youtuberという言葉が誕生してからしばらくは、一般的ではない職業として敬遠され続けていました。しかしながら、若年層を中心にその認知度が広がり、今では「就活チャンネル」をはじめ、知識を得るならyoutuberから、という時代が来ているといっても過言ではありません。
もちろんそれは就活の場においても例外ではないようです。しかし、就活系youtuberを名乗るチャンネルは多く、どれを参考にすれば迷ってしまう方も多いかもしれません。そこでここでは、数ある就活youtubeチャンネルの内、おすすめのチャンネルについてまとめていきます。
目次
就活系youtuberってなに? どんなことを紹介しているの?
そもそも、就活系youtuberとはどんなことをまとめているのでしょうか。それは、チャンネルによって異なります。なぜなら、「就活系youtuber」とはあくまでも自称であり、youtube公式が内容を分析してジャンル分けをしているわけではないからです。
そのため、「誰の目線で」「どんな場所で」「どんな前提で」就活をするのかは、チャンネルごとに全く異なっています。あるチャンネルでは外資系への就職に的を絞っていることもあれば、あるチャンネルでは就活全体に広範的に通用する、常識のような情報を取り扱っている場合もあります。
いずれのチャンネルにも共通しているのは、「就活に役立つ情報」を配信しているという点です。その情報の毛色はチャンネルによって異なりますが、知っておけば就活が有利になります。就活チャンネルで自分が必要な情報を手に入れ、内定を目指しましょう。
おすすめの就活系youtuberを紹介
前述したように、一概に「就活系youtuber」といっても、その数は膨大です。そして、そのチャンネルそれぞれで対象者は違います。いくら有用な情報を配信しているyoutuberであっても、その情報を向けている対象が自分でなければ、最適な情報を入手できるとはいえません。
そこでここでは、数ある就活系youtuberの中でも、おすすめできる情報を配信しているyoutuberを厳選し、そのチャンネルの特徴と対象者を紹介していきましょう。
Utsu-sanチャンネル
このチャンネルは、外資系IT企業で本部長として活躍している「宇都宮隆二」氏が開設したチャンネルです。実際にコンサルとして働いている方が発信している情報だけあり、「職場」に密接した就活に関するアドバイスが聞けます。
特に自らが勤務している外資系の情報は非常に細かく公開しており、外資系を志望している学生にとっては非常に役立つチャンネルです。また、就活の内容が全くわからないという方に向けて、「何からはじめればいいのか」ということも含めて解説している点も見逃せません。
ただし、このチャンネルの動画はあくまでも知見を得るための動画として公開されているので、見ていて楽しいと思える要素はあまりありません。とにかく情報を得たい人、就活の勉強をしたい人にはおすすめな一方で、面白く情報をまとめてほしいという方には向いていません。
また、自らの経験から現実が厳しいということをオブラートに包まずに伝えているので、切羽詰まらなければ物事を始められないという方にもおすすめできるチャンネルです。就活に必要なことを端的に、しかも直接的にまとめている点からも、このチャンネルの性格がわかると思います。
上京就活チャンネルby ジョーカツ
就活チャンネルの多くは、地元で就職したり、家から近い位置で就職することを前提にしています。その一方で、状況就活チャンネルは、その名前の通り「地方から上京する就活生」を対象にした情報を提供しているのが特徴です。
地方から関東圏に移住して就職をする際は、何かと多くの障壁があります。このチャンネルで配信されている情報は、そうした障壁を取り除くのに役立つものばかりです。また、こちらのチャンネルは地方就活生と企業のマッチングサービスを運営している企業によるチャンネルである、という点も見逃せません。
企業が作っている情報は、個人のチャンネルよりも多くの人が関わって情報を整理するのが特徴です。そのため、個人の見解の枠を超えた広範的な情報を提供してくれます。例えば、複数の企業に取ったアンケート結果をはじめとしたビッグデータは、企業チャンネルにしかできないことです。
一方、どうしても自社のサービスを利用した就活の方法しか紹介していないため、他のチャンネルよりも情報の幅が狭いという点には気を付けましょう。ジョーカツを使うという方にはぜひおすすめしたいチャンネルです。
Fラン大学就職チャンネル
「Fラン大学」とは、インターネットスラングで「学力の著しく低い大学」のことをいいます。こちらのチャンネルは、そんな学力の著しく低い大学を卒業した後になんとかして就職することをテーマとして制作されたチャンネルです。
どんな人でも情報が頭に入りやすいように、インターネットで流行しているネタやお笑い要素をたくさん入れて動画を作っているので、「楽しくなければ続かない」という人にぴったりなチャンネルです。
チャンネル名には「Fラン大学」とは入っているものの、この動画で配信している情報はFラン大学に限ったことだけではなく、どんな就活生にも通用するものばかりです。特に、企業の選び方や企業の見分け方などは非常に有用です。
一方、ネットスラングネタが多いので、そういったものが全く分からないという人には無駄な情報が多いチャンネルでしかありません。インターネットに長時間触れている方にはおすすめですが、そうでない人は別のチャンネルで情報を得たほうが良いでしょう。
内定チャンネル
内定チャンネルとは、「DYM」という企業が運営している就活情報チャンネルです。企業チャンネルの例に違わず、企業ならではの広く質の高い情報を提供しています。
もちろん、企業チャンネルの例に違わず、こちらのチャンネルは「Meets Company」という就活イベントを開催しており、それを主軸に置いた就活の方法を解説しています。そのため、方法の解説という面では個人チャンネルよりも少し狭いのがデメリットです。
ただし、方法以外の情報に関しては非常に多彩で、志望動機を知るための内定者インタビュー、業界の年収、面接のマナーなど、非常に幅広い情報を配信しています。就活イベントに参加しなくとも、有用なチャンネルといえるでしょう。
就活系youtuberを見る時の注意点
前述したように、就活系youtuberは非常に有用な情報を配信しています。しかし、その情報を実践して活かす前に、いくつか注意点を意識しておきましょう。
動画を見る時間に傾倒しすぎない
就活系youtuberの中には、「見る人を楽しませる」ことを意識した動画を作成している方もいます。それ自体は、楽しく学べるので良いことなのですが、楽しいがあまりに動画を見る時間ばかりが増えてしまっては本末転倒です。
いくら知識を蓄えても、実践なくしては何の意味もありません。むしろ、必要以上に動画に時間を取られるのは就職全体から見れば悪影響です。よって、就活系のチャンネルを見るときは必要な情報だけを見るようにして、あまりのめり込みすぎないように気を付けましょう。
youtuberの情報はあくまで「その人の見解」であることに注意
youtuberのほとんどは個人です。そのため、動画の意見や見解には、チャンネル開設者の主観が入ります。就職のために人を真似ることは大切ですが、あまりにその人の考えに傾倒しすぎてしまうと、視界が狭くなってしまい、柔軟な思考が出来なくなってしまいます。
よって、就活系youtuberからの情報を絶対視するのではなく、他の人の意見も柔軟に取り入れるようにしましょう。こうした、複数の見解や意見をすり合わせて自分の中でひとつの意見として取り上げるのは、自分の意見を持つ練習にもなります。就活系youtuberの情報は、正しく活用しましょう。
就活系以外にも! 役立つyoutuberのジャンルを紹介
youtubeには、様々な情報が動画として配信されています。ここでは、そんな情報の中でも、就活系以外に役立つ情報を紹介します。
メンタル系
就活は、自分との戦いとよく言われます。自分の過去を掘り返す自己分析、志望動機を探す企業研究など、1人で行う作業が多いからです。また、不採用を何度も受けていると、自分を否定されているような気持ちになることも「自分との戦い」と言われる理由です。
そんなときに役立つのが、メンタルをリセットするようなメンタル系の動画です。自分がつらい状態にあるとき、いかにメンタルをリセットするのか、どうやって立ち直るのか、そうした方法を解説してくれます。特に、自分が否定されることに慣れていない方はメンタル系の動画を見て、精神の保ち方を勉強しておきましょう。
ビジネスマナー系
就活の面接では、回答の内容以外にも、社会人としてふさわしい態度で参加しているかどうかを見られます。そのため、面接の場ではビジネスマナーを身に着けておかなければなりません。
面接の攻略法は就活系のチャンネルでも紹介されていますが、身だしなみの整え方やお辞儀の仕方、立ち方、座り方など基本的なところは、あまり配信されていません。よって、ビジネスマナーを紹介しているチャンネルを参考にして、基本的なものを身に付けましょう。
まとめ
就活系youtuberは、有効に利用すれば、楽しく就活の情報を知れる非常に有用な手段です。本で勉強するのとは異なり、自分にとってなじみ深いツールやプラットフォームでの勉強ができるので、すんなりと頭に入ってきます。
ただ、情報を得るのならそのチャンネルと自分の波長が合っていなければなりません。自分がどんな動画を求めているのかを確認し、それに合致したチャンネルを探して視聴するといいでしょう。