就職活動を始めるとよく聞くのが「グループディスカッション」という言葉ではないでしょうか?
よく聞く名前であり、なんとなくどんなことをするのかを理解しているつもりでも、行われる意図や「どのようなアピールが必要なのか」という部分が分からず、不安を抱えている方は多く居ます。
この記事では、グループディスカッションとは何かについて解説をすると共に、「お題」について詳しく説明をします。
企業によってグループディスカッションのお題は違います、しかし企業の色によって出されるお題には共通性があるのです。
「対策の仕方が分からない」と感じる方もいるのではないでしょうか?
きっと記事を読めば、グループディスカッションについて知ることができ、そして「お題」と「対策方法」を理解することができるはずです。
グループディスカッションは就活の選考において、かなり重要な役割を担っているので参考にししてください。
目次
グループディスカッションとは
まず、皆さんに知ってほしいのが「そもそも、グループディスカッションとは何なのか」についてです。
ここを知ると「何故就活に使われるのか」が分かるでしょう。
グループディスカッションは「GD」と表記されることが多い、就職活動の選考方法の一つです。
特に新卒採用をする中でも、人気があり一度に多くの人が応募をするような企業ほどグループディスカッションの選考を行う確率が高くなります。
したがって、就活をするならグループディスカッションについての知識をつけることが大事と言えるのです。
そもそもグループディスカッションというのは名前から分かるように「ディスカッション(討論・議論)」をすることが求められます。
人数は少なくて3名程度、多くて10名程度で「お題」にそって議論をするのです。
ディスカッションの時間は30分から1時間程度にも及び、苦手意識を持っている人からすればしんどくなることもあるでしょう。
グループディスカッションは最終的にチームで「結論」を出すことが肝心になります。
そのために、チームで役割分担をまず決めるのですが、この役割がとても重要になるのです。
知っておくべき!グループディスカッションで求められる役割
どんなお題が出るのかは当日まで分かりません。
きっと不安に感じる方も多いでしょうが、何よりも重要になるのが「役割」です。
例えば、どれだけ答えたいお題があってもチームの中であまり印象に残らない役割についてしまったり、その役割を全うできないと人事担当者からの印象は悪くなってしまいます。
ここからはグループディスカッションにはどんな役割があって、各役割のアピールポイントを紹介するので是非チェックしてください。
やっぱり印象に残りやすい【リーダー】
集団組織に所属をすると必ず必要になるのが「リーダー」という存在です。
やはり、リーダーはどんな場面でも目立ちますし、人事担当者の印象に残りやすいでしょう。
リーダーの役割になれると「チームをまとめることができる」というのが大きなアピールポイントになります。
チーム一人一人の議論に耳を傾け、チームとしてひとつの結論を出すまでのプロセスに最初から最後までしっかりと関わることができるのはやはりリーダーという役割だけでしょう。
チームをまとめる協調性、そして初対面の人と携わるコミュニケーション能力をアピールすることができます。
しかし、メリットだけではなく「デメリット」もあります。
例えば、あなたがリーダーになり、張り切りすぎて自己中心的な考え方で議論を進めた場合、評価はガクッと落ちるでしょう。
あまり印象に残らない【ファシリテーターや書記】
何かの役割につくことが良いと感じ、とりあえず「ファシリテーター(司会)」や「書記」の役割に付こうとする人は多いです。
リーダーやタイムキーパーをする程の自信がないけど、何かの役割につかなきゃ!と思う人もいるでしょう。
しかし、ファシリテーターや書記は人事担当者の記憶にあまり残りません。
書記やファシリテーターの行動はというのは、「その人だけに課せられた役割」ではないのです。
役割の担当にはなっていないけど、議論を進めながらメモ程度に記録を取る人もいれば、リーダーが話を進めることもあるでしょう。
そのため、この二つの役割はその人にしかできないことではないと言えます。
したがって、ファシリテーターや書記は人事担当者の記憶にはさほど残りません。
グループディスカッションには必ず必要になる【タイムキーパー】
グループディスカッションを行う上で重要な役割なのが「タイムキーパー」です。
決められた時間の中で議論をし、結論を出すことが求められるのがグループディスカッションの特徴になります。
したがって、時間配分が上手く、段階ごとの状況を確認できる存在は必要とされる存在でしょう。
この役割ができる人は、入社後も時間に余裕を持って行動ができる、計画性があると思われることが多くなります。
リーダーのように目立つ存在も必要ですが、やはり「縁の下の力持ち」であるタイムキーパーは上手く動けないとグループディスカッションは上手く進められないのです。
お題にも差が出る!グループディスカッションのテーマを紹介
上述したように、どんなお題が出ようがグループ内での役割があまり印象に残らないものだと人事担当者に良い印象を与えることができないかもしれません。
しかし、「どの役割にもつけなかった」と肩を落とす必要は無いのです。
あまり意味のない役割につくより、論議に集中をする方が良い印象を抱かれることはあります。
そんなグループディスカッションのお題は大きく分けて5種類のタイプに分かれます。
種類によってお題は大きく変わるので、グループディスカッションを攻略したいのであれば、どんなタイプがあるのかを知ることが大事になるでしょう。
抽象的テーマ型グループディスカッション
抽象的なテーマは多くの人が意見を出しやすいテーマです。
その分、意見が分かれることが多くリーダーの役割が発揮されやすいテーマでもあるでしょう。
残念な終わり方にもなりやすく「答えが出ないまま時間が過ぎてしまう」なんてこともあるのが現実です。
課題解決型グループディスカッション
こちらのテーマは名前の通り、与えられた時間内に「課題の解決」を求められます。
企業によってヒントになる資料がある場合もあれば、何も資料がないまま討論を行わなければいけないこともあるのです。
このテーマのお題を出す企業は「自社に関するテーマ」や「時事問題を解決するテーマ」などが多く、広告業界や出版業界が使うことがあります。
資料読取型グループディスカッション
こちらはチームに資料が配られ、その資料を読み解きながら「最善策」を出す必要があります。
読解力と発想力が必要になるテーマです。
一見、課題解決型グループディスカッションと似ている気がしますが、こちらは資料を読んでいるからこそ「根拠のある回答」が必要になります。
討議前に、1人1人が資料を読む時間が設けられているなど「個人差」が出やすいのはこのテーマのお題の特徴です。
ディベート型グループディスカッション
反対側と賛成側に分かることや、自分に「決まった立場が定められている」お題について議論をします。
ディベートを授業などでおこなった経験がある方もいるかもしれませんが、このテーマは自分に「役割」が決まっている点がポインです。
例えば、お題を聞いて「反対」と思っていても「賛成派」の役割につくこともあるでしょう。
この場合は、新しい視点からお題について考える必要があります。
その他特殊型グループディスカッション
ここまで紹介をした4つのテーマ以外に「特殊テーマ」があります。
例えば、初対面の学生同士に「今日のグループディスカッションで扱いたいお題を考えさせる」など…。
型にはまらないお題を出させることもあるのです。
グループディスカッションで多いお題【政治・社会編】
ここまで、グループディスカッションを行う上で覚えておくべき「テーマ」について紹介をしました。
最後に皆さんには、グループディスカッションで良く出される「お題」を紹介します。
まずは「政治・社会編」からチェックをしてください。
- 日本のノーベル賞受賞者の数を増やすにはどうすれば良いか
- 義務教育の週休2日制度の活用法について
- 日本人選手が海外に進出することについての是非
グループディスカッションで多いお題【会社の事業編】
次いで多いのが「会社の事業」いついてのお題です。
企業の人事担当者が「一緒に働くとどうなるんだろう」と話を聞きながら想像をする部分でもあるので、お題として出されることが多くなります。
- この企業で新しい事業を立ち上げるなら何をすべきか
- 会社のキャッチコピーを作ってください
- 自社製品がヒットした理由を考えてください
発想力が大事!グループディスカッションで良く出される課題解決型のお題例
課題解決型のお題を出されることは多くなるので、どのようなお題があるのかをチェックしておきましょう。
- 自社製品を売上を伸ばすためにすべき事
- 売上に悩む部門を継続するか、他の企業に買収されるべきか
- ルームシェアを大学生に広めるにはどうすべきか
まとめ
この記事では、グループディスカッションのお題について紹介をしました。
きっと記事を読んだ方は「そもそもグループディスカッションと何なのか」や「どのようなテーマがあるのか」についても知ることができたしょう。
記事を読んだことが今後の就職活動に役立てば幸いです。