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面接での自己PRの仕方。正しく伝えて高い評価を!【就活の仕上げ】

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面接においてあなたの長所を教えてください、という質問は、言い換えれば「自己PRをしてください」と言われているようなものです。こうした機会は、就活をするにあたって何度も直面することになります。
そこでここでは、面接で自己PRをする際、できる限り自分の言いたいことを正しく伝え、高い評価を得るための方法をまとめていきましょう。

就活では最終面接まで自己PRを聞かれることもあります

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就活で自己PRをする機会は無数に存在します。最初の機会は、もちろん履歴書を書くときです。履歴書には必ず「自己PR欄」という空欄が存在し、就活生の多くはここで頭を悩ませながら、自己PRをしなければなりません。
そして、履歴書が人事の方の目に止まったのなら、面接をすることになります。その際にも、自己PRを聞かれる機会はあるでしょう。その後の二次面接、最終面接においても、再び自己PRを聞かれることもあります。そう何回も聞かれる内に、辟易とすることも多いかもしれません。何回も自己PRをする必要はない、と憤慨することもあるでしょう。
しかし、何度も自己PRを聞くのは、就活生を評価するにあたってそれが必要だからです。

なぜ何回も聞かれるの?

何回も聞かれる理由は、企業側が必要な情報を揃えるためです。就活生の側からすると、同じ話を何度もしているように感じられるかもしれませんが、企業からすれば、すべての面接で得られる情報は違っています。
まず第一に、話の内容に一貫性があるかどうかを見ています。細部が異なる程度であれば緊張で間違えたと思われるだけですが、履歴書、一次面接、最終面接のいずれでも全く違う話をするような人材は、「信用のおけない人間」だと思われてしまいます。
よって、一貫した話ができるかどうかを見ているのです。特に、昨今では面接での一時しのぎとして、自己PRとエピソードを勝手に作る就活生も多いため、しっかりと同じ話ができるかどうかを見ています。
第二に、「就活生がどんな人間なのか」を簡単に知ることができるからです。何度も重ねて聞くのは、その人の素質を自分でも自覚しているのか、そして自己分析がしっかりとできているのかを確認するためです。
自己分析がしっかりと出来ていない就活生は、何度も自己PRをする上で軸がぶれてしまったり、真逆のことを言ったりしてしまいます。一方、自己分析を済ませて自分の強みをしっかりと理解している就活生であれば、はっきりとした軸を持って自己分析ができます。
このように、面接で何度も自己PRを要求されるのには理由があります。

就活で正しく自己PRをするために。面接前にまずは準備

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自己PRを最初に意識するのは履歴書の上だと思いますが、面接の場においても自己PRをしなければなりません。そして、効果的な自己PRを行うためには、事前に綿密な準備をすることが必要です。
以下では、具体的に面接の自己PRに向けた準備についてまとめます。

文章は一貫させる

自己PRは、履歴書を書く際に文章化すると思います。面接における自己PRをする際も、この文章を元にして、文章の内容から離れすぎないようにしましょう。
自己PRの文章を丸暗記して一言一句全く違わず、面接の場であらためていう必要はありませんが、その内容が最初に書いた文章と真逆になってしまわないように気を付けて下さい。
例えば、履歴書に書いたときにはスポーツマンであることをアピールしていたのに、最終面接で突然読書家で研究好きな人間である、というエピソードを出してしまうと、採用担当の人が困惑してしまいます。
1人の人間に複数の面があるのは当然ですが、自己PRの場においては、できる限り一貫した個性を持つように意識しましょう。なぜなら、自己PRとは「自分がどれくらい会社に貢献でき、価値のある人間なのか」をアピールする場だからです。
会社が自己PRの場で求めているのは自己紹介ではありません。自己PRの場とは、「自分の持っている個性や能力の中で特に会社が魅力的だと思うものを選択し、それがいかに魅力的なのかをアピールする場です。よって、アピールする主題は履歴書から一貫したものであるべきなのです。
もちろん、面接の手法の中にはこれまで完璧に見えていたところにあえて綻びを見せることで親しみを感じさせるというテクニックがありますが、それはかなりの高等テクニックです。あまり狙いすぎないように気を付けましょう。

話す練習はしておく

面接で自己PRをするためには、もちろん声に出して自己PRをしなければなりません。しかし、声に出して自己PRをすることは、意外と大変です。特に内気な方や、照れ屋な方は、自己PRの際にどもってしまうこともあります。
よって、面接で本番がはじまる前に、必ず話す予行練習はしておきましょう。出来るのなら、面接官役がいるところで、面接のはじまりから終わりまで、通しでの練習をしておいてください。
当日、どんなことを聞かれるのかは企業の思惑と、面接官が考えていること次第です。そのため、用意していた答えが全てから回ってしまうこともあるでしょう。しかしながら、自己PRをするために声を出した練習は決して無駄にはなりません。よって、面接の前に必ず練習をしましょう。
友達同士で練習をしても良いかもしれませんが、友達同士だと緊張感に欠けてしまいます。よって、ある程度の緊張感を持たせるために、キャリアセンターの方やゼミの教授、先生などにお願いするのが理想です。

いざ就活の総仕上げ。効果的に自己PRするための話し方は?

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面接の場は、いわば就活の総仕上げの場です。特に最終面接の場は、その面接の出来で採用・不採用が決まります。そのため、できる限り面接では全力を注ぐべきです。
面接の練習をする際、意識する点のひとつに、「話し方」があります。人が人に対して好感の持てる話し方は決まっており、それを意識して練習することで、面接における自己PRを、より説得力があり、魅力のあるものにできます。
具体的に意識すべき話し方は、以下の3点です。

ゆっくりと自信を持って

話すときには、ゆっくりと自信を持って話すようにしましょう。もちろん、聞いている人が苛立つほどゆっくりと話す必要はありません。あくまでも聞き取りやすい速度で、相手の方が不快に思わない程度の速度で話しましょう。
大抵の人は、面接の際には緊張のせいで普段よりも早口になってしまいます。よって、自分でも少し遅すぎると思うくらいの話し方を意識しましょう。ただ、人によってどれくらいの速度が適切なのかは異なります。よって、練習のときに話し方について意見を求めてみて、第三者の意見を聞きながら、自分にとって適切な話し方の速度を見つけてください。
そして、背筋を貼って、自信があるように話しましょう。姿勢をよくするのは面接における大切な要素のひとつですが、自己PRをする際には、特に自信があるように見せてください。そうでなければ、自分に自信のない人だと思われてしまうからです。
自信のある態度を意識するときも、できる限り第三者の意見を聞きましょう。姿勢が曲がっていないかを意識することは、とても大切です。

笑顔で

あらゆるコミュニケーションの基本として挙げられるのが、「笑顔でいる」ことです。笑顔は相手の警戒心を取り去り、コミュニケーションをより円滑にしてくれます。よって、笑顔でいることは非常に大切な要素です。
緊張状態になってしまうと、ついつい笑顔を忘れてしまいがちです。よって、自分でもフレッシュな笑顔を浮かべていることを意識しましょう。

時間配分にも気を付けましょう

時間配分に気を付けることも忘れてはいけません。面接においては、自己PRに使える時間が限られています。具体的には、面接に使われる時間はおよそ数十分に対し、自己PRに使える時間は長くとも2分程度です。
この時間を意識しておかなければ、時間が大幅に足りなかったり、逆に余ったりしてしまいます。よって、準備の時点で自己PRの時間が余ってしまわないようにしてください。実際に声を出してみると、どれくらいの時間がかかるのか、あらかじめ検証しておきましょう。
多少余ったのなら、企業側が気をつかって逆質問の時間にしてくれたり、雑談を振ってくれるでしょうが、オーバーしてしまうと企業側も話を遮らざるを得なくなってしまいます。そうなると、お互いに心証が悪くなってしまうでしょう。
よって、あまり長くしゃべりすぎないように、最初から自己PRで喋る内容を決めて置くべきです。

面接でも自己PRを聞かれたときはしっかりと文章を組み立てましょう【就活で必須】

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面接で自己PRをするときは、前述したようにあらかじめ何をしゃべるのか決めておきましょう。大切なのは、「自己PRに必須な3つの要素」を入れ込み、順番通りに話すことです。
自己PRに必須な要素とは、「長所」「エピソード」「企業にどう貢献できるのか」という3つの要素です。これらの要素をひとつでも欠かすと、自己PRとしては不完全なものになってしまいます。
「長所」とは、自己PRの主題になるものです。自分が持つスキルや魅力の中で、企業が最も魅力におもうであろうものを選択して宣言します。「私の長所は〇〇です」という文章から、自己PRをはじめましょう。
「エピソード」とは、長所があることを証明する出来事です。自分が持っている長所がどのような経験になったのか、具体的な出来事と共に話します。このときに話すエピソードは、それほどすごいことでなくても構いません。長所の裏付けになるようなものを選択して話しましょう。
そして最後に、自分の長所がどのように企業に役立つのかを話して自己PRを締めくくります。自分の選択した長所が、企業の事業とどう関連していくのか、そして、自分がこれから企業にどう貢献していくのか、将来のビジョンを立てましょう。
これら3つの要素を入れれば、しっかりとした自己PR文になるはずです。面接の前に、しっかりと文章を整理しておきましょう。

まとめ

面接における自己PRとは、就活生の情報を手に入れるために聞かれる質問です。履歴書のときから何度も何度も聞かれるのは、情報が矛盾していないか、適当なことを話していないのか、確認するためでもあります。
自己PRというと「すごい経験」や「人にない個性」を求めてしまいがちです。しかし、企業が求めているのは、「企業にとって、その就活生がどのような価値を持っているかを証明すること」です。それを理解して自己PR文を作成し、面接においても自信をもって自己PRをするようにしましょう。