「WiMAXでも速度規制がかかるのか知りたい」
「ギガ放題プランを契約したのに速度制限がかかった。なぜ?」
このような疑問を抱えている人へ、本記事ではWiMAXに速度制限が発生する理由と対策を解説します。
インターネットし放題のイメージが強いWiMAXですが、じつは利用しすぎると速度制限が発生します。速度制限の発生条件が大手キャリアや格安SIMと比較すると発生しにくい、というだけで、WiMAXでも速度制限は発生するので気を付けましょう。
とはいえWiMAXの速度遅延は非常に緩いです。インターネットのヘビーユーザーでもない限り、WiMAXの速度制限で苦しめられる人はまずいないでしょう。
目次
WiMAXでも速度規制はかかります
繰り返しですが、WiMAXでも速度制限は発生します。
ギガ放題プランでは、3日間で10GB以上データ通信すると翌日の夜6時から翌朝2時まで、1Mbpsまで通信速度が制限されます。またプロバイダで提供されている月7GBプランでは、月末まで通信速度が128kbpsまで制限されてしまいます。
格安SIMでもお馴染みの速度規制
通信速度制限は格安SIMを利用している人にとってなじみのあるものではないでしょうか。
朝夕の通勤通学時間帯、また12時から13時の間、インターネットに繋がりにくくて不便を感じた人も多いでしょう。それが通信速度制限です。
通信速度制限が発生する条件は「契約プラン以上のデータ通信をする」「混雑時間帯にデータ通信をする」ことなどで起こりえます。
WiMAXは混雑時間帯を理由に速度制限が発生することはほぼ無いですし、ギガ放題プランなら仮に速度制限が発生してもインターネット閲覧なら問題なく利用できる早さです。
速度規制が絶対いやなら固定回線契約がおすすめ
それでもデータ通信をしすぎると、WiMAXでも速度制限が発生します。
たくさんデータ通信したい、速度制限に囚われたくない、という人は自宅に固定回線の設置をおすすめします。
固定回線の設置工事を済ませ、パソコンなどに有線でインターネット接続すれば、通信制限やデータ量の制約から解放されます。その反面、外出すると利用できませんし、有線が届く場所(もしくはWiFi電波が届く範囲内)に縛られるという制約もあります。
毎日大容量のデータ通信をする、オンラインゲームを快適にしたい、という人は固定回線の設置をおすすめします。
WiMAXの速度規制がかかる条件とは?
以下ではWiMAXの速度規制が発生する条件について詳しく解説します。
3日で10GBがWiMAXの速度規制条件
WiMAXの速度規制が発生する条件は「3日間で10GB以上のデータ通信」です。もし10GB以上通信した場合、翌日の夜6時から翌朝2時の間だけ、1Mbpsの速度制限が発生します。
格安SIMの128kbps速度制限と比較すると、かなり緩い速度規制ですね。とはいえ、動画を快適に閲覧したい人やアプリのアップデートを行うのは厳しいでしょう。
ギガ放題プランなら速度規制を気にしなくてもOK?
WiMAXを契約している人のほとんどは、ほぼデータ通信し放題の「ギガ放題プラン」を契約している人が多いのではないでしょうか。
ギガ放題プランは”ほぼ”データ通信し放題ですが、上述のとおり、3日間で10GB以上のデータ通信をすると翌日の夜6時から翌朝2時まで、1Mbpsまで速度制限が発生します。
速度制限は「翌日の夜のみ」かかる
注目すべきポイントは「通信制限は、翌日の夜のみ発生する」ということです。これは言い換えれば「3日間で10GB以上データ通信しても、翌日の夜6時から翌朝2時以外なら速度制限は発生しない」ということです。
つまり夜時間にWiMAXを利用しない、という人であれば、ほぼノーリスクでWiMAXを使い放題できる。というわけです。WiMAXを利用するのは朝~昼間の時間帯のみ、という人は、WiMAXの速度制限を気にする必要はほぼありません。
通信速度は1Mbps前後でも十分
またWiMAXで速度制限が発生するとはいえ、1Mbpsも通信速度がでるなら、日常的なインターネット利用は問題なくできます。
たとえば「インターネットで検索する」「SNSをチェック」「スマホゲームで遊ぶ(※)」といった動作は問題なく利用できます。YouTubeやAbemaTVでの動画閲覧も、画質を抑えれば再生途中にストップすることなく視聴できます。
スマートフォンですこし遊ぶ、程度であれば速度制限がかかった状態のWiMAXでも問題なく利用できるでしょう。
(※)データ通信量の多いゲームだと遅延が発生する可能性あります。
7GBだと128kbpsまで制限がかかる
WiMAXプロバイダによっては、ギガ放題プランの他にも「月7GBプラン」を選択できます。このプランはギガ放題プランよりも月額料金が安くてお得ですが、月7GB以上のデータ通信を行うと、128kbpsの速度制限を月末まで受けてしまいます。
スマートフォンの場合は”データチャージ”を行うことで通信量を追加できますが、残念ながらWiMAXではそのような仕組みがありません。7GBプランで速度制限がかかった場合は、月末まで128kbpsで乗り切る必要があります。
月7GBプランは、よほどWiMAXをあまり利用しない人でない限りおすすめできません。
WiMAXの速度規制を避ける方法を紹介します
次に、WiMAXの速度制限発生を避ける方法について紹介します。
格安SIMと併用する
一番おすすめの方法は、WiMAXと格安SIMの併用です。
通信速度が遅いと評されがちの格安SIMですが、混雑時間帯でなければ大手キャリアと変わらない通信速度でインターネットを利用できます。
基本的に格安SIMのテザリング機能を利用しつつ、通信速度が遅い時間帯だけWiMAXを利用する、という方法がおすすめです。
格安SIMのカウントフリープランとWiMAXの併用がおすすめ
格安SIMの中には特定のアプリで消費したデータ通信量をカウントしない「カウントフリー・オプション」を選択できるMVNOもあります。
たとえばBIGLOBEモバイルではYouTubeやAbemaTVなどを利用すると発生する通信量をカウントしない「エンタメフリー・オプション」を選択可能です。YouTubeやAbemaTVはデータ通信量が多いので、エンタメフリー・オプションを活用してうまくデータ量を節約したいですね。
固定回線を設置する
大量のデータ通信を行う人は、固定回線の設置がおすすめです。
固定回線の設置は「工事に時間がかかる」「基本的に自宅内でしか利用できない」といったデメリットがあります。とはいえWiMAXと変わらない通信費で「データ通信し放題」「常に通信速度が安定している」といったメリットは無視できません。
オンデマンドサービスを多用する人や、仕事で大量のデータ通信が必要な人は、固定回線の設置がおすすめです。
フリーWiFiを活用する
最近は都市部を中心に、だれでもWiFiサービスを利用できる「フリーWiFiスポット」が多く確認できます。フリーWiFiスポットをうまく活用すれば、外出先でもデータ通信量を気にせずインターネットが楽しめますね。ただしフリーWiFiはセキュリティが低い問題もあるので、あまりビジネスでの利用はおすすめできません。
とはいえプライベートでアプリを更新したり映画をダウンロードする場合、データ通信費を抑える有効な手段でもあります。また有料のWiFiスポットを契約するのもおすすめです。
WiMAXの速度規制がかかる使い方を紹介します
最後に、WiMAXで速度制限がかかりやすいインターネットの使い方について解説します。
ビデオ電話
LINEやSkypeでビデオ電話(相手の顔を映しつつ通話)する場合、およそ2~4時間の連続利用で1GBのデータ通信を行います。
意外と少ないと感じてしまいそうですが、WiMAXではビデオ通話以外にもさまざまなインターネット通信を行うことを、決して見過ごせないですね。
YouTube垂れ流し
YouTubeで動画を連続再生する場合、10GB消費まで約47時間(標準画質時)です。作業用BGMをYouTubeで聴いている人は要注意です。
また画質を高画質(HD)にすると、約16時間で10GBを消費します。WiMAX利用時は、動画の画質を抑える必要がありますね。
アプリ更新でWiFiを利用しない
スマートフォンのアプリストアには面白いアプリがたくさんあります。しかしアプリのダウンロードをWiMAXで行うのは、あまりおすすめしません。最近は1GBを超える大容量ゲームアプリもあるので、一回のダウンロードでWiMAXの通信量にかなりの影響を与える恐れがあります。
アプリのダウンロード・更新は固定回線のWiFi、もしくはフリーWiFiスポットの活用を心がけましょう。
まとめ:WiMAXの通信規制はまず気にする必要なし!
いかがでしたか。
WiMAXでも通信速度制限は発生しますが、スマートフォン向けデータ通信サービスと比較すると、制限内容はかなり緩いことが分かりましたね。WiMAXのギガ放題プランを利用している人は、通信制限についてはほぼ気にしなくて良いと言い切れるレベルだと思います。
とはいえデータ通信を頻繁に行うビジネスマンの方や、高画質の動画をたくさん視聴したい人はWiMAXよりも固定回線の設置がおすすめできます。
またオンラインゲームをWiMAX経由でプレイすると速度遅延(ラグ)の原因にもなるため、やはりこちらも固定回線の設置がおすすめです。
こういった”インターネットのヘビーユーザー”以外の人は、WiMAXだけで問題ないでしょう。通信制限はありえますが、気にせずWiMAXを使っても不便に感じることはまずありません。