幼少期に友人たちと「何型?」と聞き合って相性を確かめた経験がある人は多いのではないでしょうか?
血液型診断は大人になってからも「話しの話題」になることが多く、合コンなどでも「何型?」と聞いて「そう見える!」などと盛り上げることもあるはず。
血液型診断はきっと皆さんにとって馴染み深いもので、診断結果も「当たる」と感じることが多いでしょう。
ですが、本当に血液型診断は当たるのでしょうか?
「当たるのかな?」と疑問に感じた経験がある方もいるはずです。
この記事ではそんな血液型診断が当たると言われる意味や、血液型診断をする上で知っておいてほしいポイントなどを詳しく解説します。是非参考にしてください。
目次
血液型診断が当たると言われる意味
小さなころから馴染みのある血液型診断ですが、どうして「当たる」のでしょうか。
そこには皆さんの「心理」を上手く利用した考え方があるからです。
血液型診断は「占い」というよりは、心理学の一種だと考える方が良いでしょう。
「当たり外れ」を考えるより、話題の一種として使えますし100%悪いものではありません。
ただ、信じすぎると「偏見」を抱いてしまうことがあるので注意が必要です。
そして、血液型診断について学ぶうえで大切になるのが「バーナム効果」です。
バーナム効果についてチェック
心理学を勉強した経験がある方であれば、バーナム効果と言う言葉を聞いた事がある人は多いでしょう。
バーナム効果というのは心理操作の一種で、昔から多くの研究がされ効果が証明されています。
誰にでも当てはまるような性格を特定の相手だけに当てはまるように感じてしまう効果をバーナム効果といいます。
その中で特にバーナム効果の例が理解しやすいのが「血液型診断」です。
少し昔に「血液型別の取扱説明書」が発売されましたよね。
あの本を店頭で手に取るとき、きっと皆さんは「自分の血液型」の本だけを読むでしょう。
他の血液型の本に書かれていることを知らないため、その本に書かれている「自分だけの血液型に向けて書かれたこと」をつい信じてしまうのです。
全部を読んでみると違いはあれども「似たようなこと」が書かれていることも多く、誰にでも当てはまる曖昧な説明が書かれています。
人という生き物は「曖昧な説明ほど自分に当てはまる」と捉えてしまうものです。
特に「A型の説明書」「B型の説明書」など、自分に向けたことが書いてあると最初に思い込んでしまうことが原因で書かれている内容が「自分に向けられているもの」だと思い込み、つい信じてしまうのでしょう。
思い込みが「当たる」に変わる?血液型診断の不思議
先ほどバーナム効果を説明し、心理操作が原因で血液型診断は当たると感じてしまうことが分かりました。
バーナム効果は「思い込み」とも言うことができます。
「これは特定の人にだけ向けて書いています」という説明があると、「自分にだけ書かれたものなんだ」と思い込み、自然と「書かれていることだから当たる」と自分の中でかみ砕いてしまうのが血液型診断であることを覚えておきましょう。
【診断の基本】血液型別の性格特徴
ここまで「どうして血液型診断は当たるのか」について徹底解説しました。
思い込みやバーナム効果はとても関係が深いものなので、頭の片隅に置いておくと理解しやすいでしょう。
A型の性格特徴
ただし「血液」は人間の身体の形成に関わるものであり血液型によって免疫力が異なることから、性格形成にも影響を及ぼしているという研究も行われているので、100%嘘というわけでも無いでしょう。
そんな説明を踏まえたうえで、改めて「血液型別の特徴」を知ってみませんか?
知識を付けた後に改めて知る情報はとても面白く、勉強になるでしょう。
自分の性格と当てはまる部分があるのか、また他の血液型はどんな性格をしているのかチェックしてください。
A型の性格と聞いてまず思い浮かべる言葉は「几帳面」ではないでしょうか?
何事も最後まできちんとやり遂げる性格で、慎重に物事を進める特徴があります。
そして「優しい」ところも特徴的です。
A型の人は「忍耐力」がとてもあるので、一度始めたことを途中で投げ出すような真似はしません。
ただ始めたもの事に対して、精神的に辛いと感じていても「辞められない」と感じストレスを抱えやすいところもあります。
そういったストレスを抱え続けることが原因で突然カッとなったり、抱えきれずに感情が爆発してしまうこともあるのです。
B型の性格特徴
B型の人と出会うと「この人はB型っぽいな」と感じてしまうことはありませんか?
それはきっとB型の人が「マイペース」という印象をある時期から抱いているでしょう。
そしてB型の人がマイペースであるという事実は嘘ではありませんし、感じたことが当たった経験からより一層「B型はマイペース」ということに信憑性が持たれてしまうのです。
ただ、マイペースすぎるわけではないのがB型の人の特徴です。
自分のやりたいことが見つかれば集中力を発揮しますし、人と合わせることもできます。
また、明るく人を惹きつける性格は魅力的で異性問わず人気が出る人が多いです。
O型の性格特徴
O型の起源は遡ること約4万年前になると言われています。
「おおざっぱ」と言われることが多いですが、おおらかな性格の人が多く「平和主義」という言葉が似合う人が多いです。
そのため滅多に怒ることはありません。
ただ、怒りのスイッチが不思議な場所にあるため一度怒りモードに入ってしまうとそこから抜け出せないところもあります。
「楽しい」と感覚で感じることが大好きなので、仕事も恋愛も「楽しい」と感じることが優先になるでしょう。
AB型の性格特徴
ミステリアスな人が多く少しとっつきにくい印象を持たれがちなAB型の人は「新人類」とも呼ばれ、歴史は1000~2000年程度しかありません。
周りの人に比べて感受性が強く、天才肌な特徴があります。
要領が良いため何でも一人でこなせてしまうことから、周りの人に「どう接すればいいのか分からない」と感じられることも多々あるでしょう。
特に職場だとその性質が原因で浮いてしまうこともあります。
他の人であればその空気感を気にするのですが、AB型の人は自分以外の人間にさほど興味がないので気にしていないこともあるでしょう。
ただ、「この人は面白そう」と感じた人とは深い関係を築こうとしますし、人懐っこい一面も見せます。
血液型と相性には関係がある?その真相を紹介
血液型別の性格特徴を紹介しました。
もしかすると記事を読んでいる方の中には「知っている」と感じた方もいるかもしれません。
血液型別の性格特徴はテレビや雑誌などで取り上げられることも多く、知識として頭の中に入っていることが多いです。
だからこそ、初めて会った人に対して「この人は〇〇型っぽい」という印象を抱いたり、「何型に見えるのか」で盛り上がることができるでしょう。
そんな性格特徴を踏まえたうえで、血液型と相性の関係について紹介をします。
一言でいうと、血液型と相性の関係はそこまで信じられるものではないかもしれません。
記事の中でも説明をしているように、血液型の研究の中で「血液型診断は信憑性が無い」と言われることも多いからです。
しかし、少し広い視野で考えてみると「性格の相性」は人それぞれあるはず。
そのため、どういった性格の人がどのタイプの性格と相性が良いのかは考えることができるでしょう。
ここからは、上述した血液型別の性格を基に良い相性の血液型を紹介します。
「何型と何型が相性が良い」と捉えるのではなく「この性格とこの性格は相性が良いんだ」と理解することがオススメです。
自分に無いものを持ち合う同士は相性が良い
A型とO型の相性は「優しいところ」が似ているのですが、几帳面なA型とおおらかに行動をするO型で、根本的な考え方が違ってきます。
こういう性格の二人はお互いに無いものに対して魅力を感じやすいので、惹かれ合う可能性が高いです。
理解できない!と思った相手でも時間をかけて理解できるような関係になれる
B型とAB型は「人との関係の築き方」が真逆と言えるでしょう。
誰とでもすぐに仲良くなれるB型と、距離を置くAB型なので、あまり相性が良いと考えることはできないはず。
しかし、B型の人はAB型の人に素っ気ない態度を取られてもあまり気にしません。
そのまま関係を築こうとするので時間が経つといつの間にかAB型の人が心を開いているケースは多く、仲が良くなりやすいです。
相手に合わせることができる人が、自由な人を包み込めると相性が良い
O型の人のおおらかな優しさはB型の自由なところを包むことができます。
B型の人が自由奔放な行動をしても、そこについていき「楽しい」と感じることができれば、きっと良い関係を築くことができるでしょう。
ドライな恋愛を望む者同士は相性が良い
A型とAB型の二人は恋愛傾向が似ています。どちらも束縛をしないドライな恋愛を好む傾向があるので一緒にいても楽でしょう。
また、性格も似ている部分があるので似た者同士で相性が良いと考えることができます。
まとめ
この記事では血液型診断が当たると言われる理由を徹底解説してきました。
バーナム効果のことを知ると、血液型診断がどうして当たるのかが理解できたはずです。
ただ、100%嘘であると捉えるより、心理学の一種であり「性格」を考える中でひとつの参考にできるものと捉えると良いでしょう。
血液型診断は「占い」ではありません。心理学の一種であることが記事を通して理解していただければ幸いです。