よく人生を輝かせるためには、「生きる希望」を持てと言われますよね。
確かに夢や希望があると、目標が出来て、どのように行動すべきかわかりやすくなります。
でも、実際に夢や希望を持ち、目標に向かって充実した毎日を送っている人なんて、それほど多くありません。
生きる希望が何もない人は、どうやったら幸せになれるのでしょうか?
今回は生きる希望や夢を持っていない人が、人生を楽しみながら幸せになれる生き方について考えてみたいと思います。
生きる希望を持てない人は、スモールステップで人生を輝かせましょう。
目次
生きる希望なんてなくても幸せになれるから大丈夫!
「生きる希望や夢を持とう」
「夢を持つことは素晴らしい」
日本ではずっと、そのように刷り込み教育をされてきたせいか、生きる希望や夢を持って生きることが「美徳」とされている傾向があります。
逆に言えば、生きる希望や夢がない人は、「落ちこぼれ」「ダメな人間」のような言われ方をした経験もあるでしょう。
でも、人間が幸せになるために、生きる希望や夢は必要な条件ではありません。
生きる希望や夢がなくても、「幸せ」だと感じている人は沢山います。
逆に、「医者になりたい」「弁護士になりたい」と、立派な夢を持っていても、必ずしも幸せな毎日を送っているかというと、そうでもないことも多いでしょう。
確かに、生きる希望や夢が人生を輝かせることもあるかもしれません。
しかし、生きる希望や夢がなくても、幸せになることは十分に可能です。
生きる希望がない人に見つけて欲しい「小さな幸せ」
生きる希望を見つけることが出来ない人でも、幸せになることは出来ると言いました。
しかし、生きる希望や夢を持たずに努力をしないで過ごしてきた場合、「大きな幸せ」にはあまりご縁がないかもしれません。
生きる希望がない人は、日常の中で「小さな幸せ」を積み重ねるのが人生を輝かせるコツです。
具体的にはどんな幸せが期待できるのか、早速チェックしてみましょう。
【1】美味しい物を食べる幸せ
生きる希望がない人でも、人間は「衣食住」が満たされていると、幸せを感じやすくなります。
特に、食べることが好きな人にとって、「美味しい物」を食べることは何にもかえ難い幸せ。
住宅の場合は、自分好みにするためには数千万円~数億円、洋服の場合は数万円~数十万円とお金がかかりますが、食べ物はリーズナブルな料金でワンコインからも楽しめるので、気軽に幸せを感じられるのが良い点。
「自分へのご褒美」と、時にはちょっと高いスイーツを買ったりするのが良い例です。
質の良い食事は、健康のためにもなりますし、心が豊かになり、幸せな気持ちで満たされます。
中でも、家庭料理は別格。
美味しさ以外に、「愛情」や「思い出」も詰まっており、食べるだけで懐かしい過去の思い出が甦ったり、相手の温かい思いを感じ取ることができます。
当たり前のように毎日食べている家庭料理の有難さは、大人になって自立してから感じる人が多いです。
どんなに時代が変わっても、男性が結婚相手に「家庭的で料理上手な人」を求めるのは、やはりそれだけ「家庭料理=幸せの象徴」として記憶している人が多いからかもしれません。
【2】ぐーたらする幸せ
生きる希望や夢を持って努力をすることを幸せだと思っている人もいるかもしれませんが、世の中には「ぐーたらすること」を幸せだと感じている人もいます。
人と競争したり、せかせか生きることが合わない人にとって、夢や希望に向かってカツカツ生きるのは性に合いません。
休みの日には、パジャマのまま1日中家でゴロゴロしたり、ポテトチップスを食べながら映画を見たり、ぐーたらしながら過ごすのが一番幸せと感じる人もいるでしょう。
ぐーたらすることは、一般的にあまり良いこととは思われませんが、ぐーたらファンは意外に多いもの。
「自分はぐーたら好き」と認めてしまい、マイペースで生きるのも、ストレスのたまらない心地よい生き方の一つかもしれません。
【3】笑う幸せ
生きる希望や夢はなくても、思いっきり「笑うこと」で幸せな気分になりやすいもの。
明るい笑い声や、楽しそうな表情を見ているだけで、思わず「もらい泣き」ならぬ「もらい笑い」をしてしまいそうになりますよね。
笑っている人の周りには人が集まりやすく、笑うことはストレスの発散になるので、気持ちを前向きにしてくれます。
会話をしているだけで、満ち足りた気持ちになるのは、やはり笑いが心に大きな幸せをもたらすからかもしれません。
よく、気持ちが沈んだ時には「お笑い番組」を見て気分転換をするという人もおり、笑いには心を元気にするパワーがあります。
そのため、笑いを生活に上手く取り入れていくことで、生きる希望がない人でも、楽しい日々を送ることができるでしょう。
【4】人と過ごす幸せ
人間は生きる希望や夢がなくても、「人間関係」が上手くいっていれば、幸せに生きることができます。
人によってはもしかしたら、人生において生きる希望や夢を持っているより、むしろ人間関係が上手く行っているかどうかの方が、幸福感を大きく左右する要素になるかもしれません。
特に現代人は、人間関係でつまずき、ストレスを感じがち。
人間関係が人生に及ぼす影響は少なくありません。
生きる希望や立派な夢がなくとも、周囲の人間と上手く共存し、良い関係を築いているだけでも、十分充実した日々と言えるでしょう。
あなたが大切にしたいと思う人がちゃんといて、あなたを大切にしてくれる人もいる。
それがあなたの心にどれだけの余裕をもたらしてくれるものなのか。
大切さに気付くことも重要です。
精神的に安定した状態をキープできるのは、それだけあなたが恵まれた環境にいるということ。
精神的に安定したいと思っても、孤独だったり、いつも周囲と揉めてばかりで、心が休まらない人は沢山います。
些細なことかもしれませんが、今あなたが平和に暮らしていけると感じているのであれば、その環境を大切にしていきましょう。
自分が喜ぶことをするのが生きる希望につながる
結局のところ、人間というのは、幸せになるために「立派な人生の目標」は特に必要ありません。
権力を手に入れたり、出世をしたり、お金持ちになることだけが、幸せではないからです。
これまで努力をしてきたご褒美として、結果的にお金持ちになったり、出世をしたりするだけ。
権力やお金を手に入れても、幸せになるかどうかは、別問題です。
やはり、人間の幸せの基本は、権力やお金よりも、自分を喜ばせてあげること。
お金が好きな人の場合は、お金持ちになれば自分を喜ばせてあげられるので、お金持ちを目指すのは間違った判断ではありません。
しかし、物欲がない人にとっては、お金持ちになっただけでは、幸福を実感しにくいでしょう。
幸せの基準は「個人」によって全く違います。
その人の望む幸せにあった生き方こそが、人生を輝かせる一番需要なポイントなのです。
自分の人生において、何が大切なのか?
それが分っている人は、賢く人生を生きていくことができるでしょう。
あなたが幸せかどうかは、あなたにしか判断できないもの。
周囲の人間が、あなたが幸せか、不幸かなんて、決めるつけることはナンセンス。
他人が何といっても、あなたが幸せであれば、それでいいのです。
日頃の小さな幸せを積み重ねていけば、楽しく生きていけるので、生きる希望や立派な夢がないことを恥じる必要はありません。
生きる希望がないことをバカにされたら?
もしも、あなたの周りに、生きる希望がないことをバカにしたり、見下すような人がいたら、その時は「聞き流す」という技を使いましょう。
生きる希望や夢を持つことは、確かに素晴らしいことですよね。
でも、あなたの人生を歩むのは「あなた」だけ。
あなたに生きる希望や夢を勧めた人が、あなたの代わりにあなたの人生を歩んでくれるわけではありません。
生きる希望や夢を持てという人は、ある意味「無責任」と言えます。
だからこそ、そうした意見は、「参考」として聞いておくだけで十分なのです。
全てを真に受けて、その都度オロオロする必要はありません。
あなたが不要だと思う情報と必要だと思う情報を、しっかり仕分けする力を身につけることが大事です。
不要だと感じた場合は、助言をくれた相手の気分を害さないように、「確かにそういう考えもあるよね」と聞き流せるようになると、生きやすくなるでしょう。
それでもあなたにしつこく生きる希望や夢を説く相手とは、考え方が合わないので少しずつ距離を置いてみるのも良いかもしれません。
自分の価値観を相手に強烈に押しつける人とは、やはり付き合っていくのに骨が折れます。
あなたと価値観が決定的に違うと思う人と出会った場合は、露骨に絶縁するよりも、連絡の回数を減らしたりして、徐々に引いていくほうが、お互いを傷つけずに済むでしょう。
絶縁はあくまで最後の手段ですので、意見が合わないからと、安易に縁を切らないようにすることも重要です。
まとめ
人間関係が上手くいき、毎日笑いが絶えない生活を送っているなら、立派な目標や生きる希望がなくても、充実した生活を送っていると判断できます。
こうした日常の小さな幸せを積み重ねて、「幸せ」だと大切に出来る人は、人生で大きな失敗をしないでしょう。
派手な贅沢をしなくても、出世やお金儲けをしなくても、人の幸せの基準はそれぞれなので、自分基準を大切にして生きていくことが大事です。
あなたが自分にとって必要なものを見失わず、大切なものをちゃんとわかっていれば、人生を輝かせることができます。
小さな幸せだと、自分が恵まれていると実感しにくいかもしれませんが、失った時の虚無感は想像以上に大きいもの。
一度失ってしまうと、なかなか手に入らないものだと、実感する人もいるかもしれません。
あなたにとって本当に必要なものは、あなたにしかわからないので、他人の意見に左右されないように、大事にしていきましょう。