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最終面接の質問はこう答えよう! 当日の前にしておくことと内容も解説

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最終面接は、言うなれば就職における最後の関門です。ここを突破しさえすれば、晴れて志望した企業で働き始めることができます。しかし、最終面接ともなると、質問の内容も意外なところをついてきたり、答えづらい質問を聞いてくることもあるようです。
ここでは、そんな最終面接を突破するべく、その質問内容と考え方について詳しくまとめます。

最終面接の質問はどんなことを聞かれる?

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「最終面接」といっても、それが役員面接なのか、社長と一対一のものなのかによって内容は違うという点に留意してください。ほとんどの会社では役員面接が最終面接であり、その先の社長面接まで用意されていることはほとんどありません。
よってここで紹介する「最終面接」とは、ほとんどの人が経験する役員面接のことに限定します。
では、最終面接となる役員面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか。役員面接で聞かれることは、業種や会社によって千差万別です。ただ、大抵の場合聞かれる質問には、「就活生のスキル」に関わることと、「就活生の熱意」に関わることがあります。
なぜなら、最終面接で役員の方が見極めたいのはこの2つに集約されるからです。例えば、最終面接に来るまでに何度となく聞かれる「志望動機」は入社への熱意を見極めるための質問ですし、履歴書に書く「自己PR」はスキルを問うための筆記欄といえます。
しかし、面接対策をする際は具体的な質問を想定して動かなければなりません。「熱意のあるような答え」や「スキルがありそうな答え」というようなふんわりした想定では、想定外の質問が飛んできたときにしどろもどろになってしまいます。実際、就活生の失敗談を聞くと、「答えを考えるためにフリーズしてしまった」「質問の意図を理解できずに的外れな回答をしてしまった」というものがあるようです。
先輩のようなよくある失敗をしないために、企業が言ってきそうな質問を想定し、その答えを用意しておくことが重要だといえるでしょう。

最終面接の質問で企業が見極めたいこととは?

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具体的な質問内容を想定するためには、「最終面接で企業が就活生の何を見ようとしているのか」を知っておかなければなりません。具体的にどのような場所を見ようとしているのかは業種や企業によって異なりますが、ほとんどの企業は、「意欲」「特徴」「マッチ度」の3つを見ようとしています。
それぞれ具体的にどんなことを示しているのか、具体的に解説していきましょう。

入社に対する意欲

企業が常に求めているのは、やる気のある人材です。募集要項に慣用句のように書かれる「やる気のある人大歓迎!」という言葉は、それだけ多くの企業がやる気のある人を求めている証拠ともいえるでしょう。
仮に全くやる気のない優秀な人材と、凡才ではあるもののやる気だけはあるという人材がいた場合、ほとんどの企業は後者を採用するでしょう。それだけ、やる気があるということは大切です。
だからこそ、企業はありとあらゆる手段で就活生のやる気を判断します。言い換えれば、「就職したいという意欲」を様々な手段で測るのです。例えば、ほとんどの面接で度々聞かれる「志望動機」はやる気を計る質問としては最もポピュラーなものといえます。

就活生の特徴

就活生の特徴とは、その就活生が何をしてきたのか、どんなスキルを持っているのかということです。企業は、熱意のある人材はもちろんですが、できる限り優秀な人材も揃えたいと思っています。それを実現するため、最終面接の質問で、その就活生がどの程度スキルを持った人材なのかを判断するのです。
企業によって必要なスキルは異なります。接客業なら、「アルバイトでたくさんの人と接客してきた」という経験が大きな評価項目になりますし、事務作業なら、「素早くデータを集めて間違いなく入力する」というスキルが評価されます。
真面目に仕事に取り組める、努力ができるといった点も評価項目です。このように、企業は面接を通して、「企業に役立つ優秀な人材」を見極めようとしています。

企業とどの程度マッチしているか

企業と個人との間には、必ず相性が存在します。いわゆる「社風に合う」「社風に合わない」という言葉が示すように、働きやすい企業、働きづらい企業があるはずです。企業の方も同様に、「働かせやすい人材」と「働かせづらい人材」がいます。
企業は面接を通して、その人が企業で気持ちよく働いてくれるのか、企業のやりたいことを理解してそれに協力してくれるのかという点を見ます。

最終面接の質問では具体的にこんなことを聞かれる!

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企業の見極めたい点を理解したら、そうした資質を見極めるために、企業がどのような質問を用意してくるのか考えましょう。ここでは、多くの企業が意識している点を取り上げて、それを見極めるためによくある質問を紹介していきます。加えて、それにどう答えればいいのかについても解説していきましょう。

意欲を知るための質問

意欲を知るための質問の内、最も一般的かつ広範的に聞かれる質問は「どうして自社なのか」というものです。「志望動機はなんですか」とも言い換えられます。この質問は、意欲と企業との相性を同時に見られる質問なので、多くの企業が最終質問の質問として採用しているようです。
自社を選んだ理由を聞かれると、「他社よりも優れている点」を挙げるかもしれません。例えば、「業績」が優れている、「規模の大きさ」が優れている、「知名度」が優れているなど、その会社を選んだ理由として、他社との比較は簡単だからです。
しかし、そうした他社との比較は、裏を返せば他社への批判です。業績が優れていることを志望理由として挙げれば、業績が優れていない他社を切り捨てたという意味にも聞こえてしまいます。
よって、志望理由を挙げるときは他社と比較せず、志望する会社の良いところを探してみましょう。例えば、現在行っている事業について良い点を探してみたりしてください。例えば、「業績が良い」ところに惹かれて入社を志望したのなら、その会社のどんな取り組みが業績を良くしたのか、自分なりに考えてみてください。
他にも、その企業の特徴やこれまでの取り組みを意識して、それに関連した点を志望理由にしてみてもいでしょう。例えば、企業が何らかのブランドを打ち立てているのなら、それをどのように宣伝し、どのようにブランド化していたかの流れを分析してください。
そこから企業の良さを発見し、それを志望理由に絡めることで好印象の答えを出せます。このように、志望理由を考えようとするのなら、企業研究と業界研究は出来る限りしておいたほうがいいでしょう。細かいところまで調べれば調べるほど、入社にあたって入念な研究をしていることを企業側に伝えられます。

特徴を見るための質問

人材の特徴を測るための質問では、基本的に過去のことが聞かれます。例えば、新卒として就活をしている場合は、学生時代に何をしたのか聞かれるでしょう。既卒で、中途採用の枠を狙って就活をしている場合は、「前の業種では何をしていましたか」と聞かれたり、「空白期間には何をなさっていましたか」と聞かれたりします。また、変化球として「挑戦してきたこと」を聞かれたりすることもあるようです。
こうした質問には、基本的に自分のしてきたことを答えます。噓をつかず、自分のしてきたことを並べていきましょう。もちろん、アピールするのは自分の良い所です。例えば、真面目なところをアピールするために学生時代は無遅刻無欠席だったことを挙げてみたり、アルバイト時代に責任ある立場を任せられてたりという経験を話しましょう。
経験を答えるときは、具体的に、聞いている人がイメージしやすいエピソードやデータと共に話すと効果が高くなります。最終面接で自分のことを話す機会があったら、意識してみましょう。

企業とのマッチ度を見るための質問

企業とのマッチ度を見るための質問には、「どんな時にやりがいを感じますか」といった質問や、「入社したときにやりたいことはなんですか」といった質問があります。こうした質問を重ねることで、将来のビジョンを見出すと同時に、社風に合っているかどうかを見極めようとしています。
こうした質問に答える際のポイントは、いかに具体的なビジョンを持って答えられるかという点です。接客業であれば、「お礼を言われたときにやりがいを感じる」など、具体的な状況と明確な答えを用意しましょう。「やりたいこと」の答えも、同様に具体的な状況とビジョンを設定して答えると好印象を与えられるでしょう。

想定外の質問が飛んでくることも! 最終面接では事前準備が大切です

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最終面接には色々な質問をされることになります。そして、そのいずれもが就活生を試すためのものです。そのため、出来る限りよくある質問に対してあらかじめ答えを用意しておき、いざ聞かれたときによどみなく答えられなければなりません。
しかし、企業の中にはマニュアルとは全く違った質問を投げかけてくるところもあります。例えば、「100万円があったらどうするか」「今火災が起きたら何をするべきか」といった質問です。
こうした突拍子もない質問は、その場の想像で答えるしかありません。しかし、よくある質問であれば、立派な答えを用意して相手の心証をよくできるでしょう。
そのため、最終面接では事前の練習と、質問に対する答えを用意しておくことが大切です。

まとめ

最終面接の質問は、就活生のスキルを見るためのものと意欲を見るためのものの2つにわけられます。もちろん例外はありますが、大抵の質問はこれら2つの内、どちらかを見極めるために問いかけられるものです。
よって、最終面接で採用されたいのなら、やる気を見せることと自分の持っているスキルを出来る限り好印象のまま相手に伝えることが大切です。そのためにできることは、最終面接の質問をあらかじめ予測し、それに対する答えを用意しておくことだといえるでしょう。