化粧の時短になったり、パッチリとした綺麗な目元になれることで人気のマツエクですが、実はこのようなメリットばかりではありません。
マツエクをする前にぜひ知っておいて欲しいデメリットがあります。今回はマツエクをすることで起こり得るデメリットについてご紹介していきたいと思います。
マツエクのデメリットをきちんと知った上で、快適なマツエクライフを楽しみましょう!
目次
【まつげエクステによるデメリット】そもそもまつげエクステとは?
まつげエクステとは、自まつげ1本1本にエクステを接着剤(グルー)で装着していく技術です。
マツエクはお隣の韓国で誕生し、その後日本に入ってきました。日本に入ってきた当初は、エクステ素材は今ほど優れているものではなく、粗悪な物も出回っていたようです。施術に関しても、当初は無資格でも施術することが可能でしたが、後に美容師免許の取得が必須となりました。最近では新しい技術も増えてきて、エクステもかなり改良されて品質の良い物が多くなり、デザインの幅もかなり広がりました。
まつげエクステには様々な技法がありますが、基本的にはエクステを1本のまつげに装着していくスタイルになります。
【まつげエクステによるデメリット】①コスト・時間
コストがかかる
マツエクの使用を続けるには定期的にメンテナンスが必要で、ランニングコストがかかります。一般的に1回のマツエクにかかる費用は7000円前後が相場と言われています。マツエクの持ちは長くて3〜4週間程度で、その度にリペアや付け替えを行わなければいけないので、長期間続けるとなるとそれなりのコストがかかってしまいます。
施術に時間がかかる
マツエクの施術工程は大きく分けて4段階あります。①カウンセリング②目元の保護③目元の汚れを落とす④エクステの装着
①カウンセリングでは、初回は10〜15分程度、2回目以降は5〜10分程度かかります。②の目元の保護から施術に入りますが、トータルで1時間から1時間半程度、つけるエクステの本数によってはそれ以上かかることもあります。
実際の施術では、マツエク専用のピンセットを使いエクステを1本1本取り、グルーをつけまつげに装着していきます。とても繊細な作業なだけにこれだけの時間がかかってしまいます。
【まつげエクステによるデメリット】②日常の不便さ
オイル系のクレンジングが使えない
マツエクをまつげに付けるときに使用されている接着剤(グルー)は、基本的に油分との相性が悪いです。日々オイル系のクレンジングを使っていると、接着力がどんどん落ちていってしまいます。なので、クレンジングの際は、オイルフリーの物を使用することがすすめられています。
目元にシャワーを当てたり、擦ったりできない
マツエクを付けることで、通常よりも外部から受ける摩擦が大きくなります。そこへシャワーの水を直接当てて高い水圧を与えたり、根元をゴシゴシこするとまつげがとても抜けやすくなってしまいます。
うつ伏せ寝ができない
うつぶせ寝をすると、寝ている間に枕とまつげがこすれてしまいマツエクが取れてしまう可能性があります。また、枕にまつげが押しつぶされてしまって、形が崩れてしまったり変な方向に癖がついてしまう可能性があります。
【まつげエクステのデメリット】③マツエクによる健康トラブル
マツエクの接着剤に使われるグルーには、人によってはアレルギーを起こしてしまうことがあります。また、グルーを何度も常用していることによって炎症を起こす可能性もあります。実際に国民生活センターに寄せられた健康被害の事例を見ながら、マツエクが原因による目元の症状について見ていきたいと思います。
マツエクを原因とした主な事例
【事例】施術中から液が目にしみて、施術後、目が痛くて充血し涙がとまらない。施術者は、美容師免許のない素人だった
2日前に、知人の紹介でまつげエクステンションをした。施術中から液が目にしみて「痛い」と伝えたが「もう少しで終わるので我慢するように。」と言われていた。施術が終わってからも、目が痛くて充血し涙がとまらない。どうしたらよいか。自宅でエクステをやっている人で、美容師免許を持っていないという。違法なことではないか。
【事例】施術の翌日に目が腫れ、医師の診察でエクステに使用した接着剤が原因のアレルギーと言われた
1週間前に無料情報誌を見てまつげエクステの施術を受けた。施術の翌日に目が腫れたため医師の診察を受けると、「エクステに使用した接着剤が原因でのアレルギー性結膜炎」と診断された。医師の治療により症状は改善している。
(参考:国民生活センターHPより)
マツエクが原因として現れる主な症状
まぶたの腫れ赤み、目の充血、異物感、涙、目やに、痛み、目の周りの皮膚の荒れ
これらの症状の原因
・接着剤による刺激、アレルギー反応
目元の肌は薄くてとても刺激に弱いので、グルーが直接肌に触れなくてもアレルギー反応を起こすことがあります。
・エクステによる物理的刺激
エクステが直接眼球に触れてしまうことで、角膜を傷つけてしまうことにより目の痛みや、目やになどの症状が現れることがあります。
接着剤に使われるグルーとは?
接着剤に使われるグルーの成分は主にシアノアクリレートと呼ばれる化学物質で構成されています。グルーは基本的にまつげとエクステを接着するもので、肌には使用するものでは無いため、化粧品ではなく雑貨として販売されていることが多いです。
このシアノアクリレートという物質は、マツエク以外には瞬間接着剤として使われ、代表的なものにアロンアルファなどがあります。医療用の接着剤として使用されることもありますが、肌に対して刺激性がありアレルギー反応を引き起こすこともあります。
まつげエクステのデメリットを克服するためには
サロン選びが重要
サロン選びでは最低限美容師免許を保持し、美容所登録を行っているサロンを選びましょう。美容所登録とはマツエクサロンとして開業するにあたり必要となる届出です。この届出を行っていれば、設備自体は保健所の検査を通過していることになるので、最低限サロンとしての衛生面はクリアしていることになります。
事前のパッチテストを受けよう
事前にパッチテストを行うことは、施術によるの目のトラブルを回避するためにとても重要です。
パッチテストの方法には、皮膚にグルーを塗布する方法と、実際に数本のマツエクをつけて様子を見る方法があります。いずれかの方法でパッチテストを行い、グルーによって肌に異常が起きないか事前にチェックをしましょう。
もしも痛みがあればすぐに病院へ
もしもマツエクの施術をして目に異常が合った場合はすぐにかかりつけの眼科へ行きましょう。
まとめ
マツエクにはメリットもたくさんありますが、いいことばかりではありません。逆にマツエクをしたことで不便になってしまうことも起こり得ます。特に健康被害を防ぐためには、事前のサロン選びを慎重に、よく下調べをしてからサロンに足を運びましょう。実際にマツエクをしてみて何かトラブルがあったときには、遠慮なくサロンのスタッフに相談しましょう。あなたに合った解決方法を提案してもらえるかもしれません。
目元という大切な部分だからこそ、しっかりデメリットも理解して、事前によく調べてからマツエクに挑戦してみましょう。