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風水における南西にまつわる話

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今回は、私的なことを交えながら、風水における南西の役割、南西のお部屋等についてを見て行きたいと思います。

風水における南西の役割

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風水とは、古代中国において、日々の暮らしをより良く過ごして行く為に生み出された環境哲学です。日本に風水が伝わってからは、風水=開運、良い情報を得て、物質的に豊かになって行くといった要素が強まって行きました。

風水は、陰陽論と五行論から成り立っています。陰陽論とは、万物は、陰と陽といった、正反対の性質が組み合わされているとすることです。

五行論とは、万物は、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)という五つの要素を持っているとすることです。これらの五つの要素には、それぞれに相性があり、お互いに作用をし合ってバランスを保っているとされています。

また、五行には、方位や色、季節、感情、顔や身体の部位、家族の役割等といった、様々なものにも当てはめて行くことも出来るのです。

今回は南西について見て行きますので、五行では、南西は土の要素を持ち、季節は夏(7-8月頃)、風水カラーは黄色、ベージュ色、キャメル色茶色、金色、感情は罪悪感、身体の部位は右手、皮膚、胃、腹部、脾臓となり、皮膚病、消化器系、腹部の不調のなりやすいともされています。家族の役割は、資産、不動産、母親、主婦となります。

南西の方位の持つ吉凶の意味は、不動産やお金の回り等に恵まれることが吉的な意味です。反対に凶的な意味は、商売の不振や意欲の減退、胃腸の不調、妻が病弱になりやすくなってしまうことです。

家相で南西の位置を確認してみましょう

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実際に、家相から、南西の位置を確認してみましょう。家相を確認する為には、まずは、家の中心である宅心(たくしん)を探します。家の形を、正方形もしくは長方形に見立てて図面を描きます。四隅にそれぞれ一本ずつ対角線を引いて、それらの線が交わった点が、宅心です。

家に張り(家の一部で三分の一以下に張り出している部分)や欠け(家の一部で引っ込んでいたり、欠けている部分)がある場合には、対角線を引く場所が変わるので、注意が必要です。

張りや欠けが三分の一以下であれば、張りや欠けの分を入れずに、正方形もしくは長方形の図面に、対角線を引いて行きます。

しかし、三分の一以上の張りや欠けがある場合には、張りと欠けが同じ面積になる様に図面に線を足してから、正方形もしくは長方形の図面に対角線を引いて行くのです。

宅心は、家の中で一番尊い場所であるとされています。ここからエネルギーが湧き出て、循環をするとされているからです。

宅心の位置が分かったら、今度は方位を見て行きましょう。方位には、二種類あります。本来の北を表すものを真北(しんぼく)、磁石の北を表すものを磁北(じほく)と、それぞれに言います。

家相を見る場合には真北を用い、家の中の各部屋の中の家具等の配置を見る場合には、磁北を用いる様にしましょう。

もう一つ注意が必要なことは、家相の見方は、実際の東西南北とは全てが逆になるということです。

そして、東、西、南、北の方位を30度に、北東、東南、西南、北西の方位を60度ずつに分けて行きます。

北と南、東と西の方位の中心を走る線を、正中線と言います。

北東と西南、北西と東南の方位を結んだ中心を、四隅線と言います。この、四隅線の各15度以内に玄関、浴室、お手洗い等の水回りを置いてはいけません。

もう一つ、家相で重要視されているものが、十干(じっかん)です。十干とは、古代中国の思想において、10日間を一区切りにして一日ずつ甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)と名付けたものです。

また、十干は、十二支と陰陽論、五行論にも基づいています。十干と十二支を方位に当てはめて行くと、癸・子は北、甲・寅、己・丑は北東、乙・卯は東、戊・辰、丙・巳は東南、丁・午は南、己・未、庚・申は西南、辛・酉は西、戊・戌、壬・亥は北西となります。

北東の表鬼門と南西の裏鬼門を除いて、壬、癸、甲、乙、庚、辛の八干(はっかん)には、洗面所、浴室、お手洗い等の水回りを置いても良いとされています。

しかし、正中線、四隅線には、不浄な物を置かない様にして下さい。

家相が分かったら、部屋ごとの吉凶も確認をしましょう。吉相は、部屋が張っていること、壁で止まっていること、別棟があることです。

凶相は、部屋が欠けていること、窓や間口があること、洗面所や浴室、お手洗い等の水回りや玄関等があることです。

南西は鬼門でもある

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風水における南西の役割と家相の見方を確認して来ましたが、南西は裏鬼門でもあります。裏鬼門とは、風水において不吉とされる方位のことです。なお、表鬼門は北東となります。

陰陽道において、鬼門には鬼が出入りするとされていて、災難を呼び込んでしまいやすいので、鬼門にはなるべく台所、お手洗い、洗面所、浴室等の水回りを配置してはいけないとされています。神棚、仏壇を置くことや、階段を配置すること、井戸、樹木、大木、泉、築山等があることも良くありません。

表鬼門と裏鬼門は、常にお掃除や整理整頓等を徹底的に行って綺麗な状態に保つ様に心掛けて下さい。また、表鬼門と裏鬼門に盛り塩を置くのも良いとされています。

南西は父親の寝室だった

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以前方位磁石を買って来て、自宅の家相を調べてみたことがありました。その時は、方位磁石の使い方が間違っていて、正確な家相を判断することが出来ませんでした。

その後、風水のことを学び、改めて自宅の家相を調べてみたら、南西は父親の寝室であるということが分かりました。父親の寝室の相は、お部屋の欠けや水回り、玄関も無く、壁で止まっているので吉相ですが、ここ数年程で伸びてきた木が外にあるので、凶相の部分もあります。

父親は元大工で、毎日の様に、以前仕事で使っていた工具でDIYを行い、お部屋のレイアウトを変えています。あと少しだけ、南か西にずれてくれれば良いのにとは思っていますが、素直に聞き入れてはくれないだろうと思うので、好きな様にやらせています。

また、南西は、母親や主婦の部屋でもあります。その南西の部屋を、父親が使っているのです。西北は父親や主人の部屋でもあります。そういった意味でも、もう少し、父親には西側にずれて欲しいな、と思ってしまいます。

父親が南西の部屋であるせいなのか、どちらかというと、特に最近の父親には、少し女々しさを感じてしまいます。また、父親は最近虚弱体質気味で、しょっちゅう体調不良を訴えたり、胃腸の調子が良くないと言っている様な気がします。

家具の配置等については、こちらからは何も言えないので、南西の風水カラーである黄色、ベージュ色、キャメル色、金色、茶色のものをこっそりと置いてみたりすること位しか出来ません。

その他に出来ることは、毎日仏壇にお供え物を欠かさず、定期的に仏壇を綺麗にしたり、父親に気付かれない様に、盛り塩を置くこと位です。

少し鬼門から外れた西北のところに仏壇があるので、ご先祖様達が守ってくれていれば良いな、と思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、南西の役割等についてを、私的な話を挟みながらご紹介をさせていただきました。

ご自身やご家族のお部屋が南西に位置する場合には、常にお掃除や整理整頓を行って、特に綺麗な状態でいる様に心掛けて下さい。