WiMAXを契約すればデータ通信し放題なのかと悩んでいる方へ、本記事ではWiMAXのデータ通信プランの仕組みと注意点について解説したいと思います。
WiMAXのデータ通信プランはほぼデータ通信し放題ですが、使い方によっては速度規制が発生する場合もあります。
しかし格安SIMの速度規制に比べれば、WiMAXの速度規制はかなりゆるいと言って良いでしょう。ほとんどの人はWiMAXで速度制限はかからないかと思います。
目次
WiMAXとは？どんなサービスか説明します
WiMAXとは、モバイルデータ通信サービスの1つです。
モバイルデータ通信サービスとは、無線を使ってインターネットに接続できるサービスのことです。例えばスマートフォンがインターネットと通信できるサービスが”モバイルデータ通信”です。
要するに、無線でデバイスをインターネットと接続させるサービスと思っていただければ結構です。
WiMAXはスマートフォンとは異なり、端末(ルーター)だけではインターネットサーフィンはできません。WiMAXはあくまで無線でインターネット接続サービスを提供するだけなので、インターネットを利用するにはスマートフォンやタブレット等が別途必要です。
高速かつ高品質なデータ通信回線
WiMAXは格安SIMと比較すれば、常に高速で安定している、高品質なデータ通信回線といえます。
外出先でも無線でインターネット通信できる、といったところはスマートフォンと同じですが、WiMAXとスマートフォンでは利用している電波の規格が異なります。よって仮に格安SIMで通信速度制限が発生していても、WiMAXは電波規格が異なるので、それとは無関係に快適にデータ通信できます。
手軽かつ比較的安価に高品質データ通信環境を構築できる
もちろん大手キャリアと契約すれば、外出先で速度制限などに悩まされずデータ通信できます。しかし大手キャリアとWiMAXでは、通信プランの内容に大きな違いがあります。
大手キャリアの通信プランは、1ヶ月間に最大で数十GBの通信可能容量が与えられます。一方でWiMAXでは、ギガ放題プランを選択すれば三日間で10 GB以上データ通信しない限り、高速データ通信し放題です。
仮にWiMAXで通信速度制限がかかっても、通信速度制限中も大手キャリアより高速でインターネットを楽しめるので、かなり手頃に外出先で高品質なインターネット通信環境を構築できます。
モバイルルーターとホームルーターの違いとは？
持ち運びできるモバイルルーターのほかに、据置形のホームルーターと呼ばれる種類があります。
ホームルーターはバッテリーを搭載しておらず、コンセントに刺さないと利用できません。そのかわり同時接続台数が多く、電波受信感度が高いため室内でも快適に利用できます。
とは言え最近のモバイルルーターは電波受信感度も改善されてきており、今からホームデータを選ぶメリットはあまりありません。
WiMAXの通信無制限は条件付き
データ通信し放題のWiMAXギガ放題プランですが、上述したように、条件付きでのデータ通信し放題となります。
WiMAXを無制限で利用する条件1：ギガ放題プランを選択
WiMAXを契約するときはギガ放題プランを選択しましょう。2022年現在ではギガ放題プランはほぼ一択ですが、プロバイダによっては月7GBプランといったものも提供されています。
ただし月7 GBプランでも通信料金はそれほど変わらず、サービス内容が悪くなっているので、今から月7GBプランを選ぶメリットは正直ありません。
WiMAXを無制限で利用する条件2：LTEオプションに注意する
WiMAXの電波が利用できないところでは、auの4G LTE電波を利用してデータ通信することが可能です。
ただしこのオプションは、月額1005円の追加料金がかかります。LTEオプションは利用しなければ追加料金は発生しないので、利用するかどうかはよく考えましょう。
またLTEオプションは月7 GB以上通信すると、速度規制が発生します。この速度規制は月末になるまで続き、翌月になる以外に解除する方法がないので気をつけましょう。
WiMAXを無制限で利用する条件3：3日で10GB以上利用しない
WiMAXを契約している人のほとんどは、ほぼデータ通信し放題の「ギガ放題プラン」を契約している人が多いのではないでしょうか。
ギガ放題プランは”ほぼ”データ通信し放題ですが、上述のとおり、3日間で10GB以上のデータ通信をすると翌日の夜6時から翌朝2時まで、1Mbpsまで速度制限が発生します。
無制限だと勘違い！WiMAXが通信制限されるとどうなる？
下記ではWiMAXで通信速度制限などがあるとどうなるか解説したいと思います。
通信制限時間はごくわずか
注目すべきポイントは「通信制限は、翌日の夜のみ発生する」ということです。これは言い換えれば「3日間で10GB以上データ通信しても、翌日の夜6時から翌朝2時以外なら速度制限は発生しない」ということです。
つまり夜時間にWiMAXを利用しない、という人であれば、ほぼノーリスクでWiMAXを使い放題できる。というわけです。WiMAXを利用するのは朝～昼間の時間帯のみ、という人は、WiMAXの速度制限を気にする必要はほぼありません。
通信制限にかかるほど通信する人は多くない
結論ですが、WiMAXの通信速度制限はそれほど気にする必要はありません。
まず三日間で10 GB以上データ通信する人は多くありませんし、仮に三日間で10 GB以上通信する日もあっても、速度規制がかかる時間帯はごくわずかなので、それほど影響は大きくありません。
また速度規制中も通信速度はある程度高いので、インターネット閲覧等は問題なく利用できます。ほとんどの人にとって、WiMAXの通信速度制限にかかる人は多くありません。
7GBプランもしくはLTEモードに注意
WiMAXプロバイダによっては、ギガ放題プランの他にも「月7GBプラン」を選択できます。このプランはギガ放題プランよりも月額料金が安くてお得ですが、月7GB以上のデータ通信を行うと、128kbpsの速度制限を月末まで受けてしまいます。
スマートフォンの場合は”データチャージ”を行うことで通信量を追加できますが、残念ながらWiMAXではそのような仕組みがありません。7GBプランで速度制限がかかった場合は、月末まで128kbpsで乗り切る必要があります。
月7GBプランは、よほどWiMAXをあまり利用しない人でない限りおすすめできません。
またWiMAX電波が届かない場所で利用する「LTEオプション」ですが、こちらも月に7GB以内という制限があります。もし7GBを超えた場合は、月7GBプランと同様の条件で速度制限が発生するので注意しましょう。
無制限でも使いにくい？WiMAXを解約すべきか
WiMAXが使いにくいと感じて解約すべきか悩んでいる人に向けて、下記ではWiMAXを解約する前に考えるべきポイントを解説します。
結論ですが、WiMAXはどこで契約しても通信速度や対応エリアは変わりません。また最近では格安SIMや固定回線も充実しており、WiMAX以外にもデータ通信できる手段はあります。
WiMAXは全プロバイダ共通の仕様
WiMAXを販売しているプロバイダは多くありますが、サービスを提供しているのはUQ WiMAXなので、どこで契約してもサービス内容に違いはありません。
プロバイダによって異なるのは契約期間や月額料金、キャッシュバック内容などです。よってWiMAXを新規契約するのであれば、プロバイダ経由で申し込んだほうがお得というのが結論です。
格安SIMのカウントフリー・オプション活用がおすすめ
一番おすすめの方法は、WiMAXと格安SIMの併用です。
通信速度が遅いと評されがちの格安SIMですが、混雑時間帯でなければ大手キャリアと変わらない通信速度でインターネットを利用できます。
基本的に格安SIMのテザリング機能を利用しつつ、通信速度が遅い時間帯だけWiMAXを利用する、という方法がおすすめです。
格安SIMの中には特定のアプリで消費したデータ通信量をカウントしない「カウントフリー・オプション」を選択できるMVNOもあります。
たとえばBIGLOBEモバイルではYouTubeやAbemaTVなどを利用すると発生する通信量をカウントしない「エンタメフリー・オプション」を選択可能です。YouTubeやAbemaTVはデータ通信量が多いので、エンタメフリー・オプションを活用してうまくデータ量を節約したいですね。
固定回線の設置もあり
大量のデータ通信を行う人は、固定回線の設置がおすすめです。
固定回線の設置は「工事に時間がかかる」「基本的に自宅内でしか利用できない」といったデメリットがあります。とはいえWiMAXと変わらない通信費で「データ通信し放題」「常に通信速度が安定している」といったメリットは無視できません。
オンデマンドサービスを多用する人や、仕事で大量のデータ通信が必要な人は、固定回線の設置がおすすめです。
WiMAXは機種変更より新規契約すべし
WiMAXは同じプロバイダ内で機種変更するよりも別のプロバイダに乗り換えたほうがお得です。
プロバイダを乗り換える手間や契約更新月のタイミングといった問題はありますが、キャッシュバック狙いで別プロバイダに乗り換えたほうがお得にWiMAXを利用できます。
プロバイダ経由でWiMAXを契約すると「〇円キャッシュバック」「毎月〇円割引」などお得な特典が受けられますよね。残念ながら、機種変更の場合はこれらの特典が一切受けられません。
よって同じプロバイダ内で機種変更するよりも、別プロバイダでWiMAXを新規契約したほうがユーザーにとってお得というのが実情です。
まとめ：WiMAXはほぼ無制限にデータ通信できます
いかがでしたか。
WiMAXはほぼデータ通信し放題のサービスですが、大量にデータ通信すると速度制限が発生することもあります。
とはいえ三日間で10GB以上通信する人も多くはありませんし、仮に速度規制を受けてもインターネット閲覧などの簡単なネット利用であれば問題なく利用できます。
最近は格安SIMフリーWi-Fiスポットなども整備されてきましたが、ここまで高品質なデータ通信サービスはWiMAX以外にほぼありません。ぜひ他の通信サービスと組み合わせて、WiMAXをお得に利用してみませんか。
