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自己分析に最適な診断ツールを紹介! 正しい活用法も

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自己分析をするために、インターネット上で展開されている診断ツールを活用する方も多いと思います。しかし、診断ツールの質問にただ答えているだけでは、診断ツールを100%活用することはできません。
そこでここでは、自己分析を効率的に行うため、診断ツールの活用法をまとめていきましょう。

自己診断ツールとは? 自分を分析してくれるものです

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そもそも自己診断ツールとはどのようなものをいうのでしょうか。一般的に自己診断ツールと呼ばれているものは、ウェブ上に公開されたプログラムです。
該当するページを開くと質問がはじまり、答えた質問のスコアによって自分の長所と能力がデータとして理解できます。就活のための自己分析にはもちろん、自分の目標を立てるときにも使われます。
自分の長所がわからないという方や、自分の力を十全に発揮できる環境がいまいちわからないという方に向けて公開されており、主に就活支援サイトなどが制作・公開しています。具体的な特徴は以下の通りです。

有料のものと無料のものがある

診断ツールには、有料のものと無料のものがあります。大抵は会員登録のみ必須で、無料ツールとして提供されていますが、中には診断に2000円ほどの料金を請求するものもあるようです。
有料のものは安定したクオリティが望めますが、昨今では無料のものの質もあがっています。そのため、それほど有料診断にこだわらなくても、自分の指針を見つけるのには問題ありません。
ただ、有料の診断ツールはその分詳細な分析と共に明確な目標も定めてくれます。どちらを利用するのかは、自分がどの程度詳細な結果を望んでいるのかによるでしょう。

大抵は質問に答えていくだけ

診断ツールといっても、大抵は設問に答えていくだけの簡単なテストです。大抵のツールは、いわゆるスコア形式でその人の適正を判断しています。たとえば、「約束は絶対に守る人間ですか?」という質問に「はい」と答えれば「真面目」スコアがプラスされるようなテストです。
そのため、直感で答えなければテストの結果に少しブレが出ます。なぜなら、深く考えてから答えを出そうとしてしまうと、どうしても「なりたい自分」を意識した答えを選んでしまいがちだからです。本当に自分と向き合いたいと考えているのなら、出来る限り短い時間で、あまり考えずに答えを選びましょう。

診断結果は必ずしも一致しない

診断ツールは複数あります。そのため、色々な診断ツールの結果を比較したい人もいるでしょう。ただ、実際に複数の診断ツールを使ってみると、全く別の診断結果が返ってくることが多々あります。
それは、診断ツールによって切り口が違うからです。例えば、人をタイプにわけて診断するツールがあれば、その人に向いている職業は何か、という切り口で診断するツールもあります。
よって、一つの診断ツールの結果を絶対視するのは止めましょう。できるのなら、複数の方法で自己分析をして、その中で自分が思っていることと擦り合わせをしてください。そうでないと、自分の意志を無視してしまい、いざ企業で働いてみたら「働きづらさ」を感じることになってしまうからです。

診断ツールの使い方を紹介。自己分析の足がかりにしましょう

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診断ツールを使っただけでは、自分の適職と得意な分野、それに長所が見つかるだけです。大切なのは、そこから「どのようにその情報を活かすのか」ということに違いありません。
具体的に、診断ツールによって得た情報は、どのように活かせばいいのでしょうか。自分についての情報を活かす方法は発想次第で無数にあります。そこでここでは、診断ツールの活用法の内、代表的な4つをまとめていきましょう。
ひとつめの活用法は、「将来の計画を練る」ことです。誰しもが10年後の将来像を持っていると思いますが、自分に関する情報があれば、その将来像をより具体的にできます。
ふたつめの方法が、「企業選び」です。就活の場においては、無数に存在する企業から自分で企業を選び、志望する順番をつけなければなりません。第一志望の企業はすんなり決まるとは思いますが、第二希望以降の企業はなかなか決まらないものです。そこに、自己診断ツールが役立ちます。
第3の活用法は、「自己PRの作成」です。自己PRを作成する際には、その中心となる自分の長所、長所を補完するエピソードが必要になります。診断ツールは、長所を見つけるための方法としてぴったりです。
第4の活用法は、「面接への活用」です。面接における目的は、企業と自分がどの程度マッチングしているのか、PRすることです。そのためには、自分の長所と短所を把握していなければなりません。自己診断は、長所と短所を見つけ出すために最適な手段です。
以下では、それぞれの活用法について詳しくまとめていきましょう。

自分のキャリアの指標にする

自己診断ツールは、ビッグデータを活用して、「自分がどんな人間なのか」を明らかにする方法のひとつです。そのため、自己診断ツールを使うと、客観的なデータが出てきます。このような客観的なデータは、将来のビジョンを想像するのに最適です。
たとえば、「自分は外交的で向上心が強く、単純作業が苦手である」という診断結果が出たとします。この結果を活かして、自分の将来を想像してみてください。単純作業が苦手な人は、恐らく事務作業や工場といった作業は向いていないでしょう。逆に、向上心が強く外交的ならば、「人と関わる、個人の成果が評価される職場」が最適です。
つまり、営業から仕事をはじめられる企業がいいでしょう。逆に人と関わるのが苦手ならば、プログラマーなどのIT系の職場が最適です。このように、自己診断ツールは、キャリアのはじまりを考えるのに最適だといえます。

企業選びの足がかりにする

企業を選ぶときには、必ず企業研究をすると思います。その時、企業にはそれぞれ「求めている人材」があるはずです。それは「周囲と協力できる人材」だったり、「個人で多くのことをできる人材」だったり、企業によって千差万別です。
これを企業を選ぶときの基準のひとつとして定めるのも、就活において重要な方法といえます。「求める人材」と「自分の長所」がかみ合っている企業を選ぶことで、採用される確率をぐっとあげることができるからです。特に、第2志望以降のいわゆる滑り止めの企業は、こうした視点で選ぶといいでしょう。

自己PRを作成

自己PRを制作するためには、自分の得意分野と長所を把握しておかなければなりません。それがないと、アピールすべきものがはっきりしない、説得力の低い自己PRになってしまいます。
特に能力を特典別に出してくれるような診断ツールを使えば、得点の高い項目をアピールポイントにすればいいので、自己PRを作るのがとても楽になります。自己PRの作成に困っているという方は、ぜひ自己診断ツールを活用しましょう。

面接の軸にする

面接を受けるうえで、内容が矛盾していないかどうか、という点は非常に大切です。いくら印象の良い言葉を並べ立てたとしても、ひとつめの質問とふたつめの質問で真逆のことを言いだしたら、信頼のおけない人間だと思われてしまうからです。
そこで活躍するのが、自己診断ツールによる「軸」の形成です。「自分は〇〇な人間だ」と、自分のことを言語化しておくことにより、本来は全く想定していなかった質問が来ても、その軸に沿って回答をすることができます。よって、面接の前に自己診断をするのは大切です。

おすすめの自己分析ツールを紹介!【簡単に診断】

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自己診断ツールの有用性は前述した通りです。しかしながら、自己診断ツールには色々なものがあり、どれを選択すれば悩む方も多いと思います。そこでここでは、おすすめの自己診断ツールをまとめていきましょう。

適職診断キャリアインデックス

「適職診断キャリアインデックス」とは、「キャリアインデックス」という転職サポートサイトが公開している自己診断ツールです。「適職診断」という名前の通り、自分に向いた職業を具体的に表示してくれます。どの業界に向いているのかを具体的に表示してくれるので、まだどんな業界に行くのか決まっていない人におすすめです。
なお、このサイトは会員登録すら必要ありません。なので、会員登録やお金を支払うのが面倒だという方にもおすすめです。かかる時間はおよそ15分程度と短いので、ちょっとした隙間時間に自己診断できます。

ストレングスファインダー

「ストレングスファインダー」とは、アメリカ発の自己分析ツールです。自己診断ツールとしては世界でもトップレベルに有名で、有数の自己診断ツールとして知られています。
具体的には、34にわけられた人間の資質の中から「何が得意なのか」を洗い出すことが可能です。長所を見極めるという点については、他の自己診断ツールと一線を画す正確さと詳細な結果を導き出せます。
ただし、ストレングスファインダーを利用するためには専用の書籍を購入するか、海外からコードを購入しなければなりません。価格は1回につき2000円です。これを高いと取るか安いと取るかは人それぞれなので、気になるのなら本を購入してみるといいでしょう。

AnalyzeU+

AnalyzeU+とは、「オファーボックス」が運営している自己診断ツールです。ツールの内容は、質問数が251問ある以外はそれほど特徴のないオーソドックスなものですが、このツールの真価は企業から自己診断を参考にして直接オファーが来るという点です。
自己診断をするだけではなく、ついでに就活にもつなげたいという方におすすめのツールといえるでしょう。

まとめ

自己診断を実行するためには、自己分析ツールを使用するのが最も手軽で簡単です。どれだけ時間がかかっても1時間程度で終わる上、AIがビッグデータを分析して詳細なデータを出してくれるからです。
とはいえ、自己診断ツールの分析を鵜呑みにしてしまうのは危険だといえます。なぜなら、自己診断ツールの結果はあくまで自分の表層意識から取り入れた結果に過ぎないからです。よって、自己診断ツールの結果を過信しすぎず、友人からの意見を取り入れたり、あるいは自己分析の一部として割り切るような形で使用するといいでしょう。