就活には様々な選考方法があります。
面接はもちろん、最初に送るエントリーシートも選考方法のひとつです。
様々な選考方法があるので「得意・不得意」が現れやすくなります。
例えば、グループディスカッションは苦手意識を持ちやすい選考方法のひとつと言えるでしょう。
しかし、苦手意識を持っているからといって避けることができない確率は高いです。
特に最近はグループディスカッションを選考に採用している企業は多く、いくつかの会社にエントリーをしている方はグループディスカッションの選考に参加をする機会も増えるでしょう。
この記事では、グループディスカッションに苦手意識を感じている方に知ってほしい「克服するための方法」を紹介します。
苦手意識を消すことは正直な所、難しいかもしれません。
しかし「グループディスカッションとは何か」について知ることや「企業側が着目をするポイント」を知ることで「何を意識して議論をすればよいのか」が分かるようになります。
こういった対策をすることこそ「苦手克服」のためには必要になるのです。
この記事を読むことは、グループディスカッションに感じている苦手を軽減させる機会になるでしょう。
目次
【苦手意識を克服するカギが見つかる?】グループディスカッションについてチェック
グループディスカッションに対して苦手意識を持っている人の多くは「初対面の人とコミュニケーションを取ることが怖い」「自分の意見を受け入れてもらえるのか不安」といった悩みを抱えていることも多いです。
そういった苦手意識を一度でも抱いてしまうと、マイナスのイメージを軽減させることは難しくなってしまいます。
そんな苦手意識を持っている方ほど、改めて「グループディスカッションとは何か」をチェックしましょう。
物事の意味が分かると、向き合い方も見えてくるものです。
グループディスカッションとは、複数名でチームを組み与えられたテーマについて討議を行います。
テーマには様々な種類があり、ディベートの形で進めるものもあれば、正解がない抽象的なお題を与えられることもあるのです。
グループディスカッションで大事になるのは「人の話を聞くこと」になります。
当たり前のように思えるかもしれませんが、就活なので「アピールをしなきゃいけない」と思うがあまり人の話を聞くことができず、遮ってしまう人もいるのです。
あくまでも、グループディスカッションは「チームで行うもの」になると覚えておきましょう。
したがって、あなたが「できない」と無言を貫いてしまうと、他の人にも迷惑をかけてしまう可能性があるのです。
苦手な人が多いグループディスカッション。企業が行う意図は何?
グループディスカッションをどうして企業は選考方法に採用しているのでしょうか?
ここからは企業が選考に採用している理由や「チェックしているポイント」を紹介するので是非参考にしてください。
まず、企業がグループディスカッションを採用している理由は「一度の機会に大人数の人間性を知ることができるから」です。
ここで指す人間性というのは「チームを組んだときにどのように人と関わるのか」になります。
例えば、初対面の人と会話をすることが得意で場の雰囲気を和ませる人もいれば、なかなか話かけにくいオーラを出す人もいるかもしれません。
自分中心で周りの話を聞かない人がいれば、言葉数は少ないけど周りの話を真剣に聞きメモを取る人もいるでしょう。
このように、初対面同士でチームを組むとその人の「人間性」がよくみえてきます。
企業からすれば「一緒に働く人を探す」のが就活なので、自己中心的で周囲の話を聞かない人とは一緒に働きたいとは思えないでしょう。
特に「就活」という背景がある機会だからこそ、本性は出やすくなります。
猫を被ることができる人もいるかもしれませんが、1時間程度の討議を行うとふとした瞬間に本性がでることもあるのです。
グループ内でどのように立ち回ることができるのかは、将来入社をしたときのイメージをつけやすいためグループディスカッションを選考に採用をしている人は多くいます。
苦手でも逃げられない就活のグループディスカッションで準備しておくべきこと
ここまで、グループディスカッションを企業が選考方法に採用をしている意図を紹介しました。
「チームを作った場合、どのような立ち回りをすることができるのか」という点から人間性や人との関わり方を見ることができるため、グループディスカッションは行われるのです。
そんなグループディスカッションには、やはりコミュニケーション能力が必要になり、人見知りの人や、発言をすることが苦手な人からすれば「できれば避けたい」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、グループディスカッションの選考は「苦手だから」という理由で避けることはできないのです。
そんな方に知ってほしいのが、グループディスカッションをするうえで準備をしておくことになります。
先述したように人間性や人との関わり方を見るのがグループディスカッションなので「行う上で意識をすべきポイント」がいくつかあるのです。
ここからはそんなポイントを紹介するので是非チェックしてください。
一度は発言をすること
グループディスカッションに対して苦手意識を持ったまま当日を迎えてしまうと、雰囲気に驚き発言をすることが怖くなることもあるでしょう。
「自分の意見なんてどうせ聞いてもらえない」と不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、グループディスカッションはあくまでも「議論をする」という意味があるので、最低でも1回は発言をする必要があるでしょう。
ここで大事になるのが、苦手意識がある人こそ「早い段階で発言をすること」です。
議論が進んでいくと、得意な人たちが一斉に声を出し「輪の中に入ることができない」と感じることもあるかもしれません。
残念ながらこうなってしまうと、苦手意識を持っている人はより発言をしにくくなるでしょう。
ヒートアップしてからでは参加できにくくなる確率は高いので、早い段階で自分の存在を示すようにしてください。
自分の役割を見つけること
グループディスカッションに苦手意識を抱いている人ほど、自分の役割を早い段階で見つけるようにしましょう。
グループディスカッションには「司会(リーダー)」「書記」「タイムキーパー」という役割が用意されています。
チームの人数にもよりますが、例えば5人でグループディスカッションをやる場合などはできれば何かの役割につくようにしましょう。
初対面の人と話すことが得意な人や、どんなタイミングでも発言が出来る人は役割が無くても自分の意思で輪の中に入ることができます。
しかし、苦手な人はそこが難しくなるため、敢えて役割につくことで必然的に輪の中に入ることができると考えることもできるでしょう。
司会の役割が難しくても「書記」や「タイムキーパー」といったチームを支える役割につくことで、本領が発揮できる人もいるはずです。
苦手なことと真正面から向き合うのは辛く感じることもあるでしょう。
少しでも逃げ道があるのなら、自分のやりやすい道を早い段階で選ぶ勇気を持つことは大事になります。
何も発言できないと感じた場合は、他の人の発言に意見を付け加えること
グループディスカッションに参加をする人の中には「本当に発言をすることが苦手で何を言ったら良いのかが分からない」と不安を感じている方もいるかもしれません。
中には、発言をすることに抵抗がなくても「話し合いの意図をくみ取ることが苦手な人」もいるでしょう。
もし、そういった意識が少しでもあるなら無理に自分の意見を伝えようとする必要はありません。
自分の意見を伝える意識をしすぎると「被ってはダメだ」と感じ、論点から逸れた意見を伝えてしまう人もいるほどです。
そこでオススメするのが「他の人の意見にアレンジを付け加えること」になります。
まるっきり同じ事を伝えるのはNGですが、他の人の意見に同調をすると良いでしょう。
ただし、同調をするだけでは流されやすいだけの人になるため「分かります。自分もこう思っていました」と同調をする理由を伝えることが大事になります。
そうすることで、発言もできますし「他の人と違う意見を言わなきゃいけない」と焦ることもないのです。
実は同調をすることは、人事担当者に「協調性」をアピールすることに繋がります。
自分の意見が正しいと、同じことを思っていても押し通す人より「〇〇さんの意見に賛成です」と、言った本人を称えられる人ほど、求めている人材である確率は高いでしょう。
まとめ
グループディスカッションを上手く進めるためには「アイスブレイク」の時間を重要視する必要があります。
アイスブレイクというのは、議論前に用意をされた顔合わせの時間などで、面接の際にもある確率が高いです。
ここでは世間話をするなどして肩の力を抜くことが大事になります。
共にグループディスカッションを行うメンバーに挨拶をするなどして、議論をしやすい環境を作ることはとても重要です。
人に話しかけることが苦手で「自分が周りからどう思われるのかが分からない」と不安になる人もいますが、「この機会だけの縁」になる人も多いので、思い切って声をかけて挨拶をすることは大事でしょう。
また、チームに1人は自発的に挨拶を始める人がいるので、その流れに上手く乗ることも時には必要になります。