最近の格安スマホは通信品質もよくなり、多く普及しています。しかしいまだに一部機能が使えないことがあります。特にキャッシュレスが普及した今だと、おサイフケータイが使えないと不便です。最近ではPayPayのように、タッチを必要としない電子マネーも増加しています。しかしタッチするタイプのおサイフケータイは支払いもスムーズであり、今でも使っている人は多いと思います。
そこで今回は格安スマホでもおサイフケータイを作方法について解説します。この記事を読めばおサイフケータイについてばっちり理解できます。格安スマホに乗り換える前に、ぜひ読んでみてください。
格安スマホとは
格安スマホとはその名の通り、月額の料金が安いスマホのことです。しかし、ただ安いだけでは格安スマホとは呼ばれません。実は一般的に格安スマホと呼ばれるスマホには、ある共通点があります。今回はその理由について詳しく説明していきたいと思います。
そもそもスマホはどのようにして通信をおこなっているか知っていますか?スマホは電波で通信していますが、その電波には多くの種類があります。その種類を決めるのが周波数と呼ばれるもので、スマホの場合4社が回線を保有しています。その回線を持っている業者のことをキャリアと呼びます。日本の場合、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社がキャリアになります。
(※ちなみに楽天モバイルは現在格安スマホから、キャリアに切り替えている最中のため、厳密にいえばキャリアにはなりません。)
そして格安スマホとはこのキャリアから回線を借りて、サービスを提供している会社のことを指します。日本では格安スマホを運営している会社のことをMVNOと呼び、現在100を超える会社が存在します。MVNOの特徴として、回線を維持する費用がかからないことがあります。そのためキャリアに比べて料金が安く、格安スマホと呼ばれています。この記事では格安スマホという表現を使います。
さて格安スマホは料金が安くなるため、一部機能が使えないことがあります。代表的なものとしてキャリアメールがあります。3大キャリアと契約したときに使えるキャリアメールは、格安スマホでは使うことができません。そのため格安スマホではGメールのような、フリーメールを使うことになります。ではおサイフケータイもキャリア限定の機能になるのでしょうか。次はおサイフケータイについて詳しく解説します。
おサイフケータイとは
おサイフケータイとはその名の通り、サイフの中に入っているようなカード類、少額の現金がケータイに入っているサービスの総称です。日本ではEdy、IDをはじめSuicaやPayPayなどもおサイフケータイの中に含まれています。様々な電子決済サービスの総称としておサイフケータイと呼ばれているということです。このおサイフケータイですが、日本におけるキャッシュレス決済の先駆けとなったサービスです。
そのおサイフケータイの特徴としてタッチすることで支払いをすることがあります。一般的なクレジットカードや電子マネーは、何かしらを読み取って支払いをする必要があります。ではおサイフケータイはなぜタッチして支払いができるのでしょうか?
仕組みとしては、おサイフケータイの中にはFelliCaと呼ばれているICチップが入っています。そのチップが反応して支払いがおこなわれるという仕組みです。このFelliCaですが、ソニーが開発して日本ではかなり身近なものになっています。特に使われているものにSuicaがあります。改札をタッチして通ることができるのは、おサイフケータイ同様FelliCaのおかげだったということです。
では格安スマホでおサイフケータイを使うことができるのか。結論としては使うことができます。しかしすべての格安スマホで、おサイフケータイを使えるわけではありません。使える、使えないを決めるのはスマホの機種になります。例えば最近人気の機種にiPhoneがあります。多くの人が使っているiPhoneですが、おサイフケータイを使うことができません。その理由はiPhoneは日本のスマホでないからです。
おサイフケータイが使える機種は、一般的にandroidと呼ばれるスマホです。これはiPhone以外のスマホの総称であり、国産スマホもこれに含まれます。androidと呼ばれるスマホですが、購入するときのカタログを見ると、おサイフケータイ対応と記載があります。そのためおサイフケータイ対応と、記載があるスマホを購入すれば問題なく使えます。逆におサイフケータイ対応と、記載がなければ使うことができないため注意が必要です。
格安スマホでおサイフケータイを使うためにはFelliCaが入っているスマホを購入すればよいということになります。見分け方はおサイフケータイ対応と書いているものを、選ぶだけなので簡単です。
格安スマホでおサイフケータイを使うときに注意すること
次に、格安スマホでおサイフケータイを使うときに注意することを解説します。iPhoneではおサイフケータイを使えないと説明しましたが、iPhoneでもタッチ決済をすることは可能です。おサイフケータイとの違いについても解説していきます。
おサイフケータイはiPhoneでは使えない!?
iPhoneでは機種本体にFelliCaが埋め込まれていないので、おサイフケータイを通過うことはできません。しかし、iPhoneにはおサイフケータイではない別のタッチ決済機能がついています。それがApple Payと呼ばれるものです。Apple Payもおサイフケータイ同様、様々な電子決済が含まれているサービスの総称です。仕組みとしてはおサイフケータイと少し違いますが、実際使うときはおサイフケータイと差はありません。
そのため、「androidユーザーはおサイフケータイを使える、iPhoneユーザーはApple Payを使える。」と覚えておけば大丈夫です。共に登録できる決済の種類が違うため、どっちが優れているといったこともないです。機種によって名前が違う程度で覚えておきましょう。
(※最新のiPhoneにはFelliCaが入っているものもあります、詳しくはApple公式ページで確認をお願いします。)
今おサイフケータイを使っている人は引継ぎを忘れずに!!
次に格安スマホに乗り換えるときに注意するべきことを解説します。特に今現在おサイフケータイを使っている人は、引継ぎを忘れると大変なことになるので注意しましょう。おサイフケータイ対応している電子マネーサービスは複数存在します。しかしそのすべてが引継ぎを必要とします。そのため必ず機種変更をする前の旧端末で引継ぎの処理をする必要があります。今回は簡単な手順について解説します。
- 旧端末でサービスにログインする
最初におこなうのは該当の電子マネーサービスにログインすることです。もしこのタイミングでログインできない場合は、必ず問い合わせをしてログインできるようにします。 - 会員ページ内で引継ぎに必要な事項を集めてメモをする
次におこなうのは会員ページ内で引継ぎに必要な事項をメモすることです。内容としては登録されているメールアドレス、パスワード、会員コードやIDがある場合はそれらもメモをするようにしましょう。また不明なものがある場合は、必ず引継ぎをする前に問い合わせてわからないままにしないようにします。 - 会員ページ内で引継ぎ処理や端末変更処理をおこなう(必要なサービスのみ)
次におこなうのは会員ページ内に、引継ぎ処理や端末変更処理がある場合、それらをおこないます。サービスによっては存在しないこともありますが、必ず確認しておこなうようにしましょう。 - 新しい端末にてサービスにログインする
ここまで問題なく進められた場合、次は新しい端末でログインをおこないます。メモされた内容をもとにログインをおこないましょう。 - 会員ページ内でサービスの登録をおこなう
最後に会員ページ内でおサイフケータイの登録をおこないます。登録しないと使えないので必ずおこなうことを忘れないようにしましょう。
引継ぎの流れは以上となります。おサイフケータイは電子マネーを扱っている関係上、どうしても手続きが複雑になりがちです。そのため手続きをやらないと、電子マネーサービスが使えなくなったり、引継ぎに失敗します。また旧端末で引継ぎ処理をやらずにしておくことで、その端末から不正利用されるリスクが高まります。特に難しいわけではないので、必ず手続きをおこなうようにしましょう。
(※電子マネーサービスの中には旧端末での処理が必要なく、新端末でログインするだけで使えるようになるものも存在します。そのため引継ぎ処理の前に電子マネーサービス公式HPにて手続きを確認するようにしましょう。)
まとめ
まとめとして今記事では格安スマホでもおサイフケータイは使えるかについて解説しました。格安スマホの特徴、おサイフケータイの仕組みを解説し、実際に格安スマホでおサイフケータイを使うときの、注意点を解説しました。結果として格安スマホでもおサイフケータイを使うことは可能であり、おサイフケータイは機種によって使えるか、使えないかが決まることがわかります。