「血液型占いは嘘なの?根拠はあるのか?」みなさん、占いで血液型占いはよく見かけますよね。でも、その血液型占いを良く調べてみると、みんな「科学的な根拠がない」というような記述をみかけます。本当に血液型占いは嘘なのか?根拠はあるのか?これから詳しくみていきたいと思います。
目次
血液型占いは嘘なのか?
血液型占いが嘘かどうかについてなのですが、確かに、血液型占いには血液型が性格に及ぼす科学的根拠はまったくありません。赤血球が脳細胞と接することはないので、論理的に考えても全くのデタラメであるといわれています。さて、でもそうはいってもなんとなく、血液型占いを信じてしまう方が多いのも事実です。
さて、それは何故なのかを、血液型占いの歴史とともに見ていきましょう。
血液型占いの歴史
血液型占いの創始者は東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)の古川竹二教授だそうです。昭和2年(1927)古川教授は「血液型による気質の研究」という論文を発表し、その古川教授の影響を受け独自の解釈を入れ、「血液型人間学」「血液型性格分類」という占いを考案した方が能見正比古さんです。
その能見さんですが、1970年代にテレビ出演と著書の出版を果たし「血液型人間学」を多くの人に広めてこのころから血液型占いはメディアを通して広まっていきました。その能見さんも1981年に亡くなってしまい、血液型占いには根拠はないのではないか?と言われるようになったのですが、それは血液型占いで言われている性格の特徴がどなたにでも当てはまるものであったというのがあるからです。
なので、「O型は〇〇だ」という表現をされれば当然多くの人に当てはまる曖昧で一般的なことを自分にだけ当てはまることだと誤解し、信じてしまう事を心理学では「バーナム効果」というそうです。
どこが発祥?
血液型占いはどこが発祥だと思いますか?
それは、実は日本です。先ほども説明した通り、1927年に古川教授が論文を発表し、1970年に能見さんの「血液型人間学」が爆発的にヒットしたことがあげられます。最近は科学的根拠のないことが定説だといわれはじめ、ブラッドタイプ・ハラスメントなど、血液型で人の性格を決めつけることへの弊害も多く、テレビで取り上げられることはなくなりました。
日本人は血液型占いが好き
何故こういったものが、日本人に受け入れられたのかについて、考えてみました。一つは、日本社会というものは、人間関係を良好に保つことがきわめて重視されることにあります。人間関係が上手くいかないことに対して、血液型で説明すると受け入れられやすくなるといったことで、そもそも価値観、生き方が多様化している現在、話題、行動パターンが合わないのは、ある意味当たり前のことなのです。
しかしこの日本ではそれを居心地悪く感じる方が多いのも事実です。血液型のせいだということにしておけば、受け入れられやすいのでしょう。そして思いやりの心を重視することからもあらかじめ相手の反応を予測できる「性格型」というのは便利であるといえるのでしょう。
日本人の血液型ブームの裏アメリカの「ニューヨークタイムズ」では、「日本独特の奇妙な科学」更にウォール・ストリートジャーナルには「強迫観念に近い」というように報じられたのだ。実際海外の人は血液型占いさえ知らない方が殆ど。血液型占いは奇妙に見えるそう。
血液型占いを作ったのは大学教授である
文中何度も説明していますが。血液型占いの基礎を作ったのは東京女子高等師範学校の教育学者である古川竹二教授である。この血液型占いを最初に作ったのが日本の大学教授ということは知らない方も多いだろうし、知った人はかなり驚くのではないだろうか?
古川教授はテストの点数ばかりが重要視される傾向に違和感を持ち、性格的な面も考慮するべきであると考え、公平に性格を判断する方法を模索、そして論文「血液型による気質の研究」は「古川学説」と呼ばれ、心理学だけでなく、医学や教育の分野でも幅広く注目され、調査が行われることになったといいます。
血液型占いは嘘?意外な事実
では、何故ここまで、血液型占いというものが人々の心をとらえたのでしょうか?
そこで「確証バイアス」「バーナム効果」という二つのワードが上がる。確証バイアスというものは「自分の都合の良い情報だけ取り入れて、都合の悪い情報は無視をしてしまう。」という心理的な偏り。
例えると「A型で几帳面な人」と「B型で几帳面な人」がいたりすると。A型の人は「やっぱりA型の人は几帳面」と思い「B型なのにA型っぽい」と思われるからである。
このように「A型=几帳面な人」という図式は変わらずに「B型なのに几帳面な人」という都合の悪い情報は切り捨ててしまうのだ。
もうひとつのバーナム効果は「誰にでも当てはまることをさも自分のことだと認識してしまう」心理効果のこと。
「A型は几帳面」「B型はマイペース」「O型は大雑把」「AB型は二面性がある」こういった事柄を見て、当たっていると思ったのであれば、他の選択肢の性格も当てはまるのではないだろうか。
血液型占いの嘘?当たる根拠は?
これまで数々の研究がされてきたが、そのほとんどが「血液型と性格に関連性はない」というもの。例えば、古川学説の場合、注目度が高いことからも、教育、医学、産業、軍事など、少なく見積もっても300以上の追試が行われたと言いますが、血液型と性格の明らかな相関関係は確認できずに1933年には学会によって否定をされています。
そして古川学説にはたった11人の親族のデータからB型とO型は社交的であり、A型とAB型は内向的であるという仮説を出し検証されたもので、現在の統計学からすると有効なデータでは無いという意見もある。更にまた、2014年には社会心理学者縄田健悟教授による「血液型と性格の無関連性」という論文が発表された。
この研究では日本人だけではなく、アメリカ人も対象に1万人以上にアンケート調査が行われた。結果は「個人の好み」「将来の計画」「宗教」「ギャンブル」「恋愛」など68項目のうち65項目が血液型による特定パターンは観察されなかったという。
性格が似るから?
性格が似るからなのでしょうか?これは先ほどの「バーナム効果」というものがそれに当てはまるのではないでしょうか?こちらは自分のことかもしれないと思い込んでしまう心理のことです。
「今迷ってますね先が見えませんか?」と聞かれると多くの人が頷くでしょう。それはまさに自分にも当てはまると思い込んでしまっているのです。そのため「血液型は〇〇だとその人は〇〇」というイメージがあると自分もそういうところがあると当てはまってしまうますよね。それが当たってる感じで繋がっているということです。
学者が迷信だという理由は?
心理学者の大村政男氏は血液型に関しての立場から研究を続けてきました結果、大村氏の研究は古川教授とは大きく異なったのです。ここから大村氏は血液型占いに信頼性を高める心理効果が潜んでいると異を唱えました 大村氏による研究内容もあり古川氏の血液型によるキッズ分類は下火になったといいます。
おそらくは古川教授の研究結果も、「血液型と人の気質とは関係している」という強い信念があったからこそ、統計に影響を与えてきたのかもしれません。
血液型占いは嘘?根拠を示す書籍紹介
こちらでは血液型占いの根拠を示す書籍の方をご紹介いたします。 まず一つご紹介するのが「統計でわかる血液型人間学入門です。」血液型の秘密を知ると人生は必ず輝きだすという。こちらの内容をご紹介いたしますと、血液型占いが占いと一緒というのは大間違い。雑誌テレビ視聴会話で使われる血液型侵害には科学的根拠があったといった感じの本です。
こちらは単なる性格診断の本ではなく奥深い血液型の世界を紹介いたします。
こちらの著者の方は金沢正由樹さんという方です。
1960年代関東の生まれであり。小学生の時、能見比古氏の著書に出会って血液型人間学に興味を持ったと言います。そして以後、日本と海外の血液型文献を研究しました。
まとめ
さて血液型占いは嘘かどうか?についてご紹介させていただきました。それでは以下軽くまとめてみたのでどうぞご覧ください。
- 血液型占いか嘘かどうかについてですが血液型が性格に及ぼす科学的根拠がないと言われております
- 血液型占いの歴史に関してですが昭和2年からと言われております
- 血液型占いの発祥は日本です。 正確には1927年 から古川教授が、1970年に能見さんが血液型人間学が爆発的にヒットしたことからきっかけです
- 日本人がなぜ血液型占いが好きなのかと言いますと、 日本社会が 、人間関係を良好にするのがいかに重視しているかということにあります。重要視しているかということにあります