のプランです。しかし、キャリアメールは携帯電話でも利用可能です。よってスマホと携帯電話を2台持ちして、キャリアメールを使うことが可能です。料金は月額1,200円(税抜)かかります。(本体代は含まず)
auのキャリアメールを使う方法
auの場合、4GLTEのスーパーカケホと呼ばれるプランが存在します。このプランも本来ガラケーと呼ばれる携帯電話用のプランです。同様にキャリアメールは携帯電話でも利用可能なため利用します。auの場合、さらにLTE NETと呼ばれるインターネットの接続基本料金を支払う必要があります。先ほど同様スマホと携帯電話を2台持ちして、キャリアメールを使うことが可能です。料金は月額1,500円(税抜)かかります。(本体代は含まず)
ソフトバンクのキャリアメールを使う方法
ソフトバンクの場合、そもそもキャリアメールを使うためにはスマホを1台契約する必要があり、おすすめはしません。一応方法としては現在もっとも安いスマホのプランを契約し、スマホを2台持ちすることでキャリアメールを使うことが可能です。その場合ミニフィットと呼ばれるプランを契約します。料金は最初の半年は月額2,980円(税抜)、それ以降は月額3,980円(税抜)かかります。(本体代は含まず)
番外編:格安スマホでも使えるキャリアメール、UQモバイルとY!mobile
最後に番外編として格安スマホで使えるキャリアメールを紹介します。それがUQモバイルとY!mobileです。厳密な定義ではキャリアメールではないですが、この2社は独自のメールサービスを提供しています。そのため3大キャリアと同等とまでは言えませんが、キャリアメールを使うことができます。UQモバイル、Y!mobile共に特別な条件はなく、電話ができるスマホを契約すれば使うことができます’。
まとめ
まとめとして今記事では格安スマホでキャリアメールを使う方法を解説しました。格安スマホについての解説やキャリアメール、フリーメールの違いを解説し、最終的に格安スマホを持ちながらキャリアメールを持つ方法を解説しました。結論として、私はキャリアメールを使いたいなら、格安スマホを使わないほうがよいと思います。もしどうしてもキャリアメールを使いたいという人はUQモバイル、Y!mobileをおすすめします。
共に格安スマホながらも独自のメールサービスを持っているのでおすすめです。あなたのスマホ選びに役立てて、ぜひ検討してみてください。