WiMAXがうまく繋がらない方へ、本記事では「WiMAXで通信障害が発生する条件や、通信障害以外に発生するデータ通信制限」について解説していきます。
目次
WiMAXの通信障害が発生する条件
WiMAXで通信障害が発生しやすい条件は以下の通りです。
WiMAXの通信障害原因：アクセスの集中
格安SIMほど多くは発生しませんが、利用時間帯や利用場所によってはWiMAXの通信回線が混み合い、通信速度が低下するリスクがあります。
とくに夜時間帯は回線が混雑しやすく、速度制限が発生する可能性があります。また集合住宅地やマンションなどでWiMAXを利用すると電波が干渉しあい、通信速度低下の原因となります。
WiMAXの通信障害原因：基地局の不具合
確率的にはかなり稀ですが、WiMAXでも通信障害が発生することはあります。
突然圏外表示になる、表示は正常なのになぜか通信できない。こうしたときは、WiMAXで通信障害が発生している可能性があります。
通信障害かな？と感じたら、まずはWiMAXの公式サイトをチェックしましょう。万が一WiMAX側で通信障害が発生している場合、公式ホームページ上で通信障害情報が発表されます。
WiMAXの通信障害原因：周辺機器の電波干渉
電子レンジを利用しているときに、スマートフォンが通信しにくくなった経験がある人もいるかと思います。じつはこれ、2.4GHzの電波周波数が干渉しあい、スマートフォンの通信速度が低下してしまいます。
WiMAXも同じように2.4GHzの周波数を利用しているので、電子レンジなどの家電から発生する電波が干渉し、通信速度が低下するリスクがあります。
5.0GHzの電波を利用するようWiMAXルーターを設定したり、電化製品の近くでWiMAXルーターを利用しないといった対策が求められます。
通信障害以外にもWiMAXが繋がらない原因
通信障害以外で考えられる、WiMAXが繋がらない原因は下記の通りです。
通信障害以外にWiMAXが繋がらない原因：通信制限
データ使い放題サービスと思われがちなWiMAXですが、実は使い過ぎによる速度制限が発生することがあります。
ギガ放題プランの場合、3日間で10GB以上通信すると翌日の夜6時から翌朝2時まで、通信速度が1Mbpsまで低下します。1MbpsでもインターネットサーフィンやSNSなどは問題なく利用できます。しかし高画質で動画閲覧する人には、通信速度の遅延を感じるでしょう。
またプロバイダによっては「月7GBプラン」の通信プランを用意している会社もあります。月7GBプランの場合、月に7GB以上通信すると月末まで128kbpsの通信速度制限が発生します。格安SIMなどと異なり、データチャージといった仕組みがないので、月7GBプランで通信制限がかかると月末まで通信速度128kbpsで乗り切る必要があります。十分注意しましょう。
通信障害以外にWiMAXが繋がらない原因：室内利用
WiMAXの利用している電波は、遮蔽物があると電波が通りにくいという特徴があります。
よって室内でWiMAXを利用していると、通信速度が低下する原因になりえます。
窓際にルーターを設置する、パラボラアンテナを設置するなどの対策が求められます。受信感度が向上している、最新のルーターに乗り換えるのもよいでしょう。
通信障害以外にWiMAXが繋がらない原因：接続台数オーバー
WiMAX等等データ通信できない場合、ルーターとの接続台数がオーバーしている可能性があります。ルーターの機種によって同時接続できる台数に増減はありますが、一般的にはモバイルルーターよりもホームルーターの方が同時接続台数が多いです。
いちど今接続しているデバイスを確認し、多すぎていないか確認しましょう。
通信障害以外にWiMAXが繋がらない原因：料金滞納
料金を対応してしまうと、WiMAXは強制的に解約されてしまいます。WiMAXでデータ通信ができない場合は、引き落としが正常に行われているかいちど確認してみましょう。
通信障害にうんざり。WiMAXに納得しないなら
もしWiMAXでうまく通信できず、他の通信サービスに乗り換えようと考えている場合、どのようなおすすめサービスがあるのでしょうか。下記で詳しく紹介しています。
WiMAXの通信障害にうんざりなら：大手キャリアと契約
ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアと契約すれば、データ通信速度が速いです。
またWiMAXと異なり室内や地下鉄といった場所でもデータ通信しやすく、使い勝手は良いでしょう。ただしデータ通信量の上限はあるので、通信量をオーバーしてしまわないように気をつけましょう。
WiMAXの通信障害にうんざりなら：格安SIMと契約
一番おすすめの方法は、WiMAXと格安SIMの併用です。
通信速度が遅いと評されがちの格安SIMですが、混雑時間帯でなければ大手キャリアと変わらない通信速度でインターネットを利用できます。
基本的に格安SIMのテザリング機能を利用しつつ、通信速度が遅い時間帯だけWiMAXを利用する、という方法がおすすめです。
格安SIMの中には特定のアプリで消費したデータ通信量をカウントしない「カウントフリー・オプション」を選択できるMVNOもあります。
たとえばBIGLOBEモバイルではYouTubeやAbemaTVなどを利用すると発生する通信量をカウントしない「エンタメフリー・オプション」を選択可能です。YouTubeやAbemaTVはデータ通信量が多いので、エンタメフリー・オプションを活用してうまくデータ量を節約したいですね。
WiMAXの通信障害にうんざりなら：フリーWiFiを活用
最近は都市部を中心に、だれでもWiFiサービスを利用できる「フリーWiFiスポット」が多く確認できます。フリーWiFiスポットをうまく活用すれば、外出先でもデータ通信量を気にせずインターネットが楽しめますね。ただしフリーWiFiはセキュリティが低い問題もあるので、あまりビジネスでの利用はおすすめできません。
とはいえプライベートでアプリを更新したり映画をダウンロードする場合、データ通信費を抑える有効な手段でもあります。また有料のWiFiスポットを契約するのもおすすめです。
WiMAXの通信障害にうんざりなら：自宅に固定回線を設置
大量のデータ通信を行う人は、固定回線の設置がおすすめです。
固定回線の設置は「工事に時間がかかる」「基本的に自宅内でしか利用できない」といったデメリットがあります。とはいえWiMAXと変わらない通信費で「データ通信し放題」「常に通信速度が安定している」といったメリットは無視できません。
オンデマンドサービスを多用する人や、仕事で大量のデータ通信が必要な人は、固定回線の設置がおすすめです。
WiMAXをよく知って通信障害の原因を理解しよう
最後に、WiMAXのサービスについてよく理解しておきましょう。
WiMAXのデータ通信帯域は独自回線を利用
WiMAXはスマートフォン向けデータ通信プランと同じく、外出先でもデータ通信できる優れた端末です。しかしスマートフォン向けデータ通信プランと異なり、室内などの遮蔽物がある場所では、うまく電波をキャッチできず、データ通信しにくくなります。
一方で速度規制がかかる条件がかなり緩く、たくさんデータ通信しても安心して使えると言うメリットもあります。
WiMAXのサービスは全プロバイダ共通
WiMAXが繋がらない・圏外になるのはプロバイダの問題なのでしょうか？
結論ですが、プロバイダによって通信速度が変わることはありません。
WiMAXの通信速度や通信対応エリアは本家UQ WiMAXとまったく同じです。プロバイダによって変わるのは「月額料金」や「契約期間」「キャッシュバック・割引キャンペーン」です。
プロバイダ毎に異なるのは月額料金
WiMAXはUQ WiMAXが提供するサービスです。現在はさまざまなWiMAXプロバイダが乱立していますが、どの会社もサービスを提供しているのはUQ WiMAXなので「プロバイダによって通信速度や通信可能エリアが異なる」といったことはあり得ません。
一方で各プロバイダは、WiMAXの契約者を増やそうと、お得なキャッシュバック・割引キャンペーンを頻繁に行っています。その結果、UQ WiMAX公式から購入するよりも実質的な月額料金（契約期間トータルで必要な支出から、キャッシュバックキャンペーンなどの割引額を引いたコスト）は、プロバイダから契約した場合がお得といった状況になっています。
また各プロバイダによって、最低契約期間や手数料、解約違約金の額などが異なります。契約前に、条件面についても精査が必要ですね。
もしプロバイダからのWiMAX契約が怖い・不安という人は、UQ WiMAX直営店からの購入もおすすめです。コスト面ではプロバイダに負けますが、店員さんが対面でWiMAXサービスや契約条件について説明してくれるので、安心感があります。
まとめ：通信制限を疑うときはWiMAXサポートに確認を！
いかがでしたか。
安定したデータ通信回線と思われがちなWiMAXですが、通信障害や速度規制がかかる可能性もゼロではありません。利用方法や通信料に注意して、快適にWiMAXを利用できるよう工夫したいですね。
とはいえWiMAXは非常に番勝手が良く、ほとんどの人は速度規制や通信障害といったとこに悩まされず、快適に使用できるでしょう。
