手相占いで、運命線の上に現れるスターは一体何を意味するのでしょうか。手相占いは日本でも人気が高い占いであり、多くの人が鑑定を受けた事があるかもしれません。また、自分で手相占いをしてみようと思った事がある人もいるでしょう。
しかし、一部の専門家を除くと、手相に関しては限られた一部の知識しかない人がほとんどでしょう。この記事では、手相の歴史や運命線、更に運命線の上に現れたスターの意味について取り上げます。
【運命線のスターとは?】まずは手相の歴史を解説!
手相について取り上げるに当たり、まずは人類における手相占いの歴史を見てみましょう。現代の日本で使われている手相占いの主流は西洋のスタイルです。そのため、手相の起源も西洋にあると考えている人も多いかもしれません。しかし手相の起源は意外な場所にありました。
【運命線鑑定】手相の起源は古代インド
人類の手相占いの起源は古代インドにあるとされています。現在から数えて3000年から5000年も昔の話です。その頃のインドでは、人間の身体の特徴による占いが行われており、その中で手のひらの状態から運勢を占った記録が残っています。その後生まれたヒンドゥー教の経典の中でも、手相占いの事について書かれています。
【運命線鑑定】手相はシルクロードを伝って欧米へ
インドで誕生した手相占いは、シルクロード経由でヨーロッパに伝わりました。ところがカトリック系の人々は手相占いが教義に反するとして糾弾していました。そのためヨーロッパで手相占いが広まったのは19世紀の事。フランスではマドモアゼル・ル・ノルマン女史など手相占いの専門家が現れました。
その中でその後の手相占いに大きな影響を及ぼした人物がイギリスのキローです。キローが手相について説いた著作はベストセラーとなり、『手相の父』として語り継がれる事になりました。その後ヨーロッパスタイルの手相占いはアメリカや日本にも伝来しました。
【運命線鑑定】日本の手相は平安時代から
一方、インドで生まれた手相占いは、日本に伝来する以前に中国に伝わりました。中国では漢方医学との関係で研究され、手相は独自の発展を遂げました。中国経由で日本に初めて手相が伝わったのは平安時代の事だとされています。当時は一部の上流階級者の間でのみ行われていた手相占い。
江戸時代になると当時の占い師である水野南北が手相に関する指南書を出版。この頃から手相占いは市民階級にも広まり始めました。その後、大正時代になって西洋の手相占いが上陸、この頃から日本の手相占いは西洋スタイルが主流となっていきました。
【スターの意味とは?】運命線とは何か?
まずは手相占いの歴史から紹介しました。人類における手相占いの起源がインドであった事は予想外だったかもしれません。運命線に現れるスターの意味を探る前に、まずは運命線とは何かという事から説明しましょう。知っているようで知らない事も多い運命線、そもそも何を鑑定する線なのでしょうか。
運命線とは~①手のひらの真ん中を垂直に伸びる線
手相占いで運命線とは、手のひらの真ん中を縦に貫く線を指します。手のひら上の位置としては手首に近い辺りから中指の付け根に向けて伸びる線です。この位置にある縦の線は全て運命線と定義されます。そして運命線の現れ方は人によってさまざま。このエリアで手首近くにのみ線がある人もいれば、中指付近にだけ線がある人もいます。
また、手首側のスタート地点が左右にずれている人もいれば、終点が人差し指や薬指寄りにずれる人も、他には途切れ途切れのものや枝分かれする線もありますが、全て運命線です。中にはそもそも運命線がない手相も存在します。
運命線とは~②社会で与えられた運命を教えてくれる
続いて、運命線によって鑑定できる事について説明します。運命線はその名の通り運命を鑑定する線です。その運命の中でも、主に仕事運について鑑定する線だと言えるでしょう。人は人生の中で進む道があります。例えば大学を就職して大企業に就職したり、その会社を辞めて違う会社に転職したりします。
また、思い立って脱サラをして起業をする人もいれば、自分の天職だと感じて職人やアーティストになる人もいます。そういった人生の道、そしてその道に関して何が起きるのかを教えてくれるのが運命線です。
運命線とは~③大人になってから現れる事が多い
運命線の特徴としては、大人になってから現れる場合も多いと言えるでしょう。まず、手相が変化する事を知らない人もいるかもしれません。人間の身体は成長によってその特徴が変化します。例えば年齢を重ねると顔にしわが増えたりします。そういった変化は手のひらにも起きるのです。
特に自分が常に動かしている利き手側の手のひらはそういった変化が大きいと言われます。手のひらの線はだんだんと現れたり消えたりする事があります。特に運命線は、仕事に携わる年齢になってから変化する事が多いと言えるでしょう。
運命線で何が解る?手相占い7選
手相における運命線の位置とその意味について説明しました。この記事のテーマは運命線上のスターについてですが、まずは運命線のさまざまな鑑定方法について紹介しましょう。運命線の状態と、その運命は以下のようになっています。
手相占い①~運命線が長い
運命線の状態として、まずは長い運命線が挙げられます。運命線が長い場合、仕事運が吉だと言えるでしょう。会社勤めであれば自分の業績が認められて出世したり給料が上がったりするかもしれません。また自分で思い切って起業した場合も、希望的な未来を表す相です。
長い運命線を持っている人は、10代の頃から仕事についての明確なビジョンを持っている事が多く、そのための進路を考えています。そしてその夢を実現する人も多いでしょう。
手相占い②~運命線が短い
長い運命線に対して、短い運命線も当然あります。長い運命線の鑑定を知ると、短い運命線は悪い手相だと予想するかもしれません。しかし、実際はそうではありません。手相占いでは手のひらを平行に走る線が主に2本あります。親指と人差し指の中間から出ているものが頭脳線、その上にあるのが感情線です。
運命線は手首側が若い時期を示し、中指に近付くほど高齢になります。そして、頭脳線とクロスする位置を35歳、感情線とクロスする位置を55歳とすると人生での時期も鑑定できます。短い運命線はその運命線が出ている人生の時期に幸運が訪れる事を示します。
この場合も仕事の出世や起業の成功などが考えられるでしょう。将来、起業や仕事の夢を明確に持っている人はその時期を参考にすると良いかもしれません。
手相占い③~運命線が濃い
運命線が手のひらにはっきりと濃く現れている場合は仕事に対する意思の強さを表しています。この手相を持つ人は、自主性があり他人に頼らずに生きていけるでしょう。自分が望む仕事に向けて努力する過程で壁に突き当たる事もあるかもしれません。
しかし運命線が濃い人は強い意思を持っており、その逆境に打ち勝つ事ができるでしょう。またその時期に苦労した事がその後の人生の糧にもなります。女性の手相で濃い運命線は結婚後のかかあ殿下を表します。
手相占い④~運命線が薄い
運命線が薄い場合は、人生の目標や仕事についてあまり強い意思を持っていない事を示します。薄い運命線は、必ずしも悪い手相だとは言えません。力のあるリーダーを見つけてその人に付いていく事で上手く世渡りをする人もいます。サラリーマンとしてはそのような能力も必要かもしれません。
しかし運命線が薄い人は周りに流されやすいので注意しなければなりません。仕事の上手い儲け話に乗せられてしまって失敗するような事に気を付ける必要があるでしょう。
手相占い⑤~運命線がない
運命線がない人も中には存在します。運命線がない場合は、運命線が薄い手相の更に極端なケースだと考えて下さい。人生において、やりたい事が全く見つかっていない人に多い手相です。運命線のない人は周りに合わせる事で社会との協調を考えるタイプ。実際にその能力を活かして上手くこなしていく人もいます。
しかし、やはり自分の人生にはある程度のビジョンを持つ事は必要でしょう。そして運命線はだんだんと現れてくる場合も多いとされます。生きていく過程でだんだんと目標が決まってくる場合もあるでしょう。
手相占い⑥~運命線が利き手にある
運命線は利き手にある場合と利き手以外の手にあるもので意味が異なります。どちらの手で鑑定するかは、自分が調べたい運命の種類によって変わります。利き手に現れた運命線は現在及び近未来の変化を表します。利き手は日常生活で頻繁に使う手です。手のひらを頻繁に動かす事によって手相の状態も変わりやすくなります。
利き手の手相は、今までなかった線が現れたり、逆に線が消えたりする事が多くなるでしょう。変化が激しい利き手の手相は、人生のその時々で変わっていく運命を表します。
手相占い⑦~運命線が利き手以外の手にある
逆に、運命線が利き手以外の手にある場合は先天的な運命を表します。利き手の逆の手は、利き手のように頻繁には動かしません。そのため、手のひらの状態も利き手と比べれば変化しにくくなります。そのため利き手以外の手の手相は普遍的な運命を読むために使われます。
運命線上に表れたスター(星紋)の意味とは?
運命線の手相鑑定について説明しました。最後にこの記事の主題である、運命線上に現れるスターについて解説します。スターとは、運命線を含まずに3本もしくはそれ以上の線が運命線上の一点で交差している事を指します。運命線のスターは手相占いの中でも特殊な線の一つです。
【運命線上のスター】①幸運な手相
運命線上のスターは、手相の中でも最上級に幸運な手相の一つです。運命線上にスターがある場合、仕事の面で想像もできないような幸運が突然訪れる事を示しています。それは仕事の業績が大きな収入に繋がる事かもしれませんし、起業で大成功する事かもしれません。
運命線の上でそのスターが現れる位置は、人生においての時期も示しています。
【運命線上のスター】②クロスと間違えないように!
このように運命線上のスターは奇跡の手相とも言えますが、良く似た手相に運命線上のクロスがあります。ここで言うクロスとは、スターより線が1本少ないケース。運命線の上にバツ印が描かれている状態と言えば解りやすいかもしれません。
運命線の上のクロスは障害線と呼ばれ、その時期に仕事上の悪い事が起きるサインです。スターとは正反対の手相なので、両者を混同しないように注意が必要です。因みに、運命線の上に線が1本だけクロスするケースもあります。ちょうど手のひらの中心に十字架があるように見える手相です。
これは起業線と呼ばれ、起業すると良い事があるという幸運の手相です。
運命線上のスターは良い手相である
この記事では、手相の歴史と運命線の意味を説明し、運命線の上のスターという手相について解説しました。運命線上のスターは仕事上で幸運が訪れる事を示唆する大吉の手相です。ただし悪い運勢を示すクロスとは間違えないようにしましょう。
自分の手のひらに運命線のスターがある場合は、仕事の上での良い指標となるかもしれません。