「占いなんて当たらない」
このように占いについて否定的な意見を持つ人はかなり多くいます。
しかし事実次々と占いを的中させ、人気を集めている占い師が存在していることも事実です。
ではそもそも占いはよく当たるものなのでしょうか?
またなぜ占いは当たるのでしょうか?
今回は占いがよく当たるのはなぜかと言うことについて解説していきたいと思います。
目次
占いはよく当たる??当たったような気になるだけ?
そもそも占いに当たる・当たらないは関係ないという意見もあります。
確かに未来に起こることや過去の出来事を的中させてしまう占い師は存在しますが、それはほんの一部です。
多くの占い師は相談者の悩みを聞き、占いを通じて少しでも良い未来になるようにアドバイスをします。
そのため当たる・当たらないというよりかはためになったかならなかったかという解釈の方が正しいと言えます。
また占いが当たる要因として自分の都合の良いように解釈してしまうということが考えられます。
占いを信じている人ほど多いのですが、占い師が言っていたことが未来に起こると信じていると、それに近い、もしくは少しだけ当たっているといった場合にも当たっていると解釈してしまうことが多いのです。
そのため実際に的中していなくても気の持ち方によっては当たったような気がすると言うわけなのです。
占いはよく当たる??占いが当たる3つの要因
占いに否定的な意見を持つ人も少なくない中、着実に占いを的中させ続けている占い師も存在します。
ではなぜこのような占い師たちは占いを的中させることができるのでしょうか?
よく占いが当たる3つの要因について解説します。
人の悩みはある程度決まっている
占いがよく当たる要因としては、相談者の悩みにあります。
人は様々な悩みを抱えて生きており、多種多様な相談があるかと思う人もいるかと思いますが一概にそうとは言えません。
実は占い師に相談される悩みの多くは恋愛と仕事、人生関係です。
そのため相談してくる悩みを事前に予測することは容易く、そこに対して対策しておけばかなり的中率は上がります。
相談をする方もなにも言っていないのに悩みを当てられたら、「この人はスゴイ」と信じ込むので、占いに対して前向きな気持ちが出てきます。
相談者の気持ちを前向きにすることができれば的中率も上がるのです。
占いは統計学
占いの中には統計学的要素を含んでいるものも多く、学術的な要素を含んでいる占いはかなり的中率が高いと言われています。
統計学を利用した占いでは、同じ条件を持つ人がはこのような傾向があるという膨大なデータを元に結果を出しています。
このとき利用するデータは昔から長い年月をかけて集められたデータですので、かなり信憑性のあるデータだと言えるでしょう。
それを証拠に統計学を利用した占いは約7割程度当たると言われており、もし当たる占いを受けてみたいと言うのであれば、統計学を利用した占いを選ぶことをオススメします。
バーナム効果
占いをよく当たったと思わせる効果を助長しているのがバーナム効果です。
バーナム効果とは、誰にでも該当するような曖昧なことを、自分に当てはまる性格だと捉えてしまう心理現象です。
血液型占いや星座占いに利用されていることが多く、「A型の人は几帳面」「牡牛座の人は努力家」など誰にでも当てはまりそうなことを言うと、人によっては「当たっている」と思ってしまうのです。
一見すると聞こえは悪いですが、占い師は占いを的中させるためと言うよりは占いに前向きな気持ちを作るためにバーナム効果を利用しています。
実はバーナム効果は私たちの日常で様々なところで使われているのです。
占いはよく当たる??バーナム効果が深く関係?
占いがよく当たる要因としてバーナム効果が大きく働いているということは前章でお伝えしてきました。
ではバーナム効果とは一体どのようなものなのでしょうか?
バーナム効果について詳しくみていきましょう。
バーナム効果は広告にも使われている
実はバーム効果は私たちが普段何気なく見ている広告にも使われているのです。
「坂道が辛くなってきたあなたへ!」「最近お疲れじゃないですか?」「何を飲んでもダメだった方へ!」「朝から元気の出ない男性の方へ」。
このように特定の人に向けた文言を見たことがあるはずです。
これには商品を売りたいターゲット層に当てはまりそうなことを広告に載せることにより、実際に当てはまった人が「私のこと?」と思い、購入率が上がるのだそうです。
実際にターゲットを絞ってメッセージ性を持たせると共感を覚えた消費者が購買欲をそそられるといったことは心理学的にも証明されています。
詐欺に悪用される場合も
広告にも利用されているバーナム効果ですが、詐欺に悪用されている場合もあります。
特に悪徳占い師はバーナム効果を利用して自分の占いが絶対的なように見せて、何度も占いに通わせて高い利用料金をとったり、高額な商品を売りつけたりと言ったようなことをしてきます。
特に自己肯定感の低い人やスピリチュアル気質の方は「この人は私のことを分かってくれる」と思うと占いにハマりやすいです。
このような人をバーナム効果を駆使して洗脳し、自分の占いなしでは生きていけないようにしてしまいます。
バーナム効果は一歩使い方を間違えると詐欺にも利用できてしまうため、使い方には注意が必要です。
バーナム効果を楽しむ余裕を持てば冷静な判断ができる
占いは適度に楽しむ分でしたら悩みの相談ができるので、日々の生活の質が良くなります。
しかし占いに依存してしまうと、なんでも占い師に相談して自分の意見を持てなかったり、財産を失ったりと言った目に遭ってしまうのです。
このような事態を避けるためには占いから一定の距離を保ち、バーナム効果を楽しめるくらい冷静な気持ちを持つことです。
占いに依存してしまう人は占い師の言うことが絶対だと信じ込みます。
そんな心理状態では占いを楽しむどころか、占いが悩みのもとになってしまいます。
占いの結果はあくまで一個人の意見であり、人生を豊かにするための助言だと言う程度に捉えれば、占いとも上手く付き合っていけるでしょう。
腕のいい占い師の占いはなぜよく当たる?
占いが当たるか当たらないは占い師の技術によるものが非常に大きいです。
多くの人は占いを予言のようなものだと思っていますが、厳密に言えば少し違います。
占いは占いを通じたカウンセリングだというような考え方をした方が、イメージしやすいかと思います。
利用者の悩みを聞いて占いによって悩みを解決できるようなアドバイスを送り、人生をより良い方向に導くのが占いの目的です。
腕の占い師は占いの技術もさることながら、優秀なカウンセリング能力や人生経験を元にしたアドバイス力などを持っています。
それらを駆使することによって相談者が満足するような占いを提供することができるのです。
まとめ
ここまで占いはなぜ良く当たるのかということについて解説してきました。
占い師は占いの技術だけでなく、心理学やカウンセリング能力など様々な要素を駆使して、相談者の悩みに真摯に向き合っています。
主に使われているバーナム効果も私たちの日常で使われるほど身近な心理状態でした。
このようなことを知っておけばさらに占いを楽しむことができますので、頭の片隅に留めておくと良いでしょう。