風水には元々土地の良し悪しを評価する流派と、方位や色を重視する流派がありました。
やがてこの二つの系列は統合され、風水と方位と色は切っても切れない関係になったのです。
本記事ではそんな風水における、方位と色について取り上げます。
目次
風水における方角と色
風水では、方角や色に各々意味があります。
それは先人達が過去のデータや観察から得た知見であり、それらを理解することで様々なメリットを得ることが可能です。
日本で良く用いられるのは八方位
風水は古代中国が発祥です。
日本へは飛鳥時代に伝来しました。
日本における風水は国内で独自の発展を遂げたため、中国由来のものとは異なっている点が色々あります。
方角もその一つで、中国では十二支で表される「十二方位」が用いられます。
これに対し日本では、東西南北をさらに二分割した「八方位」が使われることが多いです。
本記事も八方位をベースにして進めていきます。
方角と色の持つ意味
風水には陰陽五行という根本思想があり、自然界のバランスを重んじます。
人間の生活も自然界のバランスの中にあり、気象や地形などの影響を受けると風水では考えます。
そのため太陽をはじめとする天体の動きや風向きなど、方角に関係する事象に注目して考証を重ねてきたわけです。
色も同様に陰陽五行思想を基に、環境におけるバランスを構成する要素のひとつと考えられています。
各々の色はその色をイメージさせるような事象と結びついており、そうした事象と関連の深い方角ともつながっているのです。
風水を取り入れてみよう
風水と聞くと「おまじない」のイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし上で述べたように、風水は環境を整えるための考え方です。
太陽の運行・風向きなどの自然環境は、心身にも影響を与えます。
さらにTPOに合った色を目にしているかどうかで、メンタルやフィジカルにも無意識の作用を及ぼすのです。
そうした影響や作用のバランスを取って、上手に制御するのが風水です。
風水的に良いとされていることには、一定の根拠があります。
気にし過ぎてはストレスで逆効果になってしまいますが、できるところから風水を取り入れてみてはいかがでしょうか。
方向と色の組み合わせを少し意識するだけで、気持ちが前向きになります。
ポジティブなマインドは、きっと開運につながることでしょう。
風水的に良い方角と色の組み合わせ
それでは実際に、八方位と色の組み合わせを見てみましょう。
風水ではバランスを大切にします。
方角本来の色がその方角の特性を増幅し、環境のバランスを崩してしまうこともあるのです。
そのため方角本来の色とは別に、相性の良い色があることを知っておいてください。
間取りや家具の配置も含めたバランスの中で、方角本来の色と相性の良い色を上手に使い分けることで運気がアップします。
北
北は「水」の気を持ちます。
北本来の色は、黒です。
相性の良い色は白やピンクです。
北東
北東は「土」の気を持ちます。
北東本来の色は、茶色です。
相性の良い色は、黄色や青です。
東
東は「木」の気を持ちます。
東本来の色は、緑です。
相性の良い色は、青や赤です。
南東
南東は「木」の気を持ちます。
南東本来の色は、緑です。
相性の良い色は、赤やオレンジです。
南
南は「火」の気を持ちます。
南本来の色は、赤です。
相性の良い色は、緑や紫です。
南西
南西は「土」の気を持ちます。
南西本来の色は、茶色です。
相性の良い色は、黄色や緑です。
西
西は「金」の気を持ちます。
西本来の色は、金色です。
相性の良い色は、黄色や銀色です。
北西
北西は「金」の気を持ちます。
北西本来の色は、銀色です。
相性の良い色は、白やクリーム色です。
方角と色を用いて開運するための風水
風水では陰陽五行のバランスを重んじます。
このバランスは環境を構成するもの全てに関連するので、必ずしも方角と色だけで運気を制御できるというわけではありません。
しかしここでは、方角と色の組み合わせによる運気アップの方法について、基本的な考え方を見てみましょう。
金運アップ
金運は西からの気によって流入します。
西と相性の良い黄色を家の西側に配置することで、金運がアップします。
西に窓があるのであれば、カーテンを黄色いものにすると良いでしょう。
西側に窓がない場合、黄色を多く使ったポスターや絵画を壁に飾ることで、同様の効果を得ることができます。
玄関が西にある場合は、玄関マットを黄色のものにすると多くの金運を呼び込むことが可能です。
さらに北西の方角には、金運を育てる作用があります。
北西に白いアイテムを配置することで、西から流入した金運がパワーアップするのです。
壁紙が白いという家が多いので、北西には白い壁紙があるという場合がほとんどでしょう。
それだけでも、西から入った金運を家の中に循環させる効果があります。
もし北西の方角が欠けた間取りになっているなどの場合は、北西の位置に銀色の鏡を置くことでカバーするという方法があります。
健康運アップ
健康運は、南西と北東の方角に関係しています。
これは南西・北東が持つ「土」の気が、健康と結びついているためです。
家の中で南西と北東の位置に緑の植物を置くようにすると、健康に関わる気の流れが良くなります。
緑を配置するという観点から、観葉植物が良いでしょう。
ただし枯れた植物をそのままにしておくと、茶色が作用して逆に体調に悪影響を及ぼすことになるので要注意です。
植物を枯らさないように水やりなどの世話をすることは勿論ですが、日照・温度・換気にも気を配るようにしましょう。
特に南西・北東における換気は、風水的には重要なポイントです。
この方向で空気がよどむと、悪い気が溜まり健康を害しやすくなります。
窓や換気孔がない場合でも、空気清浄機を設置するなどの方法でカバーすれば問題ありません。
恋愛運アップ
恋愛運には「木」の気が関わっています。
「木」の気を持つ南東に赤いものを置くと、恋愛運をアップさせることができます。
おすすめは花です。
赤やオレンジの花を南東に飾ってみましょう。
鉢物ではなく生け花にして、ちょくちょく花を変えるとより効果的です。
自然におしゃれや外出への意欲が湧いてきて、新しい出会いや交流の機会が広がります。
東の方角も「木」の気を持っています。
東は朝日が昇る方角であり、朝日には恋愛運を強くするパワーが備わっているのです。
朝寝坊していると、せっかく入ってきた朝日のパワーが消えてしまいます。
朝日からの良い気を活かすために早起きして、短時間でよいので太陽の光を浴びるようにしましょう。
ちなみに東の方角には、朝日と相性の良い青を取り入れると運気が上昇します。
カーテン・絵画・ステーショナリーなど、青いものを東に配置しましょう。
まとめ
以上で本記事を終わります。
風水では方角や色にも、意味があります。
方角や色について風水の考えを取り入れることで、運気を向上させることが可能です。
金運・健康運・恋愛運などで効果が期待できます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。