就職活動を行うにあたり、グループディスカッションの選考を受ける方は多いでしょう。
特に近年はグループディスカッションを選考方法として採用している企業が増えています。
したがって、複数社にエントリーをする方の中には、複数回グループディスカッションに参加をする可能性もあるでしょう。
グループディスカッションを行うにあたり「できるか心配」と不安を感じている方はとても多いです。
実はグループディスカッションは就職活動の選考方法の中でも、特に苦手意識を持たれやすい選考方法のひとつになります。
しかし、苦手だからといって受けないことはできません。
この記事では、グループディスカッションに対して不安を感じている方が少しでも自信を持って受けることができるように、詳細を紹介します。
特に、議論を進めるうえで大事な「役割」について詳しく解説するので是非参考にしてください。
目次
グループディスカッションとは何かをチェック【企業の意図も知っておこう】
まず皆さんに改めて知ってほしいのが「グループディスカッション」とは何かについてです。
就活を受けることになれば、グループディスカッションの選考を受けることは当然と考えている方もいるかもしれません。
すると、その言葉の意味や「何をするのか」の根本的な部分を知らずに当日を迎えてしまう人もいます。
知らなくても進めることはできますが、知っている方がグループディスカッションのポイントを掴みやすくなるでしょう。
そもそもグループディスカッションという言葉は「複数人で議論を行う」という意味があります。
就活の場合であれば、初対面の人たちと3~10人程度のグループを組み、与えられたテーマの解決策を考えることになるでしょう。
テーマは企業によって様々でユニークなテーマから社会的なテーマまで様々なものがあります。
企業はグループディスカッションを行い、入社を志望する学生の「人間性や個性」を知りたいと考えているのです。
一度に大勢のコミュニケーション能力を見れるのもグループディスカッションならではと言えるでしょう。
就活の場になると「受かりたい」という気持ちから人の本性が現れることがあります。
そういった部分を人事担当者はちゃんと見ているので、自分がどう見えれば「一緒に働きたい」と思ってもらえるのかを意識しながら受けるようにしてください。
役割を知る前にグループディスカッションの種類を知っておこう
グループディスカッションのテーマは企業によって様々だと紹介をしました。
そんなテーマは大きく分けて4つの種類に分かれています。
実は企業によって「この種類のディスカッションを例年出している」などの特徴もあるのです。
まずは、どのような種類のディスカッションがあるのかを知り、自分がどうやって参加をするのかをイメージしてください。
答えが無いからこそ価値観が良く分かる!自由討論型グループディスカッション
この種類のディスカッションテーマを出す企業は年々増えています。
こちらのテーマは個人の発想力や価値観が発言によく現れる傾向があるのです。
したがって、企業側は「うちの会社の価値観と同じ物を持った人」を探しやすくなるでしょう。
また、ユニークなテーマが比較的多いのも自由討論型の魅力です。
政治や社会的なテーマは「就活」というイメージが強く、どうしても肩の力が入ってしまうでしょう。
しかし「無人島にひとつだけ持っていけるアイテムがあれば何を持っていく?」といったテーマなどであれば、自然と肩の力は抜けるものです。
企業にとって即戦力の社員が見つかる?課題解決型
グループディスカッションでは時間内に出した結論の内容よりも、そのチームがどのようなプロセスで結論を出したのかを重点的に見ています。
しかし、課題解決型のディスカッションではプロセスはもちろん「結論」も重要視されるのです。
課題解決型は「課題を解決してこそ成功のディスカッション」になると言えるでしょう。
したがって、営業職やPR職といった企業の売上等に深く関わる職種に入れる素質があるのかをチェックされると覚えておきましょう。
相手の意見をどれだけ理解できるのかがカギになる!ディベート型
ディベートを学生時代に経験したことがある方は多いのではないでしょうか?
YES/NOの意見に分かれてディスカッションを行うのですが、このディスカッションで大事になるのが、いかに相手の意見を聞き論理的な意見を述べることができるのかが大事になります。
相手の意見に耳を傾けるからこそ「弱点」が見えてくるものです。
また、ディベートがヒートアップするとつい感情的になってしまう人もいるため、そういった「自分と違う意見を持った人と出会った時の対応」をチェックしている担当者も多くなります。
論理的な発言をすると高評価に!選択型
選択型のグループディスカッションはグループディスカッションの中でも難しいと感じやすいです。
概要だけ見れば「選べば良い」と感じるかもしれません。
しかし、複数人のチームで「一つの結論を出す」というのは難しいものです。
初対面で時間以内に意見を合意させようと思うと、具体的な意見を発言できる人、そして意見をまとめながら進行できる人の存在が必要になります。
二者択一であればまだしも、複数の選択肢の中から順位をつけるなど「選ぶものが複数ある」場合は、より意見の合意が難しくなるものです。
したがって、合意をするまでのプロセスはとても重要になり、そこをチェックしている担当者は多くなります。
【重要】グループディスカッションの役割紹介
グループディスカッションの種類を知ることができた今、記事の本題である「役割」について知っていきましょう。
役割はディスカッションの種類によって動き方が少しずつ変わります。
ここからは「基本的な動き」を共に紹介するので、是非参考にしてください。
目立つのではなく、まとめる意識をすることが大事【司会】
司会はグループディスカッションの役割の中でも、やはり目立つ存在です。
しかし「仕切る」といった感覚で議論を進めてしまうと、確実に議論はあなたのペースで進み、そこに納得がいかない人も出てくるでしょう。
司会の役目は「全員が意見を言えるような環境を作ること」になります。
発言をしにくそうにしている人がいれば話を振ることや、出ている意見を整理するなど…苦労をする役割です。
ここを全うできる人はかなりを高評価を得られますが、自分中心で進めると悪いん承を抱かれやすい役割でもあります。
メンバーの意見をいかに要約できるのかがポイントになる【書記】
書記は誰でもできると考えている人がいますが、実はそうではありません。
メンバーが出した意見を聞いて「何を伝えたかったのか」を要約して書く必要があります。
また、似ている意見があれば図をつくり同じチームとしてまとめるなど…結論を出すうえで深く関わる役割であると覚えておいてください。
また、まとめることに集中をしすぎて自分の意見が言えなくなる人もいるので注意が必要です。
時間に捉われすぎると危ない?意見を発言し忘れないことが大事【タイムキーパー】
タイムキーパーはその名の通り、時間を管理する役割です。
実はこの役割にはさほど意味がありません。
「何か役割についた方が良い評価を貰える」という想いでタイムキーパーにつき、自分は時間を管理しているから発言はあまりしなくても良いかもと思うのは大間違いです。
タイムキーパーは役割が無い人と同じ区分になるため、発言をすることを心がけてください。
ただし、タイムキーパーに意味が無いのではなく「どうすればその役割を良いものにできるのか」を考えることも大事です。
例えば、時間配分を最初に決めて、「今は〇分だからそろそろ最初の意見をまとめましょう」と積極的にまとめることができると好印象を抱かれるでしょう。
役割以外はどこを見る?グループディスカッションで人事がチェックをするポイント
役割を紹介した上で、人事がグループディスカッションでチェックをするポイントを紹介します。
どんなことに意識をして当日臨めば良いのかが分かるでしょう。
豊かな発想力を持っているのか
自由討論型グループディスカッションのように、最近は就活生の「個性」に注目をする機会が増えています。
新しいものが流行り、目まぐるしく動く現代だからこそ「豊かな発想力」は必要になるのです。
例えば、ディスカッション中に同調ばかりをして自分の発言が無い人は、企業に入社をしても積極的ではないイメージを持たれてしまいます。
したがって、積極的に発言をし周りの人がアッと驚くような考えを述べられる人は高評価を得られることができるでしょう。
しかし、ぶっ飛んだ発言はNGです。TPOを守るようにしてください。
論理的な考え方ができるのか
あくまでも「就活」のグループディスカッションになるので、具体的な考えがあるうえで意見をすることが大事になります。
ただ感じたことを口に出しているだけでは高評価を得られることはできません。
意見を述べる際は「私は〇〇だと思います」と結論を述べてから。その理由を述べ分かりやすく発言をすることも必要になります。
時間制限がある議論の場では、簡潔に論理的な意見を明確に言える人ほど良い印象が残るものです。
まとめ
この記事では、グループディスカッションの役割について詳しく解説をしました。
役割はディスカッションの種類によって動き方が変わります。
様々な種類のディスカッションがあるので、予めどのような種類があるのかをチェックするようにしてください。