家族の幸せと深く関係があるものは、何だと思いますか。正解は、家です。
家は人を作り、人は家を作ります。家の状態が良いと、家族との関係性も良いものとなります。
今回は、家相の状態を確認して行きたいと思います。
家の状態を確認しましょう
家の状態を見るには、まずは、家の形を知る必要があります。家の範囲とは、玄関の鍵が掛けられる場所までの間となります。
つまり、ベランダやテラス、庭等は、家の外となります。
家の形を知ることが出来たら、今度は、家の中心を求めます。
家の中心は、宅心(たくしん)と言います。宅心は、家の形を正方形、もしくは長方形に見立てて、対角線を引いて、それらの線が交わった点になります。
なお、宅心は、家の中で、一番尊い場所であるとされています。
もしも、家に張り(家の一部の三分の一以下に張り出している部分)や欠け(家の一部が引っ込んで欠けている部分)がある場合は、対角線を引く箇所が変わります。
張りや欠けが三分の一以下であれば、張りや欠けを入れずに、正方形もしくは長方形に対角線を引きます。
しかし、三分の一以上の張りや欠けがある場合には、張りと欠けが同じ面積になる場所に線を引いて、そこから出来上がった正方形や長方形に、対角線を引きます。
次に、宅心が分かったら、方位を見て行きます。なお、方位には、二種類あります。
本来の北を表すものを、真北(しんぼく)、磁石の北を表すものを、磁北(じほく)と、それぞれに言います。
家相を見る場合には、真北を用い、家の中の各部屋の中の家具等の配置を見る場合には、磁北を用います。
今回は、家相から、家の状態を確認して行くことにします。
家相を見て行く①
宅心と真北が分かったら、更に詳しく確認をして行きましょう。
家相の見方は、実際の東西南北とは、逆になります。
東、西、南、北の方位を30度に、北東、東南、西南、北西の方位を60度ずつに分けます。
北と南、東と西の方位の中心を走る線を、正中線と言います。
そして、北東と西南、北西と東南の方位を結んだ中心を、四隅線と言います。
この、四隅線の各15度以内に、玄関、浴室、お手洗いが無い方が望ましいです。
北東の方位は表鬼門、西南の方位は裏鬼門になります。陰陽道では、鬼が出入りする場所であるとされ、特に配慮が必要です。
表鬼門には、台所、浴室、洗面所、お手洗い、階段、神棚、仏壇、井戸、大木、築山等は避けた方が良い方位です。
裏鬼門には、門、玄関、台所、浴室、お手洗い、階段、神棚、仏壇、井戸、泉、築山等は避けた方が良い方位です。
家相を見て行く➁
もう一つ、家相で重要視されているものが、十干(じっかん)です。
十干とは、古代中国の思想のことです。
10日間を一区切りにして、一日ずつ、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)と、それぞれに名前を付けたものです。
十干は、十二支と五行論の木火土金水、陰陽に基づいています。
十干と十二支を方位に当てはめて行くと、
癸・子・・北
甲・寅、己・丑・・北東
乙・卯・・東
戊・辰、丙・巳・・東南
丁・午・・南
己・未、庚・申・・西南
辛・酉・・西
戊・戌、壬・亥・・北西
となります。
表鬼門と裏鬼門の方位を除いて、壬、癸、甲、乙、庚、辛の八干には、浴室やお手洗い等の水回りを置いても大丈夫であるとされています。
また、正中線、四隅線には、不浄な物を置いてはいけません。
ここまで分かったら、家相の吉相と凶相を確認して行きましょう。
吉相は、部屋が張っていること、壁で止まっていること、別棟があることです。
凶相は、部屋が欠けていること、窓がある、間口があること、浴室やお手洗い等の水回りがあること、玄関があることです。
玄関は、東南か南向きであるのが良いとされています。
正確な家相の判断には、家相盤を参照にしてみて下さい。
方位は家族にも対応をしている
方位は、運気や家族にも対応をしています。
それぞれの方位について、見て行きましょう。
北・・豊かな愛情、交際
北東・・貯蓄、相続、次男、三男等
東・・発明、才能、長男
東南・・結婚、事業、18歳以上の女性
南・・地位、名誉
西南・・資産、不動産、母親
西・・恋愛、金運、18歳以下の少女
北西・・権力、父親
となります。
これらのことから、北西は父親、西南は母親、東は長男、北東は次男以降、東南は女性、西側は少女の部屋が適しているということが分かります。
また、家相と照らし合わせて、それぞれの方位の吉凶相にも影響を及ぼします。
例えば、家相において、北西が凶相であれば、父親が単身赴任であったり、不在がちである可能性があります。
家相において、東南が凶相であれば、娘さんが縁遠くなる可能性があります。
その他に注意をする点は、一家の大黒柱である、父親を表す北西を、最優先的に吉相にすることです。家族の表す方位も、出来る限り、吉相にしましょう。
どうしても難しい場合は、家の中の家具の配置を替えたり、掃除をや整理整頓を心掛けたり、風水カラー等を取り入れてみて下さい。
その他に出来ること
家族が幸せになる為に、玄関や寝室、台所、お手洗い、浴室等にも風水を取り入れてみましょう。
玄関
玄関に、靴を沢山出しっぱなしにしてあるのは良いことではありません。
一人一足分だけの靴を玄関に出しておいて、他の靴は靴箱に仕舞ってしまいましょう。
また、玄関マットやスリッパはこまめに洗いましょう。定期的に、天井の埃を払い、ほうきで掃き、こまめに換気をしましょう。
寝室
寝室は健康運を司り、運気は眠っている間に整えられるとされます。
北や北西は夫婦の結びつきを強めますが、冷えやすいので、注意が必要です。
頭を向ける方向は、出来たら北や北西が良いとされています。これから飛躍をしたい場合は、東でも構わないでしょう。
しかし、西に向けると、ぐっすりと眠り過ぎて、朝起きられなくなってしまう可能性があります。
それと、夜寝る前は、良くないものが入って来やすいので、必ず窓を閉める様にして下さい。
台所
台所は、家族の健康を司ります。台所周辺は、常に綺麗にしておきましょう。
水と火の相性は良くないので、にシンクの近くにコンロを置くこと、冷蔵庫の上に電子レンジを置くのも出来れば控えましょう。
シンクは常に綺麗にし、排水溝、三角コーナーやゴミ箱も綺麗に保ちましょう床も綺麗に保ち、マットもこまめに洗いましょう。
お手洗い
お手洗いの中にカレンダーやポスターを飾ったり、冬場は辛いかもしれませんが、トイレカバー等を掛けるのも、実は、あまり良くはありません。
水を流す時は必ず蓋を閉めて、マットやスリッパもこまめに洗いましょう。
浴室
浴室は、長男との関わりが深い場所であるとされています。天井、壁、床、排水溝等を綺麗に保ち、カビやぬめりを取りましょう。
シャンプー等は、床の上に直接置かず、ラック等の上に置いて下さい。
また、浴室の中には、なるべくカミソリ等の刃物を置かない様にしましょう。
難しい様であれば、刃先が直に見えない様に、工夫をしてみましょう。
居間
照明器具や暖房器具等の埃を払って、綺麗に拭きましょう。
箪笥やクローゼットの上の埃を払って、綺麗に拭き、中身の整理もしましょう。机を綺麗に拭きましょう。
畳や床等をほうきで掃いたり、掃除機をかけて清潔に保ちましょう。マット等もこまめに洗いましょう。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
家相を確認してみて、全てを吉相にする必要はありません。これから家を新築する場合には、吉相を重視することが可能であるかもしれません。
実際に間取りが決まっている物件への引っ越しや、既に住んでいる家の家相を変えることは、なかなか難しいことです。
その様な場合には、家の中の家具の配置を替えたり、掃除をや整理整頓を心掛けたり、風水カラー等を取り入れる等して、出来る範囲で、家族関係を、より豊かにして行きましょう。