リクルート生の皆さま、毎日就職活動お疲れ様です!せっかく一生懸命活動しているのだから、少しでも良い企業&やりがいのある職場に採用されたいですよね。ところで皆さんは「spiが練習できる企業」があることをご存じですか?今回は、そんなspiに関するお話です。
目次
【練習企業アリ】spiってなに?
spiとは、リクルート社が作成している適性検査で、仕事に関しての能力適性や性格適性を診断し、どのような組織に馴染みやすいのかを知るために使用されるテストのことです。毎年、学生から人気の大手企業では何千人規模の応募が殺到していますが、企業の人事は採用にかけられる費用と人数に限りがあり、実際に全員と面接するのは難しい現状があります。
そこで、自社にあった「能力・性格の持ち主であるか」判断するための足切りの指標として使われるのが、このspiを含むwebテストです。webテストには様々な種類がありますが、もっとも企業に採用され、優先的に対策を取る必要があるwebテストがこのspiなのです。
spiとは、synthetic(総合的な)personality(個性・性格)inventory(評価)の略称です。基本的にはesを提出した後に課せられることが多いですが、仕事に関しての能力・性格適正を診断し、どのような組織に馴染みやすいのかを判断するために使用されています。
spiは40年以上前から利用されており、年間で約12,600社の企業、延べ200万人の就活生が受験しています。つまり適性検査の中では圧倒的に利用されている適性検査になります。
spiから得られる結果は、面接やOBOG訪問などで1度会っただけでは分からないような情報であるため、企業では初期選考での絞り込み時や配属先を決める際に用いられています。
spi自体は年々バージョンアップされており、2020年3月時点ではspi3が利用されています。これから受験する方は、書店等でSPI対策用の本を購入する際には注意して下さいね。
【練習企業アリ】spiの種類って?
spiは受験する対象に合わせて3種類に分けられています。「spi-H」は高校生を採用する際に、「spi-U」は大学生(新卒)を採用する際に、「spi-G」は中途採用を行う際に使用されます。出題される項目は言語・非言語・英語といった能力検査と性格検査であることに変わりはありませんが、対象に合わせて出題される問題の難易度が異なるようです。新卒・中途対象に行われるspiの方が多少難易度が高いので受験の際は入念に準備しておきましょう。
【練習企業アリ】spiの受験項目は?
spiの受験項目は大きく「能力検査」と「性格検査」の2つに分けられます。ここでは、それぞれについて詳しく見ていきたいと思います。就活生の方はぜひ、参考にして下さいね。
項目①【能力検査】
能力検査は、働く上で必要とされる基礎的な能力を測るための検査です。能力検査の内容は「言語」「非言語」「英語」「構造的把握力」の4つに分けられています。この中でも、「言語分野」と「非言語分野」が頻出の項目となっており、対策が必要とされています。
「言語分野」では基本的な言葉の意味や話の内容、趣旨を的確に把握する能力を測ることができ、「非言語分野」では数的処理や論理的思考力があるのかを確かめることができます。
企業によっては「英語」「構造的把握力」の問題が別途用意されている場合があるため、それに合わせて十分な対策が必要となります。自分が受験する企業の傾向を確認しましょう。
項目②【性格検査】
性格検査は、その人の人柄や、仕事・組織への適性、メンタル面を把握するために行われる検査です。「複数人で行動することが好き・一人で行動することが好き」のような二択の質問に、30分間で300問ほど答えることで上記項目を数値化し診断していく検査内容です。
企業は、自社で活躍してくれる人を採用することを目標としています。どんなに優秀な人材であっても、自社の方針と合わずすぐにやめられてしまうと企業としては困ります。早期離職を避けるためにも、性格検査を行い自社とのマッチ度を確認することは重要なようです。
【練習企業アリ】spiの受験方法は?
spiは、受験する場所や用いる道具によって、受験方法が4つに分けられています。その4つとは、「webテスティング」「テストセンター」「ペーパーテスティング」「インハウスCBT」です。ここでは、それぞれの受験方法をご紹介していきます。参考にして下さいね。
受験方法①【webテスティング】
一般的にwebテストと呼ばれるものの形式で、インターネット環境に接続できる自分のパソコンから受験する形式です。企業から指定された期間内であれば、自分の都合の良い時間、好きな場所で受験することができます。ただし、スマートフォンからの受験は不可です。
受験方法②【テストセンター】
全国に配置された会場で専用のパソコンを用いて受験する形式です。企業から指定された期間内で都合の良い日程と会場を予約し、受験します。webテスティングと異なり、テストセンターは予約制です。定員に達すると受験できなくなる可能性があるので注意が必要です。
受験方法③【ペーパーテスティング/インハウスCBT】
ペーパーテスティングは選考を受けている企業が用意した会場で、マークシートを用いて受験する形式です。インハウスCBTは応募先の企業に出向き、パソコンで受験する形式です。
【練習企業アリ】spiで準備することは?
spiは高校や大学入試のテストと異なり、暗記できていたり、数学の公式を使えればいい結果が出るとは限りません。出題された問題をいかに正しく把握し、的確かつ迅速に処理できるかが求められます。また、勉強する際は参考書やwebを通して問題を解いていると思いますが、本番の形式ではあまり練習できず、実力を発揮できない場合もあります。ここでは、spiを受験する際に準備しておきたいこと2つについてお話しします。参考にして下さいね。
spiの準備①【パソコン受験】
実際に受験する際は、ペーパーテスティングでない限りパソコンからテストを受験します。紙とペンを用いて手元で計算して、画面上で答えを入力したり、次の画面に進むと前の画面に戻れない設定になっているなど、普段勉強している時には気付かない形式での受験になります。最近では本番の形式と似た形で練習ができるサイトがあるので、そちらを試してみるなど本番でも実力を発揮できるよう事前にパソコンでの動作に慣れおくようにしましょう。
spiの準備②【問題を解く感覚】
早めにspiの対策を行い問題を解けるようになったものの、しばらく問題に触れない期間があると解けなくなっていた…という経験がある方も多いのではないでしょうか。性格検査はさておき、能力検査の項目においては受験当日を迎える前に簡単な問題に挑戦しておくなどして、問題を解く感覚を取り戻しておく必要があるでしょう。ぜひ対策を取って下さいね。
就活生必見!spiが練習できる企業って?
テストセンターの特徴として、踏み台受験というものがあります。テストセンターでは結果を 使いまわすことができるため、本命の企業で受験する前に練習として他の企業でテストセンターを受験するという方法です。テストセンターは出題問題が使いまわされていたり、似た問題が出題されたりと、慣れが大切な部分もあるため、複数回受験することで高得点を狙うこともできます。中にはes不要・プレエントリーのみで受験できる企業もあります!
spiテストセンターを採用している企業としては、トヨタ自動車、旭硝子、野村総合研究所、リクルートジョブズ(リクルート系列)、ゴールドマンサックス、ボストンコンサルティング、アビームコンサルティング、アステラス製薬、NTTファイナンス、日東電工、三菱商事、INPEXなどがあります。いかがでしょう?皆さんの志望する企業はありますか?
【spiテストセンター】練習企業の選び方
テストセンターは何度も受験できますが、点数を知ることはできません。また模範回答も出回っていないため、自己採点もできません。自分の中では高得点スコアだと思って使い回しても、webテスト選考で落ちてしまったら意味がありません。テストセンターでは点数を知ることはできませんが、高得点かどうかを判断する方法があります。誰でも簡単にできるのは、「ボーダーラインが高い企業の選考を通過したかどうか」で判断する方法でしょう。
特に「外資系企業」と「コンサル企業」の選考を通過できれば、高得点を期待できると言えます。例えば、上述した企業のうちゴールドマンサックス、ボストンコンサルティング、アビームコンサルティング、野村総合研究所、INPEXはボーダーラインが高いと言えますので、ぜひ本命の企業にテスト結果を提出する前に、自己採点代わりとして活用して下さい。
就活生必見!spiが練習できる企業って?のまとめ
さて今回は就活生の方必見の「spiが練習できる企業」についてのお話でしたが、いかがでしたでしょうか?結果を使い回すことができるというテストセンターの特徴は、本命企業の受験に役立たせることができるんですね。就活においてはそのように知恵を使ったり、事前準備を行うことが非常に大切です。皆さんぜひspi対策として、この記事をご活用下さい!