手相占いにおいて、運命線から小指に向かって伸びる線は何を意味するのでしょうか。運命線から小指に向かって伸びる線は、手相占いに専門的な知識を持っている人以外は知らないかもしれません。しかし手相占いでは、この線にも意味が与えられています。
この記事ではまず、そもそもの運命線の位置や意味、そしてそこから小指に向かって伸びる線の意味まで調べます。
目次
【運命線から小指に伸びる線】手相占いの歴史を振り返る
運命線から小指に向かって伸びる線について調べる前に、まずは手相占いの歴史について取り上げましょう。あまり知られていない手相占いの歴史、調べてみると意外な事実がいろいろと出てきます。
【運命線で診断】①手相占いはインドで誕生
手相占いの歴史を辿ると古代インドに行き着くと言われています。年数で言えば約3000年から5000年も昔の事。まだキリストが生まれる1000年以上前の話です。
【運命線で診断】②手相占いはシルクロードを経てヨーロッパに
古代インドで誕生した手相は、シルクロードでの貿易が盛んであった時代に、まずは中近東、更には欧米まで伝わりました。インドを出身とする流浪の民である、いわゆる『ジプシー』と呼ばれた人々が主にこの手相を伝えたとされています。しかし手相はカトリックの教えに背くとされ、長い間弾圧されていました。
手相占いが欧米で本格的に広まったのは19世紀の事です。デバロールやダルバンチーニといったフランスの手相占い師が登場しました。特に英国出身の占い師キローは著書『手の言葉』の流行により『手相の父』と呼ばれたりもします。
【運命線で診断】③中国を経て日本にも伝来
古代インドから長い歳月をかけて西側の諸国に伝わった手相ですが、日本へ伝来する前に中国に伝わりました。当時中国では易学と呼ばれる東洋医学も盛んに研究されていました。易学では手のひらにさまざまなツボがあるとされ、そのツボは身体の他の部分と連動しているとされています。
したがって古代インドの手相は、中国を経由する事によって医学的な見地からも研究されるようになりました。そういった発展を遂げた上で、手相は日本に伝来したのです。
【小指に伸びる線】手相ってどちらの手で見るの?
まずは手相の歴史について解説しました。次の疑問として、手相は右手と左手のどちらの手で鑑定すれば良いのでしょうか。これも専門家でなければなかなか知らない知識かもしれません。そこにも大切なルールがあります。
【線を読む】①利き手は日々変わる運命を示す
手相を右手と左手のどちらで見るか、この問題は流派によって違いがあります。比較的広く知られている方法を一つ紹介しましょう。この方法では右手と左手ではなく、利き手とそれ以外の手で分類します。利き手は日常生活の中で常に使用頻度が高い手。
手のひらも頻繁に動かすため、その線の形が変化したり線が擦れて薄くなったりという変化も起きやすくなります。したがって利き手は今現在、もしくは未来に起きる事を鑑定するために使われます。
【線を読む】②利き手ではない手は先天的な運命を示す
利き手の使用頻度が高いのに対して、利き手と反対の手は使用頻度が遥かに低くなります。手のひらも、利き手に比べれば動かす回数が低いと言えるでしょう。そのため、利き手の手のひらの手相より、利き手と反対の手の手相の方が人生において変化しにくくなっています。
この事実を踏まえて利き手と反対の手は、人生において変わらない定められた運命を鑑定するために使われます。
【線を読む】③流派によっては例外もある
しかし上記の方法はあくまでも一例であり、別の鑑定をする事もあります。例えば手相占いで有名な芸能人として島田秀平氏が挙げられるでしょう。島田秀平氏は右手を先天的な運命、左手を現在の運命として鑑定します。右利きの人のケースで考えれば、島田秀平氏の鑑定法は上記の方法と逆になります。
しかし、いずれのケースにも共通している事があります。手相はどちらの手で鑑定するか決まっているというよりも、鑑定する内容によって両手を使い分けるのです。
【手相占い】まずは運命線とは何か?
この記事では、手相占いで運命線から小指に伸びる線について説明します。そのためにまず、運命線についての説明からしましょう。手相占いにおいて運命線とはどの線を指し、どのような事を教えてくれるのでしょうか。
運命線とは~①年齢ごとの運命を示す
まず運命線の位置について。運命線とは手のひらの中心、手首の側から中指の付け根に向かって垂直に伸びる線です。運命線の長さや形、薄さや有無は人によって異なります。手相占いにおいて運命線は年齢ごとの運命を示す線です。運命線は手首側が若い年齢を表しています。
手首から中指の付け根まで手のひら全体に運命線が伸びている場合、手首を0歳、中指の付け根を100歳として鑑定します。手のひらには通常、水平に走る線が2本あります。手首側の水平線が頭脳線、指側の水平線が感情線です。頭脳線と運命線の交差点を35歳、感情線との交差点を55歳とみなします。
運命線とは~②長さによる違い
運命線は、まず長さの違いから運命を判定できます。運命線が長い人は長い時間をかけて目標の達成を目指す人。人生の中で目標にブレずに進む姿勢が見られます。反対に運命線が短い人はこれから先に本当にやりたい人生目標が見つかる事を示しています。
まだ本当の自分が見つかっておらず、これから状況が変化する事を表しています。
運命線とは~③始まる位置による違い
次に運命線はその線が始まる位置によっても運命の鑑定が可能です。まずは手首側の運命線の始点が小指側に寄っている人。周りから応援される事によって実力が伸びるタイプです。次に運命線の始点が手首の中心辺りから始まる人。自力で運命を切り開くタイプです。
3番目は運命線の始点が親指側の人。手のひらの親指を囲む線が生命線ですが、生命線の内側に運命線の始点があるパターン。これは身内から助けられる運命です。そして最後は生命線上から運命線が始まる人。大器晩成型です。
運命線とは~④薄い場合・ない場合
運命線については薄い人やそもそも存在しない人もいます。運命線が薄い人は主婦もしくは事務職に向いている人。男性の場合は主夫に向いている場合もあります。運命線がない手相には人生の無計画性が出ています。成功する可能性もありますが、周りから信頼は失いやすいと言えるでしょう。
女性で結婚後に主婦を目指しているのであれば運命線がない手相は吉です。
【手相占い】小指に向かって伸びる線は財運線
手のひらの上に小指に向かって伸びる線があります。小指の付け根に向かって伸びる線は一般的に財運線と呼びます。財運線は金運に関するさまざまな運勢を示しています。財運線は、以下のようなタイプに分かれます。
【線を読む】財運線が長い・短い
財運線は、まず長さの違いで運勢が変わります。財運線が長い場合は、長い時間をかけて収入が上がっていく事を示しています。一方で短い財運線も良い運勢だと言えます。短期間で大きな業績を残したり、ひらめきが大きな収入に繋がる可能性があります。
【線を読む】財運線が複数ある
手相占いでは、財運線が複数ある場合もあります。財運線が複数ある場合は、収入は多いにも関わらずすぐに浪費してしまいお金が貯まらない事を示しています。男性ではギャンブル好きに多い手相であり、女性では趣味に大きなお金をかける人に見られる手相です。
【線を読む】財運線が二股に分かれている
財運線が二股に分かれている手相もあります。この場合、手のひらを広げて見た時に小指側で枝分かれしたV字型と、手首側で枝分かれした逆V字型に分かれます。V字型の人は金銭に関わる事が好きで大儲けができる事もありますが、金銭に目がくらみ信頼を失う注意も必要です。
逆V字型の場合は、周りに助けられてお金が入ってくる事を暗示しています。
【線を読む】財運線が三股に分かれている
財運線が三股に分かれている手相は幸運の印。まるでフォークのような形をした財運線は大金が入ってくる事を示しています。それまでの苦労は一変して、暮らしは楽になるでしょう。
【線を読む】財運線が途切れ途切れ
財運線が途切れ途切れになっている手相はあまり良い運勢ではありません。この手相は金運の低下を示します。ギャンブルで失敗したり、会社を解雇されたり、あるいは予期せぬ出費があったりという金銭面での難を象徴しています。この手相の場合、事業の拡大や、株式の投資などはやめた方が良さそうです。
運命線から小指に伸びる線は何?
手相占いでは小指の付け根に向かって伸びる線は財運線であり、金運と関わる事を説明しました。そして最後にこの記事のテーマである、運命線から小指に伸びる線について説明します。手首から中指の付け根に垂直に伸びる運命線。そこから枝分かれして小指に伸びる線も財運線の一種です。
ただしこの線は財運線の中でも特別な意味を持っています。
運命線から小指に伸びる線は起業線
手相占いにおいて、運命線から小指に向かって伸びる線は起業線と呼びます。起業線はその名の通り起業に向いていると言えます。しかし必ずしも起業だけという訳ではなく、ビジネス全般の才能や運を示すと言えるでしょう。
例えば探している通りの求人広告が見つかったり、自分の出したアイディアが職場で採用されたりといった事も含まれます。起業線を手のひらに持つ人は、思い付いたアイディアを仕事の上で口にしてみる事が大切です。
起業線は社長や起業家に多い手相
起業線は、実際に社長や起業家として成功を収めている人に多い手相です。また会社の設立だけでなく、音楽家や作家など個人の芸術活動として認められるような人にも見られる手相です。起業線は仕事全般における幸運を表すと言えるでしょう。
運命線から小指に伸びる線は起業家に向いている!
この記事では、手相占いにおいて運命線から小指に向かって伸びる線の意味について解説しました。運命線から小指に向かって伸びる線は起業線であり、ビジネス全般においての幸運を暗示しています。自分が起業を考えている場合にこの線が手のひらにあれば、自分の勇気の後押しになるかもしれません。