風水では、方位が運気を運ぶと考えられています。各方位で異なる運気や意味があり、方位の基本的な意味を知ることで、効果的な風水が実践できます。今回は、西の方位と相性がよい色とNGな色や、西側の開運ポイントを紹介します。最後まで読んで、西の方位から幸運を引き寄せてみてください。
目次
西の方位が持つ意味
西の方位と相性がよい色を紹介する前に、西の方位が持つ基本的な意味を解説します。西が持つ意味を理解すれば、より高い開運効果が得られるはずです。
西の方位は金の気を持つ
西の方位は、風水の五行説において金の気にあたります。五行説とは、この世のすべての物質・物体を木火土金水の5つの要素に区分して、対象物の性質や開運方法を導き出す考えのことです。以下に、五行説を簡単にまとめました。風水を実践する上で重要な内容ですので、参考にして見てください。
【木の気】:春の象徴。成長や実りに影響を与える。火の気と水の気との相性がよく、土の気と金の気との相性が良くない
【火の気】:夏の象徴。太陽や炎を表す。活力&活性化に影響を与える。木の気と土の気との相性がよく、金の気と水の気との相性がよくない
【土の気】:季節の変わり目を指す。生み出す・育てる・守るの象徴。火の気と金の気との相性がよく、木の気と水の気との相性がよくない
【金の気】:秋の象徴。金属・鉱物の意味を持つ。堅実・堅固な性質がある。土の気と水の気との相性がよく、木の気と火の気との相性がよくない
【水の気】:冬の象徴。寒さ・冷徹な意味があり、種・守護の性質を持つ。金の気と木の気との相性がよく、火の気と土の気との相性がよくない
風水で開運効果を得るためには、五行説から相性がよい物の組み合わせに秘訣があります。金の気は、土の気と水の気との相性がよく、土・水の性質を持った色やアイテムを組み合わせると高い開運効果が得られるのです。一方で、木と火の気との相性はよくありません。西の方位に何色のアイテムを取り入れるかを考えて、運気をアップさせましょう。
西の方位が影響する運気
西が金の気の性質を持つ方位であることがわかったと思いますが、西の方位(=金の気)がどんな運気に影響を与えるのか気になるのではないでしょうか。風水において金の気は、金属・鉱物の意味があり、金運に影響を与えます。収入がアップしたり、臨時ボーナスが入ったりと、お金にまつわる幸運が舞い込むそうです。
また、単にお金が入るだけではありません。金属や鉱物は素材が堅いことから、堅実・堅固の意味があります。そのため、入ってきたお金を守る効果も高く、浪費を抑えて貯金ができたり、資産運用でお金が増える効果にも繋がるといわれています。
西の方位は白・金・銀の色を持つ
風水では、西を含めて全方位に色があるといわれています。また、どの色にも異なる意味があり、方位と色、色と色を組み合わせることで、より高い開運効果を得ることができます。西の方位は、白・金・銀の色を持っており、3色とも西と同じ金の気にあたります。「西から金運を上げたい!」と考えている人は、ひとまず白・金・銀のどれかの色を取り入れると、金運アップの効果が得られるそうです。
西の方位と相性がよい色
風水における西の方位の基本的な意味を解説しました。ここからは、西側の運気が上がる相性がよい色を紹介します。部屋を飾る家具・家電・雑貨を選ぶ際の参考にして、西の方位の運気を上げてみてください。
西と相性がよい色①:白色
白は、西と同じ金の気を持つ色です。また、白色は風水で浄化の意味を持っており、流れ込んだ悪い気を払う性質があります。とくに、気の出入り口にあたる玄関や、金の気と相性が悪いキッチンは、白色を取り入れることで邪気を払って運気を安定させてくれます。
西と相性がよい色②:ピンク
風水において、ピンクは愛情を示す色といわれています。ピンク色は西側の寝室と相性がよく、恋愛運アップの効果に繋がるそうです。ピンク色のカーテンやベッドカバー、白い花瓶にピンクの花を飾れば、恋愛運がアップすること間違いありません。しかし、ピンク色は金の気と相性がよくない火の気の性質を持っています。あくまで西側の寝室の場合にのみ使用して、寝室でない部屋であれば、運気が下がるのでおすすめできません。
西と相性がよい色③:黄色
金運といえば黄色をイメージする人は多いのではないでしょうか。実際に、黄色は風水の五行説において土の気にあたり、金の気との相性が非常によいとされています。土の気は、生み出す・育てる・守護を象徴しているため、起業に成功したり、運用がうまくいったり、浪費を抑えて資産を守ってくれる効果があります。
また黄色がおすすめの場所は、キッチンです。キッチンが持つ火の気と、土の気の黄色はとても相性がよいため、仕事にやる気が出て金運アップに繋がります。ほかにも、淡い黄色であれば恋愛運アップの効果が期待できるそうです。
西と相性がよい色④:ベージュ・クリーム色
ベージュやクリーム色は、金の気を持つ西の方位と相性がよい黄色と白を混ぜた色です。黄色の金運効果と、白色の浄化作用によって、運気アップの効果が高まるといわれています。とくにベージュは、黄色と白のほかに赤色が少し混ざっているため、キッチンが持つ活力や向上心を高める効果があります。リビングはクリーム色を、キッチンはベージュといったように、部屋と色をうまく使い分けて、西側の運気を上げてみてください。
西と相性がよい色⑤:ブラウン
ブラウンは、風水の五行説において土の気にあたります。金の気を持つ西の方位と相性がよく、西の気を大きく育てる効果があるそうです。また、ブラウンの見た目は癒し効果があり、とくに過ごす時間が一番長いリビングとの相性がよいとされています。ブラウンのソファーや絨毯で、運気アップと癒しの効果が高い落ち着いたリビングにしてみてはいかがでしょうか。
西の方位と相性がよくない色
風水で西の運気を取り込むためには、西の方位と相性が悪い色を知ることが大切です。西と相性がよい色とNGな色を理解して、より確実な風水を実践してみてください。
西と相性がよくない色①:黒・灰色
黒色や灰色は、風水の五行説において水の気にあたります。水の気は、西の方位が持つ金の気との相性がよいのですが、黒色や灰色は寒さを象徴する色のため、運気を下げてしまうそうです。金運が下がるのはもちろんのこと、対人関係にも悪影響を及ぼすとされています。仕事・恋愛でトラブルに見舞われる可能性が高いことから、西の方位に使うべきではない色といわれています。
西と相性がよくない色②:赤色・紫色
赤色と紫色は、風水の五行説において火の気にあたります。火は金属を溶かすことから気の相性が悪く、西の方位のよい気を焼き尽くしてしまうそうです。また、火を扱うキッチンに赤色を多様すると、火傷や火事のトラブルを招くとされています。部屋の色彩のアクセントになる赤色と紫色ですが、西の方位に取り入れるのだけは避けましょう。
西の方位の開運ポイント
西の方位と相性がよい色&NGな色を解説しました。これで西から運気を上げる風水を実践できるはずです。また、さらに西の運気を上げるためには、色以外にも重要なポイントがあります。ここでは、西の方位の開運ポイントを紹介します。
開運ポイント①:毎日掃除と換気をする
風水は、各方位から取り入れた気を家全体に流すことで運気を上げる術です。部屋が汚れていたり、不要な物で散らかっていると、気の流れが滞るため開運効果が得られなくなります。また、空気の状態も同じです。換気をせずに空気がよどんだ状態では、やはり運気の流れが悪くなります。これらの理由から、風水では毎日の掃除と換気が運気アップに重要とされています。整理整頓と部屋の換気を行って、清潔な部屋作りを心がけてください。
開運ポイント②:生命力に溢れたアイテムを取り入れる
自宅に、ドライフラワーやぬいぐるみを飾っている人は多いのではないでしょうか。また、ドクロなどのデザインを好む人もいると思います。しかし風水では、死を連想させるアイテムや生命力のないアイテムは、運気を低下させてしまいます。風水は、五行説のほかに、この世は陰の気(マイナス)と陽の気(プラス)のいずれかで構成されるという陰陽説が含まれています。
陰陽説の代表例は、生と死です。生は陽の気で、死は陰の気にあたります。運気を上げるためには、陽の気を取り込むことが大事なのですが、ドライフラワーやぬいぐるみ、死を連想させるアイテムは陰の気にあたり、よい気を吸い取ってしまうのです。ドライフラワーではなく生花を飾るなど、生きている物や生命力に溢れたアイテムを取り入れていきましょう。
まとめ
西の方位と相性がよい色&NGな色を中心に、西側の開運ポイントを解説してきました。金運効果が高い西側の運気は、淡い暖色系との相性がよいです。今回紹介した内容を参考にして、西の方位からどんどん幸運を引き寄せてください。