就職活動を行う上で大事になるのが「エントリーシート」を記入することです。
面接を行う際はもちろんのこと、インターンに応募をするときなどに必要になります。
エントリーシートの項目には様々な項目があり、住所や学歴といった「基本項目」をはじめとした様々な項目の記入が必要になるのです。
そんなエントリーシートの中で「何を書けば良いのかが分からない」と就活生の多くが悩んでしまうのが「趣味の欄」です。
「音楽鑑賞」や「スポーツをすること」など様々な趣味を持っている方がいると思いますが、中には「音楽鑑賞など…普通の趣味を就活の書類に記入をしても良いの?」と悩んでしまう人もいるでしょう。
何を書いて良いのか分からず悩んでしまう人はとても多いので、この機会にエントリーシートの趣味欄には何を書くべきかを知ってみませんか?
きっと記事を読めばエントリーシートを記入するうえで抱く疑問や不安が解消され、自分らしいエントリーシートの提出ができるでしょう。
目次
そもそもエントリーシートに趣味を書く理由とは
まず皆さんに知ってほしいのが「どうしてエントリーシートに趣味を書かなければいけないのか」という意図についてです。
基本項目をしっかりと埋めて行く中で、突然趣味を書くことに疑問を抱く方もいるかもしれません。
特に、就職活動という人生において大切な機会に書く趣味となれば「自分のことを試されているのではなか」と感じる方もいるでしょう。
こうやって、さまざまな思い込みからエントリーシートの趣味の欄を書くことに悩んでしまう方は凄く多いです。
まずお伝えしたいのはそこまで気負う必要はないので安心をしてください。
では、人事担当者は趣味欄のどこをチェックするのでしょうか。
その理由は大きく分けて2つあります。
人柄を知るため
皆さんにも経験があるかもしれませんが「どういう趣味があるの?」と知り合った人に尋ねるのは、その人がどんな人であるのかを知りたいからでしょう。
趣味というのはとても興味深いもので、その人の人生や性格を表すものになります。
だからこそ「〇〇が好きかな」と言われると「そんな感じがしていた」と感じることもあるのかもしれません。
また、人間関係を築く上で同じ趣味を持っている人は関わりやすいですし、もっと相手のことを知りたいと思うきっかけにもなります。
人事担当者も、企業を受けた就活生がどんな人間であるのかを知るために趣味の欄を設けているのです。
だからこそ、嘘を書いてしまうと後からしんどくなるのはあなた自身と言えるでしょう。
趣味の欄には「自分の好きなこと」を記入することが大事になります。
企業が求める人材であるのか、職務を全うできるのかの適正をチェックするため
企業にはそれぞれの色があります。
IT企業やベンチャー企業が持つ色味、製造関係の企業が持つ色味など…。
職種や企業によって「合う人材」というのはある程度見えていることがあります。
もちろん、入社をしてから企業に染まるケースもあるのですが、その素質があるかどうかを見極めることが面接や書類審査では必要になるのです。
そこで、その人がもつ「人間の色味」が出る趣味欄をチェックして、自社との色味が合うかどうかを確認する担当者は多くなります。
企業によって似たような趣味を持っている人が集まるのは、企業の色味とマッチしているからと考えることもできるでしょう。
また、職種に関しても同じことが言えるはずです。
実は趣味欄は重要?企業が「面白い」と感じる趣味欄の書き方
エントリーシートの趣味欄は志望をする企業に入社をするためにはとても重要になることが分かったはずです。
だからこそ「気合を入れて書こう」と思っても、どんなことを書けば良いのかが分からない方も多いでしょう。
ここからは人事担当者が読んで「面白い」と感じる趣味欄の書き方を紹介するので是非参考にしてください。
とにかく具体的に書くことが大事
趣味欄を書く際に大事になるのが「具体的に書くこと」です。
例えばあなたの趣味が「音楽鑑賞」だったとしましょう。
普通にその事実だけをエントリーシートに書いてしまうと多くの人と被る可能性があります。
そこで「どうして好きなのか」や「どんな風に触れてきたのか」を説明することが大事です。
ただ、音楽が好きと書くのではなく、学生時代に偶然立ち寄ったCDショップで衝撃的な出会いをした1枚のCDが人生を変えてくれたことや、歌手が好きで全国47都道府県のライブハウスをまわったことなど…。具体的なエピソードを記入することで相手が興味を持ってくれるでしょう。
また、趣味欄は面接を行う際にアイスブレイクで尋ねられることも多く、自分の緊張をほどいてくれる存在になります。
自分がより良いアピールをするためにも具体的に趣味を記入することを心がけてください。
何が好きかを分かりやすいように箇条書きを使用する
これはエントリーシートを書く上で何より重要になることです。
趣味の項目以外にも適用できるので覚えておきましょう。
エントリーシートは「読みやすさが何より大事」になります。
どれだけ熱量のこもった記述が出来ても、読みにくければ意味がありません。
伝えたい想いは分かりますが、読みやすいことを意識してください。
そのためには箇条書きで伝えることがオススメです。
上述した例をつかうと「・高校1年生の時に偶然立ち寄ったCDショップで運命の出会いをした」「・その一枚のCDがキッカケで全国のライブハウスを巡ることになった」など…。
人事担当者が読んで「この人の話を聞いてみたい」と興味を持たせるような記述ができると良いでしょう。
趣味欄に書く内容のコツをチェック!これであなたもエントリーシートマスター
ここまで趣味欄を記入するうえで意識するポイントを紹介しました。
具体的に読みやすい記述をすることで、人事担当の目に留まる確率が高くなると言えるでしょう。
ではここからは趣味欄の記述をするうえで大事になることをもう少し掘り下げていきます。
趣味に取り組むことで得たものは何かを伝える
特に趣味は人生の軸になるほど、大きな存在になります。
上述した音楽の趣味を持っている方であれば、ライブハウスを巡るためにアルバイトをしたでしょうし、全国を回るうえで「地域」に触れ、感じたこともあるでしょう。
このように趣味が自分に人生にどんな影響を与えて、どんな思考ができるようになったのかを伝えることを意識してください。
「ただ好き」という気持ちも大事ですが、好きなことに触れて学んだことを書くことが就活のエントリーシートには必要になります。
是非自分の趣味とこの機会に向き合ってみてください。
趣味に取り組んだことがどのように仕事に活かせるのかを伝える
エントリーシートはあくまで「就職活動の書類」であることを改めて理解しておきましょう。
上述した「趣味で得たこと」を伝えることはもちろん、趣味に触れて学んだことがどのように仕事に活かせるのかを伝えることが何より大切になります。
その企業でどのように趣味を通して学んだことが活かせるのかを記入できると、きっと人事担当者は「企業への理解もできている」と高評価を抱くでしょう。
趣味を書く欄であれば、「ただ好きなこと」を書きたくなる気持ちは分かるのですが、エントリーシートを提出するのは志望をする企業であることを改めて思い出しながら記入を進めてください。
どうすれば「一緒に働きたい」と思ってもらえるのかを考える必要があります。
書くと危険?エントリーシートに書いてはいけない【趣味】
ここまでエントリーシートの趣味欄に書く内容について詳しく解説をしてきました。
自分の好きなことを書くことで人事担当者に「人間性」を理解してもらうことができるでしょう。
そのため、趣味欄の記述はとても大事になります。
ただ、1点注意をしてほしいのが「書くことで悪い印象を与えてしまう趣味」があることです。
最初に伝えておきたいのが「その趣味が悪い」のではありません。
あくまでもエントリーシートは就職活動の書類になるため、悪い印象を与えてしまう可能性があると覚えておきましょう。
例えば、社会的に見て少し悪い印象を抱かれるような「スロット」や「競馬」などギャンブル要素がある趣味です。
もちろん好きなことがあることや趣味を大事にすることは人生を良くしてくれるでしょう。
ただし、こういった趣味は「金銭感覚」がどうしても悪いと思われてしまいがちです。
何度も申し上げていますが、エントリーシートはあくまでも就職活動用の書類なので、人事担当の視線になって記入をする必要があります。
また、占いやセミナー受講など「スピリチュアル要素」を感じさせる趣味も書くことはNGです。
何かを信じること、宗教に入信をすることは自由です。
ただし、就活をするうえでその事実を伝えると「マイナス」になるのが現実であることも覚えておきましょう。
例えば、スピリチュアル講座を受けることが趣味と書いてしまうと「入社したら勧誘をされてしまうかも」と感じる人もいます。
自分はそのつもりがなくても、書類からはどうしても極端なことが読み取りやすくなるので注意をしてください。
まとめ
この記事ではエントリーシートに記入をする趣味について詳しく解説をしました。
趣味欄は志望している企業に入るうえで「自分の色」を見せられる絶好の機会になります。
本気で入社をしたいと考える企業に提出をするエントリーシートには、その趣味が企業に入社をすることでどう生かせるのかを書いてみましょう。