就職活動を始める多くの学生は「エントリーシート」を記入する道を通ることになるでしょう。
基本的な項目から企業への志望動機、そして自己PR欄など…。
あなたの第一印象を決めることができる機会になるはずです。
そんなエントリーシートの項目を書き進めていると「どうやって書くと企業に好印象を抱いてもらえるのだろう」と悩むこともあるでしょう。
この記事では、特に悩む人が多い「大学で学んだことを教えてください」という項目の書き方や、ポイントについて詳しく紹介をします。
4年間の振り返り方が分かると、きっと企業に良い印象を抱いてもらえるような欄にすることができるはずです。
是非参考にしてください。
目次
そもそもエントリーシートにはどんな設問が用意されているのか
冒頭で少しふれましたが、エントリーシートには「基本項目」や「経歴」といった履歴書にも記入をする欄から、企業の人事担当者が就活生に聞きたい質問が用意されています。
記事を読んでいる方の中には、就活を始める前の方もいるでしょう。
したがって、あまりエントリーシートについての情報を持っていない人もいるはずです。
まずはここで「どのような設問が用意されているのか」を知り、エントリーシートを書き進めるイメージをしてください。
実はエントリーシートの設問はいくつかのタイプに分かれることがあります。
詳しく解説をするので是非チェックしてください。
予め知識があるだけで、いざ書くとなったときに大分と進めやすくなるでしょう。
経験してきたことに関係する質問
記事のタイトルにもある「大学で学んだことは何ですか?」と聞くような設問はやはり多いです。
あなたがこれまでどんな経験をしてきたのか、その経験から何を学んだのかを聞くことで、人事担当者はあなたの「強み」を見つけることができるでしょう。
この強みは働く際に発揮されることが多いため「企業で活躍をしてくれそうな人」を見つけることができるはずです。
経験の質問として多いのが「大学では何を専攻していたか」という設問や「過去に挫折をした経験はありますか?」など「人生経験」に関係をする設問が多くなっています。
キャリアに関係をする質問
志望動機などもこのタイプの質問になります。
ここでは、あなたが働くことに対してどう考えているのか、その企業に入りたい意図を聞くような設問が多いです。
したがってキャリアに関係をする質問は「想いを伝える場」であり「自分の魅力を出せる設問」になります。
例えば「あなたにとって”働く”とは何か」という質問や「5年後、あなたはどのようなキャリアを歩んでいたいですか?」という質問など「想像をする力」が試されることもあるでしょう。
また、この質問は面接でも聞かれやすい質問なのでしっかり下準備をして考えることが大事になります。
志望動機が高い人ほど具体的に書くことができる欄であるため、人事担当者はこのタイプの質問にしっかり目を通す可能性が高いです。
一番重要な可能性あり!ユニークな設問
エントリーシートと履歴書が大きく違う点は、このような「ユニーク」な設問が用意をされている点です。
エントリーシートは予めこちらで書いて郵送をしてから面接になるケースが多いのですが、場合によっては説明会などに足を運んだ際にその場で書くケースもあります。
そんな時に一番困ってしまうのが予想外の質問でしょう。
例えば「あなたを漢字一文字で表すとしたら何ですか」という設問や「無人島にひとつだけ物を持っていけるとしたら何を持っていきますか?」といった、発想力が求められる設問です。
当日記入の場合は瞬時の発想力が求められます。
また、人間性や個性を量ることができるのもユニークな質問ならではでしょう。
デザイン系の会社やベンチャー企業など、その人が持つ技術面や個性を大事にする会社い多い設問です。
エントリーシートの自己PR欄に悩む大学生は多い
ここまでエントリーシートの設問いはどのようなものがあるのかを紹介しました。
事前に知っておくことで対策を打つことができるようになるでしょう。
ユニークな質問への対策は難しいですが「具体的に書くこと」を意識することが大事になります。
そして、いくつかの設問のなかで就活を始めた大学生が一番頭を抱えるのは「自己PR」の設問です。
自分の人生やこれまでの経験と向き合い、何をしてきたのか、そしてそれがどのように力になったのかを書く必要があります。
「絶対に人事担当者が見る部分」とはなから分かっている質問ほど、怖い質問はないでしょう。
記事の本題でもある「大学で学んだことはなんですか?」の設問も、自己PRの一種です。
この機会に自分の人生と向き合うことが大事になります。
エントリーシートの自己PRに【大学で学んだこと】書く理由
先述したように、エントリーシートの自己PR欄に悩んでしまう大学生の方は多いです。
特に「大学で学んだことは何ですか」という設問に「何と答えるべきかが分からない」と考えている方もいるでしょう。
そんな方に知ってほしいのが、人事担当者がこの設問を用意している意図です。
意図を知ると「書くべきこと」が見えてくるでしょう。
就活生の能力を知るため
自己PR文からはその人が持つ能力を量ることができます。
例えば大学で学んだことが同じような内容であっても、それを具体的に書いている人と、今後の人生に繋げようとしている人など…。
書き方にはかなりの個人差が出ます。
大きな声では言えませんが「大学で学んだこと」の内容は被ってしまう確率が高いです。
もちろん、専攻科目によっても違いはありますが、目指す企業が同じ人ほど似ている経験をしていることは多くなるでしょう。
だからこそ「差別化」がしやすくなります。
具体的に書き、自分が動いたエピソードまでちゃんとアピールできる人は好印象を抱かれるはずです。
企業にマッチする人材であるのかを知るため
「大学で学んだこと」という質問は、かなりざっくりした質問になります。
したがって、就活生によって受け取り方が違うこともあるでしょう。
どのように質問を捉え、そして自分が経験をしてきたことをどう伝えるのかを量ることができる質問です。
同じ出来事を経験している人でも、感じ方は人それぞれ違うので書くと価値観の差が出ることも多くなります。
各企業には理念があり、その理念とマッチする価値観や感覚を持っている人を探せるのもこの質問をする「意図」です。
エントリーシートに大学で学んだことを書く際に注意すべき【NG例】
大学で学んだことを書く際はいくつかの注意をしなくてはなりません。
ここからは書いてしまうことで人事担当者に悪い印象を与えてしまう「NG例」をいくつか紹介します。
ついつい書きそうになってしまう例もあるかもしれないので、併せて覚えておきましょう。
サークルで学んだことを書くこと
社会貢献をするサークルに所属をしている方もいるかもしれません。
すると、そこで学んだことがとても大きな経験になるでしょう。
したがって、サークルで学んだことを書きたくなる気持ちは分かるのですが、サークルはあくまでも「課外活動」です。
設問は「大学で学んだこと」を聞いているので、課外活動であるサークル活動はその設問に含まれないことを理解しておきましょう。
ちなみに、サークルで学んだことや部活動で学んだことを書きたいという方は「学生生活で力を入れて取り組んだことはなんですか?」などの設問で答えることができます。
意外と多い!ただ知識を網羅すること
たくさん学んでいる人い多い傾向があるのですが、ただ「何を学んだのか」だけを書いてしまうことです。
そうすると、設問欄に書かれているのは「知識だけ」になってしまいます。
自分はこんな知識を持っています!と伝えるだけでは、人事担当者があなたに抱く印象は良くはなりません。
この設問で求められるのは、学んだことを「どう感じて」「どのように活かしたいのか」です。
だからこそ、具体的なエピソードや考察をする力が必要になります。
何を求められて設問が用意されているのかを考えるようにしてください。
大学で学んだことが思い出せない人向け!思い出すコツ
大学で学んだことをエントリーシートに記入をするために、経験をしたことを思い出そうとしても「なかなか思い浮かばない」なんて人もいるかもしれません。
最後に皆さんにはそんな時に試してほしい「思い出すコツ」を紹介します。
好きな専攻科目を思いだす
やはり大学生活は「学業」がメインなので、学んでいた専攻科目で記憶に残っているもののエピソードを書くことが大事です。
ここでサークルや行事などの話をするよりも、やはり「勉強をしたこと」を今後の人生に結びつけることこそ、大学で学んだことの欄には必要になるでしょう。
生活習慣
大学に行くために早寝早起きをしていた人もいるでしょう。
大学に通うことで生活習慣が変わった人もいるはずです。
生活習慣が大学に通うことで良い方向に進んだ方は、是非その具体的なエピソードを記入しても良いでしょう。
まとめ
この記事では、エントリーシートでよく聞かれる「大学で学んだことは何ですか?」という質問にどのように答えるべきかを紹介しました。
今後エントリーシートを書く方は、今の内から「大学生活で学んだこと」を思い出しておきましょう。
事前準備こそエントリーシートを素早く書くコツになります。
この記事が、少しでも就職活動の役に立てれば幸いです。