転職エージェントと言えば大卒、院卒といった学歴の高い方々が使うものというイメージはありませんか?もちろん高学歴、高収入に特化した転職エージェントもあるにはあるので間違ってはいません。しかし、高卒でも転職エージェントは登録できますし求人も紹介して貰えます。そこで今回は高卒でも使いやすい転職エージェントについてその特徴とポイントを解説していきます。
あわせて転職エージェントの特徴や高卒での転職活動についても解説していきます。もし今転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
転職エージェントとは 高卒大卒関係なく転職活動では必須な存在
最初に転職エージェントの役割について解説します。転職エージェントの役割は企業と転職者を繋げる橋渡しというものです。しかし、ただ企業に転職者を紹介するのではありません。転職エージェントはそれ以外の役割を持っています。それは企業側の求める人材の選定、そして転職者の定着をおこなうことです。まず前提として、既卒の就職活動では面接の回数が1回であることが多いです。
これは面接というものが企業側の負担が大きい選考になるからです。そこで使われるのが転職エージェントです。企業側は自社で面接をおこなわず、転職エージェントに面談や仕事の紹介という形で選考活動を依頼しています。その選考で紹介する企業を選びつつ選考をおこなうという形です。そのため企業としては転職エージェントを通して転職活動を推奨しており、その要望に答える形で転職エージェントが存在します。
転職エージェントは新卒の就職活動における1~3次選考も兼任しているわけです。そしてもう1つ重要な役割が定着率をあげることです。既卒の就職活動は過去に違う会社に勤めていたことのある人材を採用するということもあり、転職されるというリスクが高くなりがちです。そのため企業側も採用した人材がすぐに転職や離職をすることを警戒します。そこでポイントとなるのが転職エージェントの存在です。
転職エージェントを通して就職活動をおこなうことで、転職エージェントに対する恩というものが発生します。そのため1~3ヶ月といった短期の離職が発生しにくくなりやすいというメリットがあります。また採用後のアフターケアをおこなう転職エージェントも珍しくなく、短期離職を防ぐための様々な制度も存在します。それほど既卒の就職活動においては短期離職が問題視されています。
このように既卒の就職活動において転職エージェントの役割は重要であり、転職活動では必須と言えるものです。これは学歴関係なく重要なことであり、現在では高卒大卒関係なく転職エージェントを使っています。しかし、当然高卒と大卒で同じ求人を紹介されるわけではありません。そこで次は学歴ごとの転職エージェントが紹介する求人の差について解説していきます。
高卒でも優良な求人を転職エージェントは紹介する?
次は学歴ごとに転職エージェントが紹介する求人について解説します。大前提として学歴による求人の差はあります。しかし、これは学歴による差別ではありません。学歴による差別をされているわけでなく、企業側が正式な理由を持って応募条件を設定しているだけです。例えば医者という職業の募集要項には医療行為をおこなうために免許が必要とあります。これを差別的と主張する人はいないと思います。
なぜなら免許のない人物の医療行為はとても危険であると認識しているからです。そのため、差別ではなく区別と表現したりもします。他の求人も同様で学歴による差別をしているのではなく、学歴によって従事する業務を区別して募集しているわけです。しかし、実際に学歴が高学歴と言われる仕事のほうが待遇がよい傾向にあるのは事実です。では実際に高卒で転職エージェントに登録するとよい求人は紹介されないのでしょうか?
答えはNOです。高卒でも充分魅力的な求人を紹介されます。これには転職活動でどのようなことが評価される、さらに詳細に言うなら既卒の就職活動で評価されることが重要です。では実際に既卒の就職活動で評価されることは何でしょうか?
転職活動では学歴より実務経験、スキルが重要
既卒の就職活動の特徴は実務経験の豊富さとスキルの高さが採用基準になります。一般的な新卒の就職活動との違いがポテンシャルをあまり評価されないことです。例えば学生時代に打ち込んだこと、研究の内容といったことはほとんど評価に影響しません。代わりに重要視されるのが本人の実務経験です。第2新卒のような特殊な事例を除けば本人の実務経験は既卒の就職活動において必須になります。
例えば転職前の会社では財務部に所属していて、主に取引先との支払いの調整をおこなっていたのような具体的な職務内容を聞かれることも珍しくありません。また会社に在籍していた期間、実績等も重要視されます。これは既卒の就職活動の大きな特徴と言えるでしょう。なぜ既卒の就職活動において実務経験が重要視されるかについては企業が即戦力を募集しているからという理由があります。
しかし、新卒の就職活動と違い即戦力となる人材の応募を待つのは現実的ではありません。そのため既卒の就職活動では転職エージェントが重要となります。また即戦力を求めているため、ある程度のスキルの高さも重要となります。既卒の就職活動では主に3つのスキルが求められています。それはコミュニケーション能力、専門的な資格、問題解決能力の3つです。
コミュニケーション能力は言わずもがなですが、既卒の就職活動の場合は新卒の就職活動とは少し違います。具体的には上司とのコミュニケーション能力と部下とのコミュニケーション能力の2つが必要になります。即戦力として採用されているため、入社後1ヶ月で部下が付くケースも想定されるからです。そのため部下の扱い方というスキルも重要となり、過去部下を持っていたかどうかも重要視されます。
専門的な資格は職種にもよりますが、応募条件に含まれることが多いです。具体的なものとして宅建や税理士、大型運転免許のような業務に必須となる資格が該当します。これらの資格の多くが実務経験が必要ということもあり、ある程度の判断要因として重宝されているという面もあります。そのため既卒の就職活動においては専門的な資格を持つことが大きな強みになります。
またその資格の内容によっては学歴で区別されることもあります。例えば建築士という資格は学歴によって受験条件が変わります。高卒、大卒、専門科卒のような学歴と必要実務経験の長さで受験資格が決定される珍しい資格です。このような資格が必要な仕事の場合、ある種区別されることは仕方ないです。企業側も即戦力を求めているため長い時間は待てないからです。
問題解決能力は社会人としての適応能力の高さを図るため重要視されます。特に過去に起きた問題を解決した能力は重要視され、問題解決能力の高さを重視する採用担当者も多く存在します。そのため採用面接等では過去の職歴と合わせて問題解決能力の高さを調べれます。このように既卒の就職活動はポテンシャルより実務経験やスキルが重要視されることが最大の特徴となります。
このように高卒でも実務経験やスキルによって求人は変わります。転職エージェントでも学歴ごとに求人を変えるというよりは実務経験に応じて変更しているというわけです。しかし、実際高卒で条件の良い求人を紹介してくれる転職エージェントはどこか気になりますよね。そこで最後に高卒の方におすすめする転職エージェントを紹介します。
高卒でもよい求人を紹介して貰える転職エージェントはここだ!
最後に高卒でも条件のよい求人を紹介して貰える転職エージェントを紹介します。今回は合計2つの転職エージェントを紹介します。転職エージェントごとの特徴を確認し、ぜひ活かしてみてください。
1つ目に紹介する転職エージェントはハタラクティブです。ハタラクティブはネット上で多く広告を売っていることからも聞いたことある人も多いと思われます。このハタラクティブの最大の特徴がフリーターから正社員への転職に特化していることです。要はフリーターに特化した転職エージェントであり、利用者のほとんどがフリーターです。高卒の場合、職歴に大手企業がない場合や正社員の職歴がないことが多くあります。
これは高卒の就職活動が充実していない日本の教育の弊害なのですが、若い世代の高卒は正社員の職歴がかなり少ないです。そこで正社員の職歴がないことを前提に募集されている企業がほとんどであるハタラクティブをおすすめします。企業との連携も高くアフターケアも優れているため、多くの利用者が正社員転職に成功しているのも納得の結果です。学歴関係なく正社員を目指す人におすすめです。
2つ目はリクルート系列のリクナビNEXTです。今回リクナビNEXTをおすすめする理由としては規模の大きさがあります。リクルート系列であるリクナビNEXTは転職エージェントの中でも最大の規模を誇り、扱っている求人数は10万件を超えると言われています。業種も様々で15項目100種類以上の求人が存在します。そのため多くの求人の中からぴったりの求人を見つけやすいです。
当然高卒からでもOKな求人も豊富にあるため、選択肢が多く存在します。既卒の転職活動は求人の数がそれだけ強みになるため、学歴問わず転職活動にリクナビNEXTはおすすめです。
まとめ 高卒でも転職エージェントはおすすめできる
まとめとして今記事では高卒でも転職エージェントは使えるのかについて解説しました。転職エージェントの役割、高卒の求人の特徴を解説し、おすすめできる転職エージェントを紹介しました。現在では学歴にかかわらず転職エージェントを使うのが一般的です。今記事を読んだあなた、転職エージェントを使って転職を成功させましょう。高卒、大卒といった学歴はもはや関係ありません。