転職活動をするとなれば、多くの企業情報を知りたいと思うのではないでしょうか?転職サイトなどに登録をすることで、多数の企業情報は知ることができるのですが「実際に入社をした場合どのような働き方をすることになるんだろう」と不安に思う人もいるはずです。
そんな不安を抱えると、多くの人が目を通すのが「口コミサイト」ではないでしょうか。転職者向けに企業の口コミが掲載されているので、自分の希望する企業がどのような雰囲気なのかチェックできます。
転職をするのであれば、口コミをチェックすることは重要になるでしょう。ただし、口コミを信じすぎるのは危ないのが現実です。
この記事では、転職活動を行うにあたり、知っておいて欲しい「口コミサイト」や、口コミを上手に利用する方法を紹介します。
目次
転職をするなら口コミを確認した方が良い理由
まず、皆さんに知ってほしいのが「どうして口コミを確認すべきなのか」という理由についてです。転職活動を行う人の中には「別に口コミなんて知らなくても良いんじゃないか」と思う人もいるでしょう。
自身が必要無いと感じているのであれば、見なくても良いのです。
ただ、口コミというのは実際に転職をした人が記入できるものなので、「本音」や「働かないと見えない部分の情報」を知ることができるます。
評判などは転職エージェントに聞くこともできるのですが、担当のキャリアパートナーの方は実際に働いているわけではないので「大まかな雰囲気」を伝えてはくれるものの、知りたいと感じる部分を知ることはなかなかできないのが普通です。
もちろん、口コミが全て本当かと言われるとそうではないのが現実ですが、口コミは転職を後押ししてくれる材料にもなりますし、悩んでいる企業であれば「やっぱり辞めておこう」と決断をするきっかけにもなるでしょう。
そのため、自分の意思で全てを決めたい人はあまり必要ではないかもしれませんが、慎重にあらゆる視点から転職をする企業を探したいと考えている人には、口コミを読むことをおすすめします。
転職活動に口コミは活用できる!オススメの活用テクニック
自分だけではない視点から希望企業の情報を知ることができる口コミをチェックする場合、上手く活用をすることが大事になります。
ここからは、口コミを転職活動に活用する場合に覚えておいて欲しいテクニックを紹介するので、是非参考にしてください。
①口コミの投稿時期は最近であるのかどうかをチェックする
口コミを見るときに意外と気にしない人が多いのが「投稿時期」です。一番上に来ている口コミだけを見る人は多く、実はその下に「最新版の口コミ」が掲載されていることを知らない人もいるでしょう。一度ピックアップされた口コミは変わらないことが多いので、投稿時期を確認する必要があります。
例えば「凄く良い口コミ」を目にすると、この企業は良い企業なんだと思う人は多いでしょう。しかし、その口コミが5年以上前の物であれば、正直なところ現在も同じ状況なのかは分かりません。5年もあれば企業は大きく変わることもあるのです。
そのため、口コミを確認する際は2年以内に書かれているものだけを読むようにしましょう。
②悪い口コミは【主観】であれば気にしない
口コミサイトには必ず「評価の悪い口コミ」が載っています。これは、必ずあることなので、自分の希望する企業の口コミに悪い評価が会っても落ち込む必要はありません。
人それぞれ価値観が違いますし、合う人と合わない人がいるのは当たり前のことです。
そのため、悪い口コミを目にしたときは、その口コミが客観的な意見であるのか、主観的な意見であるのかを確認してください。
例えば「上司が話を聞かない人で、対応に困った」というのは、主観的な意見でしょう。
この意見が本当かどうかは分かりませんし、「話を聞かない」というレベルがどのぐらいなのかも分からないのが現実です。
あなたからすると「話を聞いてくれる上司」であっても、他人からすれば「話を聞かない上司」であることもあります。主観的な悪い口コミは信用度が低くなると覚えておいてください。
③投稿数が100件未満であれば判断基準にいれない
企業の大きさにもよりますが、口コミ数が少ない場合は「判断の基準にならない」と覚えておくようにしましょう。
例えば、2~3件程度しか口コミが無い場合は、全て同じ人が口コミを書いている可能性もあります。
口コミ数が少ない企業は、意見の内容に偏りが出ることが多いです。その内容に信憑性があるのかどうかの判断が難しいのが口コミの問題点でもあるので、数が少なければ少ないほど信憑性は低いと考えることができるでしょう。
評価の数値を見るときは、どのくらいの口コミ件数から割り出された数字であるのかを確認する必要もあります。
④複数の口コミサイトを見る
口コミサイトを転職活動に活用するのであれば、複数のサイトに目を通すようにしてください。口コミの投稿件数を確認することが大事と言ったように、多くの口コミから「平均的な口コミ」を探す必要はあるでしょう。
例えば、あるサイトには良い口コミしか掲載されていないけど、他のサイトには悪い口コミも多く掲載されている…なんてケースはよくある話です。
口コミは誰が書いているのかが分からず、信憑性に欠ける点があるので、1社だけの口コミサイトをみるのではなく、複数の口コミサイトをチェックして「参考にすること」が大事になります。
口コミを信じすぎるのは危ない?デメリットもチェック
転職活動を行うのであれば、口コミを見ることは自分以外の視点から企業を見つめる機会となり、入社後のイメージが湧くでしょう。
しかし、口コミを信じすぎることは時に「デメリット」になることもあるのです。
ここからは、口コミをチェックするデメリットも知っておきましょう。
①そもそも誰が書いているのかが分からない
そもそもの話にはなりますが、口コミサイトに掲載をされている口コミのほとんどが匿名です。したがって、信憑性にかけてしまうのが現実です。
中には、実際に転職活動をしていない人が書いているケースもあります。
特に主観的な口コミは信憑性がほとんどないため、スルーをすることが大事です。
鵜呑みにするのは危険であると覚えておくようにしましょう。
②悪い印象が記憶に残り転職のチャンスを狭める可能性がある
口コミサイトを見たときに、印象に残るのは良い口コミより悪い口コミであることが多いでしょう。10件口コミがあって9件が良い口コミでも、1件悪い口コミがあれば、悪いほうだけが印象に残ってしまう人は多いのです。
そのため、悪い口コミを目にしたことで「この企業はやめておこう」と決めてしまい、自身の転職のチャンスを逃すことに繋がるケースは結構あります。
口コミは転職活動をするのであればチェックする必要はありますが、「こういう上司がいた」とか「性格が悪い人がいる」などの主観的な口コミは、気になるのは分かりますが「関わってみないと分からない」と参考程度に流すことも大事です。
③書いている内容が転職をした人ではなく『希望者』であるケースが多い
実は口コミサイトに書かれている口コミで凄く多いのが、転職を実際にした人ではなく、転職希望者が口コミを書いているケースです。
受けたものの受からなかった腹いせに企業に悪い口コミを掲載する人は意外と多く居ることを覚えておくようにしましょう。
その口コミの多くが「主観的な口コミ」であるため、信憑性はほぼないものだと認識してスルーしてください。
『主観的な口コミ』と『客観的な口コミの見分け方』
意外とこの部分が理解できていない人が多いので、改めておさらいしておきましょう。
まず主観的な口コミというのは、その人からみた意見になるため「上司からこんなことを言われた」「職場の雰囲気がいつもピリピリしている」などの口コミになります。
これは本人が感じていることなので、人それぞれ感じ方には違いがあるでしょう。
次に客観的な口コミですが、「休日出勤回数が多い」「残業は〇時間程度」といった口コミになります。こちらは、その企業にいる人が共通して知っている情報になるため信憑性も高いと言えます。
企業の口コミを見るならこのサイト!おすすめのサイトを紹介します
最後に皆さんには、企業の口コミを見ることができる口コミサイトを紹介します。
複数の利用をして、参考にしてみてください。
口コミが多い【OpenWork】
無料と月額1000円の有料プランが用意されています。
とにかく口コミ数が多く、様々な企業の口コミを確認することができるでしょう。
また、求人情報も多く掲載されているので、一石二鳥といえるはずです。
誰でもチェックできる【カイシャの評判】
会員登録をすることなく気軽に口コミをチェックできるのが「カイシャの評判」です。
大手転職サイトを運営する「エン・ジャパン」が運営をする口コミサイトなので、信頼をしてみることもできるでしょう。
サイトは見やすいため、気になる企業があればまずはここでチェックするのもおすすめです。
まとめ
この記事では転職をするなら一度は目にしておきたい「口コミサイト」の活用について紹介をしました。口コミを知ることは転職の役に立ちますが、信ぴょう性の無いものも多いことを覚えておくようにしましょう。
大事なのは「参考程度」にすることです。
そして、自分が「入りたい」と思う企業があれば、悪い口コミがあっても諦めないことをおすすめします。