最終面接が終了し、あとは結果待ちという期間、ほとんどの方は不安に悩まされていると思います。面接の仕方への後悔もあるでしょうし、これまでの就活への取り組み方を振り返る方もいるかもしれません。いずれにしても、合否の通知が届くまで、多くの人は気が気でない状態で毎日を過ごしているのではないでしょうか。
そこでここでは、そうした期間だからこそできることや、実際に採用通知が届くまでの期間についてまとめて解説していきましょう。
目次
最終面接の結果待ちは一種の自由時間ととらえましょう
大前提として、最終面接の結果はおよそ1週間程度で来ます。もちろん例外は多くありますが、基本的に待つ時間は1週間~10日程度です。
それを理解した上でも、1日1時間が普段よりもつらい時間になることは変わりません。何をしていても最終面接のことが頭をよぎり、時には苛立ってしまうこともあるでしょう。そんなときは、最終面接の結果待ちの時間の捉え方を変えましょう。
日々の生活がつらくなるのは、その結果待ちの時間を「結果が出るまでの待ち時間」だと捉えているからです。どんなものでも、「待つ時間」というものは辛く感じるもの。しかし、それを「自由時間」だと捉えるのなら、その時間を過ごすのが辛くなくなるでしょう。
最終面接当日まで、多くの人は長い時間を面接対策や企業分析に費やしてきたと思います。最終面接が終わると、その時間が浮いてしまうので、どうしても思い悩む時間が増えてしまいがちです。
よって、最終面接の結果が出るまでの時間は「待つ時間」ではなく「自由な時間」と捉え、今までやれなかったことや、最終面接に関わりのないようなことをしましょう。
悩んでいても悩んでいなくても同じ結果が来るのなら、悩まないで過ごした方がお得だからです。
最終面接の結果待ちの時だからこそすべきこと
実際に、最終面接の結果を待っているときはどんなことをすべきなのでしょうか。やるべきことは、自分の受けた最終面接が、本当に最後の面接なのか、それとも他に志望があるのかで変わります。
もし、他に志望する企業があるのなら、そちらの就活に向けて準備を進めるべきです。本命の企業を受けるにせよ、滑り止めのために受けるにせよ、就活をはじめましょう。
それが本当に最後の面接なら、できることは特にないので遊んでしまいましょう。就職が決まると、長期間の休みを取るのはなかなか難しくなります。結果が来るまでの時間を「人生の休み時間」と捉えて、今までできなかったことをやってみてもいいかもしれません。
以下では、それぞれの過ごし方について、意識すべきポイントをまとめていきます。
就活をする
次の面接に向けての就活を進める場合は、最終面接が終わった企業のことを出来る限り考えないことがポイントです。最終面接が終わったのなら、その企業の面接は完了したも同然なので、わざわざ意識する必要はありません。
むしろ、変に意識してしまうとまた不安に襲われてしまうので、一旦は別の企業に集中しましょう。例えば企業研究をしたり、反省を生かして面接対策をしてみたりしてみてください。
もし、最終面接を受けた企業が本命の企業だった場合は、「滑り止め」として別の企業を考えてみてもいいでしょう。別の企業の就職を進めておくことで、結果待ちの時間にやることができるので、後悔や不安をやわらげられます。
そして、もし万が一不採用の通知が届いたとしても、滑り止めの方に全力投球すればいいだけなので、効率的です。
自分とはあまり関わりのない職種に応募してみるのも、待つ期間にできることのひとつです。なぜなら、自分にどのような適正があるのかは、実際に働いてみないことにはわからないものだからです。結果待ちの間に、異業種への就職活動を考えてみてもいいでしょう。
一旦忘れて遊ぶ
最終面接の結果がくるまでやることがないのなら、いっそのこと外へ飛び出したり、家でじっくり腰を据えてゲームをしたり、遊んでみるのも手です。他の人が就職活動をしている期間、何も考えずに遊ぶのは罪悪感があるかもしれませんが、遊んで精神状態を整えるのも大切なことです。
続く面接もなく、取るべき資格もわからないという状態なら、結果待ちの間はとにかく遊んですごしましょう。特に、普段できないことをするのがおすすめです。
普段やらない遊びによる新鮮な刺激は脳を活性化し、不安を自動的に取り除いてくれます。気持ちもリフレッシュして、万が一不採用だった場合も気持ちを整理した状態で受け止めることができるでしょう。
面接の反省点を考える
遊んだり、就活を進めたりして気持ちに余裕が出来ていたら、面接の反省点を考えてみましょう。
なぜなら、面接で使うスキルは、実は人生で何度も使うスキルだからです。例えば、「許可があるまで椅子に座らない」「部屋に入る時は一言言う」「頭を下げて応対する」といった面接の基本は、上役との面談でも大切なマナーです。
また、「自分の考えを言う」「予想外の質問に答える」というスキルは、会社では定番のプレゼンテーションを行うために大切なスキルです。つまり、最終面接の結果がどうあれ、良かったことと悪かったことを反省することは、これからの人生に大いに役立つ可能性が高いのです。
よって、面接の結果を反省し、自分が良かったところと悪かったところをそれぞれ確認しておきましょう。そして、良かったところはもっと意識して伸ばすようにし、悪かったところは記憶に刻んで、同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
自分の良かったところと悪かったところが明白になれば、結果の通知がいざ届いたときも気持ちに整理がつきやすく、次に何をするべきかがはっきりします。よって、面接の内容や言われたことの反省は、なるべく結果待ちの期間に行っておきましょう。
最終面接の結果待ち期間が長すぎる場合は?事前にしておくべきことと問い合わせ
最終面接の結果が全く来なくて悩んでいるという方もいると思います。企業側の事情もあり、採用通知までの期間はかなり間が空くこともありますが、それにしても遅く、待ちきれないと感じている方も多いと思います。
今現在そうした状態になっている方は、企業に選考状況がどうなっているのか問い合わせてみましょう。もしくは、最終面接の際に「いつごろ連絡が来るのか」、目安となる日数を聞いてみるのもいいと思います。
以下では、それぞれの具体的な方法についてまとめていきましょう。
あらかじめ予定日を聞いておく
そもそも、最終面接の結果待ちの時に感じる漠然とした不安の正体は、先行きが見えないことへの不安です。自分が次にどうなるのかがわからないことが、不安となって心にのしかかるのです。
しかし、最終面接の際にあらかじめ予定日を聞いておけば、つらい悩みを抱えずに済みます。もちろん、企業によっては答えられないこともあるかもしれませんが、目安だけでも聞いておいたほうがいいでしょう。
また、目安を聞いておくことで、それを過ぎたときに問い合わせる大義名分にもなります。今から最終面接に行くという方は、ぜひ通知の時期の目安を聞いてみてください。
遅い場合は問い合わせも
外資系の会社だったり、経営状況の悪化などで会社がひどく忙しかったりする場合を除いて、2週間を超えて連絡がない場合は、何らかの手違いで面接の結果が来ていない可能性があります。その場合は、遠慮なく問い合わせましょう。
合否判定を待っているのにも関わらず、選考状況を尋ねるのは失礼だと思うかもしれません。しかし、就活生側からすると、採用の通知は今後の人生を左右する、非常に重要な要素です。そのため、あまりにも遅い場合は、こちらから問い合わせても失礼にあたることはありません。
ただし、問い合わせるときは言葉遣いに気を付けることはもちろん、直接合否判定を尋ねることは避けましょう。「選考状況はどうなっているか」ということを前提にしてメールに尋ねると、角が立たずに問い合わせられるはずです。
もちろん、「メールの場合は件名で用件がわかるようにする」「相手が忙しい時間帯には問い合わせない」といったような社会常識は絶対に守るようにしましょう。
最終面接の結果待ちの時間を無駄にしないようにしましょう
一旦最終面接のことは忘れて遊ぶにせよ、次の就活への準備を進めるにせよ、最終面接の結果待ちの時間を無駄にしないようにしましょう。不安に押しつぶされて鬱々とした毎日を過ごしていると、せっかくの1週間前後という長い時間の休みを無駄にしてしまいます。
その時間を有効に利用できれば、気持ちをリフレッシュしたり、面接のスキルをより高められたり、あるいはこれからの人生に有用なことができたりと、その時間を使えば色々なことができるのです。
最終面接の結果待ちの際、もっとも悪いことは、面接待ちまでの時間を無駄にしてしまうことに違いありません。不安に押しつぶされてしまいそうになるのはわかりますし、結果待ちの時間がもどかしいのもわかります。
しかし、最終面接の結果はどんなことをしていても、通知されます。それならば、悩んで時間を無駄にするよりも、何か有意義なことに時間を割いたほうがいいでしょう。特に、これからも面接があるのなら面接対策に時間を使った方がずっと有意義です。
まとめ
最終面接の結果待ちは、大抵は1週間、長くても2週間程度の期間になることが多いようです。しかし、企業の事情によっては長くなることも多いので、あまり意識しすぎずに結果待ちの期間を過ごしましょう。
どうしても気になるようなら、最終面接の最後にそれとなく結果が通知される期間を聞いてみてもいいでしょう。
ただ、いつなのかわからない結果の通知を待つよりも、何か別のことをして生活したほうが有意義です。自分の力を磨くのもよし、人生の休み時間として生活するのもよし、どんな時間の使い方をするにせよ、通知が来た時に受け止められる精神状態を作っておいたほうがいいでしょう。