方角によって運勢を鑑定する占いがある事は多くの人がご存知の事でしょう。引っ越しをする時にどの方角に家を探せば吉か。あるいは引っ越した家の間取りや家具の配置による運勢。その位置や方角によって今後の運気を調べる占いが方角占いです。
この方角占いはいつ頃どのような形で生まれ、どのように行うのでしょうか。この記事では知られざる方角占いについて詳しく説明します。
目次
方角占いの起源は?その歴史を解説!
方角占いの歴史を辿ると古代中国に行き着きます。方角占いはどのように生まれどのように日本に伝わって来たのでしょうが。まずは方角占いの歴史をひも解いてみましょう。
【方角占いの歴史】①古代中国で生まれた風水
方角占いの歴史をさかのぼると古代中国の風水の思想に辿り着きます。風水の思想は紀元前10世紀頃の中国にはもう存在していたと言われています。この頃の中国では敷地や集落の運勢を占うために方角占いを取り入れていました。
そしてその後まもなく生まれた陰陽五行説を取り入れて、風水という思想が完成されていきました。陰陽五行説とは陰陽説と五行説という二つの考え方からなる思想。陰陽説は全ての万象には陰か陽に分けられるという説。五行説は全ての万象が木・火・金・土・水のどれかに分類できるという説です。
風水の考え方は紀元後7世紀頃から特に盛んに使われるようになり、9世紀頃には形成学派と呼ばれる考え方が誕生。11世紀には羅盤で占いをする方位学派が生まれます。この2つの学派が混ざり合って現在の風水になったと言われます。
【方角占いの歴史】②平安時代の方違え・方忌み
日本の方角占いとしては、平安時代以降に根付いていた方違え(かたたがえ)という風習があります。方違えは方忌み(かたいみ)とも呼ばれます。方違えは外出や戦に出掛ける際に運勢を悪くする理由で行ってはならない方角を指します。方違えの方角には悪い方角の神がいるとされました。
そのため、もし悪い方角の神がいる方角に出掛けなければならない場合は、当時はまず別の方角に進んで一夜を明かしました。そして翌日その場所から改めて目的地に向かうという方法が取られました。こうする事で運勢の悪い方角への移動を避けていたのです。
悪い方角の神には幾つかのタイプがあり、その場所に留まる時間が違っていました。そのため当時は方角だけでなく、その神が留まる時間まで計算に入れて移動ルートを考えなければなりませんでした。
【方角占いの歴史】③園田真次郎が生み出した気学
日本で生まれた方角占いの中で比較的新しいものとしては気学があります。気学とは日本の易者である園田真次郎が1920年代に始めた占術を指します。気学は中国の陰陽五行説の他に徳川将軍時代に日本で使われていた占術も参考にされました。
気学はそれ以前に使われていた九星と合わせて「九星気学」とも呼びます。気学には3×3のマスを用いた魔法陣が使われ、そこから移動の方角の吉凶を導き出します。気学に使われる魔法陣は、その不規則な配列が神秘的だとされ、占いファンからは現在も人気の高い占術です。
気学は良い方角や悪い方角を知る事で災難を避けようとする占い。特に世界大戦時代の苦難を経験した日本人にとって、方角によって自分の運勢を変えられるというポジティブな考え方が受け入れられました。気学は韓国や中国などの近隣諸国ではあまり使われない、日本特有の占術と言えます。
方角占いはどうやっている?その方法を解説!
古代中国で生まれた方角占いの変遷と歴史を説明しました。このうち、日本で生まれた方違いは現在ではまず使われる事はなくなりました。しかし風水及び気学は現在も方角占いの主流として使われている占術です。それでは風水と気学による占いはどのように行われるのでしょうか。
ここでは、現在でも使われている方角占いの2つの方法について詳しく説明します。
【方角占いのやり方】①風水による鑑定
風水は家の中の家具の配置などを診断するために現在でも良く使われる占いです。近年でもブームになっていて専門的な書籍が多数出版されています。その風水の中には様々な流派があり、異なった占いの方法が複数存在しています。その中でも主流の一つである八宅派という流派について説明しましょう。
八宅派流水には八卦という考え方を使います。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」という言葉に登場する八卦です。八卦とは方角の吉凶を表す八角形の図形の事で、八卦は以下の名称を持つ8つが存在します。
乾(けん) | 坎(かん) |
坤(こん) | 離(り) |
震(しん) | 艮(ごん) |
巽(そん) | 兌(だ) |
そして生年月日から、自分がこの八卦のうちのどの八角形に当たるのかが割り出されます。自分が当てはまる八卦を本命卦(ほんめいか)と呼びます。この本命卦により方角の吉凶が決まってきます。
【方角占いのやり方】②気学による鑑定
20世紀に園田真次郎が生み出した気学、及びそれ以前の占術と掛け合わせた九星気学では九星と呼ばれる9つの星の名前が使われます。九星のうち、自分が当てはまるものを本命星と言い、本命星は生まれ年から割り出します。九星は以下の9つ。
一白水星(いっぱくすいせい) | 四緑木星(しりょくもくせい) | 七赤金星(しちせききんせい) |
二黒土星(じこくどせい) | 五黄土星(ごおうどせい) | 八白土星(はっぱくどせい) |
三碧木星(さんぺきもくせい) | 六白水星(ろっぱくすいせい) | 九紫火星(きゅうしかせい) |
自分の本命性によって、相生・比和(そうじょう・ひわ)と呼ばれる吉方位と相剋(そうこく)と呼ばれる凶方位が決まってきます。
方角占いを受けてみよう!当たると話題の5名を紹介!
風水と気学、現在日本で人気がある2種類の方角占いについて、その方法を説明しました。最後に、方角占いで当たると評判になっている占い師を5名厳選して紹介しましょう。方角占いを実際に受けてみたいという人はまずはこの5人の先生にお願いしてみると良いでしょう。
【占い師】①横田淑恵
方角占いで有名な日本の占い師としてまず紹介するのは横田淑恵先生です。横田淑恵先生は通称『銀座の母』として知られる、日本を代表する有名占い師です。その鑑定歴は約40年。元々は銀座の路上で地道に占いをしていたところ口コミで噂が広まって現在に至ります。
現在は銀座8丁目にある個人オフィスでの対面鑑定の他、ネット占いも行っています。対面占いは当日予約か整理券のみでの受付。大人気の先生なので、占ってもらえたらそれだけでラッキーとも言えるでしょう。横田淑恵先生はさまざまな占術に精通していますが、風水の八卦や九星気学も専門分野です。
八卦は現在や近未来の運命を知るのに適していると先生は語ります。九星気学では生まれた年度以外に月や日のデータも用いる独自の方法を使います。
【占い師】②石田千尋
方角占いを得意とする占い師で次に紹介するのは石田千尋先生です。石田千尋先生は陰陽師。こちらもテレビ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』出演で有名な占い師です。石田千尋先生は風水にも精通しています。番組の中では風水による開運リフォームコーナーも担当していました。
有名人からも鑑定依頼が殺到している石田千尋先生。石田千尋先生の占いは電話占いとネット占いが主になりますが、電話占いは数ヶ月の予約待ちになる事も。電話占いは基本料金1万円+気持ちとなります。気持ちによって金額は変わるので、支払いは後払いとなっています。
また、どうしてもお金がないという人向けに出世払いも受け付けています。
【占い師】③宮島晨福
続いて紹介する方角占いのエキスパートは宮島晨福(あきふく)先生です。宮島晨福先生は透視を得意とする占い師。20代前半までは占いとは関係のない世界にいた宮島晨福先生ですが、師匠との出会いを経て透視の才能が開花。自分の能力を他人の幸せに役立てたいとの思いで占い師を始めたとの事です。
宮島晨福先生は家相・風水も得意分野としています。宮島晨福先生の風水は相談者の家の構造から空気の流れを診断します。風水鑑定後に室内の配置を変えたら信じられないほどぐっすり眠れるようになったとの口コミもあります。予約から鑑定までには通常2週間ほどを要します。
鑑定を受ける際には自分や両親の誕生日・現住所・実家の住所・家の間取りを控えておくとスムーズです。
【占い師】④小石河雅仁
『銀座の母』と呼ばれる横田淑恵先生に対して、『銀座の父』と呼ばれる占い師が小石河雅仁先生です。小石河雅仁先生は宗教哲学者としても有名な人物。長年、銀座の街頭で占いを行い、鑑定人数は約15万人とも言われています。九星気学にも幅広い知識を持っている先生です。
現在、昼間は六本木ヒルズ内、夜は銀座の喫茶店内で占い鑑定を行っています。方角占いを受けるためには、家の間取りと自分の生年月日を伝えると良いでしょう。小石河雅仁先生は方角占い以外にも四柱推命・手相・顔相・西洋占星術など幅広い占術を使います。
もし災難の原因が方角の問題でなかったとしても、別の占いを使って原因究明に努めてくれます。
【占い師】⑤御堂龍児
方角占いが当たる占い師として最後に紹介するのは御堂龍児先生です。御堂龍児先生は方角占いの専門家で、西新宿に『風水気学研究所』を構えています。中国や台湾に留学し、方角占いの知識を専門的に学んできた占い師です。物件の地理的条件や建築の際の風水、リフォームなどをアドバイスします。
運気を上げるための家具の配置から、土地にまつわる霊障の解決法まで、風水に関するあらゆる相談に答えてもらえます。引っ越しや新築、新しい店舗を始める際のげん担ぎで占ってもらうのも良いでしょう。東京の風水占い業界にこの人ありという実力者です。
運勢を知るために方角占いを受けてみよう!
この記事では方角占いについて取り上げてきました。現在、日本の方角占いとしては風水と九星気学が2大流派と言えるでしょう。方角占いは古代中国にルーツを持つ、伝統と長年の統計に基づいた占いです。新しい門出の際には、物件の方角占いをしてもらうと良いでしょう。